
東京都町田市のマンション(築9年・2LDK)に家族で暮らしていたGさんは、リビングの日当たりに問題を感じて住み替えを決意。“善は急げ”の行動力で、新しいマンションの購入から2カ月間で物件の売り出し・売買契約・引っ越しまでを済ませました。
| 不動産区分 | マンション |
|---|---|
| 所在地 | 東京都町田市 |
| 築年数 | 9年 |
| 間取り・面積 | 2LDK(65m2) |
| ローン残高 | 約2800万円 |
| 査定価格 | 3600万円 |
| 売り出し価格 | 3750万円 |
| 成約価格 | 3650万円 |
日当たり問題が浮上して住み替えを決意
東京都町田市に夫と中学生のお子さんの3人で暮らすGさん(女性30代)。一家の住まいは2011年に新築で購入した2LDK・65m2のマンション。小学校・中学校までは徒歩圏内で、最寄駅へは徒歩12分、商店街へは徒歩5分と、喧騒から離れつつ、利便性のよい場所にありました。
ほかにも候補物件がある中でここを選んだのは、全国で数十万戸も展開されるマンションシリーズで、安心感があったのが理由の一つ。加えて、キッチンに“ディスポーザー”があることにも心を捉えられたと言います。
「使ってみると本当に便利。生ゴミをすぐに処分できるので、臭いの出がちな魚の小骨やフルーツの皮などを気にせず捨てられますし、家事の手間もぐんと省けます」
しかし2020年の年が明けたころ、Gさんは住み替えを考えるようになります。
「実は以前から周辺の道が夜、暗くなるのが気になっていました。子どもが大きくなるにつれ、遅く帰る日が出てくるでしょうし、そうなると心配だなと。次第に『引っ越したい』と思うようになりました」
偶然にも近くにマンションが竣工し、まだ売れていない部屋があると知ったGさん。早速、内見に行くと、とても条件のよい物件でした。
「『今後もローンを払うのに変わりないのであれば、ストレスなく過ごせる部屋に住み替えしよう』と家族を説得。新しくマンションを購入し、現在の住まいを売却することにしました」
■買い先行と売り先行とは
住まいを買い替える場合、現住居の売却(引き渡し)を先にするのが「売り先行」、新居の購入(入居)を先にするのが「買い先行」です。「売り先行」だと売却代金を受け取ったうえで新居を購入できるため資金計画で無理が生じませんが、先に現住居を引き渡すことから仮住まいが必要に。その分「買い先行」だと現住居に住みながら余裕をもって物件探しができ、引っ越しも一度で済みます。ただ現住居と新居の住宅ローンを二重に返済することになる可能性も。各々でメリット・デメリットがあるため事情によって選ぶ必要があります。
住み替え先の営業担当から紹介を受け、系列の不動産会社と媒介契約
新しいマンションは、大手デベロッパーであるA社の物件。売買契約を交わそうとするころ、営業担当から「グループ企業に中古マンションの売買仲介をするB社があるので、紹介しましょうか」と提案を受けます。
「一括査定サイトなどを使って複数の中から選んだ方が、高値がついたかもしれません。でもとにかく何でも前倒しにして、急いで売却しなければと思いました。
というのは、以前のマンションはまだ2800万円の支払いが残っていて、新旧二つのマンションのローンを抱える状態を少しでも避けるため、早く売却したかったんです。そんな中コロナ騒動が起きて世の中が見えない状況に。引っ越しの準備も重なり、なおさら急ぐ必要がありました」
早速、B社につないでもらい、営業担当に現地に来てもらいます。
もとの購入価格は3850万円だったのですが、『まだ築年数が10年未満』『便利で落ち着いたエリアにある』『同じ棟で売り出し中の部屋がないため競合しない』『ブランド力のあるマンションシリーズである』ことなどがメリットに働き、査定価格は3600万円に。
B社からは『売れなかったらうちが3000万円で買い取りますよ』とも言っていただけて。
A社の営業担当は信頼できる方でしたし、グループ企業であれば連携が取れているため安心もできるでしょう。迷わずお願いしました」
2020年2月、GさんはB社と専属専任媒介契約を結びます。
不動産情報サイトに掲載後、すぐに反響が。みごと1週間で買主が決まる
「早急に売りたい一心でしたが、安くなり過ぎても困ります。B社の営業担当は、うちと同じマンションの部屋が、過去にどのくらいの価格で売買されたのかを資料にまとめてきてくれたのですが、そこからして3500万円以上では売れるはず。それより下げたくないと思っていました」
「100万円くらい値引き交渉が入るのを見越して、最初は強気に出てみましょう」とB社からアドバイスを受け、売り出し価格は3750万円に。
まず、大手不動産情報サイトに物件情報を掲載。するとすぐに「内見させてほしい」という買主の候補が現れます。
「木曜日にB社から連絡がきて、その週の土曜日の午前中に2組にきてもらいました。そのうち1組の若いご夫妻に『もう一回、夜に見せてもらえないか』と言われ、日を改めて18時ごろにお迎えしたところ、その日中に『購入を希望しています』と営業担当から電話がきたんです。
わが家には小さくスカイツリーを望む部屋があるのですが、空気の澄んだ冬の夜だったので、当日はことさらきれいに見えました。そこに感激されたようだったので、決め手になったのかもしれません」
売り出してから買主が現れるまで、わずか1週間。
その後、Gさんの予想通りに、買主から価格を下げてほしいという相談がありました。Gさんはそれに応じ、3650万円で売買契約をします。
買主に心から感謝して、隅々まで気に入った住まいを満喫する日々
2020年3月に新しいマンションに引っ越ししたGさん一家。今度の住まいは以前とほぼ同じ間取りと平米数ですが、リビングの向かいには視界を遮るものがなく、風が抜けてよく洗濯物が乾く角住戸で、キッチンにはディスポーザー付き。家事をするうえでも、すこぶる快適です。
「今回の売却で惜しまれるのは、値下げの場面。あまり値下げを渋ると相手に見限られると聞いていたものの、一気に100万円ではなく30万円くらいずつ下げるなどして、もう少し上手くやればよかったなと。 しかしながら以前のマンションを売却できたからこそ、今は心置きなく暮らせているので、買主の方には感謝の気持ちでいっぱいです。
B社の営業担当もすごく親切で、ちょっとした気配りや、細やかな提案によって取引が促されたように思います。本当に恵まれていました」
暮らしの居心地を大切にし、全力で住み替えに取り組んだGさん。満面の笑顔に達成感が表れていました。
| 2020年1月 | ・マンションの売却を考えはじめる ・一括(簡易)査定をする ・訪問査定をする |
|---|---|
| 2020年2月 | ・不動産会社と専属専任媒介契約を結ぶ ・購入者が現れる ・買主と売買契約を結ぶ |
| 2020年3月 | ・売却したマンションを買主に引き渡す |
まとめ
- 昼と夕方以降の2回、内見してもらと、知られていない物件の横顔に気付いてもらえる可能性も。
- 売り出し価格は値引き交渉が入ることも予想して設定しよう
- 同じマンションの住戸が過去にいくらで売れたかをチェックすると、価格設定の判断基準にできる
取材・文/星野 真希子 イラスト/キットデザイン


