都心で背伸びせずゆるりと暮らす。【ぐるっと街観察 梅ヶ丘】

著: 白方はるか(鳩) 

f:id:SUUMO:20190304124922j:plain

フリーライター・イラストレーターのさんが、街の魅力を実際に住んでいる人と散策しながら発見する「ぐるっと街観察」。第2回の今回は、小田急電鉄小田原線の駅「梅ヶ丘」へ。

◆◆◆

今回の案内人:谷澤さん

谷澤さん

1991年生まれ、トーキョーバイクのWEBSTOREおよび中目黒店スタッフ。現在は梅ヶ丘駅から3分・築30年以上のマンションで2人暮らし。

 


【これまでの引越し遍歴】
2016年〜 池尻大橋(2年)
2018年〜 梅ヶ丘

 

谷澤さんが梅ヶ丘を選んだ理由
昨年秋、東東京での勤務が増えると分かり、アクセスのよい街へ引越すことに決めたそう。最初は清澄白河周辺に住もうと考えたものの、家賃や条件面で理想の物件に巡り会えず、東へアクセスしやすい千代田線沿線を探していくうちに、世田谷区方面へ住むことになりました。駅近くで希望する広さ・間取りの家がみつかったこと、大きな公園や商店街などゆったりとした街の雰囲気が決め手となって、梅ヶ丘駅を選びました。


梅ヶ丘の基本情報
小田急電鉄小田原線沿い、東京都世田谷区梅丘にある「梅ヶ丘駅」。

表参道から梅ヶ丘駅までは小田原線でたったの12分。同じ沿線沿いにある下北沢や経堂へアクセスしやすいことはもちろん、バスや自転車を使えば高円寺や松陰神社前にも15分以内でアクセスできる便利な場所に位置しています。


f:id:SUUMO:20190304124417j:plain


今回は、梅ヶ丘駅周辺を自転車でぐるっと巡り、西の隣駅「豪徳寺」方面も案内してもらいました。

f:id:s06216to:20190318140632j:plain

f:id:SUUMO:20190304124506j:plain

住んで歩いて気がつく街のこと

1.人と店のこと

梅ヶ丘駅には北口・南口2つの出口があり、駅の周辺は細い路地と住宅街が広がっています。街を歩く人を観察してみると、平日の日中のためか若者や学生は非常に少なく、年配の方が多く歩いています。

f:id:SUUMO:20190304124612j:plain

南口を出てまず目に入るのは、コンビニ、マクドナルド、昔ながらの靴屋、洋菓子店……左右斜めにずっと商店街が続きます。東に1分歩いたところには、江戸前寿司で人気の「美登利総本店」があり、店外までお客さんがあふれていました。

一方、北口はバスのロータリーと2つのスーパー、コンビニ。南口に比べると人も少なく落ち着いています。駅前に大きなビルやマンションはありません。車通りはとても少なく、自転車が多く通る印象でした。

f:id:SUUMO:20190304124634j:plain

2.見どころ

まず、訪れたのは「羽根木公園」。2万4000坪もある広い園内は、駅名にあやかって植樹された650本以上の梅林が見どころです。2月上旬から3月上旬は、ちょうど「せたがや梅まつり」の開催期間。取材したこの日は、2月中旬にも関わらず最高気温は17度で、一気に梅の開花が進み、美しい花をほころばせていました。

f:id:SUUMO:20190304124724j:plain

f:id:SUUMO:20190304124738j:plain

八重寒紅(やえかんこう)、飛梅(とびうめ)、白加賀(しろかが)……。梅の名前を口にして「なんだか日本酒が飲みたくなっちゃいますね」と谷澤さん。梅の枝に鼻を近づけると、ふんわりといい香りが。園内には写真を撮る人、お昼ご飯を食べる人、さまざまな年齢層の方たちが、それぞれに花見を楽しんでいました。

梅林を抜けて園内を1分ほど東に歩くと「羽根木プレーパーク」にたどり着きました。ここでは、木登りや穴掘り、焚き火など自然とふれあう遊びを体験できます。子どもづれのファミリーが多く見られました。実は谷澤さんの実家も、同じ世田谷区にあります。小さいころは「世田谷プレーパーク」で遊んだ思い出があるんだそう。そのせいか、羽根木公園はじめ梅ヶ丘駅周辺の懐かしい雰囲気に、ぐっと惹かれるものがあったそうです。

公園から自転車で南西へ3分ほど走らせると、住所はあっというまに豪徳寺になります。豪徳寺駅周辺は、梅ヶ丘駅周辺に比べるとさらに細く入り組んだ路地が多く、街の大きさがギュッと小さくなった印象です。

f:id:SUUMO:20190304124819j:plain

お昼は豪徳寺駅そばのベトナム料理店でテイクアウトしたバインミーサンド。豪徳寺駅前の花壇に腰掛けていただきました。目の前を犬の散歩をするご婦人や、大きな野良猫が通り過ぎたり、なんとものどかな風景で、都心の真ん中にいることを忘れてしまいそうです。

f:id:SUUMO:20190304124958j:plain

ゆっくりと駅前で休憩したあと、さらに南へ自転車を走らせ3分。駅名の由来にもなっているお寺「豪徳寺」へ訪れました。招き猫発祥の地とも言われる豪徳寺。その境内には、大小さまざまの招き猫が祀られおり、海外からの観光客も多く訪れていました。私も招き猫を1体購入。思わぬ場所でお土産を手にして、豪徳寺を後にします。

f:id:s06216to:20190319164409j:plain

3.家と建物

梅ヶ丘駅周辺は、コンパクトな街並みが特徴です。縦横斜めに入り組んだ道に小さな住宅がぎゅっと詰まっているため、ビルやマンションは非常に少なく、大きな車の走る場面にほとんど遭遇しませんでした。

f:id:SUUMO:20190304125056j:plain

福祉施設と飲食店が多く、新しいお店のほとんどが、昔からある建物をうまく活用したたたずまい。古着屋さんもカフェも大きな声で主張しすぎず、街に溶け込むような穏やかさがあります。「このあたりは、自分のペースで好きなことをやろうってマインドのお店が多いかもしれないです」と谷澤さん。確かに、表参道や自由が丘のような商業色の強さは感じられません。お店だけでなく、街全体がマイペースな空気が漂っているような気も……。自転車の音、踏切の音、飲食店の匂い、お店の人との会話……休日にただ街を歩くだけでも、日向ぼっこのような幸せを感じられそうです。

f:id:SUUMO:20190304125117j:plain

梅ヶ丘はこんな人におすすめ

ぐるっとまわって、2時間が経ちました。梅ヶ丘に住むなら、こんな人がおすすめ!というイメージを、谷澤さんに聞きました。

f:id:SUUMO:20190304125200p:plain

「梅ヶ丘駅は急行も停まらないですし、観光的な見どころも少ない街です。そのかわりに街もお店も人ものどかで、自分らしく背伸びせず生活できます。

それは小田急電鉄沿線の駅だからかなと思っていて、例えば地下鉄の多い東東京だと、ビルや車が多くて、人と人、お店と人の距離が遠い印象ですよね。それに比べると、このあたりは、人もお店もみんな距離が近くて、あたたかい文化が自然と育まれている気がします。

ちなみに私が今住んでいる家は、駅から3分で、築30年くらい。47平米の1LDKですが、家賃は東京の平均よりもやや高めでしょうか。自分の身の丈にあった生活を求める人、のんびりと2人暮らしたい人におすすめの街です」

案内人のおすすめ店

最後に、今回歩いたルートのなかで谷澤さんおすすめのお店を紹介します。住まいを検討されている方も、そうでない方も、ぜひ梅ヶ丘に訪れる際の参考にしてみてください!


古着屋「Gould」

f:id:SUUMO:20190304125329j:plain

谷澤さんの家のすぐそばにある古着屋さん。2018年11月にオープンしたばかり。メンズもレディースも取り扱っていて、取材日には春物がずらり。ショーケースに飾られた赤いネットのバッグがお散歩にちょうどよさそうで、思わず手にとって眺めてしまいました。


ベトナム料理店「FANSIPAN」

f:id:SUUMO:20190304125401j:plain

谷澤さんがよく行くベトナム料理のお店。最近は週1、2で行くこともあるんだそう。21時まで通し営業なので、ランチタイムめがけて行かなくても、家事の合間や好きなタイミングにふらっと行けるところがポイント。

この日食べた「チキンサテ(にんにくとレモングラスでつくったラー油で炒めたチキン)」のバインミーサンドは、680円。バインミー以外にもフォーやベトナムビールもありました。


九百屋「旬世」

f:id:SUUMO:20190304125448j:plain

豪徳寺駅の南にある八百屋さんならぬ九百屋さん。新鮮な野菜はもちろん、フルーツサンドやサラダ、スムージーも売っています。谷澤さんおすすめのサラダセットを購入して帰りました。


niente と tokyobike

2019年3月29日、梅ヶ丘駅にオープン予定のトーキョーバイクの新店舗。自転車や生活雑貨の販売とレンタルバイクを行う予定。営業時間は12:00〜19:00 (水曜定休)。ゴールデンウイークなど休日の梅ヶ丘・豪徳寺周辺の散策にぜひお立ち寄りを。



賃貸|マンション(新築マンション中古マンション)|新築一戸建て|中古一戸建て|土地



著者:白方はるか(鳩)

白方はるか(鳩)

1988年生まれ、清澄白河在住。近所の人には「鳩」と呼ばれている。IT企業でWebディレクターをしたのち、現在はフリーライター・イラストレーターとして活動中。ビールが大好き

Twitter:@tyore

過去の記事

suumo.jp