タレントや俳優として幅広く活動する、吉木りささん。生まれてから中学生までの間と、20代の期間を千葉県浦安市で過ごされています。
二児の母でもある吉木さんは、浦安は特にファミリーにおすすめな地域だと語ります。地元を離れた今でも「また浦安に住みたい」と語る吉木さんに、浦安の暮らしやすさや思い出の店について伺いました。
ファミリーにおすすめな街、浦安市

―― 吉木さんは、浦安市の中でも新浦安駅の近くで育ったそうですね。
吉木りささん(以下、吉木):そうなんです。新浦安は本当にきれいな街で、アトレ、MONA、ケーズデンキと大きなお店も揃っています。とにかく道路が広くて海が近くて公園もたくさんあって…特にファミリーにはおすすめな地域ですね。駐車場も広くて安いところが多いので、車移動で困ることもまったくないです。
―― 吉木さんがよく遊んでいた公園はどこでしょう?
吉木:私が子どもの頃によく遊んでいたのは、若潮公園です。小高い丘が全面原っぱになっていて、春になると桜が咲いてお花見もできます。その丘の上に寝転がるのがすごく気持ちよくて、幸せな気持ちになれるんですよね。
その隣には浦安市交通公園もあって、小動物と触れ合えたりポニーに乗れたりするんですよ。5人乗りの自転車にも乗れるし、屋内施設には魚や昆虫の展示もあるので、夏休みの自由研究にもぴったりな場所です。
―― お子さんがいる家庭にはぴったりですね。
吉木:東京湾沿いには、浦安市総合公園もあります。すごく広くて、大きな滑り台で遊んだり原っぱでピクニックができたりするんですよ。
私が子どもの頃はただの埋立地で考え事をしているときによく歩いていた場所なんですけど、最近は帰省したときに親子3代で遊びに行っています。今新浦安はヨーロッパにありそうなカラフルなマンションもたくさん建てられていて、おしゃれタウンになっていますね。
―― 買い物にも遊ぶところにも困らなそうで、生活しやすそうです。
吉木:公園以外にも、大江戸温泉やトランポランド(トランポリンで遊べる屋内施設)、浦安市立図書館などがあるので遊ぶところはたくさんあります。
あとは、浦安市郷土博物館もありますね。昔の浦安の街を再現しているブースがあって、タイムスリップした気分を味わえますよ。
思い出が詰まった浦安の数々のお店

―― 浦安でよく行っていた思い出のお店はありますか?
吉木:オリエンタルホテル東京ベイの中にある、「グランサンク」というレストランのビュッフェによく行っていました。メニューにある「神戸ハイカレー」が美味しいと有名で、甘口なので子どもも食べられます。ローストビーフやズワイガニもあって、すごくメニューが豪華なんですよ。
オリエンタルホテルは新浦安駅と直結しているので、チャペルの広場にいる新郎新婦の方を見かけるたびに、「きれいだなあ」と思いながら通っていた記憶がありますね。
―― 浦安は生活感とリゾート感が融合していますよね。
吉木:そうですね。小学生の頃に新浦安から浦安にある民謡教室に自転車で通っていたのですが、浦安に入ると途端に下町感が出るんですよね。民謡教室の帰りにはよく浦安駅前にある越後屋の焼はまぐりを食べていました。小さいので駄菓子感覚で食べられるんですよ。
贈答用もあるので、お中元や手土産にもおすすめです。私は結婚式のときの前菜に、焼きはまぐりを出させてもらいました。
―― まさに思い出の味ですね。他によく行っていたお店はありますか?
吉木:浦安市役所のすぐ近くにある「砂場」というお蕎麦屋さんにも、よく行っていました。そばはもちろんですが、天ぷらがしっとりしていて、タレも甘くて美味しいんですよ。
他によく家族で行っていたのは、お寿司屋さんの「銚子丸」ですね。本社は千葉市になってしまうんですけど、やっぱり海が近いのでネタが新鮮でお寿司が美味しいです。あとは、自家製プリンもすごく好きで。レトロプリンと呼ばれるような硬めの食感で、ホイップも乗っているんです。銚子丸は誕生日にデザートをサービスしてくれるので、お祝いごとがあるときに行っていた思い出があります。
―― ローカル店もチェーン店も充実していますね。
吉木:浦安の思い出といえば、毎年浦安の花火大会にも家族で行っていました。私の誕生日に開催されることが多くて、ケーキを食べた後によく土手で花火を見ていたんです。ここ数年はコロナの影響で中止になっていましたが、今年からまた復活するみたいですね。
「千葉県民」ではなく「浦安市民」と主張するほどの地元愛

―― 浦安市民ならではのあるあるエピソードはありますか?
吉木:電車移動でよく使っている武蔵野線と京葉線が雨風に弱いというのは、地元民の鉄板ネタになっていますね。「そよ風で止まる」と言われているほどで(笑)。それもあってか、浦安市民は明るくておっとりしている人が多い気がします。
あと、みんな浦安市民であることを誇りに思っているんです! なので、自らのことを「千葉県民」ではなく「浦安市民」と言いますね。昔は浦安に住むマダムが「マリナーゼ」と呼ばれていて、みんなサンバイザーとアームカバーをつけていた印象があります(笑)。
―― 「シロガネーゼ」ならぬ「マリナーゼ」なんですね!常に開発されている浦安ですが、昔と比べて「浦安、変わったな〜」と感じる部分はありますか?
吉木:学校やお店が増えましたし、とにかくきれいになりました。今は浦安にH&MもGUもしまむらもあるので、私や姉は帰省するたびに自分と子どもの服をたくさん買っていますね。
浦安の代名詞であり最大の福利厚生!? ディズニーリゾート

―― 浦安を語る上で外せないのが、やはりディズニーランドです。印象に残っているエピソードはありますか?
吉木:浦安市の成人式はディズニーリゾートで行われて、ミッキーたちが総出で祝ってくれるんですよ! 私の学年のときは、ディズニーランドのスペースマウンテンの隣にあるスペースで式典が開かれたんですけど、ミッキーが出てきた瞬間には、どんなやんちゃな子でもいい子になっていました(笑)。
ちなみに、浦安の成人式では「君が代」の代わりに「星に願いを」を歌うんですよ。
―― ディズニーの世界観が成人式にも反映されているんですね!
吉木:歌詞カードが配られるんです。みんなで歌って、本当にハッピーな空間でしたね。その日は園内の出入りが自由になるので、式典が終わってから一旦帰って、着替えた後にまた戻ってきて遊んでいました。ミッキーたちにお祝いしてもらったのは、浦安市民のちょっとした自慢ですね。
―― 一生の思い出になりますね。
吉木:ディズニーシーができたときは、ちょうど私が中学生の頃だったんです。なんと浦安市民は、開業前に「試し乗り」ができたんですよ。動いてないアトラクションも多くてショーなどもなかったですけど、楽しかったですね。
あと、朝電車で舞浜駅を通るときに、すぐ近くにある「ボン・ボヤージュ」というお土産屋さんの店員さんが乗客に向かって手を振ってくれていたんです。これも浦安市民の特権かなと。新浦安駅から舞浜駅に向かう電車に乗る人のみが知る情報です!
浦安での暮らしを家族に提案中

―― 吉木さんは、デビューしてからもしばらくは浦安に住まれていたそうですね。
吉木:高校時代は船橋に住んでいましたが、それ以外は結婚するまでずっと浦安で過ごしました。浦安から都内まで電車だと45分、車で高速に乗ると20分くらいで着くんですよ。しかもオリエンタルホテルから空港までのバスも出ているので、アクセス面でもすごく便利で。
何より浦安に帰ってくることで、気持ちをリセットできたんですよね。仕事で疲れたり悔しい思いをしたりしても、ほのかに磯の香りがする海の風を感じると気持ちが落ち着くので、すごく居心地が良かったんです。
―― それほどに住みやすい街なんですね。
吉木:私の両親もめちゃくちゃ浦安を気に入っています。実家のマンションは親が20代の頃、開発前で何もないほぼ更地の状態だったときに購入したんですけど、その後価値がすごく上がって。「あのとき買ってよかったね」とよく話してますね(笑)。
近くに大きな病院もありますし、子育てが終わってからも安心して過ごせる街なのかなと思います。浦安は東日本大震災のときに液状化がひどくなってしまったことがあったんですけど、その後地盤改良工事などもされているので家族は安心しています。
―― また浦安に住みたいなと思うことはありますか?
吉木:思います! 地元の友達と「ファミリーは絶対浦安に住んだ方が楽だよね」とめちゃくちゃ話してます。浦安から出た子たちもみんな「帰りたい」と言っています(笑)。
夫にも「落ち着いたら浦安に住もうよ。土地も東京よりリーズナブルだし、生活に必要なものは全部揃ってるし、保育園も充実してるし…」と提案しているところです。ゆくゆくはまた浦安で暮らしたいなと思っています。
お話を伺った人:吉木りささん
1987年生まれ。千葉県浦安市出身。タレント、俳優、グラビア、歌手など幅広く活動。2017年に俳優の和田正人さんと結婚。2019年に第1子、2022年に第2子を出産。RKB毎日放送『コモンセンス〜常識を疑え〜』にレギュラー出演中。
編集:小沢あや(ピース)