和の美学と現代の感性が響き合う、洗練された一邸が誕生した。一歩足を踏み入れれば、無垢の床に映える畳敷きの小上がりと、和の灯りが生み出す情緒あふれる大空間が広がる。建築家・吉村順三氏が考案した繊細な「吉村障子」は、無駄を削ぎ落とした静謐な美しさを室内に醸し出す。暮らしの主役となるキッチンには、穏やかな瀬戸内海を想起させる気品ある青のタイルを採用。木の温もり豊かなカウンターと心地よいコントラストを描く。さらに、四季折々の自然のうつろいを絵画のように切り取る窓辺の設計が、何気ない日常に豊かな深みを与える。細部にまで職人の美意識が息づき、風景をもインテリアにする贅沢な住まいだ。ただ広いだけではない、空間の奥行きと素材の豊かさを、ぜひ現地で五感を使って体感してほしい。