エンジニアであるSさんは、構造や基本性能にすぐれた木の家が絶対条件だった。「古河林業に決めたのは、国産材にこだわる企業姿勢と設計提案力、そしてスタッフの人柄でした」とSさん。要望したのはオープンスタイルの対面式キッチンと2ドア1ルームの子ども室、顔が見えるリビング階段であった。敷地は約39坪で建ぺい率50%、容積率80%という厳しい条件だが、できるだけ広いワンルーム設計とし、子どもが伸び伸びと過ごせる空間とすることも譲れなかった。同社は国産の杉や檜を使うこ… 続きを読む
エンジニアであるSさんは、構造や基本性能にすぐれた木の家が絶対条件だった。「古河林業に決めたのは、国産材にこだわる企業姿勢と設計提案力、そしてスタッフの人柄でした」とSさん。要望したのはオープンスタイルの対面式キッチンと2ドア1ルームの子ども室、顔が見えるリビング階段であった。敷地は約39坪で建ぺい率50%、容積率80%という厳しい条件だが、できるだけ広いワンルーム設計とし、子どもが伸び伸びと過ごせる空間とすることも譲れなかった。同社は国産の杉や檜を使うことで知られるが、Sさんは檜の無垢材に惚れ込み、柱や土台のほか室内の意匠にもふんだんに用いている。「上棟の時に目にした、4寸の檜柱の量に圧倒されました。向こうが見通せないほどで、大工である父親も賞賛していました」と夫人は笑顔で振り返る。S氏邸は「子育て」の提案が随所に採用されているのが特徴。その一つがキッチンを家の中心に据え、家事をしながら子どもを見守れること。キッチンの脇には夫人のための「ママコーナー」も。その他、参考にしたいのは玄関の設計だ。子どもたちがスポーツなどで汚れて帰ってきても、正面の家族用シューズクロークとつながる洗面室へ、そのまま直行できるつくりに。「本当に住み心地のいい家です」とご満悦だ。
家事をしながら子どもを見守れるように、キッチンを家の中心に据えました。対面キッチンの背面は収納設けず、椅子がお… 続きを読む
家事をしながら子どもを見守れるように、キッチンを家の中心に据えました。対面キッチンの背面は収納設けず、椅子がおけるようにし、朝の忙しい時は、カウンターとして使っている
商品名 | - |
部材・設備 | - |
商品名 | - |
部材・設備 | - |
延床面積 | 102.46m2 (30.9坪) |
敷地面積 | 131.95m2 (39.9坪) |
工法 | 木造軸組 |
本体価格 | - |
竣工年月 | 2012年1月 |
玄関からLDKへの扉を開けるとワンルームの気持ちのいい空間が広がっている。「子どもたちが遊びまわって賑やかです」とご夫妻は楽しそう。縦格子には檜が採用されている。リビング階段はスケルトン扉で仕切ることができる。「冷暖房効率も向上します」とSさん
人造大理石のカウンタートップのキッチンから全体が見渡せる。左手のママコーナーは縦格子で仕切られ、気配を感じながら集中できると好評。LDKは南向きだが隣家と接しているため、大型収納家具の上部に高窓を採用し、そこから光を取り込む設計に
玄関正面にシューズクロークと洗面室を配置。LDKへのドアは展示場と同じタイプを使用
キッチンのすぐ横に設けられたママコーナーは夫人の要望。家事の合間にパソコンで作業したり、調べモノをしたりと重宝する。檜の格子がほどよい目隠しに
玄関ドアや左手側面はダークブラウンのデザインとし、室内の雰囲気とコーディネート
家事をしながら子どもを見守れるように、キッチンを家の中心に据えました。対面キッチンの背面は収納設けず、椅子がおけるようにし、朝の忙しい時は、カウンターとして使っている
階段に窓を設けることにより、明るさを取り入れる。階段もゆったりした勾配になっている
カウンターを設置し、調べ物や読書をするスペース。大きい開口から光を取り込み、憩いの空間となっている