ペットと幸せに過ごせるお部屋のリフォーム【猫篇】

ペットと幸せに過ごせるお部屋のリフォーム【猫篇】

 

猫を飼っている家庭では、「猫と人間がもっと楽しく暮らせる部屋にしたい」とリフォームを検討する方も多いようです。猫を飼っている家庭のお悩みや、それを解決するリフォーム方法などを紹介します。

 

最近、猫を飼う人が増えている!?

以前から“猫と暮らすためのリフォーム”の需要はありましたが、ここ最近、リフォームの相談件数が増えているそうです。
「最近ではより猫が飼いやすいと感じているお客様が増加傾向にあるように感じています」(大京リフォーム・デザイン齋藤さん)

日本ペットフード協会の「2015年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の飼育頭数は減少傾向にありますが、猫の飼育頭数の推移は比較的安定していることがわかります。猫は散歩の必要がなく、比較的鳴き声も気にならないという点から人気のようですね。

 

図:国内の犬猫飼育頭数のグラフ

一般社団法人ペットフード協会「2015年全国犬猫飼育実態調査結果」(リフォームタイムズ編集部作成)

 

また、ペットと暮らす人が増えていることで、ペット用のリフォーム商材も充実してきたようです。その影響で、通常のリフォーム工事にプラスアルファしてペットを考慮したリフォームの提案についても、選択肢が広がっているようですよ。

 

猫を飼っている人のお悩みとは

では、実際に猫を飼っている家庭から寄せられるお悩みを聞いてみました。

・ドアや床、壁のひっかき傷

・フローリングが滑って、猫の足を痛めてしまうのではないか

・トイレのニオイをどうにかしたい

・猫が通り抜けできるドアが欲しい

・キャットウォークを壁面に設置したい

 

「やはり、ひっかき傷にニオイ……など、やはり猫ならではの悩みをおもちの方が多いですね。また、室内で飼っていると、猫は運動不足になりがち。それを解消するための猫ドアや、壁面キャットウォークのご要望をよくいただきます」(齋藤さん)

 

そんなお悩みを解決するリフォームを紹介!

猫の飼い主さんからのお悩みや要望に対しては、次のようなリフォームがオススメです。

 

飼い主にも猫にやさしい床材のリフォーム

床を傷から守るためには、ペットの足腰にやさしく、さらに汚れや傷に強いフローリングをオススメしているそうです。さらに、水洗いができるペット用マットや、傷や水汚れに強い畳なども提案しているのだとか。

 

・ペット用フローリング張替 6畳35万円〜(材料費+工賃※)

・コーティング畳 6畳 12万円~(材料費+工賃※)

 

畳小上がりスペースと壁面ミニキャットウォーク

【画像1】畳小上がりスペースと壁面ミニキャットウォーク(画像提供:株式会社 大京リフォーム・デザイン)

 

猫がひとりで行き来できるよう、ペット用のドアも人気だそうです。 いちいち人間が扉を開けてあげなくても、猫が自分の意志で自由に部屋を行き来することができるので、運動不足の解消にもつながります。
「今まで外出時には、猫のために家中の扉をちょっとずつ開けていた」という方も、これでその手間から解放されますね。

 

・ペット用ドア 18万円〜(材料費+工賃※)

 

壁面のリフォーム

家猫の場合、一匹でお留守番をしている場合も多いもの。そこで、猫が一匹で遊べる場所をつくりたいという要望が増えているようです。マンションなど限られた空間の中では、収納を兼ねた壁面のリフォームを行うことで、キャットウォークのような立体段差をつくることもあるようです。

 

・壁面収納 35万円〜(材料費+工賃※)

 

壁面キャットウォーク

 

壁面キャットウォーク

【画像2、3】壁面キャットウォーク(画像提供:株式会社 大京リフォーム・デザイン)

 

また、壁の引っかきキズが気になる場合は、キズから壁面を守るリフォームもオススメとのことです。

 

・壁面強化シート 12畳 24万円~(材料費+工賃※)

 

猫と暮らすお部屋のリフォームのコツ

オススメのリフォームがわかったところで、猫がいる住宅をリフォームするときに、気をつけた方がいいこと・リフォームのコツなどについて聞きました。

「より快適なお部屋にリフォームするために心がけていることとして、現地調査の際に、ペットの好きな場所やご家族の動線などを確認するようにしています。それを踏まえて、キャットウォークを設置する位置などを決めています。また、工事中は猫にストレスを与えないようにするため、ペットホテルなどのご利用をオススメしています」と、齋藤さん。

「マンションのリフォームの場合、構造体などの部分に固定物を設置することが難しいという現状もあります。限られた空間の中でいかに人間と猫が暮らしやすいお部屋にしていくかという工夫を凝らしています」と、杉田さん。

猫と暮らすためのリフォームのポイントは、人間とペットが共同生活をするという前提で考えてみることだそうです。現在では、レイアウトや使い勝手などを猫の目線で提案してくれる会社も増えてきています。

 

猫が遊べるボックス

【画像4】猫が遊べるボックス(画像提供:株式会社 大京リフォーム・デザイン)

 

まとめ

猫が気持ちよく暮らせる部屋は、人間も気持ちよく暮らせるもの。機能的にも見た目的にも、快適ですてきなお部屋にしたいものですね。リフォームでペットを含めた家族の絆をより深めてはいかがでしょうか。

 

※参考価格は、マンションリフォーム例の金額です。
 お客様のお住まいの構造や状況によって、別途工事費用が発生する場合がございます

 

●取材協力:株式会社 大京リフォーム・デザイン 齋藤さん・杉田さん