買うならどっち?何が違うの?新築vs中古

最終更新日 2022年03月17日
買うならどっち?何が違うの?新築vs中古

新築と中古なら、ピッカピカの新築のほうがいいに決まっている?いえ、そうとは簡単に言い切れないところも多い。新築は内装や設備が新しくていいけれど、中古なら予算的に無理せず買える点が大きな魅力だ。どちらがピッタリか、新築と中古の特徴を理解しておこう。

1 住宅の特徴はどう違う?

新築は設備充実でプランの選択肢が豊富 中古は立地的に優れていることが多い

立地

一般的には 中古物件のほうが、駅に近く利便性に優れていたり、生活施設が充実して住環境が良いことが多い。ただし、最近では駅周辺の再開発・区画整理プロジェクトが活発に進められており、駅近くですっきり整ったエリアに新築マンションなどが建てられるケースも増えてきている。

広さ

マンションの場合は築年数が古いほど専有面積が狭くなりがち。例えば首都圏では1980年代には専有面積50~60m2が多かったが、最近は70m2台が主流という具合。これに対して一戸建ては、築年数ではなく、土地の広さと用途地域などによって広さが決まるため、新築と中古で建物面積が大きく変わることはない。

間取り・プラン

マンションも一戸建ても、間取りのバリエーションは新築のほうが豊富。築年数が古くなるほど、プランが固定化される傾向にあり、「LDK」ではなく「DK」が主流になる。生活スタイルの進化に間取りが合わないことも少なくない。ただし、中古物件はリフォームすることで、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りを実現することも可能だ。

設備・仕様

住宅の設備・仕様は年々進化している。設備では新築に装備されるようなビルトインの食器洗い乾燥機や床暖房などは使いやすく、人気がある。中古では欲しい設備を後付けできる物件かどうかがポイントになるので、見学時に確認しておくことが大切。問題なければ、リフォームで最新の設備を設置し、使い勝手の良い、好みの仕様にすることもできる。

2 住み心地はどう違う?

新築はみんな新しい住人で溶け込みやすい 中古は事前にどんな人がいるか把握できる

近所付き合い

新築マンションや新築一戸建ての分譲地では、世代の近い家族がほぼ一斉に入居することが多い。その結果、子どもはもちろん、親も友達をつくりやすく、安心感がある。一方、中古は積極的に新たな関係をつくる必要があるが、マンションも一戸建ても、隣近所にどんな人が住んでいるか、事前に把握できる。

アレンジの自由さ

新築の場合は購入を決定する次期によって大きく変わってくる。早いタイミングでの申し込みならオプション設備やドア、壁紙のカラーなど、好みに応じてセレクトするシステムがあることも多いが、完成後になると制約が多くなる。また、中古一戸建てはリフォームなど自由にアレンジできるが、中古マンションは管理規約の範囲内でリフォームすることになる。

3 かかるお金はどちらが有利?

新築は物件価格が中古よりも高め 総支払額では断然中古が有利

購入価格

マンションでも一戸建てでも、立地や広さでなど条件が同じなら新築が高めに、中古が安めになるのが一般的。築年が古くなればなるほど、新築との価格差が大きくなる。ただし、中古でもしっかり管理されているようなら資産価値が維持され、新築との価格差はそれほどなくなることも。また、中古を購入して抑えた分の予算をリフォームに回す手もある。

諸費用

購入時の諸費用は新築が物件価格の3%~5%が目安、中古は5%~8%程度といわれている。内訳は契約時の印紙代や登記費用、ローン保証料など。中古物件については、これに加えて、仲介会社に仲介手数料(物件価格の3%+6万3000円)を支払う必要がある。新築一戸建てでも売主物件でなく仲介物件だと、仲介手数料がかかってくる。

毎月の支払額

同じ条件の借り入れなら毎月のローン支払が新築と中古で大きな差がつくことはない。それ以外の費用は個々の物件、管理状態によっても変わってくるが、マンションの場合は管理費や修繕積立金は築年数の古い中古のほうが高くなりがち。当初の計画よりも管理費、修繕費が余計にかかることが判明し、途中で見直されるケースもあるからだ。

物件価格 頭金 月々の返済額 総返済額
新築 3000万円 200万円 10万7800円 4730万円
中古 2500万円 200万円 8万8500円 3920万円

4 将来を考えるとどっち?

新築は最新の地震対策が採用されている 中古は日常の管理が寿命を左右する

地震対策

新築の場合、マンションや一戸建てに免震装置(基礎部分と建物の間にあるゴムなどが揺れを吸収)などの耐震装置を装備するケースが多くなっている。最新の工法や技術が採用されているという観点から、やはり新築が有利。中古マンションの耐震性能は建てられた時期、建築基準法が改正された1981年の前と後によって異なるので注意しよう。

長持ち度

長期優良住宅の認定制度も登場後、ストック社会に対応する長持ち住宅が注目されている。その意味では構造自体が頑丈につくられる新築が有利といえる。ただ、長持ちするかどうかは、日常の管理体制にも大きく左右される。中古なら大規模修繕の記録など管理状態を確かめることもできるので、管理の充実度や質を自分の目や、自信がない人はプロにも頼って見極めたい。

5 探し方はどう違う?

新築はモデルルームやモデルハウスを見学 中古は実物を確認して購入できる

探し方

どちらにせよSUUMOなど住宅情報サイトや情報誌、不動産会社の情報などで、自分の希望に合う物件を探すところから始まる。新築の場合は、掲載情報の中から気になる物件を見学するという流れ。事前にパンフレットなど資料を取り寄せるのもいい。中古物件なら、希望にぴったりの物件が掲載されていない場合には、希望エリアの物件を多く紹介している不動産会社に条件を伝えて探してもらうという手もある。

見学方法

新築はモデルルームやモデルハウス、土地、建築中の現地を見学することが多い。対して中古はまだ居住中の実際の建物を見学するのが一般的。このとき勝手に行くのではなく、仲介会社の担当者に案内してもらうことになる。つまり、中古は実際の家を確認できるが、新築はでき上がる前に購入を決めることも多い。ただし、最近では新築でも完成済みの状態を確認できる物件が増えてきている。

契約

実際に契約を交わす相手が異なる。新築の場合は売主である不動産会社と売買契約を結ぶが、中古は持ち主である個人と契約する。新築では相手が不動産会社なので問題ないが、中古では個人間の取引だとトラブルが発生しやすいことから、スムーズに運ぶよう仲介会社が取り持ってくれる。仲介手数料はその報酬として支払うお金。

入居までの期間

新築は建物完成前に購入を申し込むことも多く、入居するまでに時間がかかることもある。例えば一戸建てでは数カ月後、マンションだと1年以上後の入居も珍しくない。これに対して中古は売主の都合さえつけばスピーディな引き渡し、入居が可能になる。子どもの入学に合わせてなど、引っ越しを急ぐときは中古に絞るとスムーズだ。

あなたはどっち派?新築VS中古

こうして見てくると、およそどんな人にどちらが合うのか見えてくる。ぜひ参考にしてほしい。

下記のAとBそれぞれで、あなたが当てはまる項目の数をチェック

チェックA

□ 誰かが使ったのはなんでもイヤだ
□ 引っ越しを急ぐ理由は特にない
□ いい物件ならエリアはこだわらない
□ とにかく新しいものが好き
□ 物件が良ければ駅から少し離れてもOK
□ ネームバリューやブランドを気にする
□ 選択肢は多ければ多いほどいい

チェックB

□自分のオリジナリティーを大切にしたい
□時間と労力をかけても安さを優先する
□実物を確かめてからでなければ買わない
□住みたいエリアは細かく決まっている
□できるだけ早く引っ越したい
□ネームバリューにはこだわらない
□利便性の良さにはこだわる

AでもBでも限りなく7個近くになった人は、まず間違いなく新築または中古が向いているという感じ。なかには、両方とも5個になった人がいるかも。そんな人はSUUMOに掲載されている新築と中古の物件を比較してみよう。そして気になる物件を見学してみるといいだろう。

この記事は、2022年3月17日現在の情報です

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