リーフィアレジデンス海老名ブライトガーデン （取材レポート）

【小田急電鉄/中川氏】当社が手掛ける「ビナガーデンズ」のコンセプトは、「憩う、くらす、育む」。駅と街の一体開発により、「職、住、商、学・遊、ウェルネス」の機能が揃ったスマートシティを目指しています。2015年にららぽーとができて以降、新築マンションの供給が相次ぎ、若い世代の新規居住者が増えました。それに伴い、大手チェーン系の商業施設はもちろん、高級食品スーパーや、神奈川の地酒を取扱う酒店、地元食材を使ったレストランなど海老名らしい特色を持つ高感度なショップも増えています。

今回のマンションは落ち着いた住宅街に位置していますが、例えばビナガーデンズ(※1)内のフィットネス施設、クリニック、保育園、飲食店など生活動線につながる施設も多数あり、主に「商、学、遊、ウェルネス」の価値を感じていただけると思います。

【小田急電鉄/恩田氏】当社は「海老名」にも本社を置き(※2)、車両基地やミュージアムも持つ沿線の鉄道会社として、「海老名」は想い入れの強いエリアです。長年腰を据えて開発を進めてきた実績をベースに、今後は主に「学、遊」の充足を図り、利便性向上やシビックプライドの醸成に繋げたいと思っています。

オフィスの入居者やテナントの事業者は海老名に地縁のある企業も多く、「海老名愛」の強い方も多い印象です。街の方の声も聴きながら、時代に合わせ、街全体の価値を高めるような事業やサービスを展開していきます。

【小田急不動産/川瀬氏】本プロジェクトの建設地一帯は、「海老名市役所周辺地区」のまちづくりの一環として2025年3月に市街化区域へ編入され、整備が進んでいくエリアです(※3)。小田急グループとして長年開発に携わってきた「海老名」エリアにおいて、今回もマンション単体ではなく、街全体を意識した面開発の知見を活かした計画としています。

大きな特徴は、敷地に隣接して大規模な公園(約1000m²)を整備予定であること。「良好な住環境の形成に向けて緑道・公園も計画的に整備する」という市の方針(※3)を受け、もともと住民に親しまれていた「横須賀水道緑道」を継承し、周辺住民も利用可能な憩いの場として整備します。

【小田急不動産/阿藤氏】本件は駅前の利便性を享受しながら、穏やかな田園風景に暮らせるロケーションです。異なる2つの魅力を併せ持ち、永住にふさわしい場所である一方で、駅周辺まで行かずともマンション内でほっとひと息つけるようなサードプレイスとしての機能が果たせる場所もあればいいなと考えました。

そこで、集会室にはみんなで集まれるスペースはもちろん、半個室ブースも設け、マルチな用途に使えるよう計画しました。永住する中でライフステージが変わっても、年齢や家族構成を問わず使い続けられる居場所として活用される空間を目指しています。極力シンプルで実用性のある共用施設を厳選することで、その後の管理にも配慮しています。