先輩207人に聞きました!使ってわかった設備選びの失敗ランキング~冷暖房・空調編~

 

冷暖房・空調は実際に使って選びたいけど、すべて試すのは難しい……。そこで2年以内に注文住宅を建てた&リフォームをした先輩207人に、「使ってわかった」冷暖房・空調の失敗エピソードを徹底調査! ランキングを参考に、設備選びに役立てよう。

 

1位【機能・性能】

床暖房

・床暖房は暖かくて快適だけど、一度にリビングとダイニングの両方が暖まるので、人がいない場所がもったいなくてあまり使わなくなった。リビングとダイニングを分けて操作できるものにすればよかった。(神奈川県・32歳・女性)

・床暖房は暖房器具の場所もとらずに、ニオイや音もなくて快適!ただ、家の断熱性があまり高くないので、思っていたほど暖まらなかった。(岩手県・43歳・女性)

・温水式の床暖房は暖かさにムラがなくて気に入っている。ただ、給湯器のお湯が少なくなると自然に電源がオフになってしまうのが不満。設定が選べるものにすればよかった。(静岡県・63歳・男性)

 

蓄熱式暖房器

・深夜電力を使うので経済的だけど、家の断熱性が低いせいか、1台で部屋全体が暖まらずほかの暖房と併用しないと寒い……。たくさん設置したけど、うちには合わないのでほかのものでもよかったかも。(宮城県・32歳・女性)

 

ガスファンヒーター

・パワフルなので部屋全体が暖まるけど、空気が乾燥しやすくて、ガスファンヒーターに近づきすぎると、肌が乾燥してしまう……。また、フルパワーにするとホコリを舞い上げることもあり、棚の上や窓のサッシ、梁などにホコリがたまりやすい。(京都府・43歳・女性)

 

2位【設置場所】

床暖房

・リビングの端から設置したら、テレビの前は暖かいけど少し離れたソファの前までは床暖房が届いていない……。いちばん長くいる場所だけ寒くなってしまった。設置場所を確認しなかったのは痛恨のミス!(大阪府・41歳・女性)

 

エアコン

・夏は暑いからと1階の居間にエアコンを設置。でもいちばん暑いのは2階だったので2階にもつけるべきだった。(北海道・32歳・女性)

 

24時間換気システム

・吸気口の位置が寝室のベッドの頭上になり、冬場は冷気が入ってきて寒い。階段につけてもらえばよかった。(京都府・35歳・男性)

 

3位【掃除・お手入れ】

全館空調

・お手入れはフィルターについたホコリを掃除機で吸うだけで簡単!でも掃除をサボると網目に細かいホコリがつまって掃除機だけではとりにくい。(愛知県・31歳・女性)

 

エアコン

・自動フィルター清掃機能付きだけど、フィルターまわりにもホコリがたまるので拭き掃除が必要で少し面倒。(愛知県・50歳・女性)

 

24時間換気システム

・家が大きいせいか吸気口の数が多く、掃除しにくい場所もあるので、お手入れが大変。位置だけでも相談すればよかった。(神奈川県・44歳・男性)

 

3位【ランニングコスト】

床暖房

・ガス温水床暖房はホコリを巻き上げずに、じんわり暖まって快適。ただ、暖まるまでの間にガスを多く使い、保温の状態になるとガスをあまり使わないので、朝と夜の短時間しか家にいない自分はガス代が割高になりがち。結局、灯油ファンヒーターを使ってしまい、普段はあまり使用していない。(愛知県・32歳・男性)

 

5位【音】

24時間換気システム

・常に何かが動いている状態なので、音が気になり始めるとやたらと気になってしまう……。設置が義務づけられているので仕方ないけど、高性能なものは音が静かなので、もっとこだわってもよかった。(東京都・28歳・女性)

 

まとめ

機能面に次いで設置場所における失敗が多く見られた。家の間取りや部屋の大きさ、家具の配置、人の過ごし方を踏まえて、冷暖房の無駄がない方法を検討したい。また、お手入れが面倒、動作音が気になるという口コミもあったが、カタログや実際の商品を事前に確認して、最適な場所はどこか検討して設置しよう。空調や冷暖房の交換は簡単ではないことから、先輩たちの失敗例を参考に設置場所や機能をよく確認しておくことが、快適に使うためのポイントだ。

 

住まいの設備を選ぶ本(2013年秋 7月26日発行)掲載

 

構成・文/藤井たかの

 

●アンケート調査概要

対象:過去2年以内に注文住宅を建てた、もしくはリフォームをした人207人 

方法:マクロミルを通じて実施したインターネット調査

調査期間:2013年5月13日~14日