「国際アート・カルチャー都市構想」池袋の隣駅から徒歩2分
あちこちで行われている大規模な再開発によって、東京の都心は刻々と姿を変えてきた。池袋もそうした街のひとつだが、ほかのエリアと異なるのは、その個性的なテーマだ。豊島区が掲げる「国際アート・カルチャー都市構想」のもと、アート、カルチャーを体験したり、観劇ができたりする施設も続々と誕生している。例えば、池袋駅西口の池袋西口公園は、中空部に直径35mの巨大リング型モニュメント「GLOBAL RING」を設置し、リニューアルされた。GLOBAL RINGには、1万球以上のLEDライトや8chのサウンドシステム、大型ビジョンなどが搭載され、デジタルアートコンテンツの上映も可能だ。
一方、池袋駅東側では、としま区民センターや中池袋公園などが位置するエリアに、ホールやシネコンなど8つの劇場が入る「Hareza池袋」が登場し、多くの観客が訪れている。
さらに、公園の整備が進んでいるのも池袋の特徴だ。寝転んで過ごせる広大な芝生が広がる南池袋公園、平時は緑豊富な憩いの場だが、災害発生時には防災拠点にもなるイケ・サンパークなどがあり、子育て中のファミリーからシニアまで多様な世代が訪れる。
そうした環境が整う池袋に近いエリアに立つマンションであれば、当然、人気は高そうだ。まして、駅近、共用施設充実の大規模マンションであれば、より注目されるのは想像にかたくない。
今回取材した「プラウドシティ池袋本町」はまさにその好例だ。何しろJR埼京線で池袋駅からひとつ隣の板橋駅から徒歩2分の近さである。複数の管理組合理事に住み心地や購入動機を聞いたところ、やはり、この足まわりが魅力と回答する人が多かった。
「JR埼京線板橋駅に加えて、ほかに2線2駅も使えるんです。東武東上線の下板橋駅まで徒歩約5分、さらに都営三田線の新板橋駅までも徒歩6分。埼京線と東武線で池袋に出られますし、埼京線は池袋から先の新宿、渋谷方面にもアクセスできます。また、都営三田線は大手町方面に直通です。都心の主要なエリア2方向にアクセスしやすいのはありがたいですね。いまは私が通勤で恩恵を受けていますが、いずれ子どもの通学でも重宝するはず。受験する学校の選択肢が広がると思います」(理事Aさん)
ちなみに物件からJR池袋駅までは直線で約1.6km。歩いてもさほど無理のない距離だ。
住宅棟に囲まれた秘密の園!? 四季を感じるガーデンアリーナ
続いて総戸数785戸の大規模だからこそのスケールメリット=充実した共用施設を見ていこう。
最も象徴的なのが、天井高約8.5m、三層吹抜けの開放的なグランドロビーだ。天井からは照明と融合したアートワークが下がり、美術館にやって来たかのような印象。奥は三層分の巨大なウィンドウが全面に張られており、窓の向こう側に水景がしつらわれたアクアテラスが見える。
さらにその奥には樹々や芝生エリア、水路が巡らされたガーデンアリーナ。住宅棟にぐるりと囲まれているが、約2300㎡もの広さがあり、閉塞感は皆無だ。日がたっぷり差し込み、多くの住人が自宅に向かう通路としても活用されている。板橋駅のホームから見える住宅棟の裏に、こんな自然空間があるとは驚きだ。
「梅、桜、菖蒲など四季の移り変わりを感じさせる樹々、草花がふんだんにあるのが良いですね。季節の花が咲くたびにスマホで撮っていますし、入学式のシーズンには記念写真を撮ったりしているご家族も目にします。初めて遊びに来た友人は、マンションの内部にこんな空間があるとはイメージしていなくて、皆一様に感心しますね」(理事Bさん)
グランドロビーに戻ると、その両脇にも共用施設がある。まずはカフェラウンジ。ここではillyのエスプレッソなど本格的なコーヒーをはじめ、ケーキやパスタ、カレーなどの軽食もいただける。住人交流の拠点になっているようで、多くの女性達が楽しそうに話し込んでいた。聞けば、子どもが同じ小学校に通っていることから知り合い、家族ぐるみで付き合うようになる住人が多いそうだ。
また、カフェにはコンシェルジュサービスの窓口も。ここでは、クリーニングや宅配などの取次や共用施設の予約業務などを行っている。カフェでマンション内の友人とおしゃべりを楽しむ傍ら、ちょっとした用事も済ませられるのは便利だろう。
大人気!スケールメリットを活かした多彩な共用施設
ロビーを挟み、カフェの反対側にはライブラリーがある。ゆったりしたソファで新聞を読むシニアや、デスクに座ってテレワークに勤しむ男性、勉強に集中する高校生などさまざまな住人が利用中だった。テレワーク中の方にすこしお話をうかがうと「コロナ禍以降、よく利用するようになりました。自宅での作業に煮詰まったとき、ここに下りてきて気分を変えて仕事を続けられるのはありがたいです」と話してくれた。
多様な働き方が進む時代にあって、マンション内で職住融合できる環境が用意されているのは魅力的だ。
ゲストルームは3室。「ストックホルムスイート」「ニューヨークスイート」「ジャパンスイート」と名付けられ、それぞれの都市・国のカラーを反映したインテリアスタイルとなっている。
例えばストックホルムは明るいブラウンを基調にした北欧スタイル。ニューヨークはモダンなテキスタイルを壁全面に張ったアーティスティックな空間。そしてジャパンはくつろげる畳張りの和モダン、といった趣向だ。稼働率は高く、特に週末や連休、夏休みや年末年始は、遠方から訪れる親戚などのニーズで、予約が取りづらくなるそうだ。
ほかにもキッズルームや、会合などにつかえるカームサロン、ガーデンアリーナ内のツリーハウスなども。特にツリーハウスはピアノやプロジェクターなどがあり、カラオケができるほか、英語教室も行われているそうで、多様な用途で使われている。
マナーブック、イベント開催で快適な暮らしと思い出づくりを後押し
前述したとおり、プラウドシティ池袋本町の総戸数は785戸で、2000~3000人超が暮らしていると推測される。理事会は、すべての住人ができるだけ気持ちよく暮らすための環境づくりに取り組んでいる。
「2022年には独自の『マナーブック』を制作して、住人の皆さんに配布しました。マンション管理の根幹を成す管理規約と、共用部使用の細かいルールを定めた使用細則の中間に位置するガイドラインのようなものですね。内容は、大人はもちろん、子どもでも理解しやすいよう、平易な表現を心掛けました。例えば、挨拶の励行、共用部は走り回らないこと、敷地に隣接するスーパーのカートをマンション敷地に持ち込まない等々、皆が気分良く暮らすための注意点、約束事をまとめています。これに伴ってマンション内での出会いがしらの衝突を防ぐ目的で、ミラーも設置しました。数値化できるものではありませんが、マナーブックは皆さんの穏やかな暮らしを多少なりとも支えるツールになっているのではと思っています」(理事Cさん)
住人の交流を後押しする仕掛けとして、季節のイベント運営も積極的にチャレンジしている。
「分譲時からイベント運営会社が入っており、年中行事に沿ってイベントを開催しています。餅つきに始まり、ひな祭、端午の節句、七夕、ハロウィン、クリスマス音楽会等々…やはりお子さんが喜んで参加してくれるのが良いですよね」(理事Dさん)
コロナ禍においては、イベント規模の縮小を余儀なくされたものの、全面的に中止にはしなかったそう。感染対策にはさぞ神経をつかったことだろうが、子どもたちの思い出が途切れることがなかったのは喜ばしい。
「毎年12月~1月の約2カ月間は、板橋駅最寄りのメインエントランス前でイルミネーションの飾り付けをしています。10年以上は続けているので地元住民の認知度も高いはずです。業者さんにお願いするのでコストはかかりますが、マンションの魅力に直結すると考えており、これからも継続していく考えです」(理事Eさん)
プラウドシティ池袋本町の“年末年始イルミ”は板橋の風物詩的な存在といっていいだろう。現在、同物件が立つ板橋駅の西口は大規模な再開発が進んでおり、2027年に地上34階建ての住・物販・飲食・公共施設などが集約された複合タワーが竣工予定。城北エリアでの板橋の存在感が大きくなるのに比例して、プラウドシティ池袋本町の魅力も、ますます高まっていきそうだ。