輸入住宅特集 探し方の基礎知識
建築費用の相場

リビングを吹抜けにしたい。キッチンには輸入パーツを使いたい……あれこれ夢はふくらむけれど、それを現実のものにするためのお値段は?
建築費用のしくみを知り、うまく調整することが、憧れプランへの近道。輸入住宅の建築費用と相場について、わかりやすく解説しよう

予算オーバーでも満足な家をというこだわり派が多い

依頼先会社との打ち合わせを重ねてプランを決定していく注文住宅は、より高価な設備・建材を使いたくなったり、より工事費のかかるプランに変更したくなったりするもの。予算オーバーしても満足できる家を、とこだわる人が多いようだ。ただし、建築費用は相場を知ることで抑えることができる。こだわらない部分を抑えて、こだわりのある部分に回すなど、めりはりをつけて満足な家を建てることができるので、詳しく解説していこう

建築費用は 何によって変わる?
商品やプランによって建築費用は変わる

建築費用が変わる要因は、主に材料費と工事費。下表のように、設備・建材など標準仕様が設定された企画型商品を例にとって比較してみると、高価な材料や複雑な工事になるほど、ベースとなる坪単価がアップすることがわかる。また、このあとプラン変更による費用について解説するが、あくまで目安であり、実際は一軒ごとに計算が必要。

「家づくりは多種多様な工事が関係し合い、1カ所の変更に伴う派生的な工事も多いため」とブルースホーム広報。その点を踏まえ、希望のプランにかかる費用の目安を見ていこう。

「商品」によって建築費用はどう変わる?

企画型商品の場合、標準仕様の設備・建材での坪単価(本体工事費÷床面積)があらかじめ決まっている。これらをベースに、追加・変更を反映して費用が決まる

  • 商品名
    • オレゴン
      アメリカでよく使われる
      スタンダードな建材・設備を
      使用して価格もリーズナブルに
    • オールドプロヴァンス
      塗り壁にS瓦の屋根、
      むく材の床など、内外装とも
      手づくりの温もりにこだわった家
    • イタリアネイト
      窓まわりなど細部の化粧にも
      こだわり、手づくりの温もりに、
      さらに高級感をプラス
    坪単価
    • 34.9万円/坪〜*
    • 41.4万円/坪〜*
    • 44.7万円/坪〜*
  • 外壁
    • ラップサイディングなど
      伝統的北米スタイルのラップサイディングが標準仕様。切り出した木材でなく、工場にて製造の規格材を丁寧に張って仕上げる
    • スタッコラースト(塗り壁)など
      天然大理石が含まれたスタッコラーストの塗り壁が標準仕様。現場での作業が多く、ラップサイディングに比べて施工費が高め
    • トラバーチン(大判タイル)など
      高級感のある天然大理石「トラバーチン」の 大判タイルを採用。窓や玄関にも擬石モー ルを施して装飾性の高い外観イメージに
  • 床
    • 木質フローリング(合板)
      一般的な単板+合板下地の木質フローリングが標準仕様。傷がつきにくく、施工がしやすいため工期も短く低価格に抑えられる
    • パイン材(むく)など
      むくのパイン材のフローリングが標準。ナチュラルな節や温もりある肌触りが魅力でほかのむく材に比べて価格もリーズナブル
    • バーチ材(むく)など
      硬さや強度があり、反りなどの狂いが少ない、むくのバーチ材のフローリングが標準仕様。クリア塗装で高級感があるのも特徴
  • 壁
    • クロス
      壁はスタンダードなビニールクロスが標準仕様。ドアや窓まわりなどのモールディングは白くペイントしてシンプルな仕上げに
    • ドライウォール(塗り壁)など
      石膏ボードにパテで下地処理を施したドライウォール、または手づくり感のあるオリジナルのコテ塗り仕上げから好みで選択可
    • ドライウォール(塗り壁)など
      左の施工のほか、下地用壁紙に好みの色 を塗装するヴァージンウォールを選択し、 ヨーロピアン調に高級感をアップすることも

    参考商品/ブルースホーム  * …坪単価は総施工面積45坪の場合の本体価格

プラン」によって建築費用はどう変わる?

プラン変更による材料費と工事費は一軒ごとに違う。ここでは住宅メーカー3社への取材でわかった費用の目安をもとに、輸入住宅で注文の多いプランがどの程度かかるか紹介しよう

  • 四角い部屋→パノラマの部屋

    多角形に張り出したパノラマの部屋にした場合、建物の形状が複雑になり、窓の数が増え、内外装とも工事の手間がかかる。例えば1カ所を4〜5面ほど張り出させた場合、同じ床面積の四角い部屋と比べ、費用のアップは40万円〜が目安。また、本体工事費のほか、カーテン工事費なども割高になる。

    5面が張り出した明るいパノラマ空間。外観のアクセントにも
    ※参考写真/ブルースホーム
    ブルースホーム
  • 一般的なリビング→吹抜けリビング

    リビングを吹抜けにすると、天井や上階の床が不要になる。しかし高所の作業に足場が必要となるなど、施工の手間は増えるため、30坪程度の家の場合、建築費用は工事費と材料費でプラスマイナス0円が目安。ただし大きく高い吹抜け、手すりや窓の装飾にこだわる場合などはプラス分が上回ることも多い。

    勾配天井に天窓、2階に室内窓を設けた吹抜けリビング
    ※参考写真/東急ホームズ
    東急ホームズ
  • システムキッチン→オーダーキッチン

    システムキッチンをオーダーキッチンに変更する場合、オーダー内容によって費用はまちまち。例えばワークトップにタイルを張ったり、扉を木製に変えたり、外国製のシンクや水栓金具を取りつけたりとオーダー内容もさまざまだが、平均的には40万円以上のアップになることが多いようだ。

    ワークトップにタイルを張り、好みのパーツを集めたキッチン
    ※参考写真/ブルースホーム
    ブルースホーム
  • 一般的な階段→サーキュラー階段

    一般的な階段をサーキュラー階段に変更する場合、使用する階段や設置条件などにより工事費には大きな差がある。シンプルなものは30万円くらいから設置できることもあるが、装飾の豪華なものや、ほぼ完成した状態で搬入される巨大な階段の場合など、300万円以上のプラスになるケースもある。

    アイアン製の手すりが美しい弧を描くサーキュラー階段
    ※参考写真/東急ホームズ
    東急ホームズ
  • 四角い開口部→アールの開口

    四角い開口部をアール状にする場合、1カ所ごとに大工職人が現場でアール状の下地をつくり、クロス職人などの作業も複雑になるため、工事費がアップする。例えば間口サイズが幅140cmくらいまでの場合、1カ所につき、2万5000円〜3万5000円前後くらいの増額となることもある。

    リビングとダイニングをアール開口でほどよく間仕切り
    ※参考写真/ブルースホーム
    ブルースホーム
  • 2階の子ども部屋→ロフトを設置

    2階の子ども部屋などの小屋裏を利用してロフトをつくる場合、費用は1坪当たり約25万円からのアップが目安。ロフト部分の床・壁、はしごなどが追加となるほか、高所の作業により足場も必要となり、ロフトの床の補強、断熱工事の必要な面積も増えるなど、材料費・工事費ともに上がる。

    勾配天井の小屋裏を活用した、2階子ども部屋のロフト
    ※参考写真/エービーシーホームズ
    エービーシーホームズ
  • 一般的な和室→和室

    輸入住宅でも和室のリクエストは少なくない。洋室を和室に変更する場合、和風のしつらえの取り入れ度合いにより、費用は加算されるのが一般的。例えば6畳の洋室のフローリングを畳に変更するなら10万円くらい、壁や建具などに本格的な和室の建材を使うなら25万円くらいのアップが目安となる。

    床の間を備えた本格的な和室に洋館の趣をプラス
    ※参考写真/エービーシーホームズ
    エービーシーホームズ
  • 樹脂サッシ→木製サッシ

    サッシの費用は、一般的にアルミ→樹脂→木製の順に高くなる。樹脂から木製に変更する場合、例えば60cm×120cm程度の上げ下げ窓なら1カ所2万円前後、外に出られる掃き出し窓のサイズなら1カ所12万円前後のアップが目安。人目につく場所に絞るなどすれば、コストを調整できる。

    見た目に温かみのある空間を演出してくれる木製サッシ
    ※参考写真/ブルースホーム
    ブルースホーム
  • ビニールクロス→塗り壁

    室内壁をビニールクロスから塗り壁に変更する場合、工期も長くかかるため、費用がかかる。1m²当たりの費用は、水性ペイントのしっくいローラー仕上げで約3000円から、漆喰などのコテ塗り仕上げで約5000円からのアップが目安。また、部屋ごとに色を変えるなど、材料が増えるとさらにアップする。

    壁と天井をコテ塗り仕上げにして温もりある空間を演出
    ※参考写真/エービーシーホームズ
    エービーシーホームズ
  • 合板のフローリング→むく材のフローリング

    フローリングを合板からむく材に変更する場合、材種などにより1m²当たり約5000円〜1万円アップが目安。一般的にパイン材などが比較的安価で人気だが、同じ材種でも厚さや節の有無、塗装済みかどうかなどにより費用は変わる。また、むく材は1枚ずつ張るのが一般的で、工事費も割高になる。

    やさしい色合いで定番人気の、バーチのむく材のフローリング
    ※参考写真/ブルースホーム
    ブルースホーム

※参考写真はイメージであり、文中の費用の目安と対応していません。また、あくまで概算のため、詳しくは依頼予定の建築会社にお問い合わせください

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