ベイスターズが育ててくれた「アイラブヨコハマ」精神。オタクに目覚めて知った横浜の暮らしやすさ【オタ女子街図鑑】

著: 劇団雌猫 

二次元、ジャニーズ、宝塚にアイドル。次元もジャンルも異なれど、オタク女子にとって趣味は人生の重要な一部。趣味を満喫するうえで、実は大切なのが「暮らす街」。オタク女子はどんなことを考え、どんなことを重視して街と家を選ぶのか?

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4人組オタク女子ユニット「劇団雌猫」がお届けする連載「オタ女子街図鑑」。

今回ご紹介していただく街は「横浜」。特に思い入れなく暮らしていたはずが、オタクに目覚めたことで見える世界が激変。アイラブヨコハマっぷりを語っていただきました。

本日の語り手 ゴールデンハムスターさん

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都内で一人暮らししよう、と決めていたはずが…

私は、横浜で生まれ育った。自分の生活圏で普通に暮らしているだけなのに、10年ほど前から急に「横浜の人って横浜から出ないよね〜(笑)」と、なぜか嘲笑気味に言われるようになった。

今思えば気にする必要など全くないことだけど、当時大学生だった私は妙なからかいを何度も受けるのにうんざりして、都内で就職して数年お金を貯めたら都内で一人暮らししようと決めていた。

それから時が経ち、都内で働いている今も、一人暮らしすることなくずっと横浜で暮らしている。なぜなら、私のオタ活に横浜がとっても都合がいいから!

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横浜にはベイスターズがいる

社会人3年目の夏、横浜DeNAベイスターズにどっぷりはまった。それまで野球に興味を持ったことはなく、はじめは青空の下でビールを飲んで、風船を飛ばすのが楽しいだけだった。

そこから何度か球場に行ったり、無料のネット試合中継を見たりしているうちに、ルールや簡単な戦略が少しずつ分かるようになって、好きな選手がどんどん増えて、見える景色の解像度があがっていく感覚が楽しかった。そして気がついたら年間で30試合ほど観戦していて、シーズンの終わりには翌年のシーズンシートを契約していた。

※ シーズンシート:シーズンを通して、ホーム球場で行われる全試合を固定の席で観戦できるチケット。プロ野球のレギュラーシーズンは年間143試合なので、そのうちのだいたい半分の70試合ほど観戦できる。座席位置によって値段が異なり、ベイスターズの場合、10万円から50万円を超えるものも。シーズンが始まる前に支払い完了するので、シーズン中は実質無料になる。

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外野席からの景色。バックネット裏上部に新設されたVIPルーム、いつか行ってみたい…!

自宅の最寄り駅から関内駅まで約10分。ベイスターズの本拠地である「ハマスタ」こと横浜スタジアムまでは、ドアto座席で30分ほどだ。

プロ野球は平日夜も21時〜21時半くらいまで試合があるけど、22時に球場を出れば24時前には眠れる。多い時は火曜日〜日曜日の週6日ハマスタ開催の試合が続き、体力との戦いになるのでこの近さは何にも代え難い。そこで、完全に都内に住む理由がなくなってしまった。

ベイスターズは近年、地域に根ざした活動やアピールが格段に増えた。そのおかげで、街中でもふとした瞬間にベイスターズを感じることができる。

例えば、開幕前やイベント前には駅構内にポスターやサイネージ広告があふれるし、みなとみらい線・東急線には「ベイスターズトレイン」が存在する。選手の顔が写ったものに遭遇したときは、「今日も応援してます!!」「昨日の守備かっこよかった〜〜!」と心の中で話しかけながら歩いている。自分でも気持ち悪いと思いつつ、すごく楽しい。

推しがいる街に住むって、それだけで幸せが増えるからすごい。

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横浜ビブレの外壁に掲げられた、ベイスターズの4番でキャプテン、筒香嘉智選手の特大ポスター!通るたびに目が合ってうれしい

勝負事なので、チームの状況には波がある。今年のベイスターズもいいときと苦しいとき、どちらもあるけど、どんな状況であろうと私のようなファンにできるのは「信じて応援すること」と「できる範囲、したい範囲でお金を落とすこと」だけだと思っている。

だから今年もその先も、ユニフォームや選手名タオルを買い足して、試合に行けるときも行けないときも応援の念を飛ばします!

ハマスタは世界で1番好きな場所

ベイスターズだけじゃなく「ハマスタ」自体もすごく好きで、行くだけで楽しい気分になれる場所だ。最寄駅の関内から歩いていくと徐々に見えてくるハマスタの姿には、毎回気持ちが高揚する。

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横浜公園の地域イベントとベイスターズの試合が重なった日。双方の参加者が混じりあった、雑多なにぎわいが好き

スタジアムの周りを囲った横浜公園では、春は咲き乱れるチューリップが綺麗だし、夏はベイスターズが主催するビアガーデンが楽しげだ。東京オリンピックで野球の会場になるため、ここ数年は増席のために工事続きで立入禁止エリアが多いのが寂しいけど、新しく生まれ変わりつつあるハマスタの今後も楽しみ。思いが通じたのかオリンピックのチケットも無事当選しました!!

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席が増設されてから、来場者が3万人を超えるようになった。毎回のようにこの人数が集まるってすごい

ハマったころの私のように、野球をあまり知らない人こそ楽しんでほしいハマスタ。近場のおすすめ寄り道スポットも紹介しておきます。

・横浜港 大さん橋
osanbashi.jp

ベタだけど、ふらっと散歩するなら「大さん橋」。客船の船着場だけど、屋上が芝生になっていて誰でも無料で入れるのでのんびりすごせるし、いわゆる「横浜」な景色が見られるので観光にもぴったり。

運が良ければ、停泊中の豪華客船を見られることも。客船のテラスでお茶しているマダムたちに手を振ると100発100中で振り返してくださるのが楽しい。

・喜久家洋菓子舗(横浜元町)
kiku-ya.jp
元町商店街にある老舗の洋菓子屋さん。ラム酒が染み染みの生地がチョコレートでコーティングされた、大人向けのお菓子「ラムボール」が絶品!

・牡丹園
www.botanen.co.jp
せっかくハマスタ付近まで行ったら、食事はやっぱり中華街! 肉まんや小籠包の食べ歩きもいいけど、庶民的な中華料理もいいですよね。牡丹園はベイスターズの選手が食事会をしたり、ベイスターズのイベントに出店したりと、ベイスターズファンにもお馴染みのお店。

以下もおすすめ!

・翡翠楼
www.chinatown.or.jp
「網油酥炸巻」という、五目入り巻揚げがおすすめ。私はここでしか見たことがない!食感が楽しいメニュー。

・中華菜館 同發
www.douhatsu.co.jp
家族でたまに利用するお店。緑に輝く餡がかかった、翡翠炒飯がおいしい!コースのボリュームがすごくてお得なので、お腹を空かしていくのがおすすめ。

ヨコハマ〜!と呼んでもらえる

コンサートやライブが多く開催されることも、オタク視点で感じる横浜の魅力のひとつだ。

これまで私が行ったことのある会場だけでも、日産スタジアム、横浜スタジアム、横浜アリーナ、神奈川県民ホール、パシフィコ横浜など結構な数がある。そして、どの会場でも、アイドルやアーティストは「ヨコハマ〜!!」とファンに向かって呼びかけてくれる。自分が住む街の名前を呼んでもらえると、そのコンサートの特別感が増す気がする。

特に私はベイスターズのせいで「アイラブヨコハマ」精神が異常に育っているので、「○○が横浜って言った!!!!」とめちゃくちゃ興奮できる。

(ベイスターズには、試合の合間やヒーローインタビューの締め、節目のイベントなどで、「アイラブヨコハマ〜!」とファンに叫ばせるお決まりのやり取りがある。これまで応援してきた5年間で、間違いなく300回以上は言っているので、順調に洗脳されている)

平成最後のゴールデンウィークは、横浜スタジアムで行われた元HKT48指原莉乃さんの卒業コンサートに行った。

最高のコンサートで何度も感動する場面があったけど、私が一番最初に涙してしまったのは指原さんが「ハマスタ泣くなー!ハマスタ、叫べーーー!!」とファンを煽ったときだった。その瞬間世界で最もキラキラしている人の口から、世界で一番好きな場所の名前が出てきたことがうれしくて感極まってしまったのだ。

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有志の方々が配ってくれた企画のうちわ。愛がすごい

そして令和最初のGWには、横浜アリーナで行われたSexy Zoneのコンサートに初参戦!Sexy Zoneのコンサートに行けたこと自体はもちろんうれしかったけど、今回が人生初だった「ジャニーズのコンサート」が、横浜アリーナだったこともめちゃくちゃうれしかった。

それにしても、平成の大アイドルのひとりである指原さんの卒コンで平成を締めて、これからの時代を創るSexyZoneのコンサートで令和を始めた私のGWは、非常にゴールデンだったな〜〜。しかも、それがどちらとも横浜の会場だったなんて、偶然とはいえ改めて横浜はオタクにありがたい街だと思った。

思い入れはないと思っていたけれど

あとは単純に、横浜駅が近いエリアに住めば交通アクセスもよい。横浜からは東京、新宿、渋谷など大きなターミナル駅には乗換なしで行けるし、新横浜駅も羽田空港も利用しやすいので、軽いノリで新幹線や飛行機に飛び乗って弾丸遠征もできてしまう。行きたいところがあれば、どこにだって行ける。

オタ活をしていないころは特にこの街に思い入れはないと思っていたけど、オタクになってからアクティブになったことや活動範囲が広がったことで、横浜の暮らしやすさを実感している。

そろそろ実家は出ないといけないと思っていて、いつまでこの生活が続くかは分からないけど、横浜に生まれてベイスターズやアイドルを好きになれた幸運を、存分に味わい尽くしたいと思う。

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著者:劇団雌猫

劇団雌猫

アラサー女4人の同人サークル。「インターネットで言えない話」をテーマに、さまざまなジャンルのオタク女性の匿名エッセイを集めた同人誌「悪友」シリーズを刊行中。その他、イベントや執筆活動などもおこなっている。編著書に『浪費図鑑』『シン・浪費図鑑』『まんが浪費図鑑』『だから私はメイクする』。3月に新刊『一生楽しく浪費するためのお金の話』が発売した。

Twitter:@aku__you

ブログ:劇団雌猫


<劇団雌猫による連載、次回は7月後半に更新予定です!>


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