リフォームのきっかけはさまざまですが「大切なペットとの暮らしをより快適にしたい」という思いから検討する人も少なくありません。
そこで今回は、ペット想いのリフォームを多数手がけているstylekoubou(スタイル工房)チーフプランナーの鈴木ゆり子さんに、ペットのためのリフォームアイデアを伺いました。
鈴木さん自身も小さい頃から大の犬好きということで、人もペットも心地よく安心できる家づくりのポイントをたくさん教えていただきました。
記事の目次
- 1. 【壁・床・内装】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 2. 【玄関】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 3. 【ドア・通路・廊下】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 4. 【リビング・居間】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 5. 【キッチン】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 6. 【洗面台】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 7. 【窓】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 8. 【エクステリア】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
- 9. 愛犬・愛猫との暮らしを楽しむリフォーム事例15選!
- 10. まとめ
【壁・床・内装】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
「室内で犬や猫を飼う人が増えましたよね。リフォームの際には『犬だから』『猫だから』というだけで決めず、ご自身のペットの性格や癖に合わせたプランを立てることが大切です。特に、床や壁といった内装はペットの特性に合わせてリフォームされる方が多いです」と鈴木さん(stylekoubou(スタイル工房)、以下同)。
壁・床・内装ではどのようなリフォームができるのでしょうか。
足腰の負担が少ない滑りにくい床材に変更
フローリングは手入れのしやすい床材ですが、ツルツルとした床は犬にとって滑りやすく、足腰や股関節に負担がかかる危険性があります。
「特に小型犬や老犬の場合、転倒時にケガや骨折につながる恐れもあります。そのため、犬がよく通る動線やリビングなどの居場所は、滑りにくい床材にするのがおすすめです。滑りにくいように加工されたタイルやフローリングもありますし、床全体を滑りにくくする塗料もあります」
掃除しやすい防水加工の床材もあり
ペットは吐き戻してしまったり、トイレを失敗してしまったりと床を汚してしまうこともめずらしくありません。塩化ビニール製のフロアタイルや洗えるタイルカーペットなど、あらかじめ手入れしやすい床材を選んでおくことで、日頃のお世話が楽になります。
「ビニール製の床材でも爪が引っかかりやすいものとそうでないものがあります。手入れのしやすさと合わせて、ペットが安全に過ごせるかもチェックをしましょう」
壁には防臭・調湿効果のある珪藻土やエコカラットを
「ペットは大切な家族ですが、長く暮らすほどにニオイが気になることもありますよね。防臭・調湿効果のある珪藻土やエコカラットなら、ペットの体臭やおしっこのアンモニア臭なども軽減してくれるので、お客さまがいらっしゃる時も安心です。デザインのバリエーションも豊富なので、好みのテイストに合わせて選べますよ」
猫の爪とぎにも強いペット用壁紙クロスを採用
「猫と暮らす家づくりでは爪研ぎ対策が必須です!」と鈴木さんがおっしゃるとおり、猫の爪研ぎによる壁や床の傷は気になります。壁紙を張り替えるのであれば、引っかきキズに強く、耐久性が高いペット対応タイプを選びましょう。
傷や汚れがつきにくい腰壁を設置
「大きな猫だと爪研ぎが1m以上の高さに及ぶことも。力も強いので一般的なビニールクロスではあっという間にボロボロになってしまいます。爪研ぎができるグッズを設置してあげるのも一つの手段ですが、傷や汚れがつきにくい素材で腰壁を造ることもおすすめです。また、片足を上げておしっこをする犬がいる場合も腰壁を部分的に取り入れることで、メンテナンスが簡単に。お留守番のたびにハラハラする心配がなくなりますよ」
【玄関】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
住空間と外の世界との境界である玄関は、ペットが安全かつ快適に暮らすために重要なスペースです。ペットも人も心地よく暮らせるリフォームアイデアをお届けします。
お散歩グッズをまとめられる収納スペース
玄関にお散歩グッズやグルーミング(毛づくろい)グッズといった室内に持ち込みにくいペット用品をまとめておける収納スペースを用意すると、お散歩の準備や片付けもスムーズです。
また、玄関に収納棚やファミリークローゼットを新設することで、靴やアウトドア用品、スポーツ用品を整理しやすくなり、玄関をすっきりと使えるようになります。
広い玄関土間でお散歩後のケアをスムーズに
犬との暮らしでは、お散歩後のケアがつきもの。玄関の土間を汚れに強く、掃除がしやすいようにリフォームすれば、室内に入る前に土で汚れた脚や雨で濡れた体を拭いてあげられます。
お世話の負担が減ることで、散歩の楽しみも増えるのではないでしょうか。
ペット専用足洗い場の設置でいつでも清潔に
マンションでは建物の入り口付近に設けられていることもありますが、一戸建てでは玄関にペット専用の足洗い場を設けるリフォームも増えています。
「土間玄関に足洗い場も設けたいという希望は、犬を飼っている方から多く寄せられます。外構、エクステリアのリフォームとして足洗い場を新設される方も多いです」
飛び出し事故防止の柵や扉を設置
「ペットを飼っていたら気をつけたいポイントの1つに『脱走対策』があります。保護犬や保護猫を迎える場合にも、玄関に脱走対策がしっかり施されているかどうかをチェックされるんですよ。小型犬であればゲートを付けるだけでも十分ですが、大型犬や猫の場合は簡単に開けられない天井までの引き戸が好ましいでしょう。不慮の事故にあわせないためにも、しっかりとした対策が必要です」
【ドア・通路・廊下】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
ペット想いのリフォームを考える時に意識したいのが「動線」です。
犬や猫が動きやすい動線を確保してあげることが、人もペットも快適に過ごせる家づくりのポイントになっています。
玄関からリビングまでの動線を工夫
玄関から普段過ごしている居場所までの動線を確保することで、犬は迷わずにくつろげるスペースに向かうことができます。
「元々住んでいる家をリフォームする場合に、間取りが大きく変わると困惑してしまうペットもいます。その子のお気に入りの場所や普段の動線を配慮してあげると、環境が変わることによるストレスを減らせるでしょう。どうしたらペットが過ごしやすくなるかを考えることは、親の介護とも似ていると私は感じています。好きなスペースはそのままに、優しい目線で、人間もペットも快適に過ごせる動線を考えることが大切です」
自由に出入りできるペット用ドアを設置
ペットの動線を確保する方法として、ドアや壁にペット専用のドアや窓を設置することも可能です。
【リビング・居間】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
過ごす時間が長いリビング・居間では、犬や猫の目線からも住み心地のよさを考えてみることで、人もペットも生活しやすい空間づくりにつながります。
床暖房で寒さを防止
「犬も猫も気温や室温に合わせて快適な場所へ移動します。リビングの床材にタイルとフローリングの両方を取り入れると、夏はひんやりとしたタイルの上にいることが多く、冬は温かいフローリングや床暖房、カーペットの上でくつろぐことが多いです。床の素材を変えてあげることで、居心地のいい場所を選びやすくなります」
床暖房はヒーターのように温風が出ないためほこりや毛が舞いにくく、人のアレルギー対策にも効果的です。
キャットウォークの設置でストレス解消に
高いところが大好きな猫のために取り入れたいのが「キャットウォーク」です。
「縦移動が得意な猫は、キャットウォークを作ってあげると運動不足の解消やストレスの軽減につながります。キャットウォークやキャットステップ(階段)はインテリアのアクセントにもなり、人にとっても見ていて楽しいもの。アイデア次第で遊び心のある造作もできるのでご相談ください」
居場所づくりにデッドスペースを活用
スペースが限られている住宅では、デッドスペースの活用が欠かせません。
「例えば、階段下にペットのトイレを設けたり、リビングの空いているスペースにケージを置けるように設計したりするとペットが安心して過ごせます。人と同じように動物も日々の生活にはオン・オフの切り替えが必要であり、オフの時は少し暗くて狭い場所が落ち着くようです。その子の性格に合わせてリフォームプランを練ってあげるといいでしょう」
【キッチン】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
ペットのために家の動線を考えることを「親の介護のように優しい目線で」と鈴木さんは話していましたが、キッチンのリフォームは「赤ちゃん対策のように徹底した安全を」とのこと。何をするか予測がつかない赤ちゃんとの暮らしのように、ペットの安全に配慮した工夫が必要です。
ペットの様子を見守れる対面キッチンに
壁付けタイプのキッチンを対面キッチンにリフォームすることで、ペットの動きを把握しやすくなります。
「片付けが苦手なご家庭の場合には、柵やフェンスを取り付けるためにあえてクローズド型キッチンを採用した方がいい場合もあります。普段のキッチンの使い方を思い描きながら取り入れてみてください」
フェンスの設置で誤飲やケガを防止
ペットにとってキッチンは危険がいっぱい。人にはおいしい食べ物でもペットにとっては健康を害する原因になることもある上、刃物や火など大きな事故につながりかねないリスクが満載です。
好奇心旺盛なペットの誤飲やケガを防止するためにも、キッチン内にペットが入れない対策を取りましょう。
「犬の場合はキッチンの入り口にゲートをつけたり、普段から食べ物や危険物を片付けておくようにしたりする習慣が必要です。しかし、縦移動が得意な猫はゲートを軽々と飛び越えてしまいます。そのため、ある程度高さのあるフェンスが必要です。おすすめなのは、柵のように隙間が空いている天井までの格子戸です。このタイプならキッチンにエアコンの風が届くので、人も快適に過ごせます。リフォームの際に合わせて設置をすれば、空間のテイストに調和する格子戸をご提案できます」
チャイルドロック付きのIHクッキングヒーターも効果的
やけどや火事などの危険性がある火の元も対策が不可欠です。ペットが物理的に近づけないようにする対策も重要ですが、万が一の事態を考えた設備で不安を軽減できます。
ガスコンロの中にも誤作動しない機能がついているものはありますが、火が出ないという点でIHクッキングヒーターの方がより安心といえます。チャイルドロック付きのタイプを選び、特に天板が熱い間はペットが触らないように細心の注意を払いましょう。
【洗面台】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
猫と暮らしている人におすすめなのが、デッドスペースになりがちな洗面台下を活用する方法です。掃除しやすい上に、来客の目に触れにくいという空間の特性と、ドアを簡単に開けられる猫の習性を活かしましょう。
洗面台下に猫のトイレを設置
ペットとの暮らしを考える上で重要なのがトイレをどうするか。犬に室内トイレを用意するには広いスペースを設けてペットシーツを敷く必要がありますが、猫は猫砂があればOK。コンパクトな猫用トイレは洗面台下でも十分に設置できます。
「猫はドアでも器用に開けられる子が多いですよね。もしくは、ほんの少しドアを開けておけば自由に出入りできるので、人間のトイレを広めにし、猫砂トイレを置いておいてあげられます」
【窓】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
窓辺でくつろぎながら、外を眺めるのが大好きなペットたち。ペット想いのリフォームでは、窓の在り方も見直したいものです。
断熱・防音効果がある内窓(二重窓)を設置
ぽかぽかと温かい日差しを浴びながら、窓辺でくつろぐのが好きなのは人もペットも同じです。ペットが窓辺で心地よく過ごすためには、どんな点に気をつけたらいいのでしょうか。
「窓の断熱性能を高めるリフォームとして、二重窓の依頼も増えています。寒さ・暑さを和らげてくれるのはもちろんですが、防音や西日の緩和、結露の予防など、さまざまなメリットがあります。また、2023年年末までの契約を対象に『先進的窓リノベ事業※』という補助金も実施されています。ハードルが高くない申し込み方法になっているので、ぜひ活用してください」
※予算上限に達し次第、補助金の交付申請受付は終了となります
日当たりのいい窓でストレスフリーに
窓辺が好きなペットのために、低い位置に窓を設置する、広々とくつろげる出窓を作るというアイデアもあります。ペットの運動能力や日当たりを考慮しながら、気持ちよく過ごせる場所を作ってあげましょう。
【エクステリア】ペットとの暮らしを豊かにするリフォームアイデア
外構やエクステリアのリフォームは、外で遊ぶ機会が多い犬想いのアイデアが豊富です。ここでは、一戸建てのリフォームで特に要望が多いというエクステリアのアイデアをチェックしていきます。
のびのび遊べるスペースを用意
「部屋が狭くて思い切り体を動かせず、ペットの元気がなくなってきた」というご相談も鈴木さんの元には届くそうです。
「ペットを飼うのであれば、いかに健康に長生きさせてあげられるかを考えたいですよね。お庭があるお家では、犬が安心して遊べるスペースを用意してあげるのがおすすめです。どんな風に使うかをイメージしながら、塀などの脱走対策をしたり、トイレの有無を決めたり、舗装材料を選定したりと、ペットの個性に合ったプランを考えましょう」
外遊びが好きなペットにはシャワースペースを
「一戸建ての場合、外構・エクステリアのリフォームで最も問い合わせが多いのはペット用のシャワースペースの新設です」と鈴木さん。
なかには、お湯と水の混合水栓やデザイン性の高いものも。お風呂場で毎回シャワーをするのは大変ですが、外にシャワースペースを設けることでお世話がスムーズになります。
愛犬・愛猫との暮らしを楽しむリフォーム事例15選!
ここからは、愛犬・愛猫との暮らしをより良くするために行われたリフォーム事例をご紹介します。センスとアイデアが光る事例の数々は、思わずマネしたくなるものばかりです。
3匹の愛犬と仲良く暮らせる快適な住まいに
「リビングを広くしたい」というリクエストを受け、3匹の愛犬のお世話をしやすいお部屋にリフォーム。独立していたキッチンや廊下は仕切りをなくし、広々としたLDKに変更しています。
キッチンはぐるっと回遊できる動線にすることで家事効率もアップ。床は幅広の無垢(むく)材、壁は漆喰と自然素材をたっぷり使用し、家族と愛犬みんなが快適に過ごせるように工夫されています。
【DATA】
リフォーム費用:1279万円
リフォーム部位:LDK、トイレ、洗面所、浴室、収納、階段、玄関、外壁・屋根、バルコニー・エクステリア、書斎、洋室
設計・施工/stylekoubou(スタイル工房)
日向ぼっこが好きな愛猫のために日当たりを重視
リノベーション可能な中古物件を探し、地下1階+地上2階のコーポラティブハウスを購入。既存の建物の良さを活かしつつ、内装を中心に、リビング・ダイニングやキッチンの仕様を変更しています。
2匹の愛猫の心地良さにも配慮し、日当たりのいい窓周りに猫ちゃんがくつろげるスペースを新設。リフォーム後は、窓辺で日向ぼっこをする猫たちを見て癒やされているそうです。
【DATA】
リフォーム費用:1150万円
リフォーム部位:LDK、洗面所、浴室、トイレ、洋室、寝室、階段、収納、その他
設計・施工/stylekoubou(スタイル工房)
愛猫が自由に行き来できるトンネルを用意
実家の1階に賃貸用としてつくられた2DKの部屋を、使われていない母屋部分とつなげて一つの住まいにリフォーム。木造建築の工法の一つ「木造枠組壁工法」である2×4(ツーバイフォー)住宅だったため、まずは壁の構造を念入りに調査した上で施工しています。
廊下の一角には愛猫のトイレスペースを設置。猫が自由に行き来できるようにと壁には小さなトンネルを用意しています。
【DATA】
リフォーム費用:1900万円
リフォーム部位:廊下、LDK、洗面所、浴室、トイレ、洋室、収納、玄関、その他
設計・施工/stylekoubou(スタイル工房)
猫ちゃんが気ままに過ごせる工夫が満載
14年ほど前に新築で購入したマンションを、家族3人と猫3匹で快適に過ごせるようにリノベーション。暮らしの中で感じた不便を解消しつつ、好みのインテリアやソファコーナーを配置しています。
猫たちが楽しく過ごせるようにとリビングに設置したのは、テレビ台を兼ねた造作収納のキャットウォーク。壁材には消臭効果が高い珪藻土を採用しています。
【DATA】
リフォーム費用:1530万円
リフォーム部位:LDK、洗面所、トイレ、洋室、寝室、玄関、収納
設計・施工/stylekoubou(スタイル工房)
床暖房と壁収納で家族みんなが安らげる家に
家族と愛犬がおうち時間を一緒に楽しめるようにとリフォームを実施。リビングとキッチン、隣接する和室を温かみのある北欧スタイルの空間に一新しました。
リビングで動き回る愛犬のことを考え、滑りにくい床材や床暖房を採用。室内がすっきり片付く大容量の壁面収納を設置することで床に物が散らからず、犬の誤飲防止にもつながっています。
【DATA】
リフォーム費用:836万円
リフォーム部位:リビング・ダイニング、キッチン、洗面室、浴室、トイレ、ワークスペース、和室、洋室、収納、廊下、玄関
設計・施工/JS Reform(日本総合住生活)
築40年の自宅を愛犬と楽しく暮らせる空間にリフォーム
築40年が経過した自社ビルの住居フロアを、愛犬たちとの今後を見据えてフルリフォーム。リビングと独立型キッチン、和室に分かれていた間取りを一体化し、畳スペースのある広々としたLDKに変わりました。
玄関は、ゲスト用とシューズクロークにつながる家族用の2つに分けた土間玄関。たくさんの荷物を収納できるので、愛犬たちの散歩の準備や後片付けにもとても便利です。
【DATA】
リフォーム費用:1160万円
リフォーム部位:リビング・ダイニング、キッチン、玄関、洗面化粧台、トイレ、洋室、和室、収納、廊下など
設計・施工/JS Reform(日本総合住生活)
愛猫用トイレが収まる洗面所を造作
賃貸で暮らしていたマンションの一室を中古で購入し、リフォームすることで理想の住まいを実現。
既製品の洗面化粧台に棚を造作し、大きな鏡とタイルで装飾すると、個性が感じられる洗面化粧台が完成しました。洗面化粧台の下には愛猫用のスペースを設け、ペットドアも採用しています。
リビングでは窓辺が猫たちのお気に入りスポット。家族も愛猫も、のびのび暮らせる空間になりました。
【DATA】
リフォーム費用:655万円
リフォーム部位:洗面所、リビング・ダイニング、キッチン、洋室、浴室・バス、トイレ、収納、廊下、玄関、その他
設計・施工/アクアラボ
エコカラットや引き戸で家族みんなが心地よい空間に
リビングの狭さと暗さに不満が蓄積し、20年以上暮らした住まいをフルリフォーム。キッチンの向きを変え、広いLDK空間をかなえたほか、玄関ホールの壁には調湿効果が期待できるエコカラットを部分的に採用。
以前は開き戸だったリビングのドアは愛犬にぶつかってしまうこともあったため、引き込み型の引き戸に変更しています。「開けっ放しにできるので、愛犬ものびのび移動することができます」と大満足。
【DATA】
リフォーム費用:1290万円
リフォーム部位:玄関、リビング・ダイニング、キッチン、洋室、収納、浴室・バス、洗面室、トイレ、廊下、その他
設計・施工/アクアラボ
人と犬の空間をさりげなくゾーニング
トイレの故障やニオイ漏れがきっかけで全面リフォームを決意。
元々マンションの2戸をつなぎ、1戸として使用していたため、片方に開放的なLDKを、もう一方に子ども部屋&寝室を設置しました。
メインで使用していない玄関は撤去せず、犬が屋上にいく動線として残しています。格子を採用し、犬のスペースとLDKをほどよくゾーニング。ワクワクするような楽しい空間になりました。
【DATA】
リフォーム費用:900万円
リフォーム部位:玄関、リビング・ダイニング、キッチン、洋室、子ども部屋、浴室・バス、洗面所、トイレ、収納、トイレ、他
設計・施工/アクアラボ
壁一面に日当たり抜群のキャットウォークを
猫を2匹迎えるためにペットが飼える中古マンションを購入し、フルリノベーションを実施。「人も猫も心地よく暮らせる空間」「木の温もりを感じる空間」「大きな土間とつながる大容量のWIC(ウォークインクローゼット)」といったリクエストを形にしています。
和室を取り込んで大きく広げたLDKには、壁一面にキャットウォークを設え、その一部は壁から窓に突き出た仕様に。洗面台下には猫2匹のトイレを設置しています。
【DATA】
リフォーム費用:1064万円
リフォーム部位:リビング・ダイニング、洗面所、キッチン、玄関、廊下、洋室、浴室・バス・ユニットバス、その他
設計・施工/ハコリノベ
愛猫とストレスなく暮らせる空間にリノベーション
保護猫2匹を譲り受けたことを機に、中古住宅を購入。
躯体現し(くたいあらわし)の天井には足場板と黒のアイアンで造作したキャットウォークを巡らせ、そのキャットウォークにスポット照明器具を取り付けています。
壁面に造作したカウンターはテレビ台にも、愛猫たちのくつろぎのスペースにもなっています。
ストレスなく暮らせる空間を目指して、ペットトイレの上部にペット用品専用の収納を完備。気ままに猫たちが遊べるキャットタワーも近くにセッティングされています。
【DATA】
リフォーム費用:800万円
リフォーム部位:リビング・ダイニング、キッチン、玄関、寝室、その他
設計・施工/ハコリノベ
ペットを見守れるインナーバルコニーを設置
心身ともにくつろげるセカンドハウスを目指し、開放的で趣のある住空間へリフォーム。無垢(むく)材やタイルなどの素材にこだわり、遊び心と温もりを演出しています。
LDKの窓際にガラスの建具で仕切ったインナーバルコニーを設け、いつもお互いの存在を感じられるペットスペースとして活用。床は丈夫でお手入れしやすいタイル敷きになっています。さらに、床暖房や空調が行き届きやすい縦格子を導入し、ペットも家族も快適に暮らせる空間をかなえています。
【DATA】
リフォーム費用:1250万円
リフォーム部位:リビング・ダイニング、キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面所、収納、寝室、玄関、洋室、ホール
設計・施工/ゆめや
優しい質感のタイルを敷いた専用スペースを用意
こちらは、家族の一員である愛犬とともに楽しく快適に暮らせる家を目指したリフォーム事例。既存品なども活用しながら、希望予算内でリフォームを実施しています。
キッチン前の空間に温かみのあるテラコッタ調のタイルを敷き、愛犬のためのコーナーに。キッチンから目が届く上に、ペットの足に優しくてお手入れしやすい点もお気に入りだそうです。
【DATA】
リフォーム費用:380万円
リフォーム部位:リビング・ダイニング、キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面所、和室、玄関、洋室、廊下、その他
設計・施工/ゆめや
ペットのお世話がしやすい水回りを完備
愛猫・愛犬と快適に暮らすため、築31年の一戸建てを購入して全面リフォーム。
1階にあった水回りと階段を大きく移動することで、開放的なリビング・ダイニングや独立型キッチン、パントリー、ワークスペース、猫たちの食事場を兼ねた広いユーティリティ、ヌックなどの要望を実現しています。
洗面所が広くなったことでペットのお世話も簡単に。猫が家の外に出ないように部屋の配置や扉の位置を工夫しているのもポイントです。
【DATA】
リフォーム費用:2540万円
リフォーム部位:リビングダイニング、キッチン、トイレ、浴室、洋室、収納、洗面所、玄関、窓、バルコニー、テラスなど
設計・施工/リフォーム工房
愛猫のトイレスペース&収納スペースを確保
築10年の一戸建てで6匹の愛猫と生活している夫妻によるリフォーム事例。「猫たちのトイレや趣味の本、洋服がうまく収まらず、使い勝手が悪い」という悩みを解消するため、2階全体をLDKにしつつ、パントリーや書斎スペース、ロフトなどの収納を確保しています。
また、猫のトイレスペースは、洗面室とトイレを繋げたサニタリースペース内に設置。プロならではの提案で、人にも猫にも快適な住まいに変わりました。
【DATA】
リフォーム費用:720万円
リフォーム部位:リビング・ダイニング、キッチン、洗面所、トイレ、寝室、書斎、収納(納戸・WIC)、玄関、その他
設計・施工/リフォーム工房
まとめ
今回は愛犬・愛猫と快適かつ安全に暮らすためのリフォームアイデアをご紹介しました。ペット想いのリフォームを考えることは、結果として人にとっても健やかな環境づくりにつながっています。今回ご紹介した内容を参考に、家族みんなが心地よく暮らせる住まいを目指してみてはいかがでしょうか。
取材協力/stylekoubou(スタイル工房)チーフプランナー鈴木ゆり子さん
構成/梨本明世(ドコドア)
取材・文/松永春香