人気上昇中のさいたま新都心で街とともに成長するマンション

シティテラスさいたま新都心の外観

空と緑が映える外観デザイン
物件名:
シティテラスさいたま新都心
所在地:
埼玉県さいたま市中央区
竣工年:
2007年
総戸数:
396戸

北側・南側で外観の印象が変化。2つの顔をもつマンション

「SUUMO住みたい街(駅)ランキング2022首都圏版」で、京浜東北線の大宮が3位、同線浦和が5位にランクインし、首都圏トップクラスの人気を誇るさいたま市。
しかし、大宮・浦和駅の間に位置し、同じさいたま市アドレスの「さいたま新都心」の人気も負けじと急上昇中だ。2017年の63位から2018年には大きく順位を上げて29位、2019年に23位、2022年には17位と毎年ランクアップを果たしている。
旧国鉄の大宮操車場跡地に整備され、2000年に街開き。いまも生活インフラの拡充やマンション建設が進む、成長中の街での暮らしはどんなものなのか。さいたま新都心駅から徒歩6分の場所に立つ、シティテラスさいたま新都心を訪ねた。

さいたま新都心駅西口と直結している「けやきひろば」の2階から、レストラン、ドラッグストアなど25店舗が集まる1階を抜けると、さいたま赤十字病院、埼玉県立小児医療センターの大きな建物。その横を走る西大通りは無電柱化によって、すっきりした街並みだ。歩道幅は約10mもあって歩きやすい。そしてその右側に立つ、ダークグレーを基調とした外壁のマンションがシティテラスさいたま新都心である。

住友不動産の分譲マンションらしいシックな外観デザインだが、反対の南側のメインエントランスに回り込むと印象は一転。全面にガラス手摺りを施したバルコニーと白い外壁が現れ、一瞬、違うマンション?と思えるほど。見る方向によって異なる表情に大きなインパクトを受けた。

シティテラスさいたま新都心の外観

さいたま新都心駅から向かうと見えてくるのがこの外観

シティテラスさいたま新都心のエントランス

同サイドのエントランス

シティテラスさいたま新都心のエントランス前の歩道

エントランス前の歩道は横幅が広く、小さな子ども連れのファミリーも安心して歩ける

シティテラスさいたま新都心の外観

反対側のサイドから見た外観。白基調でかなり印象が異なる

シティテラスさいたま新都心のメインエントランス

マンション名が刻まれたプレートが印象的なメインエントランス

メインエントランスからグランドロビーへ進む。内部は南側全面をガラススクリーンにしている大胆な空間デザインで、外とつながっているかのよう。お話を伺った管理組合理事長の斎藤さんも、このロビーの開放感が購入の決め手のひとつになったそうだ。
「私はここが完成した後、2009年に購入したので、マンション内外がどんな環境なのかすべて実物で確かめることができたんです。ロビーの周囲はヌケが良く、出勤するときに気持ちが良さそうだと感じました。購入当時、職場は新宿にあって、使っていた駅は埼京線の北与野駅だったので、そちらに近いメインエントランスを頻繁に行き来していたんですが購入前のイメージどおり、気分良く出かけられましたね」

シティテラスさいたま新都心のグランドロビー

ホテルのようなグランドロビー。約360㎡

シティテラスさいたま新都心のグランドロビー

グランドロビーの大開口の窓が開放感を増幅

シティテラスさいたま新都心の住人の方

取材に応じていただいた管理組合理事長の斎藤さん

そう、実はシティテラスさいたま新都心の住人が使える徒歩圏の駅は2つある。京浜東北線・さいたま新都心駅に加えて、埼京線・北与野駅も利用できるのだ。前者が徒歩6分なのに対し、後者の北与野は2分とより近い場所にある。
「そして、その後私の職場は東京駅のほうに変わったんですが、上野東京ラインおよび京浜東北線が使えるのでまったく問題はありませんでした。新宿・渋谷方面、東京・有楽町方面と、都心の東西の主要ゾーンに直通、30分台で行ける2路線利用のロケーションは得難いと思います。仮にどちらかの路線が運休してしまっても、残るもう片方の路線に乗れば、それほど遠回りしなくてもたどり着けます」

シティテラスさいたま新都心のエントランスをつなぐコリドー

北与野駅側のメインエントランスと、さいたま新都心駅側のエントランスをつなぐ重厚な雰囲気のコリドー

シティテラスさいたま新都心のコンシェルジュデスク

コリドー中央のコンシェルジュデスク

ちなみに北与野駅とさいたま新都心駅はペデストリアンデッキで直結しており、片道徒歩約10分。急な事故で路線を変えなければならない事態になっても、簡単に移動できる。

さいたま新都心駅前の喧騒が届かない閑静な住環境

斎藤さんは、さいたま新都心駅から2駅南の北浦和が地元。妻も仕事場が近く、シティテラスさいたま新都心の周辺環境に馴染みがあったことも購入理由のひとつだったそうだ。この街に暮らし始めて15年近くが経つが、いまも大規模マンション供給が続き、それに伴って商業施設は徐々に充実していると話す。
「自分たちが暮らす街が進化していくのを間近に見られるのはおもしろいし、もちろん利便性も向上していきますから、どんどん暮らしやすくなっていると思います」

さいたま新都心の進化といえば、まず連想されるのはさいたま新都心駅東口に直結している商業施設「コクーンシティ」。2004年と2015年、2つの時期に分かれてオープン、施設を拡充し、現在はシネマコンプレックスのMOVIX、紀伊國屋書店、イトーヨーカドー、ライフ、ヨドバシカメラなどをキーテナントに、約14万7000㎡の敷地面積をもつ巨大ショッピングモールとなった。レストラン、物販、ファッション、ライフスタイル・雑貨、スーパーマーケットなど、何でもそろう。

さいたま新都心駅

さいたま新都心駅。雲、風、空気のような「波のシェルター」をイメージしたデザインだという

さいたま新都心駅東口に直結するコクーン1

さいたま新都心駅東口に直結するコクーン1

コクーン2と3

バス、タクシー乗り場を挟んでコクーン2と3も並ぶ

さらに2014年にはさいたま新都心、北与野駅からいずれも徒歩約10分の距離に大規模ホームセンターのスーパービバホームさいたま新都心店がオープン。スーパーマーケットやスポーツ用品店、雑貨店なども併設する大規模複合店舗だ。

そして2017年には、さいたま新都心駅西口に直結する場所に、JRさいたま新都心ビルが開業。レストランやホテル、オフィス、保育園、最上階の19~20階にブライダル施設などが入る、こちらも大型の複合施設である。

JRさいたま新都心ビル

中央がJRさいたま新都心ビル

「ほかにも北与野駅前には22時まで営業しているスーパーマーケットのフードガーデン北与野店もあって、とにかく買い物にはまったく困りません。これだけ商業施設が集まっている上、さいたま新都心駅西口にさいたまスーパーアリーナもあり、特にコンサート、イベントなどがある日や週末、休日などは、駅周辺は多くの人でにぎわいます。
ただ、うちのマンションの周囲はマンション、小・中学校が集まる地域の上、さいたま新都心駅前とは西大通りでうまい具合に隔てられているので、喧騒は届かず、比較的静かな住環境なんですよ」

マンション前の花見名所が魅力向上に貢献

シティテラスさいたま新都心の静かな環境といえば、冒頭で述べたマンション隣のさいたま赤十字病院、埼玉県立小児医療センターの存在も大きくかかわっていますとのこと。 「2つの病院が開院したのは2017年の1月。開院前には当時の理事会が、病院に入る救急車のルートについて、できるだけサイレンの音が聞こえづらくなるようお願いしたと聞いています。その結果ルートは変更され、ほぼ静かな環境を維持することができています」

マンション探しの際、病院が近くにあると、万一の際、何かと安心だと受け止められるケースが多い。ただ、シティテラスさいたま新都心のように道を挟んでほぼ隣接している立地条件で、なおかつ救急対応を行っている病院なら、救急車のサイレン音は気になる人もいるかもしれない。これからマンション購入を検討する方で、近くに救急対応の病院がある場合、救急車のルートについて事前に確認しておくのは大切といえそうだ。

「いまも成長中の街ですが、一方で変わらない魅力的な環境もありますよ。私はサッカーファンで、埼玉スタジアム2002によく行くのですが、このマンションからなら自転車でも行けてしまいます。もっとも30分以上はかかるので決して近くはないのですが、車で行くと駐車場確保が大変で…さいたま市の地元民として頑張って自転車で通っています。
また、荒川沿いには昔から人気の、ピクニックやスポーツなどが楽しめる秋ヶ瀬公園や、BBQなどもできる彩湖もあり、ここにも親子でよく出かけますね」

そして変わらない環境はマンションの敷地内にも。南側に広がる約3000㎡の庭園、通称「テラス」に多くの桜の木が植えられており、毎年、各住戸のバルコニーから花見を楽しむことができるのだ。敷地に面した道路沿いも桜の並木になっており、この一帯のお花見スポット的存在だという。
「眼下に広がる桜の樹々は圧巻。実際に咲き誇ったシーンを初めて目にしたときは感動しましたね。テラスは公開空地なので、住人だけでなく近隣の方も自由に入って花見ができるのですが、ただ、敷物を広げて、お酒を飲んで…といったよくあるスタイルの花見をしている人は、コロナ禍以前から見たことがありません。園内に築山もあり、微妙に起伏があって、オールフラットな地形ではないので敷物を広げにくいのと、普段から管理会社さんのメンテナンスが行き届き、清潔に保たれていること、さらに眼前に板状のマンションが立っていることで、ある種の領域性が生まれているのだと思います。そのため、桜の季節だけでなく、一年を通じて、静かで穏やかな緑地という風情を保っています」

シティテラスさいたま新都心のテラス

微妙な起伏が特徴のテラス

シティテラスさいたま新都心のテラスの桜とマンション

テラスの桜とマンション。毎年春の風物詩的な風景だ(画像提供/斎藤理事長)

現役世代のスキルシェアでもっと暮らしやすいわが家に

斎藤さんが管理組合の理事長になったのは2022年。昨年輪番で理事となり、役職を決める際、「良い経験になるかもしれない」と次期の理事長となることが決まっている役職の副理事長に就いたそうだ。実際、理事長として理事会をまとめ、マンションの資産価値維持のため、住人の声を反映しつつハードを更新していく仕事は楽しいと話す。
「2022年3月に第一回の大規模修繕工事が終了し、その後『工事の満足度』『今後何か変えてほしいこと』などを尋ねるアンケートを実施したんです。すると6割ほどの住人から回答があり、思っていた以上のレスポンスで手ごたえを感じたんですね。そこで『変えてほしいこと』の要望に多く載っていた『メールボックスが暗い』という声を反映し、照度を上げることで、雰囲気を明るくしました。また、個人の空気入れが雑然と散らかっていた駐輪場においても、共用の電動空気入れを導入することで、個人の空気入れを撤去し、利便性向上と風紀の改善を行いました」

空気入れはサイクルショップや公営の駐輪場に設置されているものと同様の電動式で、あまり体力を必要としない利便性の高いタイプだったのでとても便利になった、メールボックスのコーナーが明るくなったことで、どんな郵便物が届いているか分かりやすくなった、雰囲気も良くなったなどの声が寄せられ、好評だったと話す。住人の要望を反映して、より暮らしやすく、快適な環境をつくることのやりがいを感じたそうだ。

「次のハードのアップデートで課題となりそうなのが、駐車場です。ここはすべて機械式で全396戸に対して、およそ8割程度の区画が付いています。電車での移動がとても便利な一方、首都高速埼玉新都心線の入口や幹線道路も近く、車移動もスムーズな場所のため、駐車場のニーズが高いんですね。ですので、最近よく聞く『クルマ離れで駐車場の空き区画が増えてきた』といった困り事はないのですが、2007年竣工のため、ここ数年のSUV、ミニバンなどの人気に伴うクルマの大型化に対応した区画が少なめなんです。そのこともあって、車高1550mm区画には若干の空きが出ています。
とはいえ、それでも9割以上は稼働しており、管理組合の財政面で問題はないのですが、将来、さらに大型車を持つ住人が増えると影響が出てくるかもしれません。また、機械式駐車場はメンテナンス費がかさみがちでもあるので、いまから対策を考えておいてもいいかもしれない、とは思っています。この先、駐車場以外にもこまかな課題が出てくると思いますが、理事会と住人が力を合わせて対処していきたいですね」

シティテラスさいたま新都心の広場

グランドロビーの地下1階に共用施設を集約。ここは半屋外の広場

シティテラスさいたま新都心のラウンジ

広場に面したラウンジ

シティテラスさいたま新都心のパーティールーム

さらにラウンジに面してパーティールームが。キッズルームも隣接している

シティテラスさいたま新都心のゲストルーム

パーティールーム奥にはゲストルームも。木目調の落ち着ける空間

シティテラスさいたま新都心に暮らす住人は30~40代の現役世代に加え50代以上の経験豊かな世代も数多く住んでおり、大規模マンションだけに、多彩な分野で活躍する方が多いという。スキルをシェアしつつ、より快適で、安心して暮らせるマンションがつくられていくことだろう。

構成・取材・文/保倉勝巳 撮影/一井りょう

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