暮らし満足度も高い!グラデーションを纏う勝どきのツインタワー

THE TOKYO TOWERSの外観

環状2号線を渡って朝潮運河から撮影。「逆さ THE TOKYO TOWERS」が美しい。手前が分譲住戸中心のSEA TOWER、右隣が分譲と賃貸ほぼ半数ずつで構成されているMID TOWER
物件名:
THE TOKYO TOWERS
所在地:
東京都中央区
竣工年:
2008年
総戸数:
2794戸

子育てしやすく、選択肢が豊富な環境も魅力

その存在感の大きさゆえに、街におけるタワーマンションのランドマーク性は概して高い。ただし、タワーが集積する東京都心部となると、相対的にプレゼンスは低くなる。タワマンが林立する中央区勝どきもそんな場所のひとつだ。

しかし、THE TOKYO TOWERSは例外的な存在といえそうだ。外壁を斜めによぎる大胆なグラデーションは、風を受ける“ヨットの帆”のよう。しかもツインタワー。2008年の竣工来、変わらぬ存在感を放っている。

管理組合理事で総務・広報チームに属している中村さんは、THE TOKYO TOWERSの竣工時から暮らしている。

「いまでこそ林立地帯ですが、ここの竣工時、勝どきのタワマンはまだほんのわずかでした。なので、THE TOKYO TOWERSの外観はいま以上に目立っていたと思います。購入の決め手には、そのランドマーク性に加えて、当時の都心で最も背の高いマンションのひとつだったという話題性から将来的に価値が上がるのでは、といった期待も含んでいました。
また、10数年前の当時は、現在高騰している都心のマンション市場に比べると、まだ手が届きやすい価格だったこともあります。毎月家賃並みの支払いで所有できるのなら買ったほうがいいなと。ただ、親に少し援助はしてもらいましたけどね」

中村さんが購入したのは3LDKを2LDKに間取り変更した、広めの住戸。「独身時代は本当に広々使っていた」そうだ。高層階で南東の豊洲方面を一望できる。現在は妻、長男との3人暮らし。それでも十分なスペースだ。

「当初は私だけでしたが、子どもが生まれてからは、子育て環境も良いマンションであることを実感しました。現在、長男は近隣の塾に通っているのですが、この辺りは塾の選択肢が多く、他の地域から選んで通われている方もいらっしゃるんです。そこに徒歩で通えるのは、子どもの体力的にも、親の送迎時間の確保の面でもありがたいなと。また、野球も大好きで、地元の野球クラブに所属しているのですが、練習環境が素晴らしいんです。ナイター照明付き、人工芝+天然芝の整備された野球場が、マンションに隣り合った豊海や、晴海方面などに複数あって、快適に練習ができる。勉強、スポーツにチャレンジさせてあげられる場所、選択肢が豊富なんです」(中村さん)

THE TOKYO TOWERS管理組合理事の中村さん

中村さんとお子さん

ホテルを超えるゲストルームのクオリティに感激

中村さんと同じく総務・広報チームに属し、チーム長を務める清水さんは、4年前にTHE TOKYO TOWERSを購入し、妻、子ども2人の4人で暮らしている、清水さんも購入理由のひとつに子育て環境の良さを挙げた。

「ここで暮らし始める前は、約9年間上海に駐在していたんです。帰国後、お台場のオフィスに配属され、通勤の利便性が良かったのもTHE TOKYO TOWERSを選んだ理由ですが、同時に当時まだ小学生だった子どもたちが通うことになる学区内の小学校が、帰国子女の受け入れ体制が整っていると聞いたことも決め手になりました。
再開発でつくられる大規模マンションが多く、いろいろな場所からいろいろなバックグラウンドをもつ家族が引越して来て暮らしている街は、古くからの住宅街と違って、コミュニティがそこまで成熟していないですよね。その意味で、勝どきは許容度が高く、初めて東京での生活を始める私たち家族にとって暮らしやすいのではないか、とも想像したんです」

そして、実際そのとおりでしたと清水さん。子どもたちは地元の小学校にすぐ溶け込んだそうだ。現在ではそれぞれ私立の中学、高校へ通学しており、どこへ行くのにも便利な勝どき駅から、都心の便利な交通アクセスを駆使しているという。

THE TOKYO TOWERS管理組合理事のお二人

清水さん(右)と中村さん(左)。先行して行った取材時のスナップ(撮影/suumo編集部)

また、立地だけでなく、マンションのハードも魅力とのこと。

「ステイタスを感じさせる吹抜けのエントランスホールや、25mプール、ゴルフレンジ、ジムなどを備えたシーサイドアネックスなど共用施設も充実しています。また、自治会が行事を開く場所に当たる、ツインタワーの間のセントラルパークの水盤や緑のしつらえなど、ランドスケープも素晴らしいです。
特に親戚や両親が来た時に便利なゲストルームが良いですね。和、洋、オリエンタルなどテイストが複数用意されていて、普通のホテルとそん色ない内装です。こうした多彩な施設をつかえるのは、大規模マンションだからこそのスケールメリットですね」(清水さん)

THE TOKYO TOWERSのエントランスホール

SEA TOWER 3階のエントランスホール。水盤を渡るとあちこちに住人同士のおしゃべりや商談などに使われるソファが点在している

THE TOKYO TOWERSの屋内プール

共用施設が集まっているシーサイドアネックス内のプール。左手には朝潮運河や晴海のマンション群が見える

THE TOKYO TOWERSのジム

同じくシーサイドアネックス内のジム。ここからも朝潮運河を一望。プール、ジムともに平日は朝7:00から使えるため、出勤前にカラダを動かす人も多いそうだ(コロナ禍のため当面休止中)

THE TOKYO TOWERSのパーティールーム

こちらもシーサイドアネックス内のパーティールーム。住人同士のハロウィンや誕生日会、クリスマスパーティーなどに使われることが多いとか。キッチン付きで簡単な料理もできる

ちなみに清水さんはジョギングが趣味で、マンションを出てレインボーブリッジを渡り、お台場~豊洲市場を経由して自宅に戻ってくる約10kmのマイコースをよく走っているそうだ。コースのほとんどが再開発エリアに当たっているため、ほぼ信号がなく、ノーストレスで走れる上、途中、豊洲のあたりからレインボーブリッジ越しに見る都心の夕景はまさに「ザ・東京」的な絶景とのこと。暑い季節のジョギング後は、マンション到着後、共用施設のプールに直行してクールダウンしても良さそうだ。

大規模商業施設が登場、交通インフラの進化も

また、中村さんもこのマンションならではのロケーションを活用したスポーツを楽しんでいる。

「私はダイビングやカヌーが趣味で、もともと海のそばで暮らしたいと考えていました。そのこともTHE TOKYO TOWERSを選んだ理由だったんです。マンション前を流れる運河までカヌーを運び、そこから漕ぎだして、葛西臨海公園やお台場、芝浦方面に行ってみたこともありました。海上から見る都心の街並みはやっぱり素敵でしたね。海流が強く、流されそうになったこともありましたが(笑)」

共用施設の恩恵にもあずかっているそうだ。

「独身のころは、ここ(注:取材した49・50階の2層吹抜けのスカイラウンジ)で、私のひいきのプロ野球チームが優勝したとき、祝勝会と称して樽酒を鏡割りしたことも(笑)。友人約50人を招いても余裕で入れる広さがあり、高層階なので眺望も抜群。大いに盛り上がりました。
また、子どもとシーサイドアネックスのプールで泳いだり、ゲストルームに友人家族を泊めて、一緒に東京観光を楽しんだりもしています」(中村さん)

THE TOKYO TOWERSのスカイラウンジ

中村さんが「祝勝会」で使った、SEA TOWER 49・50階の2層吹抜けのスカイラウンジ

THE TOKYO TOWERSのシアタールーム

THE TOKYO TOWERSにはシアタールームが7カ所もある。そのうち3カ所ではカラオケ機器が設置されていて人気とのこと(コロナ禍のため当面休止中)

THE TOKYO TOWERSのゲストルーム「スカイゲスト」

SEA TOWER49-50階の2層吹抜けのゲストルーム「スカイゲスト」。右下のジャグジーからはレインボーブリッジの絶景が望める

さらに、普段の買い物の環境や、移動の選択肢の多さにも満足していますと、お二人は口をそろえる。
例えば、THE TOKYO TOWERSの賃貸住戸が入るMID TOWERの1階には24時間営業のスーパーマルエツが入居。住人にとっては冷蔵庫代わりかもしれない。また、勝どき駅の周囲や月島寄りの場所にもローカルなスーパーや飲食店が充実している。

THE TOKYO TOWERSのMID TOWER1階のマルエツ

MID TOWER1階のマルエツは24時間営業・年中無休。写真奥がSEA TOWER

THE TOKYO TOWERSのセントラルパーク

SEA TOWER とMID TOWER中間にある広場、セントラルパーク

「もう少し買い物の選択肢を広げたければ、ららぽーと豊洲や有明ガーデン、あるいは銀座に行けばすべて事足ります。特に銀座の近さは、このマンションの強みですね、コロナ禍前、銀座で飲んで終電がなくなっても、徒歩20数分で帰宅できました。また、旨い寿司店がある築地場外市場にすぐ行けるのも良いですね」(中村さん)

「私も銀座から酔い覚ましによく歩いて帰ったものです(笑)。また、今後はさらに路線が拡充される東京BRTも使い勝手が良い。バス停がマンションのすぐ前にあり、新橋、虎ノ門方面に行くのに便利です。いずれは有明、お台場方面にも直結するルートができると聞いていますので、環状2号経由で私の仕事場まであっという間に着けそうで、期待しています」(清水さん)

「フロア防災担当制度」でマンション防災力を強化

マンション維持管理を担当する、管理組合の取り組みについても聞いてみた。

管理組合理事は計20名。選び方は立候補と抽選で、約120世帯をひとつのブロックとして、そこから理事が1名選ばれるようにバランスを取っている。
理事会は、中村さんと清水さんが属している総務・広報チームのほか、施設・植栽チーム、防災チーム、コミュニティチーム、大規模修繕チームがあり、必要に応じて、委員会が設けられる仕組みだ。

特徴は災害への備えの厚さ。地上58階建ての高層マンションだけに、THE TOKYO TOWERSでは特に防災に力を入れている。

具体的には、理事とは別に『フロア防災担当』が決められており、例えば今期の担当は、各棟51階・52階の全住人で約100世帯。担当となった人は、施設見学会や防災訓練、体験型イベントなどへの参加や、防災基礎知識の受講などで、防災のノウハウを学ぶ。毎年、一定の住人が防災知識を身に着け、その数が増えていくことで、マンション全体の防災力が向上するというわけだ。

また、防災チームは、2019年秋に首都圏のタワーマンションで深刻な水害が発生した際、マンションが運河に近い立地であることからすぐに対策を講じ、電気設備がある地階が浸水しないように止水板を追加設置した。合わせて防災の知識や意識向上を促す防災チラシも随時制作し、配布している。

THE TOKYO TOWERSの防災意識を啓発するチラシ

住人の防災意識を啓発するチラシを配布している(提供/THE TOKYO TOWERS管理組合)
THE TOKYO TOWERSのコミュニティフェスティバルの様子

コロナ禍前、セントラルパークを会場にして行われた住人主体のコミュニティフェスティバル(提供/THE TOKYO TOWERS自治会)

初めての理事経験で気づいた“区分所有者の義務”

さて、総務・広報チームの中村さんと清水さんは、お二人ともマンション管理組合の理事になるのは初めてで、理事会ミーティングへの出席はまだ2回ほど(注:2021年8月初旬の取材時)。理事の仕事に対する感想を聞いてみた。

「このチームの仕事は、予算管理、管理規約の修整、管理組合便りの制作などです。出席して少し驚いたのが、理事の皆さんが実に真摯に議論して、マンション管理に向き合っていたこと。管理会社さん任せではなく、本当に主体的に活動されていました。マンションを購入した人間は、区分所有者の一人として、積極的に管理に向き合うべきなのだと実感しました」(中村さん)

「私も出席する前は、もう少しマイルドな雰囲気なのかという先入観がありましたが、認識を改めました。住人の皆さんからいろいろな気づきや要望が上がってくることにも驚きましたね。例えば、宅配業者さんが戸数の多さと、最近の巣ごもり需要の上昇ゆえに、1F玄関前に多くの荷物を積み上げているので対策を講じてほしい、万が一外でカギを紛失した時の有効な対策となる、自宅のカギを警備会社に預けられる仕組みをもっと周知してはどうか、など。賃貸住戸も多く、住人がひんぱんに入れ替わることもあって、マンション内には常にさまざまな課題が生まれるのだと知りました。
私は総務・広報チームのチーム長で、チーム会、三役会(理事長、副理事長、チーム長のミーティング)、理事会と月に3回の打ち合わせに出なければなりません。時間はそれなりに必要ですが、何とか務めていきたいと思っています」(清水さん)

ミーティングは基本的に、2020年春以降、Zoomを活用したリモート形式に移行。理事の多くが30代~50代の現役世代で、自身の仕事でもオンラインを使いこなしていることから比較的スムーズに変更できたそうだ。

「いずれコロナ禍に収束の兆しが見えてきたら、徐々にリアルな理事会の回数も増えると良いですね。Zoomは検討すべき課題に集中でき、それはそれで良いことなのですが、対面だからこそできる雑談で、新たな管理の課題が浮き彫りになる可能性もあるのかなと。 また、当然ほかの理事さんはバックグラウンドが違うので、距離が近づけば、ゆくゆくは異業種交流会のようなこともできるかもしれません」(中村さん)

「私もいままではマンション内にほとんど知り合いがいなかったので、理事会を通じて付き合いの輪が広がると良いなと思っています」(清水さん)

多くの人が集まって、協働しながら価値を高めていく管理組合。お二人ともその一員になったことで、マンション暮らしの新たな可能性に気が付かれたようだ。

THE TOKYO TOWERSの外観写真

独特の存在感を放つTHE TOKYO TOWERS

※イベント開催、共用施設の使用については、新型コロナウイルス感染症対策のため上記の通りではない場合があります

構成・取材・文/保倉勝巳 撮影/吉田 武

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