注文住宅のスタートラインは土地探し。価格や広さ、立地など、すべてが理想通りの土地が見つかればいいが、なかなか出合えない場合も。そんなとき、注文住宅を建てた先輩たちは何を重視して購入する土地を決めたのだろう。そこで、土地を購入して注文住宅を建てた150人にアンケートを実施。その結果を見てみよう。
アンケートの結果、重視したもので最も多かったのは「予算」と「生活利便(学校やスーパーまでの距離など)」。どちらも24.7%の人が選んでいる。つまり、約4人に1人が、「予算」か「生活利便」を重視して土地を購入したということだ。
では、重視したものトップ3の、それぞれの理由を紹介しよう。
など、土地探しの段階で予算を明確にして、その範囲内で探したことがわかるコメントがあった。
といった、とにかく土地は安くしておきたいというコメントも多かった。
など、土地や家づくり以外にもかかる出費を考えた結果が、予算重視につながったという人もいた。
また、「生活利便(学校やスーパーまでの距離など)」を選んだ人で多いのは、通勤や通学、買い物などの便利さを第一に考えたケース。
という理由で利便性を重視したというコメントも。自動車の運転免許の有無も土地選びに関係するようだ。
また、永住志向の強い注文住宅の場合、将来、高齢になったときのことを考える傾向もある。
といったコメントがあった。
利便性の良い土地は価格が高めになりがち。「予算」と「生活利便」と、どちらの優先順位を上げるかで迷った人も多そうだ。
など、理想の家を建てるためには、広さが必要なケースが多いことがわかる。中には、
という人も。
さや立地、道路づけ、方角など、さまざまな希望を満たす理想の土地を予算内で探すのはなかなか大変。とはいえ、「土地を買うときにあきらめた条件はありますか?」という質問に対して、「あきらめた条件はない」と答えた人は25.3%。約4人に1人は妥協せずに土地を購入できている。
では、残りの約4人中3人の人たちは、どんなことをあきらめたのだろう。
など、利便性の良い土地は価格が高くてあきらめた人もいれば、
というように、利便性よりも住環境の良さや好みを優先させた人も。また、
など、移動手段や駅への距離はあまり気にしていない人も見られた。
など、予算や交通利便性を優先させた結果、広さのほうをあきらめることにした人が多い。
また、土地探しはタイミングや運も重要。探しているときに、希望の広さの土地が売り出されているとは限らない。
など、時期やエリアにこだわった結果、広さは妥協したという人のコメントも多くあった。
など、予算よりも他の条件を優先させたことが、予算オーバーにつながっている。しかし、
と、予算オーバーはしたものの結果的には良かった、というケースも。
アンケートの結果とコメントからは、土地購入の際には「予算」や「生活の利便性」を重視する人が多いこと、すべての希望がかなわない場合は、優先順位の高い希望に合う土地を選んでいることがわかった。
100%希望通りの土地が見つかり予算内で購入できるのがベストだが、それが難しい場合、自分の中で土地への希望の優先順位をつけることが大事。どうしてもゆずれないこと、あきらめてもいいことを整理しておけば、いちばん理想に近い土地を手に入れることができ、満足度の高い家づくりができそうだ。
土地購入の重視ポイントは予算・生活利便性・広さ
妥協ポイントは交通利便性という声が多い
希望と100%合致する土地を見つけるのは難しいので優先順位のすり合わせが大事
【調査実施時期】2016年7月
【調査対象者】3年以内に土地を買って注文住宅を建てた人
【調査方法】マクロミル インターネット調査
【有効回答数】150
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