不動産売却の基礎知識や知っておきたいコツを分かりやすく解説します。売却の体験談もご紹介。

愛猫のために一戸建てに住みたい! 人気の角部屋マンションから注文住宅に住み替え/大阪府大阪市城東区Fさん(50代)

大阪府大阪市城東区Fさん(50代)/愛猫のために一戸建てに住みたい! 人気の角部屋マンションから注文住宅に住み替え

マンションから、3匹の猫が快適に暮らせる一戸建てに引っ越すことを決めたFさん。気に入った場所に土地を買おうと、マンション売却に先駆けて買い先行で住み替え場所を探しました。2019年10月、土地は見つかりましたが、家が完成するのは、2020年8月になることが判明。売却活動では、そのころの引き渡しになる旨条件を提示して募集を開始。条件を受け入れてくれる人が現れ、仮住まいすることなく、売却活動を終えました。

不動産区分 マンション
所在地 大阪府大阪市城東区
築年数 約20年
間取り・面積 4LDK(82m2
ローン残高 なし
査定価格 2800万円
売り出し価格 3080万円
成約価格 2900万円

3匹の猫を飼うことになり、気兼ねなく飼える一戸建てに住み替え

大阪市城東区のマンションに子どもたちと暮らしていたFさんは、2019年夏ごろ、保護猫を3匹飼うことになりました。

「マンションは、82m2・4LDKで日当たりがよく、猫たちがバルコニーで日向ぼっこをしていました。その様子を見て、気兼ねなく猫が飼える一戸建てに住み替えたいと考えるようになったんです。広々としたウッドデッキで日向ぼっこをさせてやりたいなあって思いました」

自宅のマンションは1996年に夫が新築で購入し、夫が亡くなったあとFさんが相続しました。マンションは、4200万円の住宅ローンを組みましたが、売却時には完済していました。

さっそく住み替え先の土地を決めて一戸建てを建てることに決め、2019年10月に住み替え先の売買契約を結びました。

一戸建ての購入先に仲介も依頼し、連絡先を一本化

住み替え先探しと並行して不動産仲介会社を探しましたが、結局、住み替え先を購入した不動産会社が仲介もしていると聞き、そこに査定を依頼しました。

「マンションの売却と住み替え先の不動産会社が同じほうがやりとりが一本化して助かると思ったんです。インターネットで調べた一括査定では2550万円でしたが、内装の状態がよかったので、訪問査定後は、2800万円が提示されました。そのころには住み替え先は決まっていたので、すぐに、一般媒介契約を結び、販売活動をはじめてもらいました」

引き渡しが先になる条件がネックに。2930万円に値下げをする

当初の売り出し価格は、3080万円。売却価格は、3000万円を希望していました。

「売り出し価格は、私が決めました。同じマンション内には、3LDKの物件が多く、売却した人に聞いてみると、2200~2500万円の売却価格でした。私のマンションは4LDKある人気の角部屋で、空きがでればすぐに売れていましたから、3000万円は、無理な価格ではないと考えました」

コロナの影響で、住み替え先の資材や設備機器の納品が遅れ、完成が2000年8月になる見込みになり、売り出し時の条件に2020年8月末の引き渡しになる旨、条件を加えました。

チラシのポスティングはせずに、不動産情報サイトに掲載したところ、すぐに反響があり、毎週末2組ずつ位の内見者が来ました。最終的には20組の内見に対応しましたが、引き渡しが8月になることがネックになりました。その条件が通っても、大幅な値引きを要求され、なかなか決まりません。販売活動から1カ月後に2930万円に値下げして、様子を見ることにしました。

「最後に現れた方が大変感じのよい方で、値引き交渉もなく即決してくれました。家の価値をわかってくれたことがうれしくて、こちらから、30万円値引きしてしまったほど。2020年5月に2900万円で売却が決まりました」

売買契約時には手付金、その後、中間金を支払ってもらい、8月に全て清算し、鍵を引き渡しました。

■買い先行のメリット・デメリットとは

住み替える場合、買い替え先の物件の購入を先に済ませ、あとから旧居の売却を進めることを買い先行といいます。仮住まいの必要がなく、気に入った物件が見つかったタイミングで購入できたり、じっくり住み替え先を探せるメリットがあります。デメリットは、旧居にローンが残っていた場合、二重ローンが発生すること。買い替え先の住宅を購入して入居してから、旧居を売却して買主に引き渡すまで、旧居と新居の住宅ローンを二重で返済することになり、売却活動が長期化すれば大きな負担になります。とくに、二重ローンは金融機関の審査が通らなかったり、通っても融資額を減らされたりする可能性があり、注意が必要です。

購入先と仲介先を同じ不動産仲介会社にして、やりとりが円滑にできた

売却活動は2回目だったというFさんに、今回の売却活動でしてよかったことをたずねると、「売却と住み替え先を同じ不動産会社にしたこと」を挙げました。

「仲介と販売で担当者は異なりますが、同じ問合せ窓口なので、話がスムーズではやく進みました。不動産仲介会社に提示された査定価格をうのみにせず、自分で近隣の売却相場などを調べた上で、売り出し価格を決めたのもよかったのだと思います」

マンションの間取りが使いやすかったので、新築した一戸建てもほぼ同じ間取りに。猫たちは、それぞれお気に入りの場所でお昼寝をしています。

「見ているだけであったかい気持ちになります」とほほ笑むFさんでした。

買やりとりが円滑にできた

2019年夏 ・売却を意識し始める
2019年10月 ・住み替え先が決定。売買契約をする
・並行して簡易査定、訪問査定を行う
・住み替え先の不動産会社と一般媒介契約を結ぶ
・販売活動の開始
2020年5月 ・購入者が現れる
・売買契約を結ぶ
2020年8月 ・住み替え先が完成、引っ越す
・物件の引き渡し

まとめ

  • 売却と住み替え先を同じ不動産会社にすると連絡窓口が一本化して便利
  • マンション内で売却した人の話を聞き、相場を知っておく
  • 難しい条件も提示して、根気よく購入者を探す

取材・文/内田優子 イラスト/いぢちひろゆき

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