エクステリア・外構リフォームの費用相場。門扉や庭、バルコニーの施工事例や工事の注意点も紹介

エクステリア・外構のリフォーム工事にはどれくらい費用が必要でしょうか。エクステリアや外構とひと言で言っても、部位としては門扉や塀(フェンス)、玄関アプローチ、車庫、ウッドデッキ、バルコニー、庭と多岐にわたります。それぞれの部位で、たくさんのデザインや素材があり、工事をする際の注意点があります。そこでエクステリア・外構のリフォーム工事と費用について、一級建築士の佐川旭(佐川旭建築研究所)さんに教えていただきました。あわせて施工事例も紹介します。

エクステリア・外構リフォームの費用相場。門扉や庭、バルコニーの施工事例や工事の注意点も紹介

記事の目次

外構(エクステリア・バルコニー・庭)リフォームの費用相場

「エクステリア」は、インテリアに対する言葉で、外側部分や外観、屋外設備や構造物、デザインなどを指します。また「外構」とは、住宅やマンションなど建物の外側にある構造物や空間を総称する言葉です。どちらもほぼ同じ意味と言えます。

エクステリアや外構に含まれる部位としては。門扉や塀(フェンス)、玄関アプローチ、車庫、ウッドデッキ、バルコニー、庭などです。

こうした各部位別のリフォーム費用は、それぞれ50万円前後になります。もちろん素材やデザインの選び方や、施工会社によって費用は異なるので、以降で詳しく紹介していきます。

門扉リフォーム

門扉とは、敷地の出入り口に設ける門の扉のこと。一般的には表札やポストなどを備える門柱(もんちゅう)に取り付けます。
門扉の素材や、開閉方法はいくつかあり、それによってリフォーム費用などが異なります。

門扉リフォームの価格や選び方、工事期間は?施工事例やメリット・デメリットも紹介

門扉の種類

門扉は素材と開閉方法にそれぞれ種類があります。
まず素材には主に下記の5つがあります。

●主な門扉の素材別の特徴
素材 特徴
アルミ製 軽量で開閉しやすい。腐食や錆に強く、メンテナンスが簡単。
ステンレス製 強度があり、腐食や錆に強く、メンテナンスが簡単。アルミと比べて独特の重厚感ある輝きがある。
スチール製 手頃な価格。錆防止のための塗装など、定期的なメンテナンスが必要。
木製 天然の木ならではの風合いや質感がある。腐食を防ぐための塗装など、定期的なメンテナンスが必要。
人工木・樹脂製 木粉入りの樹脂を用いて作られるため、見た目は天然木に近い一方で、天然木よりも耐久性が高くてメンテナンスが簡単。

同じ素材でも色や柄、形状はさまざまあります。選ぶ際はカタログ等で確認しましょう。

アルミ製とスチール製には、形材(かたざい)と鋳造(ちゅうぞう)があります。
形材とは、全長を通じて断面がI型など同型である金属です。縦格子や横格子など直線的なデザインになります。また、金属的な見た目をしているタイプのほか、木目調もあります。 一方鋳造(ちゅうぞう)とは、溶かした金属を鋳型(いがた)に流し込んで作られたものを指します。植物を模したラインなど細かな曲線を作れるので、ヨーロッパ調などを演出しやすくなります。

●アルミ鋳造の例

門扉

アルミの質感と、鋳造ならではの優雅なディテールを備えたアルミ鋳造製の門扉。門扉とフェンス、建物の窓まわりにいたるまで、トータルにコーディネートすることもできます(写真提供/LIXIL「ラフィーネ門扉」)

また、扉の開き方には下記の4通りがあります。

●扉の開き方の種類別の特徴
開き方 特徴
片開き 扉が1枚で、左右どちらか片方だけを開く方法。幅を取らないため、狭いスペースでも設置しやすい。勝手口や裏口などにもよく採用される。
両開き 扉が左右対称に2枚あり、中央から左右に開く方法。普段は片方だけ開けて使い、大きな荷物を運ぶときなどに両側を開けるという使い方ができる。片開きよりも設置スペースが必要。
親子開き 両開きと同じく扉が2枚あるが、左右で幅が異なる扉を備える方法。両開きよりも設置スペースを狭くしやすい。
引き戸 扉を横にスライドさせる開閉方法。室内の引き戸と同じで、同じサイズの扉を2枚備えるタイプや、扉を1枚にして、門柱側に引き込むタイプがある。

開き戸(片開き、両開き、親子開き)は、扉の手前や奥に開くためのスペースが、引き戸は扉を引き込むスペースが必要です。

●親子開きの例

親子開きの門扉

両開きより設置する幅を抑えやすく、片開きより開口部を広くとりやすい親子開きの門扉。写真の門扉はアルミ製(形材)で、木目調などデザインが豊富です(写真提供/LIXIL「開き門扉AB親子仕様」)

門扉の選び方

リフォーム費用を安く抑えられるのは片開きです。
一般的に扉1枚の幅は600mm〜1000mmの間で、100mm単位で選ぶことができます。

「扉の片方だけで自重を支えるので、1000mmよりも幅の長いものだと長年使っている間に下がってくる可能性があります。それもあって800mmや900mmが人気のようです」(佐川さん、以下同)

両開きは扉1枚の幅が片開きと同じように選べます。両開きは同じサイズの2枚の扉を使うので600mm+600mm、700mm+700mm……という具合です。600mm+600mmの両開きなら開口幅としては1200mmになりますから、最大1000mmまでの片開き扉より広く取れます。

「一方、親子開きは片開きと両開きの良いところ取りの開閉方法です。普段は大きい方の扉を使い、必要に応じて小さい方も使う、という具合です。400mmの小さな扉に、800mmや900mmを足して、開口幅を1200mm〜1300mmにするというケースが多いようです」

上記で紹介したほかに「アコーディオン式」という開閉方法もあります。引き戸の一種で、楽器のアコーディオンのように、伸び縮みする扉を用いて開閉する方法です。4m以上など開口幅を広く取れるのがメリット。門扉と駐車場の扉を兼用する場合などに便利です。

門扉のリフォーム費用相場

門扉リフォームの費用相場は、素材やサイズ、開き方によって異なります。

素材の中で、門扉によく用いられるのがアルミ製(形材)です。
アルミ製(形材)の門扉(幅800mm×高さ1000mm)を取り付ける場合の、開閉方法別の工事費用(材料費+工事費)の目安は下記の通りです。

●アルミ製(形材)門扉の開閉方法別リフォーム費用の目安
開き方 費用の目安
片開き 〜約25万円
両開き 〜約50万円
親子開き 〜約40万円
引き戸 〜約50万円
※1つの扉の大きさが幅800mm×高さ1000mmの場合。親子開きは小さい方を400mmと想定しています。いずれもサイズやデザイン、メーカー、取り付けるリフォーム会社、地域によって費用は変わります。

また、一概には言えませんが、素材別の価格の違いの目安としては、手頃な価格順に下記のようになります。

スチール製<アルミ製(形材)≒人工木・樹脂製<アルミ製(鋳造)<ステンレス製

なお、同じ素材・サイズでもメーカーや地域などによって価格に差がありまので、必ず見積もりをもらって比較検討するようにしましょう。

門扉リフォームの注意点

門扉を選ぶ際は、まず住宅と、特に玄関との調和性が大切になります。またメンテナンスのしやすさも選ぶ際のポイントになるでしょう。アルミ製が人気なのは比較的手頃な価格とメンテナンスが楽なのが主な理由です。

「人工木・樹脂製もメンテナンスしやすく、強度もあります。またステンレスもメンテナンスが楽ですが、アルミ製と比べると高価です。ただ、ステンレス独特の輝きは、コンクリート打ちっ放しなどモダンな家に似合うと思います」

門扉を選ぶ際は、開き方による違いにも注意が必要です。

片開きは、ほかの開き方より開口幅が狭くなるので、選ぶサイズによっては大きな家具や家電の搬入・搬出がしにくくなります。

「また、50坪以上の敷地がある住宅で片開きを選ぶと、少し貧弱に見えるかもしれません。一方で30坪など狭小住宅の場合、両開きだと門扉が大きく感じられるケースがあります。開き方も、住宅との調和性を考えて選ぶようにしましょう」

門柱リフォームの交換・設置費用は? 門柱の役割と種類、価格、リフォーム実例も紹介!

塀(フェンス)のリフォーム

塀(フェンス)には、外部からの視線の目隠しや防犯の役割があります。また、住宅のエクステリア全体のデザイン性を向上させる役目も果たします。

塀・ブロック塀のリフォーム費用相場。アルミフェンスの新設、大谷石を使った塀のリフォームも解説

塀(フェンス)の種類と選び方

塀(フェンス)の素材別の特徴は下記の通りです。

●塀(フェンス)の素材別の特徴
素材 特徴
アルミ製 軽量で腐食や錆に強く、メンテナンスが簡単。色や形状などデザインが豊富。
スチール製 価格が手頃。一般的に樹脂などでコーティングされている。
ステンレス製 強度があり、腐食や錆に強く、メンテナンスが簡単。アルミと比べて独特の重厚感ある輝きがある。
人工木・樹脂製 木粉入りの樹脂を用いて作られるため、見た目は天然木に近い一方で、天然木よりも耐久性が高くてメンテナンスが簡単。
ブロック 価格が手頃で頑丈。
木製 天然の木ならではの風合いや質感がある。腐食を防ぐための塗装など、定期的なメンテナンスが必要。

色やデザイン等は同じ素材でもたくさんあります。選ぶ際はカタログ等で確認しましょう。

アルミ製には、門扉同様、形材(かたざい)と鋳造(ちゅうぞう)があり、一般的に形材より鋳造のほうが費用は高くなります。

形材は全長を通じて断面がI型など同型である金属です。縦格子や横格子など直線的なデザインになります。また、金属的な見た目をしているタイプのほか、天然木風タイプもあります。
一方鋳造(ちゅうぞう)とは、解かした金属を鋳型(いがた)に流し込んで作られたものを指します。曲線で仕上げることができるので、植物を模したラインなどデザインで高級感を演出しやすくなります。

「その上で、メンテナンスの手軽さで選ぶなら、アルミ製やステンレス製、人工木・樹脂製がおすすめです」

またステンレスもメンテナンスが楽ですが、アルミ製と比べると高価になります。

塀(フェンス)のリフォーム費用相場

塀(フェンス)の素材別の価格の目安は、手頃な価格順に下記のようになります。

ブロック<スチール製≒木製<アルミ製<人工木・樹脂製<ステンレス製

以上を踏まえて、具体的なリフォーム費用の目安を検証してみましょう。

まず敷地が35坪〜40坪で、玄関のある一辺以外の3辺を囲むと想定すると、塀(フェンス)の長さは30m〜35mになります。

最も手頃な価格であるブロックで、高さ1m×長さ30m〜35mの塀を作る場合のリフォーム費用(材料費・工事費)は下記の通りです。

●ブロックで塀(フェンス)を敷設するリフォーム費用の目安
素材 リフォーム費用の目安
一般的なブロック 約45万円〜
※縦にブロックを5段組むと高さ約1mになります。また1mなので控え壁は不要です。

上記では一般的なブロックを用いた想定ですが、ブロックの種類によっては約75万〜100万円になる場合もあります。

また、同じ素材・サイズでも製品やメーカー、施工を担当するリフォーム会社などによって価格に差がありますので、必ず見積もりをもらって比較検討するようにしましょう。

塀(フェンス)のリフォームの注意点

塀(フェンス)は面積が広くなりやすく、その分、住宅の印象や街並みの景観への影響も大きくなります。もちろん、門扉ともデザインの統一性が必要です。素材だけでなく、デザインも住宅や街並みとの調和性を考えて選ぶようにしましょう。
また、防犯面を考えると、まったく外からの視界をふさぐよりは、ある程度外からも見えるようにしておくと、不審者が敷地内に入りづらくなります。それに、風通しもよくなります。

●門扉とフェンスのコーディネート例

門扉とフェンス

門扉とフェンスとも、見た目は木製だが、素材はメンテナンスがしやすいアルミ製(形材)。写真はどちらもチェリーウッド色で備えた例(写真提供/LIXIL「開き門扉AA+フェンスAA YS1型」)

塀(フェンス)を設置する際に注意したいのは、ブロック塀です。

「高さが1.2mを超えるブロック塀を設置する場合、建築基準法で3.4m以内ごとに控え壁(ひかえかべ)を備えることが義務づけられています。つまり、その敷設のためのスペースが3.4m以内ごとに必要です」

●控え壁

控え壁のあるブロック塀

控え壁とは、風や地震などでブロック塀が倒れないようにするもので、ブロック塀に対して写真のように直角に取り付けます(画像/PIXTA)

門扉の施工事例

費用16万円/アコーディオン式から両開きの門扉へ交換

以前はアコーディオン式の門扉でしたが、開け閉めが大変だったため、両開き扉にリフォームしました。

門扉の施工事例

門柱と合わせた爽やかな白色の門扉。住宅の外壁に映えます(写真提供/松本巧舎)
【DATA】
リフォーム費用:16万円
リフォーム部位:門扉
住宅種別:一戸建て
築年数:不明
設計・施工:松本巧舎

フェンスの施工事例

費用35万円/ブロック塀を撤去してアルミフェンスを採用

もともとあったブロックの壁を取り除き、アルミ製のフェンスを採用しました。

フェンスの施工事例

新たにブロック塀とアルミ製(形材)のフェンスを設置(写真提供/ワイツ)
【DATA】
リフォーム費用:35万円
リフォーム部位:塀(フェンス)
住宅種別:一戸建て
築年数:23年
設計・施工:ワイツ

玄関アプローチのリフォーム

玄関アプローチとは、道路から玄関にいたるまでの通路や、その周辺を指します。毎日通る場所ですし、来訪者も歩く場所ですから、誰もが安全に使えることが大切です。さらに、出掛ける際や帰宅時に気持ちを明るくしてくれるような雰囲気を作れば、毎日が楽しくなるかもしれません。

玄関リフォームの費用相場やもらえる補助金は?玄関リフォームの実例も費用別に紹介

玄関アプローチのリフォーム費用相場

玄関アプローチは、主に通路に敷く材料によってリフォーム費用が異なります。

玄関アプローチに使用される材料は、主に下記の4つです。

●玄関アプローチの素材別の特徴
材料 特徴
タイル 風雨による腐食や傷に強いが、滑りやすいので、玄関アプローチに用いる際は、滑りにくいタイプを選びたい。
レンガ タイルと比べて風化しやすいが、レンガ自体と下地の土が水を吸ってくれるため、滑りにくい。
洗い出し 洗い出しとは、モルタルなどが完全に固まる前に表面を水で洗い流して中の小石や砂利を露出させる方法。強度があり、表面がザラザラするので滑りにくい。
コンクリート 駐車場などにも使用されるように、強度が高く、滑りにくい。

上記以外の素材には枕木(線路に使われている枕木風の木材)やインターロッキング(コンクリートでできた長方形のブロック)、石材などがあります。

サイズやデザイン、メーカー、取り付けるリフォーム会社、地域によって費用は変わります。一般的に敷設面積が大きくなるほど価格は高くなります。

そのため、一概には言えませんが、材料別の費用の目安としては、手頃な価格順に下記のようになります。

コンクリート<タイル≒レンガ<洗い出し

●洗い出しの例

洗い出し

混ぜる石の大きさや色、種類次第で、和風にもヨーロッパ風にもできます(写真/PIXTA)

ちなみに、レンガの単価はタイルより安いのですが、1つ1つ並べていく作業料がタイルよりかかるので、同じ敷設面積ならタイルとほぼ同じくらい費用が必要だと考えたほうが良いでしょう。

人気があるのはタイルです。タイルを用いて幅1.5m×長さ3mの玄関アプローチを作る場合のリフォーム費用の目安は下記の通りです。

●タイルを用いた玄関アプローチのリフォーム費用の目安
素材 リフォーム費用
15cm角のタイルを新設
※何もなかった場所に新設する場合
約30万円〜40万円
15cm角のタイルに交換
※既存のタイルを剥がして処分し、新たに敷き直す場合
約50万円〜70万円
※このうち既存タイルを剥がして処分し、地ならしをする費用が約20万円〜

玄関アプローチを新設する場合でも、地面に凹凸がある場合、地ならしなど整地費用が必要になります。施工会社に確認しましょう。

玄関前アプローチの実例と費用相場!玄関周りをフォームするときの注意点を専門家が解説

おしゃれな玄関アプローチにリフォームするコツ

ほかのエクステリア同様、玄関や門周り、住宅の外観と調和の取れる色合いや風合いの素材を選ぶようにしましょう。例えば純和風の住宅に、南欧風タイルを敷くと、どうしてもちぐはぐしてしまいます。

「レンガや洗い出しは、柔らかさを演出する際によく用いられます。一方、御影石や大理石などは高級感を出しやすいのですが、同時に見る人に緊張感も与えます」

素材感だけでなく、素材によって色やデザインもたくさんあります。特にタイルは色やデザイン、風合いの種類がたくさんありますが、玄関や住宅の外観、塀(フェンス)などと合うものを選びましょう。

そのほか、玄関アプローチ周りに花を植えたり、夜間の安全性をかねて照明を効果的に備えると、おしゃれな玄関アプローチに演出しやすくなります。

●玄関アプローチの演出例

玄関アプローチの演出

駐車スペースと玄関アプローチを緩やかに仕切るレールを備え、隣家側に目隠しを設置した例です。さらに、植樹や玄関アプローチを照明で演出しています(写真提供/LIXIL「デザイナーズレール H08 W30+W20 標準+傾斜納まり(ホワイト)/H04 W20+W30 L字連結納まり(ホワイト) LED照明付」)

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玄関アプローチのリフォームの注意点

玄関アプローチでは、滑りにくいことが重要です。特にタイルや大理石などの場合、雨でぬれると滑りやすくなるので注意しましょう。

タイルの場合、10cm角や15cm角であれば、目地も一緒に踏むため多少は滑りにくくなります。しかし45cm角以上の大判タイルを敷くと、タイルのみを踏む場合があるので滑りやすくなります。大判タイルは玄関アプローチに高級感を出し、かつエレガントに演出しやすいのですが、その際は必ず表面が滑りにくいタイプを選ぶなど、防滑性を高くするようにしましょう。

「そのほか、水道のメーターボックスや汚水升の蓋などの位置にも注意してください。これらはよく玄関付近や、玄関と道路との間に設置されるので、玄関アプローチのレイアウトに影響します。また水道のメーターボックスの色は自治体によって決められていますが、たいていは玄関アプローチに馴染みにくい色です。そのため目立たない位置にあるかどうか、必ず確認しておきましょう」。

玄関アプローチの施工事例

費用88万円/今後の暮らしにあう玄関アプローチや門扉、フェンスに交換

従来は砂利敷きの玄関アプローチで、門扉も開閉に力のいる重量のあるタイプでした。しかし高齢の母親や、自分たち夫妻の将来も考え、万が一車いすを使うことになってもいいように、バリアフリーの住まいにリフォームすることにしました。玄関アプローチの床面にはコンクリートを打ち、門扉は軽量で開閉しやすいタイプに変更しました。

門扉と玄関アプローチの施工事例

車いすも楽に通れるように、玄関アプローチはコンクリートの打ちっぱなしに変更しました(写真提供/近藤リフレサービス)
【DATA】
リフォーム費用:88万円(概算)
リフォーム部位:玄関アプローチ、門扉、門柱
住宅種別:一戸建て
築年数:35年
設計・施工:近藤リフレサービス

車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)のリフォーム

車を購入することになった、あるいは既存の駐車スペースに不満があるなどで、リフォームして車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)を設置する場合、いくらくらいかかるのでしょうか。

駐車場・ガレージ・カーポートリフォームの方法とレイアウト、デザイン、費用、実例も紹介!

車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)リフォームの費用相場

車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)の床材は主に3つあり、それぞれ1m2あたりの工事費用の目安は下記の通りです。車庫を設置する場合、まず床材に何を選ぶか考えましょう。

●車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)の床材別の特徴
材料 1m2あたりの費用の目安
砂利 約5000円~8000円
コンクリート 約1万円~1万5000円
タイル 約2万円~2万5000円

車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)の床材には上記の他に、インターロッキング(コンクリートでできた長方形のブロック)やレンガなどもあります。

次に、愛車を囲む屋根や壁の有無を検討しましょう。車庫の種類には下記の3つがあります。

  • カーポート
  • ガレージ
  • 駐車場

それぞれの違いは下記で解説しますが、このうち、屋根や柱が必要になる1台用のカーポートを設置する場合、リフォーム費用の目安は下記の通りです。

●1台用のカーポートのリフォーム費用の目安
工事の種類 費用の相場
カーポート新規設置 約30万円~35万円
床にコンクリートを打設 約20万円~30万円
既存のカーポートを交換 約40万円~45万円
※1台用の標準的なポリカーボネート屋根の場合。製品のグレードが上がると費用相場も比例して高くなります。

また、ガレージを新設する場合、リフォーム費用の目安は下記の通りです。

●ガレージを新設する場合のリフォーム費用の目安
工事の種類 費用の相場
ガレージ新規設置 約250万円〜
※サイズや換気扇などの付帯設備、使用する建材等によって費用は異なります。

駐車場・ガレージリフォームの種類と費用相場

カーポート・ガレージ・駐車場の違い

車庫とひと言で言っても、主に下記の3種類があります。

●車庫の種類別の特徴
車庫の種類 特徴
カーポート 屋根と柱だけの車庫。壁がないので、他に障害物がなければドアを大きく開閉できるため車の乗り降りが簡単。
ガレージ 屋根と柱に加え、3方向以上に壁がある車庫。雨や風による汚れなどが防ぎやすいが、ドアの開閉幅も含めて床面積を検討する必要がある。
駐車場 屋根や柱のない車庫を指す。

ほかに駐車スペースを住宅内に取り込むビルトインガレージ(インナーガレージ)もあります。
なお、カーポートやガレージを備える場合、下記に注意してください。

●建ぺい率について
カーポートを含む「自動車車庫」は建築面積の対象になります。つまり、建物+自動車車庫=建築面積が、その土地に定められている建ぺい率に収まるようにしなければいけません。

しかし下記の一定の条件を満たせば、自動車車庫部分の面積の一部を算入しなくてもよいという緩和措置があります。そのため、多くのカーポートではこの緩和措置を受けられます。ただし自治体により詳細が異なる場合もあるので、詳しくは施工会社や各自治体に確認するようにしましょう。

【緩和を受けられる条件】
  • 柱の間隔が2m以上
  • 天井の高さが2.1m以上
  • 外壁のない部分が4m以上
  • 地階を除く階数が1であること

●容積率と固定資産税について
容積率では、ガレージやカーポートも延床面積には含まれます。しかし延床面積を考える際に、延床面積の5分の1を限度として容積率の計算からは除外されます。

ただしこの緩和措置は、容積率の計算上の延床面積を割り引くものであり、固定資産税評価の査定においては、登記簿謄本上に記載された延床面積が対象となります。

●建築確認申請について
カーポートとガレージは床面積に含まれるので、10m2以上の場合は増築にあたり、建築確認申請が必要です。例えば5m×2mで10m2になりますが、国土交通省の指針(「駐車場設計・施工指針について」)では、小型乗用車(5ナンバーサイズ車)で5m×2.3m以上という数値が示されています。つまり、軽自動車以外をとめる場合、ほとんどは建築確認申請が必要になると考えたほうがいいでしょう。

車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)のリフォームの注意点

カーポートとガレージについては、上記の建ぺい率や容積率等についての項を参照してください。

そのほか、車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)を敷設する際は、車の出し入れがしやすいか、乗降しやすいかに注意しましょう。具体的には、目の前の道路幅と車庫の向き、電柱の位置などです。また水道のメーターボックスや汚水升の位置、ガスメーターやエアコンの室外機の位置に注意してください。
もちろん、ほかのエクステリア・外構同様、住宅との調和性も大切です。

●カーポートの例

カーポート

装飾のない、直線基調のシンプルな屋根と柱だけで構成されるカーポートの例。一般的なポリカーボネートではなく、柱と同様のアルミ形材が用いられているので、屋根の汚れが目立ちにくいという特徴があります(写真提供/LIXIL「カーポートSC」)

車庫(カーポート・ガレージ・駐車場)の施工事例

費用300万円/愛車を整備できるガレージを新設

バイクレースに参加したり、車のチューンナップも自身で行うのが趣味という施主。長い間ガレージを持つことが夢だったそうです。

ガレージの施工事例

ガレージは6m×6mほどの大きさで、大型車が入っていても、もう1台車が置けるスペースがあります(写真提供/リビングサーラ)
【DATA】
リフォーム費用:300万円(概算)
リフォーム部位:ガレージ
住宅種別:一戸建て
築年数:不明
設計・施工:リビングサーラ

デッキのリフォーム

デッキとは、リビングなど室内側と庭とをつなぐ外部スペースのこと。デッキというと「ウッドデッキ」を思い浮かべる人がほとんどでしょうが、タイルを敷くタイルデッキもあります。
ここでは主に「ウッドデッキ」のリフォーム費用について解説します。

ウッドデッキに屋根を付けるリフォーム方法とメリット・デメリット、施工事例を紹介

ウッドデッキの種類と選び方

ウッドデッキには天然木を用いるタイプと、人工木・樹脂製を用いるタイプがあります。

天然木はワックス掛けなど、防腐のための定期的なメンテナンスが欠かせません。それでも風雨によっていつかは交換しなければなりませんが、交換時期は木材の種類やメンテナンス次第で異なります。

一方で人工木・樹脂製は耐候性・耐久性が高いのが特徴です。人工木・樹脂製とは、木粉と樹脂で作り、メーカーによって人工木材や人工木、人工ウッドデッキ等の呼び方があります。種類が豊富で、色味も選べ、雨に強くてシロアリも心配しなくていいなど耐久性も高いのがメリットです。
ただし、天然木と比べて太陽の熱を吸収しやすいので、夏ははだしで歩くと熱く感じることがあります。

デッキリフォームの費用相場

間口1.8m×奥行き1.5mのウッドデッキを新たに設置する場合、工事費用(材料費+工事費)の目安は下記の通りです。

●ウッドデッキのリフォーム費用の目安(間口1.8m×奥行き1.5m)
デッキの種類 工事費用の目安
天然木(ヒノキ) 約30万円〜
人工木・樹脂製 約35万円〜
※いずれもデッキを備えるための基礎を組む工事費用を含む。

ウッドデッキを設置する工事費用は、ウッドが天然木か人工木・樹脂製かによって変わりますし、サイズが大きくなるほど、費用は高くなります。

また、天然木の場合、選ぶ材料によって費用が大きく異なります。ヒノキや米栂(べいつが)材などは比較的安価ですが、船の甲板に用いるようなウリンなどは高額です。

なお、上記の費用の半分以上は、デッキ部分の材料費ではなく、基礎を組むための工事費用です。リフォームで、基礎の上のみ取り替える場合は、上記の半分程度を目安としてください。

デッキリフォームの注意点

デッキを備える場合、ウッドデッキであれば、雨水の処理のために板と板の間の隙間を何mm空けるか確認しましょう。目安としては5mm〜20mmです。

ウッドデッキではなく、タイルデッキの場合、雨が降ると滑りやすくなりますから、滑りにくいタイルを選んだり、どの方向に雨水を流すのか、施工会社と相談して水勾配を決めましょう。

●ウッドデッキの例

ウッドデッキ

天然木の質感がリアルに表現されたウッドデッキ。昇温抑制効果のある顔料が用いられているので、夏季でも表面温度の極端な上昇を抑えてくれます(写真提供/LIXIL「樹ら楽ステージ」)

ウッドデッキの施工事例

費用145万円/掃き出し窓にしてデッキテラスを設置

子どもの独立を機に、築24年の自宅をリフォーム。間仕切りを撤去して広くなったLDKにはこれまで腰高の出窓がありましたが、これをフルオープンにできる掃き出し窓に変更して、デッキテラスを設置しました。

ウッドデッキの施工事例

LDKから続くデッキテラス、外気の中でお茶やバーベキューを楽しめる場にしました。オーニングは日差しを遮るとともに、目隠しの役割もあります(写真提供/Kraft(クラフト))
【DATA】
リフォーム費用:145万円(概算)
リフォーム部位:窓、デッキ
住宅種別:一戸建て
築年数:24年
設計・施工:Kraft(クラフト)

バルコニー(ベランダ)のリフォーム

バルコニーとベランダは、どちらも2階以上にあって住宅から外に張り出したスペースを指します。違いは、バルコニーには屋根がなく、ベランダには屋根(マンション等では上階のベランダが屋根代わり)があるということです。

また、住宅の内側に引っ込むため、住宅の屋根の下になるので雨風を防げるバルコニーを「インナーバルコニー」、屋上に設けるバルコニーを「ルーフバルコニー」と呼びます。

ここでは2階の外部にバルコニーやベランダを新設する場合のリフォーム費用を見てみましょう。

ベランダ・バルコニーをリフォームする費用の目安と施工事例。建築確認申請は必要?

バルコニー(ベランダ)リフォームの費用相場

新たにバルコニー(ベランダ)を増設する場合、主に2つの方法があります。1つは母屋と同じ工法(木造住宅なら木造)で作る方法、もう1つは既製品を備える方法です。

既製品のアルミ製バルコニー(ベランダ)を備える場合、間口約3.6m、奥行き1mの工事費用の目安は下記の通りです。

●アルミ製バルコニー(ベランダ)を新設するリフォーム費用の目安
種類 工事費用の目安
既製品のアルミ製バルコニー(ベランダ)
間口約3.6m、奥行き1m
約40万円〜60万円
※上記は柱を立てない場合のリフォーム費用の目安です。

このサイズの場合、洗濯物を干す程度であれば柱がなくても大丈夫です。ただし、バルコニー(ベランダ)にエアコンの室外機を置きたい場合などは、柱が必要になります。柱を立てたり、サイズが大きくなればその分の費用がかかります。

サンルームを新設する費用相場

特に屋根のないベランダは、洗濯物を干す際に天気を心配する必要があります。しかし、サンルームにすれば雨の日も洗濯物を干すことができます。

そのほか、子どもの遊べるスペースや、デスクを置いてワークスペースにもできます。

なお、マンションのバルコニー(ベランダ)は、共用スペースのため、勝手にサンルームにはできませんので、注意してください。

バルコニー(ベランダ)にサンルームをつくるには、既製品を使う方法と、造作する方法があります。

既製品を使って間口約2.7m、奥行き約90cm、躯体(くたい)一体型のバルコニー(ベランダ)に、サンルームをつくる場合のリフォーム費用の目安は下記の通りです。

●バルコニー(ベランダ)にサンルームを備えるリフォーム費用の目安
工事内容 リフォーム費用の目安
間口約2.7m、奥行き約90cmのバルコニー(ベランダ)にサンルームを設置 約90万円~130万円
※費用の内訳は、サンルーム代が約60万円~80万円、樹脂系人工木床材が約20万~30万円、足場工事が約10万~20万円。サイズや既製品のグレード等によって費用は異なります。

バルコニー(ベランダ)リフォームの注意点

バルコニー(ベランダ)、サンルームリフォームの注意点は主に下記4点があります。

  • 子どもの転落事故や防犯への対策が必要
  • 台風や強風への対策・準備をすること
  • 建築確認申請が必要になるケースがある
  • 建ぺい率や容積率に抵触しないか確認

このうち「建築確認申請が必要になるケースがある」のは、下記の条件に当てはまる場合です。

  • 準防火・防火地域内であれば、増築する面積にかかわらず建築確認申請が必要
  • 準防火・防火地域外であれば、10㎡を超える場合のみ建築確認申請が必要

また、バルコニー(ベランダ)が家の壁や柱から外側へ突き出している部分(奥行き)が1m以上ある場合をはじめ、バルコニー(ベランダ)やサンルームの床面積が建築面積に含まれる場合があります。

住宅のある地域で決められている建ぺい率や容積率に抵触しないか、リフォームを検討する際に必ずリフォーム会社に相談するようにしましょう。

●バルコニー(ベランダ)の例

バルコニー

手すり部分を住宅に合わせることも大切ですが、床面を室内側のフローリングとコーディネートすると室内と一体感が生まれ、開放感が増します(写真提供/LIXIL「ビューステージ Hスタイル」)

バルコニー(ベランダ)の施工事例

費用175万円/2階リビングの窓を掃き出し窓にしてバルコニーを新設

愛犬も含めて家族みんなが暮らしやすく、おしゃれな住まいを要望していた施主。1階にあったLDKを2階へ大移動することにしました。リビング部分は天井を上げて吹き抜けとし、広々と開放的な空間を実現。2階リビングの窓を掃き出し窓に変更してバルコニーを備えたことで、採光性・通風性も高められています。

バルコニー

玄関周りには施主の希望だった「白い壁&木の温もりが感じられるドア」を採用。その庇の役割も果たすバルコニーを新たに設置しました(写真提供/リフォーム工房)
【DATA】
リフォーム費用:175万円(概算)
リフォーム部位:バルコニー等
住宅種別:一戸建て
築年数:19年
設計・施工:リフォーム工房

サンルームの施工事例

費用188万円/ペットと快適に過ごすサンルームを新設

1階に広々としたサンルームを設置。庭からすぐに入れるので愛犬もうれしそうです。

サンルーム

既製品ではサイズが合わないため、特注で備えたサンルーム(写真提供/イズホーム)
【DATA】
リフォーム費用:188万円(概算)
リフォーム部位:サンルーム
住宅種別:一戸建て
築年数:50年
設計・施工:イズホーム

庭のリフォーム

庭の設営やリフォームのヒントと、費用の目安を紹介します。

庭リフォームの費用相場

植栽ひとつ取っても、1本数百円の花の苗木から、数万円のシンボルツリーまで、価格も種類も幅広く、それぞれの庭で広さも違い、施主の考え方が異なります。そのため「相場」を出すのは難しいのですが、別の見方をすれば「自分の庭のリフォームにいくらまで出すか」が、その庭のリフォーム費用とも言えます。

佐川さんによれば「だいたい100万円〜300万円くらい、中でも上限200万円を目安に検討する人が多いようです」とのこと。

もちろん、費用はケースバイケースなので、一概には言えませんが、まずは「200万円前後」を目安に、この予算内でどんな庭にリフォームしたいか、検討してみてはいかがでしょうか。

その際の参考として、下記に庭面の1m2あたりの敷設費用の目安を下記に紹介します。

●庭面の1m2あたりの敷設費用の目安
種類 費用の目安(材料・工事費込み)
天然芝 約5000円〜8000円/m2
人工芝 約1万円〜1万5000円/m2
砂利 約3000円〜5000円/m2

上記のほかコンクリートを打ったり、タイルを敷く方法もあります。

ちなみに、緑を取り入れつつ費用を抑えやすい方法の1つに「芝生+ちょっとだけ樹木」というやり方があります。

「例えば夏はリビングの日差しを遮り、秋には落葉して温かい日差しを届けてくれる落葉樹を植えるのもおすすめです。また、子どもが生まれた時に樹木を植えると、子どもの成長のたびに家族に会話が生まれるかもしれませんね」。

そのほか、庭の演出に照明を取り入れることを考えている人もいるでしょう。照明の設置費用の目安は下記の通りです。

●照明の設置費用の目安
照明の数 費用の目安(材料費・工事費込み)
1カ所 約4万円〜6万円
※電源の位置や電線の埋設の有無・距離によって費用は異なります。

おしゃれな庭にリフォームするコツ

庭をおしゃれにリフォームするために大切なのは「どんなテーマの庭にするか」を、しっかりと決めることです。

「庭で寛ぎたいのか、庭で子どもや友人と遊ぶ場所なのか、リビングやデッキからの眺めを楽しめる庭にしたいのか等々。まずは、しっかりとテーマを決め、造園が得意な施工会社と打ち合わせを繰り返しながら庭造りを進めていくと良いでしょう」

庭リフォームの注意点

庭のリフォームの注意点としては、「おしゃれな庭づくり」の裏返しで、テーマをしっかり決めずに進めてしまうことです。あれもこれもと取り入れてしまうと、すべてが中途半端になり、結局庭を見ることも、庭で過ごすことも楽しめなくなってしまいます。
おしゃれで楽しい庭をつくるためにも、賢く費用を使うためにも、まずはしっかりとテーマを決めるようにしましょう。

そのほか、落葉樹の場合は落ちた葉が隣家の雨樋に詰まってしまわないように、植樹の配置に注意するとともに、隣家の方とは日頃から良好な関係を築くようにしてください。

庭のライトアップ

室内側から眺めるのを楽しむ庭なら、照明で演出してみたり、家族の誕生日に植えた木など会話が生まれる木を植樹するのがおすすめです。

庭の施工事例

費用380万円/既存の経年美を生かした和式からイングリッシュ風ガーデンに

和風住宅に日本庭園だった築31年の住宅を大きくイメージチェンジすることにした施主。 日本庭園を維持するのには年に2回ほどは庭師を入れる必要がありましたが、既存の樹木の一部を残し、洋風ガーデンに変更しました。新たに植樹したジュンベリーやアオダモなどの根元に、宿根草や季節の草花のグランドカバーを配置しています。

庭の施工事例

従来は純和風住宅に似合う和風の庭でしたが、リフォームでイングリッシュ風ガーデンに変更しました(写真提供/ホームランド)
【DATA】
リフォーム費用:380万円(概算)
リフォーム部位:庭
住宅種別:一戸建て
築年数:31年
設計・施工:ホームランド

エクステリア・外構リフォームの費用を安く抑える方法

エクステリア・外構リフォームの費用を、安く抑えるには、主に以下の5つの方法があります。

シンプルで統一したデザインを心がける

例えば同じアルミという同じ材料でも、複雑な形状が魅力の鋳造より、シンプルな形材のほうがたいていは安価であるように、一般的にシンプルな造形のほうが安いという傾向があります。

そうした単体のデザインだけでなく、門扉〜門柱〜塀(フェンス)のレイアウトまで含めて、できるだけシンプルにすると、施工の手間が省けるので、費用を安く抑えやすくなります。

もちろん、シンプルになりすぎると味気なくなり、リフォームをした甲斐がなくなる恐れもあります。

ファッションと同じで、こだわりのポイントはしっかりと素材やデザインを吟味して、他をシンプルにすれば、こだわりポイントが一層映えるので、満足度も高まり、費用も抑えやすくなります。

外構リフォームの工事は同時に行う

工事によって建物等を傷つけたり汚れないように、養生シートを貼ったり、バルコニーの新設など工事内容によっては足場を組んだりします。その費用は工事を行うごとに必要になりますが、例えば門扉と塀(フェンス)を同時にやれば、養生シートの費用はその工事期間中だけに抑えられます。

また、同時に行うことで工期が短縮できれば、人件費も抑えることができます。

植栽など自分でできる工事はDIYで行う

塀(フェンス)の倒壊の危険性をはじめ、施工後の安全面を考えれば、工事は施工会社にお願いしたほうが良いのが大前提です。

その上で、例えば庭の植栽や砂利の敷設など、自分でできる工事もあります。施工会社に確認して、自分でできる工事をDIYで行えば、その分費用を抑えることができます。

相見積もりをとって費用や工事内容を比較検討する

可能であれば、複数の施工会社から同じ工事内容で見積もりを依頼する、相見積もりをとって比較検討しましょう。

その際、費用面だけで比較するのではなく、提案された内容をしっかりと比べて、最も満足度が高そうな施工会社に依頼すれば、後で気に入らずにやり直したりする手間や費用を抑えられます。

リフォーム会社の選び方は?信頼できる会社の見分け方と比較ポイント

電気やトイレなどを“支給”する

例えば凝った形状の門扉など、最近はインターネットで安く買える製品もあります。中には粗悪品もあるため、おすすめはしませんが、確かに現物支給することで費用を抑えやすくなります。

どうしても現物支給したい場合は、粗悪品の有無のほか、海外製品の場合だとサイズの適合性などの問題もありますので、必ず購入前に施工会社に相談してから決めてください。

それよりも、施主が“支給”することで費用を抑えられるのが、「電気」と「トイレ」です。工事で使う電気は、施工会社が用意した発電機から使うのが一般的ですが、もし家の外に電源がある場合、そこから電気を取ることを許可すれば、発電機の手配代や燃料代が不要になるので、その分の費用が浮きます。

同様に、住宅のトイレを使えるようにすれば、仮設トイレのレンタル代等も浮きますし、もしも施工会社の車をとめる駐車スペースがあるなら、駐車場代も抑えることができます。

例えばトイレなどは「知らない人が家に出入りするのは嫌」という家族もいるでしょうから、一度家族に相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

エクステリア・外構リフォームを行う場所には、門扉や塀(フェンス)、玄関アプローチ、車庫、ウッドデッキ、バルコニー、庭などがあります。
各部位別のリフォーム費用は、それぞれ50万円以内から行うことができます。もちろん素材やサイズ、デザインや施工会社によって費用は異なります。
最近は技術の進化によって、天然の木の風合いを再現した人工木・樹脂製のデッキだけでなく、アルミ製でも木目調があるなど、好みの見た目でメンテナンス性の高い製品も見つかりやすくなっています。
またエクステリア・外構は、どこの部位でも住宅とのデザイン性の調和性が重要になります。
まずはカタログ等でどんな製品があるのか確認して、リフォーム会社と相談しながらプランを決めていくと良いでしょう。
なるべく費用を抑えるためには、後悔のない製品を選ぶことも大切です。できれば、カタログだけで確認するのではなく、ショールームなどで実際に見て、触れて、質感や風合いを確かめることをおすすめします。
なお、バルコニー(ベランダ)やサンルーム、駐車場の設置には建築確認申請が必要な場合や、建ぺい率・容積率に抵触するケースもあります。必ずリフォーム会社に確認した上でリフォームを検討するようにしてください。

監修/佐川旭(佐川旭建築研究所)
構成・取材・文/籠島康弘
イラスト/ふじや

取材協力・監修/佐川旭さん
佐川旭建築研究所代表。一級建築士、インテリアプランナー。住宅だけでなく、国内外問わず公共建築や街づくりまで手がけている
執筆・取材/籠島 康弘
雑誌「カーセンサー」編集部を経てフリーライターに。中古車からカーシェアリング、電気自動車までクルマにまつわる諸々の記事執筆を手がける。最近は住宅雑誌の記事も執筆していて、自分が何屋なのかますます分からなくなってきた。