2012年春にオープンしたサイエンスホームの浜松南展示場。これまでのサイエンスホームとはひと味違うこの建物のコンセプトは「温故知新」。明治から大正期にかけ、外国人建築家が手がけた木造洋館をモチーフに、古き良き時代の和洋折衷の美を現代風にアレンジした。異人館風の外観に対し、室内は大正浪漫をイメージした洋風アンティークな雰囲気。玄関を入ると、真壁の吹き抜け空間が広がり、斜めに張った無垢の床がゲストを奥へといざなうかのよう。室内の木にはワックスを塗って艶やかな光沢を施し、どこか懐かしさを感じるアンティーク調を表現。リビングの正面にはアウターリビングのデッキを設け、室内と庭との一体化を実現。2階は窓を大きくとり、高窓の手入れがしやすいようにキャットウォークも配置した。洋と和の融合によって、色褪せない魅力を放つ展示場。次世代にまで住み継げる木の家を建てたい方にぜひ体感してほしい。