内装の補修サイクル

内装の補修サイクル(ナイソウノホシュウサイクル)の意味・解説

内装の補修サイクルは、各居室の床や壁は、家族構成やライフスタイルによって、その劣化や腐朽の度合いは異なってくる。また子どもの成長や家族の好みの変化に応じて、模様替えやリフォームを行うケースも多い。そのため、家族のライフサイクルと補修・リフォームの時期を合理的に組み合わせて考えるのがいいだろう。以下、部位ごとの目安としては、
・床
(1)畳床/2年ごとに畳を裏返し、4年ごとに表替えを行う。また10年~20年をめどに畳の取り替えを行うといいだろう。
(2)木製フローリング/毎年ワックスがけを行い、6年~8年ごとに汚れや剥離、腐朽等の部分補修を行う。また15年~20年をめどに、フローリングの全面張り替えを行うといいだろう。ただし使用状況によっては、5年程度で腐朽が始まり、10年~15年で張り替えが必要になるケースもある。
(3)カーペット床/2年ごとにクリーニングを行い、化繊の場合は8年、純毛の場合は15年をめどに張り替える必要がある。
(4)塩化ビニール系床/6年~8年ごとに剥離や減耗の部分補修を行い、20年程度をめどに全面張り替えを行う必要がある。
(5)タイル床/7年~10年ごとに目地の塗り替えや剥離・割れ等を補修し、30年程度をめどに全面張り替えを行う必要がある。
(6)床根太/床下換気や使用状況によって異なるが、10年~15年ごとに折損や腐朽を部分補修し、20年~25年程度をめどに全面取り替えを行う必要がある。
・壁・天井
(1)化粧合板・単板類/3年~5年ごとに塗装塗り替えを行い、7年~8年をめどに汚れ・腐朽・剥離等の部分補修を行う。また10年~15年程度をめどに、全面を張り替えるといいだろう。
(2)繊維壁・漆喰(しっくい)壁/4年~5年ごとに亀裂や剥離部分を補修し、20年程度(あるいは壁・天井の20%以上に亀裂が生じている状態)をめどに、全面を塗り替える必要がある。
(3)クロス/2年~3年ごとに剥離等の部分補修を行い、5年~8年程度をめどに全面張り替えを行う必要がある。

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