家の近所で東京の文化をdigする。【ぐるっと街観察 幡ヶ谷】

著: 白方はるか(鳩) 

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フリーライター・イラストレーターのさんが、街の魅力を実際に住んでいる人、住んでいた人と散策しながら発見する「ぐるっと街観察」。3回目の今回は、「幡ヶ谷」へ。

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今回の案内人:ノセさん

ノセさん

1993年生まれ、社会人5年目。現在は幡ヶ谷駅から7分・築37年のマンションでひとり暮らし。趣味は、ラップ、イラストなどいろいろな創作活動。

 


【これまでの引越し遍歴】
2018年まで 千葉の実家
2018年10月〜 幡ヶ谷

 

ノセさんが幡ヶ谷を選んだ理由

2018年、仕事に慣れてきたタイミングでひとり暮らしを決意。初めてのひとり暮らしなので、セキュリティや防音対策が整備された建物、なおかつプライベートの創作活動に打ち込むための作業スペースを確保できる十分な広さが、部屋探しの最低条件でした。

実家のある千葉と逆方向である東京の西エリア(荻窪や東中野近辺)をメインに住まいを探すも、条件をクリアする物件はどこも家賃が高く断念。最終的に、不動産屋さんのすすめで、家賃8万円で条件に合った物件のある幡ヶ谷を選びました。


幡ヶ谷の基本情報

京王電鉄京王線(京王新線)沿い、東京都渋谷区幡ヶ谷にある「幡ヶ谷駅」。新宿駅から2駅、所要時間はたったの5分。京王新線の停車駅は、新宿・初台・幡ヶ谷・笹塚の4駅ですが、明大前駅直通で八王子方面へも運行しています。また、バスは渋谷駅や新高円寺駅、阿佐ヶ谷駅方面にも出ており、いずれも25分以内でアクセス可能です。


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今回は平日の19時、幡ヶ谷駅周辺を徒歩でぐるっと巡り初台駅方面へと案内してもらいました。

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住んで歩いて気がつく街のこと

1.人と店のこと

京王新線・幡ヶ谷駅の出口は、首都高速を挟んで北口・南口の2つ。ビルの一部に溶け込むように、ひっそりとその存在を主張しています。

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時間帯的に駅前で目立ったのは、帰宅途中のサラリーマンやOL、学生よりも30代〜の会社勤めの方、あるいは買い物帰りや犬の散歩中のご年配の方たち。

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街全体に飲食店が多く、中でも目立ったのがカレーのお店。「ウミネコカレー 」「SPICE」「青い鳥」などテイストの異なるカレー店があちこちに点在しています。
ちなみにスーパーやコンビニ、ドラッグストアはかなり少なめ。商店街の入口にいくつかあるものの、商店街の奥へ歩くと、まぶしい看板を掲げる店舗はすぐに見当たらなくなり、人通りもぐっと少なくなります。

2.見どころ

見どころは、北口・南口、それぞれにある2つの商店街。まず歩いたのは、南口にある西原商店街。甲州街道に背を向けて歩くと、商店街の入口に到着。 旧玉川上水跡遊歩道を越えると、商店街エリアに突入します。

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昔からある八百屋や花屋、銭湯、居酒屋のほか、近年できたコーヒーショップやレコードショップ、古着屋が並ぶ西原商店街。

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通りを少し歩いて1本路地に入ると、見えてきたのは大きな桜の木。「昼間に友だちが遊びに来たら、連れていく場所のひとつです」とノセさん。そこには、2015年にオープンした人気のコーヒーショップ「PADDLERS COFFEE(パドラーズコーヒー)」があります。
そこから1分ほどの場所にある家具店「BULLPEN(ブルペン)」も案内してもらいました。世界中から集められた雑貨や家具がずらりと並んだ店内。こちらは平日20時まで営業とのこと。平日夜にゆっくりとインテリアや雑貨を見られるのは、うれしいポイントです。

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続いて歩いたのは、北口の「六号坂通り商店街」。こちらはチェーンの居酒屋が立ち並び、看板の明るさが新宿っぽさを感じさせる街並み。南口よりも居酒屋が多く、1本通りを入ると、エスニック料理店が目につきます。インド料理やモンゴル料理、お気に入りのお店や気になるお店も多くあるせいか「幡ヶ谷は1日じゃ紹介しきれない!」とノセさん。

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六号坂通り商店街を通り抜けて、交差点を右折。初台方面へと5分ほど歩くとラーメン店「桔梗 初台本店」に到着しました。「深夜でも覗くと人があふれていて、ずっと気になっていた場所です」ということで、思い切って入ってみることに。

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店内を見渡すと、3、4人で訪れているお客さんが多く、みんなこぞっておつまみを注文。おつまみメニューを覗いてみると、新鮮な刺身やミャンマー料理がずらりと並んでいます。料理の多くは500円以下。今回は、餃子、ヤンゴン卵焼き、炙りレバー、ミャンマーカレーを注文します。

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一口食べては「また近所に名店をみつけてしまった……!」と漏らすノセさん。餃子はもちろんのこと、炙りレバーは焼肉店並みの新鮮さ。ヤンゴン卵焼きは濃いめの味付けでお酒のアテにぴったり。ミャンマーカレーはしっかりとスパイシー。どれも驚くほどにクオリティが高く、ラーメン店のレベルを遥かに超えていました。

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3.家と建物

新宿や渋谷から想起するにぎやかで明るい繁華街のイメージと異なり、高円寺や西荻窪に似たコンパクトな街並み。首都高速の下を通る甲州街道から細い路地があちこちへと伸びていて、小さな商業ビルの連続から住居へとだんだんにグラデーションを帯びていきます。

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特徴としては、他のエリアに比べて、学校や公園、神社やお寺がかなり少なく、まわりには高いマンションが見当たりません。幡ヶ谷駅と初台駅間は古いアパートも多くあり、家族向けの住居よりも、1人暮らし2人暮らし向けの住居が多くみつかりそうです。

ぽつぽつと明かりが灯るようにお店が並ぶ幡ヶ谷の街は、田舎の懐かしさと都会のカルチャーが絶妙なバランスで交差する場所。想像していたよりも落ち着いて生活できる印象でした。

幡ヶ谷はこんな人におすすめ

ぐるっとまわり3時間が経過。幡ヶ谷に住むなら、こんな人がおすすめ!というイメージを、ノセさんに聞きました。

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「実は引越してきてから、幡ヶ谷がカルチャー的に熱い街だと気づいたので、まだまだdigできていないお店も多いんです。幡ヶ谷の良いところは、おしゃれなお店も多いけど、メジャーな街ほどその街のイメージに染まりきっていないところ。自分の好きなように街を解釈して楽しめるところが、身の丈にフィットしていて気に入っています。

ちなみに今の家は、オートロックつきで角部屋、日当たり良好。コンロも2口あって、家賃が8万円。これだけの条件がそろっていて新宿にすぐ出られる場所なんて、なかなかないですよね。家賃をおさえられる場所なので、仕事が忙しくなってきた社会人2年目以降でのひとり暮らしや東京を遊び倒したい人に、おすすめの街です」

案内人のおすすめ店

最後に、今回歩いたルートのなかでノセさんおすすめのお店を紹介します。住まいを検討されている方も、そうでない方も、ぜひ幡ヶ谷へ訪れる際の参考にしてみてください!


ギャラリー「commune」

西原商店街にあるアートギャラリー。通りに面したスペースがギャラリー、奥がZINEやポスターなどを販売しているスペース。平日も20時まで営業しているので、会社帰りに立ち寄ることも。

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居酒屋「浜屋」

西原商店街にある居酒屋。昼間から新鮮な魚貝を楽しめるお店。地元の人に大人気。19時過ぎに入った段階でも売り切れのメニューもいくつか。取材日は、生ビールとハマチの刺身で乾杯。

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ペリメニ専門店「ペリメニキッチン」

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(写真提供:ノセさん)

六号坂通り商店街から1本入った路地にあるロシアの水餃子「ペリメニ」の専門店。まるでバーのようなたたずまいで、1人でも入りやすい雰囲気とのこと。ぷりぷりのペリメニは、一口食べれば病みつきに。




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著者:白方はるか(鳩)

白方はるか(鳩)

1988年生まれ、清澄白河在住。近所の人には「鳩」と呼ばれている。IT企業でWebディレクターをしたのち、現在はフリーライター・イラストレーターとして活動中。ビールが大好き

Twitter:@tyore

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