
兵庫県神戸市に自身の名義と資金でマンションを購入し、セカンドハウスとして使っていたMさんは、5年後、ライフスタイルの変化から手放すことに。有力な見込み客のいる不動産会社と媒介契約を結び、相手の希望価格に合わせることで、早期の売却をかなえました。
| 不動産区分 | マンション |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県神戸市東灘区 |
| 築年数 | 築26年 |
| 間取り・面積 | 3LDK(約95m2) |
| ローン残高 | なし |
| 査定価格 | 2000~2800万円 |
| 売り出し価格 | 2000万円 |
| 成約価格 | 2000万円 |
ホテルライクな神戸市のマンションを、暮らしの変化から手放すことに
仕事の都合で長年、アメリカに住んでいたMさん(60代)一家。実家は東京都の一軒家で、これまで両親が2人で暮らしてきましたが、父親が他界し、母親がひとり身になったことから、心配したおじに「自分の住むマンションの別の部屋が売りに出されているので、母親に買って住まわせてはどうか」と提案されます。
物件は兵庫県神戸市にある築13年(2013年当時)・約95m2・3LDKの部屋。広大な敷地に数棟が立つマンションで、別棟に住むおじの家に気軽に行き来できました。コンシェルジュが常駐するほか、敷地内にレストランをはじめとした施設が複数あり、最寄駅まで徒歩約7分で利便性は上々。母親も納得し、2013年、Mさんが名義人となり約1600万円で購入しました。
しかし引っ越しに向けて話が進む中で、結局、母親はおじと一緒に住むことに。
Mさん一家はこの空いた部屋を、夏季休暇や年末年始・出張などで帰国したときに活用しますが、管理費をはじめ維持費がかかることや、2015年にはアメリカを離れて東京の実家に住むようになったことから、2018年春、手放すことを決めます。
■セカンドハウスローン
Mさんのケースのように、自分自身は住まない住宅を家族のために購入する場合のローンは「セカンドハウスローン」になります。通常「住宅ローン」は、入手する不動産に本人が日常的に住むことが義務づけられているため、仮に1件目の住居を自己資金で購入し、住宅ローンの利用がはじめてだったとしても、セカンドハウスは融資の対象になりません。そこで用意されているのが本人、または家族が使う第二の住まいに向けた「セカンドハウスローン」(金融機関により名称に違いがあります)。ただ、一般的に住宅ローンと比べて「融資限度が低い」「金利が高い」「審査が厳しい」「住宅ローン控除の非対象」などのハードルがあるため注意が必要です。
アメリカでの苦い経験から、早期に売却することを第一に会社を選ぶ
マンションを売却することにしたMさんは、一括査定サイトを使って5つの不動産会社に査定を依頼。早速、各社に来てもらったところ、結果は2000万円~2800万円でした。購入時に1600万円だったのを考えるとかなりの値上がりで、高値を狙うこともできたMさんですが、「早く売れればそれでいい」と考えていたと言います。
「実はアメリカにいたときにも家を売りに出したことがあるのですが、内見に訪れた人にあれこれ難癖をつけられて、売却まで1年ほどかかったのです。『いつ売れるか』とやきもきするのはもうこりごり。『あまり踊らされず、確実に売ってもらえる不動産会社にお任せし、スムーズに済ませよう』と思っていました」
そこでMさんがひかれたのはA社。査定は2000万円と5社の中では低めでしたが、見込み客がいることが魅力だったと言います。
「聞けばこの部屋を欲しいと言っている人が、確実に1組いるとのこと。ほかの物件でも見込み客を抱えているようで、話が具体的で説得力がありましたし、営業担当の対応が迅速、かつ地域の事情に詳しく、信頼できると感じました」
2018年7月、MさんはA社と専属専任媒介契約を結びます。
売り出してすぐに内見を実施し、2日後には購入の意思を示される
Mさんは予めA社の営業担当から、「興味本位で内見に来る人を防ぐため、あえて大々的に宣伝はしませんが、2000万円ならほぼ間違いなく見込み客の方が買ってくれるでしょう」と聞いていました。
「アメリカで家を売却した際は、買主候補から希望条件を示される『カウンターオファー』を見据えて高めに価格設定していましたが、今回はそのまま2000万円で売り出すことにしました。色々と戦略を立てて手こずるよりも、早く決着をつけたかったのです」
そうして2000万円で販売をスタートした数日後、A社の見込み客が内見にやって来ます。
「当日は私も立ち合い、相手の方には気に入っていただけた様子でしたが、そう簡単に売れるものではないはず。上手くいくとしても売却まで、ある程度は時間がかかるだろうと半信半疑でした」
しかしMさんの予想はよいかたちで裏切られます
「内見を実施した2日後にA社から連絡が入り、何も条件をつけられることなく、先方が2000万円で購入すると話していると聞いたのです。
えっ、本当に?と驚きましたが、素直にうれしかったですね」

2018年7月、Mさんは買主と売買契約を交わします。
A社との出会いに感謝。面倒なことなく最短距離で売却できて大満足
Mさんは2018年7月に物件を引き渡し。売り出しから買主が定まるまでわずか数日だった今回の売却活動を、こう振り返ります。
「点数をつけるなら10点中10点。とにかくプロセスが簡単で、A社と媒介契約を結んでからはあっという間。東京と神戸を行ったり来たりしたくなかったので、本当に助かりました。
成功の決め手は、見込み客を抱えているA社と出会い、『この価格なら売れる』と言われた2000万円で売り出したことでしょう。よい営業担当に恵まれて、ラッキーでした」
「今後また売却をするときは、A社にお願いするつもりです」と、笑顔を見せるMさん。
迷わない姿勢がベストな結果をもたらしたと言えるでしょう。
| 2018年5月 | ・マンションの売却を考え始める |
|---|---|
| 2018年6月 | ・5社で訪問査定をする |
| 2018年7月 | ・A社と専属専任媒介契約を結ぶ ・購入者が現れる ・買主と売買契約をする ・マンションを買主に引き渡す |
まとめ
- 不動産会社に有力な見込み客がいると、売却の可能性が高まる
- 高値を設定すると売却まで時間がかかることも。早期に売りたい場合は相手の希望価格に近づけるのも手
- 「地域の事情に詳しい」「見込み客がいる」など、不動産会社の信頼できるポイントを見極めよう
イラスト/沼田光太郎


