後悔しないLDK選び

公開日 2010年06月09日
後悔しないLDK選び

LDKの使い勝手を左右するポイントって?

日当たりのいいLDK。実はこの快適さはソファなどの配置によって大きく左右される。同じ間取りでもまったく違った印象になることも。

LDKは家族みんなが集う家の中心。日当たり、広さ、形状だけでなく、LDKの中や外にあるさまざまな要素が使い勝手に影響する。まずはどんな要素があるかみてみよう(写真はイメージ)。

間取り

POINT1 ダイニングテーブルの位置

生活動線を邪魔しないか
「食事だけでなく、勉強や趣味など多目的に使われるので、ある程度の大きさがほしいところです」と話すのは上井さんだ。「家族の動線が集まる位置だと、落ち着いて食事ができない場合もあるので気をつけましょう」

POINT2 テレビの位置

みんなが見やすいか
「テレビの薄型化で配置の自由度は高まりましたが、インテリアとの兼ね合いを考えるとテレビ端子は2カ所は必要ですね。テレビ前を生活動線が通らない工夫も大切です」(上井さん)ソファとの適度な距離感も意識したい。

POINT3 ソファの位置

座ったときの視界が快適か
「腰かけたときに180度の目線でなにが見えるかで、くつろぎ度合いも変わってくる」(上井さん)というのがソファ。後述するように壁面を背に、緑などを見て空間の広がりを感じられる配置にすることが基本となる。

POINT4 キッチンの位置

リビングを見渡せるか
丑澤さんによると、キッチンがLDKの中心にくるのが最近の傾向だという。「子どもを見守れる対面式が圧倒的です。シンクの上の吊り戸棚をなくして、広いアイランド式のように配置するケースも増えています」

POINT5 収納の位置

日常生活で出し入れしやすいか
LDKは生活の場なので、適所に使いやすい収納がないと不便。「開放的で人から見られやすいLDKは、しまいたいものがしまいやすい収納を効率的に配置することも大切です」(丑澤さん)

POINT6 隣室の位置

LDKとの一体感が出せるか
LDKの隣の和室は昔も今も定番だ。個室や子どものお昼寝スペースに使え、引き戸を開け放てばLDKと一体化できる。「広いLDKの中に畳コーナーがあるイメージで利用するケースが多いようです」(丑澤さん)

POINT7 庭・バルコニーの位置

広がる視界は快適か
室内だけでなく、庭やバルコニーなど外の景色との連携も意識することが大切。「観葉植物や庭、隣の家など外部の景色も含めた緑の連続性を生み出すことで、癒し効果を高めることができます」(上井さん)

間取り図にパーツを書いて実際の暮らしをイメージしてみよう
実際に生活する上で、ここで挙げたような要素がLDKの居心地を左右する。LDKは食事をするだけでなく、家族みんなが毎日集まって過ごす場所だからこそ、面積などだけでは測れない要素が重要になってくるのだ。
インテリアは自由に変えられるが、リビング・ダイニング・キッチンの配置や窓との兼ね合い、テレビ端子の位置などは変更が難しい。間取図にソファの位置を書いてみるなど、暮らしを具体的にイメージすることが重要だ。
広さの目安ってある?
15畳以下のLDKは配置に工夫を

LDKが20畳以上あれば、ソファやテレビなどの置きかたのバリエーションが広がる。逆に15畳以下だと制約が増えるので、置きたい家具が決まっている場合などは注意が必要だ。例えば長方形の間取りはダイニングとリビングを分けやすいが、ソファとテレビが短辺方向で向き合うと近くなり過ぎたりすることも考慮しておこう。

LDKの居心地はソファとテレビがカギ

LDKの居心地は、テレビとソファに左右されることが多い。ここをきちんと見ておかないと、暮らし始めてから後悔することが多い。下記を参考に、現地でイメージしながら見学してみよう。

ここでの考え方 STEP1快適な視界になる位置にソファを置く STEP2テレビの位置を考える STEP3ソファ以外からのテレビの見やすさもチェック

TYPE1 全方向見渡しタイプ

間取り

メリット・デメリット
○:ソファに座ったときにキッチンや和室に視界が広がり、開放感が得られる。キッチンからの死角がなく、家族の動きを見渡せる。
△:テレビをソファの正面に置くと庭が見えなくなるので、置き場が限られる。
★ 居心地度:「ソファの背が壁に面しているので落ち着けるでしょう。ソファの正面に庭が見えるので、庭の木の位置もポイントです」(上井さん)

TYPE2 キッチン・ソファ向かい合いタイプ

間取り

メリット・デメリット
○:ソファの正面にテレビがあるのでリラックスしながら見られる。和室やキッチン、庭が視界に入りコミュニケーションもとりやすい。
△:キッチンからはテレビが見えず、和室も死角になる。LDKの入口からキッチンへの動線がテレビの前を横切る形になってしまう。
★ 居心地度:「テレビの置き場が制約されますが、ソファの正面で見られるのでくつろげるでしょう。キッチンから庭が見やすいのもいいですね」(上井さん)

TYPE3 ソファ中心和室独立タイプ

間取り

メリット・デメリット
○:ソファから正面の庭とキッチン、テレビが見える。キッチンからもテレビが見やすいので、家族と会話しながら作業できる。
△:テレビとソファが近いので体をテレビの方向に向ける必要がある。和室がリビングと壁で区切られ、ソファやキッチンからも死角になる。
★ 居心地度:「ソファに座っている人はくつろげますが、テレビを見るときにキッチンに背を向ける形になってしまいます」(上井さん)

TYPE4 ソファ中心回遊タイプ

間取り

メリット・デメリット
○:ソファの正面に庭が大きく見えるので開放感がある。ダイニングテーブルに人がいなければキッチンからテレビが見やすい。
△:キッチンから和室が見通せない。和室とLDKが分離しており、一体的に広く使うことができない。
★ 居心地度:「ソファが中心でリラックスできそうです。ソファの左右に出入口があるので、回遊性が生まれて動きもスムーズでしょう」(上井さん)

マンションでもソファとテレビの位置で考えてみよう

1 タテ長リビング

メリット・デメリット
○:廊下が短くて済むので部屋や収納を広くとれて小さな面積でも効率がよい。
△:バルコニーに面した窓が小さく、ダイニングの位置が奥で暗くなりやすい。
★ 居心地度:「キッチンは暗めですが、和室を個室に使えて家族が多い人向きです」(丑澤さん)

3 バルコニーキッチン

メリット・デメリット
○:キッチンがバルコニー側にせり出しており、窓が多いので明るく作業できる。
△:バルコニーの広さが制約される。通路が多くなるのでLDKの広さも必要になる。
★ 居心地度:「キッチンが明るく収納が多いので、料理が好きな人にお勧めです」(丑澤さん)

3 バルコニーキッチン

メリット・デメリット
○:キッチンがバルコニー側にせり出しており、窓が多いので明るく作業できる。
△:バルコニーの広さが制約される。通路が多くなるのでLDKの広さも必要になる。
★ 居心地度:「キッチンが明るく収納が多いので、料理が好きな人にお勧めです」(丑澤さん)

マンションは立体で確認!モデルルームに行こう

マンションは一戸建てに比べて住戸の形状に制約があり、間取りのバリエーションも限られる。「住み心地を知るには平面の間取図だけでなく、梁やダクトも含めた天井までの立体空間も確認すべきです。キッチンのレンジフードのダクトがLDを通っているタイプだと、その部分の天井が下がって開放感が損なわれ、家具の配置が制限される場合もあります」(丑澤さん)。立体で確認するには、モデルルームを見に行くのが確実だ。

梁があるとイメージも変わる

視界の先の環境を意識し、使い勝手+快適なLDKを目指したい
LDKが快適かつリラックスできる空間になるかどうかは、テレビなどの配置のほか「視覚による広がりも重要」だと上井さんは話す。「リビングのソファからなにが見えるかで、くつろぎの度合いが大きく変わります。ポイントは『緑が見えるか』『視界が遮られないか』『家族の気配を感じられるか』の3つ。自分たちの家族構成、ライフスタイルも加味して間取りを選びましょう」(上井さん)。マンションもバルコニー越しにリビングから見える眺望が重要な点は、一戸建てと同じだ。

いろいろな間取りを見て実際に現地に行って体感しよう!
間取りにはバリエーションがいろいろあるが、キッチンなどの配置や、住む人の志向性、つまりテレビやインテリアの配置によって、使い勝手や住み心地は大きく変わる。後ろの情報ページで気になる物件をピックアップして、「自分たちがしたい暮らしができる?」の観点から、まずはいろいろな間取りを見に行ってみよう。
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