玄関リフォームを計画する際は費用相場や使える補助金制度などを知っておくと安心です。玄関リフォームは玄関ドアの交換だけでなく、収納を設けたり、内装を一新したりと、工事内容は多岐にわたり、どのような工事を行うかによってかかる費用や注意するポイントも変わります。今回はリフォーム費用別の実例とともに、一級建築士のYuuさん(本名・尾間紫さん)にうかがった玄関リフォームを計画する際のポイントなどについてご紹介します。

記事の目次
- 1. 玄関リフォームの費用相場
- 2. 玄関・玄関ドアリフォームの種類
- 3. 玄関ドアの交換
- 4. 玄関ドアの開き方の違い
- 5. 断熱性能や防犯・採風・採光などの機能
- 6. 玄関ドアのデザイン性
- 7. 玄関ドア交換リフォームのリフォーム方法
- 8. 玄関収納の新設
- 9. 玄関の壁・天井・床を一新
- 10. 玄関をバリアフリー化する
- 11. 玄関リフォームで使える補助金制度
- 12. 【リフォーム費用別】玄関・玄関ドアリフォームの実例
- 13. 20万円未満の玄関リフォーム事例
- 14. 20万円以上50万円未満の玄関リフォーム事例
- 15. 50万円以上100万円未満の玄関リフォーム事例
- 16. 100万円以上の玄関リフォーム事例
- 17. まとめ
玄関リフォームの費用相場
玄関・玄関ドアリフォーム費用の中心価格帯は40万円〜60万円
玄関・玄関ドアリフォーム費用の相場(中心価格帯)は40万円〜60万円です。玄関・玄関ドアリフォームというとまず思い浮かぶのは玄関ドアの交換ですが、一般的な玄関ドアの交換リフォームであれば、30万円程度からリフォームが可能です。玄関ドアの交換に加え、玄関に収納を新設したり、玄関スペースを拡張したり、内装を一新するようなリフォームを行うと、その分費用が加算されます。
玄関・玄関ドアリフォームの種類
ここからは玄関・玄関ドアリフォームの工事にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
玄関ドアの交換
玄関ドアを交換することで、住まいの気密性や断熱性を上げたり、デザイン性をアップしたりすることができます。玄関ドアにはさまざまな種類があるため、リフォームで新しいドアに交換する場合は、どのようなものを選べば良いか迷う方も少なくないでしょう。玄関を選ぶ際に押さえておきたい、開き方の違い、性能のレベル、デザイン性などについて解説します。
玄関ドアの開き方の違い
開き戸
住宅の玄関ドアというと、開き戸、なかでも「片開き」の玄関ドアを思い浮かべることが多いかもしれません。
「片開きの玄関ドアは、気密性や遮音性を確保しやすいメリットがあります。引き戸や両開き戸は気密性を担保しにくく、住まいの高気密化・高断熱化が進んでいる昨今、住宅の玄関には片開きのドアを選択される方が多くなっています。
スタンダードな選択肢である片開きの玄関ドアですが、日本では雨仕舞い(※)の観点などから、外開きのものが主流になっています。
また、片開きの玄関ドアは外から見た時に丁番が右側についている「右勝手」と、左側についている「左勝手」があり、玄関までのアプローチやポーチの形、また、玄関を開けた時の下駄箱の位置などに合わせて、右勝手か左勝手か、開き方を選ぶことができます」(Yuuさん、以下同)
※雨仕舞いとは建物の中に雨水が入らないようにする仕組みのこと

開き戸には、袖付きドア、親子ドア、両開きドアなどもあります。
袖付きドアは片開きのドアに袖を組み合わせたドアで、ドアの片側、または両側に固定して設置されている部分です。袖にはガラスなどがはめ込まれていることも多く、主に採光やデザイン性のために設けられています。
袖付きドアと一見よく似ているのが親子ドアですが、親子ドアは片開きドアに小扉を組み合わせたドアです。袖付きドアの袖の部分は固定されているため開閉はできませんが、親子ドアの小扉は開閉することができます。小扉は普段は開け閉めをしませんが、荷物の搬入など、間口を広く開けて両開きドアのようにして使用することができます。
また、両開きドアは同じ大きさの扉2枚が両側に開くタイプのもので、海外の邸宅のような豪華な雰囲気を出すことができます。
袖付きドア

親子ドア

両開きドア

引き戸
引き戸の玄関もあります。現代風の住宅でも、バリアフリー仕様にしたいということで、開き戸から引き戸へのリフォームを検討するケースもあるでしょう。
引き戸も開き戸同様、いろいろな種類があり、1枚の扉を片側に引き込む「片引き戸」や2枚、4枚など複数の扉を引き違える「引き違い戸」などがあり、袖付きのものもあります。
「引き戸は開閉がしやすいのがメリットですが、開き戸と違い、扉を引き込むための壁や袖などのスペースが必要になり、設置するには少なくとも扉2枚分の幅が必要です。
一方、開き戸は玄関ポーチ側に、扉を動かす開閉のためのスペースが必要なのに対し、引き戸はスライドさせるだけなので、ポーチ側に多くのスペースを必要としません。引き戸なら面積が狭い玄関ポーチでも開閉がしやすくなります」
引き違い戸

開き戸も引き戸も、それぞれ開き方には種類があるため、玄関の形状やライフスタイルなどに合わせて、使いやすいドアを選ぶことが可能です。
断熱性能や防犯・採風・採光などの機能
玄関ドアを選ぶ際は、性能や機能という点も気にしておきたいポイントです。
玄関ドアの断熱性能
「断熱性能の高い玄関ドアへの交換リフォームは、玄関や廊下の寒さ、暑さを軽減したり、結露を防いだり、冷暖房費のコスト削減にもつながるといった効果が期待できる上に、今年度は利用できる補助金制度もいろいろとあります」
開口部は熱の出入りが多い場所なので、玄関ドアの断熱性は、家の中の快適性や光熱費にも大きく影響してきます。商品によって断熱性能もさまざまなので、選ぶ際は断熱性能についても確認するようにしましょう。
断熱リフォームの方法と費用相場。床・壁・天井など部位ごとに解説!
玄関ドアの防犯機能
さらに、玄関ドアのセキュリティの部分も、住まいの防犯性を確保する上で見逃せないポイントです。ピッキングなどを防ぐ防犯性能の高い鍵のほかにも、顔認証などで開錠・施錠ができ、荷物で手がふさがっている際も便利なスマートキーなど、玄関ドア交換リフォームで、ドアの鍵の性能が上がれば、防犯性も利便性もアップさせることができます。
「空き巣などの侵入は玄関ドアからというケースが少なくありません。侵入に時間がかかると侵入をあきらめるケースも多いので、防犯性能の高いドアへの交換は、それだけでも空き巣の抑制に効果があります。
1つのドアに2つの鍵がついている「1ドア2ロック」であることは定番ですが、電子錠や顔認証式のもの、かけ忘れを防ぐオートロック機能のついているものなどさまざまな商品があるので、生活スタイルに合わせて、防犯性能の高いものを選ぶことが大事です」

採風・採光ができる玄関ドアも
家の中の風通しをよくしたいと考えている場合は、玄関ドアに採風機能のついたものを選べば、玄関を閉めたまま家の中の風通しをよくすることができます。
また、窓がないなど、玄関の暗さが気になる場合は、ガラスがはめ込まれた採光ができる玄関ドアに交換することで、手軽に玄関を明るくすることも可能です。
玄関ドアのデザイン性
玄関ドアの素材は木製のドアや金属製のドアなどさまざまあり、デザインの選択肢も豊富です。玄関ドアを交換する際は、外観との調和も考えてデザインを選ぶことも忘れてはいけません。
「玄関ドアを選ぶ際は、外観のデザインに合わせて、家の品格を損なわないよう、格調高いものを選ぶと外観のイメージが大きくアップします」
グレーの外壁タイルと調和するブラウンの扉で大人の雰囲気

玄関前アプローチの実例と費用相場!玄関周りをフォームするときの注意点を専門家が解説
玄関ドア交換リフォームのリフォーム方法
はつり工法なら玄関ドアのサイズを大きくできる
玄関ドアリフォームの方法は壁を壊してドアの枠から取り外す「はつり工法」と「カバー工法」があります。
はつり工法の場合、ドアの周囲の外壁を壊し、壁に埋め込まれている古いドア枠を撤去して、新しいドアに交換します。その際には、床材や室内側のクロスの補修も必要になることが多いため、リフォーム費用もアップします。「ドア幅を広げることも可能ですが、大きく壁を壊す場合は、耐震性についても検討が必要です」
カバー工法なら費用も工期も抑えられる
一方、既存の窓枠の内側に新しいドア枠を被せて、新しいドアを設置するのがカバー工法です。カバー工法であれば、外壁を壊す工事は不要で、工事は1日で済む場合が多く、その分費用も抑えられます。
前述した、玄関・玄関ドアリフォームの中心価格帯である40万円〜60万円という予算で玄関ドアリフォームを行う場合は、カバー工法によるドア交換リフォームの場合と考えておきましょう。
開き戸から引き戸に変更したいというリフォームも、扉を引き込むスペースがあればカバー工法で片引き戸などにすることが可能です。
「カバー工法は既存の枠の上に新しい枠を被せて施工するため、開口の実際の内寸(有効幅)が既存のドアよりも少し小さくなります。有効幅がどのくらいになるかはきちんと確認するようにしましょう。また、カバー工法にすると足元に下枠の分、少し段差ができてしまうことがあります。車いすの使用や足元の安全性を高めたい場合は、ゴム製の段差緩和材を取り付けるか、下枠の部分だけ床を削って段差をなくすこともできます。」
玄関収納の新設
玄関に大型収納を設置するリフォームも
玄関のリフォームは玄関ドアの交換だけではありません。玄関に新たに収納を設けて、使いやすい空間にするというリフォームも人気です。
「玄関に大型の収納をつくりたい場合は、近くのあまり利用していない和室などの一部分を囲って、玄関側から出入りできるドアを取り付ければ、便利なシューズクローゼットになります。シューズクローゼットは、靴だけでなく、コートやバッグなども収納するようにつくることができ、小部屋のようなウォークインタイプと、通り抜けができるウォークスルータイプがあります。
ウォークスルータイプは、家の出入りの動線上につくることで、移動しながら物の出し入れができ、片付けがスムーズになります。例えば花粉症の方の場合、花粉がついたコートやバッグを室内に持ち込みたくないという声をよく聞きます。そんな時も、ウォークスルータイプのシューズクローゼットなら、中でコートを脱いで、クローゼットからそのまま室内に入れるので、とても便利です。
なお、シューズクローゼットに扉をつける場合は、扉の形状に注意をしましょう。収納の扉は内部の収納効率を考えて、外側に開くのが原則ですが、玄関の三和土(たたき)に面して開き扉を設置すると、三和土に出してある靴が引っかかりやすくなります。その場合は、引き戸にする、扉を付けないでオープンにする、廊下から出入りするようにするなどの工夫をしましょう。
さらに、シューズクローゼットを設ける場合、重視したいのは内部のつくりです。何を収納するかを考えて、細かい棚や引き出しを付けたり、収納するものに合わせてプランニングすることで使いやすい収納になります」
家族人数などによって玄関に必要な収納量は異なります。また、玄関にしまいたいものは、靴だけではありません。スリッパや傘、印鑑などの小物類、ベビーバギーやゴルフバッグ、アウトドア用品などを収納したい場合もあるでしょう。収納したいものに合わせた収納スペースを確保することで、玄関をスッキリと洗練された空間にキープしやすくなります。プランニングの際は、玄関に収納したいものの種類や量を把握しておくことが大事です。
和室の一部を取り込み、土足で入れるシューズクローゼットに

玄関を入った正面に収納を新設

玄関をリフォームでおしゃれに! 収納のポイントやリフォームの実例を紹介
玄関の壁・天井・床を一新
玄関の壁・天井の張り替え
玄関の壁や天井のクロスなどを張り替えることで、玄関内部のデザイン性や機能性をアップすることができます。
「玄関は床面積に対して、壁の見える面積が大きい場所です。その分、壁に工夫をすることで、デザインや機能面での効果を得やすい場所だともいえます。エコカラットのような脱臭機能を持つタイルを張ったり、好きなクロスを張ったりすることで、玄関をより快適に、より素敵な空間にすることができます」
玄関の壁にはエコカラットを施工

玄関の床・三和土の張り替え
玄関の床、三和土をリフォームで張り替えたいという場合は、段差ができないよう注意する必要があります。
「三和土のリフォームでは、既存のタイルなどを剥がすのが難しい場合、上に新しいものを張るカバー工法で行うこともできます。その場合は新たに張るタイルの厚み分、床が少し高くなり、段差ができることがあるので注意しましょう」
同時にカバー工法で玄関ドアを交換する場合は、三和土、玄関ドア、玄関ポーチの間の段差を調整しながら進めましょう。
玄関に装飾スペースを設ける
玄関はゲストを迎える場所でもあるため、装飾するスペースを設けることで、おもてなしの雰囲気を効果的に演出することができます。
ちょっとした置物を飾れるニッチを設けたり、ピクチャーレールなどを設置しておくのもよいでしょう。部分的に異素材の壁材などを張るだけでも、少し目を引くフォーカルポイントになって、おしゃれな玄関をつくることができます。
「装飾スペースには照明や鏡を組み合わせて、視線を引きつけるような工夫をすることも可能です。玄関を開けた時に、どこに目が行きやすいか、どこに目を向かせたいか、何を見せたいのか、いろいろな角度から考えてみるといいでしょう」
家の顔となる玄関に飾れる場所を設けておしゃれな空間に

絵画を飾れる玄関は、海外の上質なアパルトマンのような雰囲気に

玄関をバリアフリー化する
手すりの設置などで使いやすく安全な玄関に
靴を脱いだり履いたりする時につかめる手すりを設けておくと、世代を問わず使いやすく安全な玄関になります。また、リフォームのタイミングで段差なども解消しておくと、将来的に介護が必要になったり、車椅子の生活になった時も、使いやすい玄関になるでしょう。
「玄関には体の向きを変えるところに手すりをつけておくと安全性が高まります。また、少し腰掛けられるイスがあるだけでも、みんなが使いやすい玄関になると思います。インテリアにもなるベンチやイスなどもいいですし、省スペースでも設置可能な、壁に格納できるタイプの椅子もあります」

玄関リフォームで使える補助金制度
省エネ化・バリアフリー化リフォームなら補助金をもらえる可能性も
省エネ化やバリアフリー化などを図るリフォームでは活用できる補助金制度などがあります。
まず、玄関ドアを断熱ドアに交換し、他のリフォームも同時に行うケースであれば、「先進的窓リノベ事業」や「子育てエコホーム支援事業」「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」「長期優良住宅化リフォーム事業」などの国の補助金制度を利用できる可能性があります。
【最新版】リフォームで使える補助金と減税制度。対象のリフォーム・リノベーション、補助金額や申請方法・期限は?
先進的窓リノベ2024事業
補助対象期間内に「窓リノベ事業者」と契約し、窓(ガラス)を交換し、断熱改修する工事が対象となる制度です。窓の交換と同時にドアを交換して行う断熱改修も対象となりますが、ドア交換のみのリフォームは対象外です。補助額は、工事の内容や製品の性能・サイズにより異なり、単独で申請する補助額が5万円以上であることが条件です。1戸当たりの補助額の上限は200万円となっています。交付申請は2024年3月29日から予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)が受付期間です。
参考:先進的窓リノベ2024事業 事業概要/環境省
【最新版】窓リフォームでもらえる補助金。「先進的窓リノベ」「子育てエコホーム」などの対象窓や申請方法を紹介
子育てエコホーム支援事業
補助対象期間内に、「エコホーム支援事業者」と契約し、リフォームする人が対象です。開口部の断熱改修については、断熱性能や建築物省エネ法に基づく地域区分によって対象となる製品が異なり、1カ所当たりの補助額も交換する製品によって異なります。申請する補助額が原則5万円以上(※)であることが条件で、1戸当たりの補助額の上限は原則20万円(条件により最大60万円)です。交付申請は2024年4月2日から予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)が受付期間です。
※先進的窓リノベ2024事業、給湯省エネ2024事業、賃貸集合省エネ2024事業のいずれかの交付決定を受けている場合は2万円以上
参考:子育てエコホーム支援事業/国土交通省
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
省エネ効果が見込まれる高性能建材を用いた住宅の断熱リフォームを支援する事業です。玄関ドアは断熱材・窓・ガラスと同時に改修した場合のみ対象となります。一戸建て住宅の場合、1戸当たりの補助額の上限は120万円、補助率は補助対象経費の3分の1以内です。公募期間は2024年9月2日~2024年12月13日で、期間内であっても住宅区分ごとの申請金額の合計が予算に達した日の前日で公募は終了となります。
参考:既存住宅の断熱リフォーム支援事業/公益財団法人北海道環境財団
長期優良住宅化リフォーム事業
特定性能向上リフォーム工事、その他性能向上リフォーム工事、三世代同居対応改修工事、子育て世帯向け改修工事、防災性の向上、レジリエンス性の向上改修工事が対象の補助事業です。補助額の上限は評価基準型の場合1戸当たり原則80万円(※)、認定長期優良住宅型は原則160万円。1申請当たりの補助金額が10万円(補助対象工事費が30万円)以下は補助対象外です。工事前にインスペクションが必要で、玄関リフォームの場合は三世代同居対応改修工事にあたる玄関の増設工事などが対象となる可能性があります。交付申請は2024年5月13日から2024年12月23日が受付期間で、予算上限に達し次第終了となります。
※「評価基準型」は予算上限に達したため、交付申請受付は締め切られています
参考:長期優良住宅化リフォーム推進事業/国立開発研究法人建築研究所
介護保険の助成金
玄関ドアの交換以外の玄関リフォームでも補助金を活用できるケースがあります。
例えば、要支援及び要介護の認定を受けている人の住居に、手すりを設置したり、段差を解消したりといった玄関リフォームを行う場合は、介護保険法にもとづく住宅改修費の支給を受けることができます。支給額は支給限度基準額(20 万円)の 9 割(18 万円)が上限です。認定を受けている場合は、ケアマネジャーに相談してみましょう。
参考:介護保険における住宅改修/厚生労働省
介護リフォームの費用相場やもらえる助成金は?検討タイミングや注意点も解説!
そのほかにも、お住まいの自治体によっては、玄関リフォームで利用できる独自の助成制度を用意している場合もあります。
「玄関ドアリフォームで利用できるさまざまな制度がありますが、制度によって指定の製品や一定の性能のものにする必要があるケースが多いので注意が必要です。気になる制度がある場合は、リフォーム会社や工務店と利用できるかどうかよく相談をして、うまく活用しましょう」
【リフォーム費用別】玄関・玄関ドアリフォームの実例
玄関のリフォームは、どのような工事を行うかで、かかる費用もさまざまです。予算ごとにどんなリフォームができるのかの参考に、ここからは、実際にかかったリフォーム費用ごとに玄関リフォームの実例をご紹介します。
※表示されているリフォーム費用が玄関部分のみの概算で施工当時のもので、現在の価格とは異なる場合があります。
20万円未満の玄関リフォーム事例
手すりを設置した玄関ポーチ
子どもが巣立った後の新しい暮らしに合わせたバリアフリーリフォームをということで、玄関ポーチにも手すりを設置しました。手すりは滑りにくく、さびにくい、ステンレス製のものにし、高さは施主の身長に合わせました。

玄関の収納棚はDIY
中古マンションを購入してリフォームを実施。玄関の収納棚は、リフォーム時に下地を入れておき、後からDIYで自作したものを取り付けました。無駄なものがなくすっきりとした印象の玄関に仕上っています。

20万円以上50万円未満の玄関リフォーム事例
スリット入りのスタイリッシュな玄関ドアに
玄関ドアは採光が取れるスリット入りのものをセレクト。光を取り込むことができ、スタイリッシュな雰囲気の玄関になりました。

カバー工法で玄関ドアを1日で交換
新しいドアはLIXILのリシェントを採用。既存の玄関ドア枠を利用し、カバー工法でリフォームを行ったので、工事は1日で完了しました。デザインはもちろん、施錠したまま採風できるという点も満足しているポイントです。

50万円以上100万円未満の玄関リフォーム事例
YKKドアリモでスマートキータイプの玄関ドアに交換
YKKドアリモはカバー工法で交換できる玄関ドア。リモコンを携帯していれば、リモコンを取り出さなくてもドアハンドルのボタンを押すだけで開閉できるスマートキータイプの玄関ドアに交換し、施解錠がラクになりました。美しいマキアートパインのデザインが建物の外観にも調和しています。

ガラスブロックの壁で明るい玄関に
暗さが気になっていた玄関には、アール型のガラスブロックの壁を設置。ガラスブロックを通してリビングからの光が玄関に入り、明るい空間になりました。

100万円以上の玄関リフォーム事例
押入れを取り込み、坪庭のある玄関ホールに
玄関ホールに面している和室の押入れ取り込み、広々とした玄関ホールにリフォームしました。構造上取れない通し柱を軸につくった坪庭には化粧窓も設け、ダウンライトやスポットライトなどの照明も効果的に取り入れました。趣のある柔らかな雰囲気の玄関ホールの壁と天井には、自然素材の土佐和紙を張っています。

間仕切りをなくし、部屋を見渡せる玄関に
間仕切りを極力なくし、ワンルームのような住まいに改修。玄関も、中に入るとすぐに部屋の中を見渡せる開放的な空間に生まれ変わりました。また、夏は涼しく、冬は暖かい住まいを実現するため、玄関ドアも断熱性が高いものに交換しました。

まとめ
玄関リフォームは玄関ドアの交換から収納や装飾スペースの設置、内装の張り替えなど、さまざまなものがあり、費用相場も工事内容によって変わります。玄関リフォームで利用できる補助金なども活用しながら、ライフスタイルに合う、すてきな玄関リフォームをかなえてください。
構成・取材・文/島田美那子