住宅の火災保険、補償されるのはどこまで? 加入時の注意ポイントをチェック!

マイホームを持っているのであれば、火災保険には必ず加入したほうがいいと言われます。さて、それはなぜでしょうか?

火災保険には必ず入ったほうがいい。その理由は?

その理由は、日本の法律(民法)には、「失火の責任に関する法律」(略して、失火責任法)と呼ばれる規定があるからです。この失火責任法の規定は、過って火を出した人(軽過失による失火者)を守るためのものです。

日本は昔から木造住宅が多く、冬になると太平洋側の地域はとても乾燥し、火災が起きると燃え広がりやすくなります。そんな季節に、あなたが過って火を出してしまったことを想像してください。その日は風も強く、あれよあれよという間に燃え広がり、両隣3軒ずつを全焼させてしまったとします。

そのときに、両隣3軒ずつの人たちから、「あなたが火を出したんだから弁償して!」などと言われてしまうと、あなたは破産してしまうかもしれません。そんな事態からあなたを守ってくれるのが失火責任法です。

失火責任法は、わざと火を出したわけではないなら、隣近所に対する責任は負わなくていいとしています。つまり、あなたは失火責任法があるおかげで、弁償しなくてよいのです(ただし、重大な過失があった場合は弁償する必要があります)。

しかし逆に考えると、両隣3軒ずつの人たちからすれば、失火責任法があるせいで、あなたからは何も弁償してもらえないのです。たまったものではないでしょう。

だからこそ、マイホームを持つのであれば、自分が過って火を出してしまったときに自分の家の損害をカバーするためだけでなく、隣近所からの「もらい火」(類焼)による損害をカバーするためにも火災保険に加入したほうがいいと言えるわけです。

消防庁によると、2018年1年間の総出火件数は3万7981件(前年比1392件減少)※だったそうです。単純計算でも約14分に1件の割合で火災が起きていることになります。いつ自分の近所で火災が起きても不思議ではないでしょう。やはり火災保険は、きちんと加入しておいたほうが安心です。
※消防庁防災情報室発表「平成30年(1月~12月)における火災の状況(確定値)」より

会社によって違う火災保険の補償内容

ここ最近は、火災だけでなく、自然災害による被害も増えているように感じる人が多いことでしょう。そういった自然災害にも、火災保険による補償が受けられます。ただし、契約する火災保険の種類によっては補償が受けられるものと受けられないものがあるので、契約の際には補償内容をきちんと確認することが重要です。

火災保険の種類は、損害保険会社によって異なる場合がありますが、さまざまな補償をパッケージとして手厚く補償するタイプと、基本的な補償に特約としてその他の補償を付けたり外したりできるタイプを取り扱っているのが一般的です。

<1>火災保険の基本的な補償内容の例
火災、落雷、破裂・爆発
・火災によって家が燃えた
・落雷によって家電が壊れた
風災、雹災(ひょうさい)、雪災
・台風や雹(ひょう)によって屋根や窓ガラスが壊れた
・台風や雹(ひょう)によって窓ガラスが壊れて家の中の家財が壊れた
水災
※水災の補償は外すことができる場合もあります

・台風による洪水や土砂崩れで床上浸水し、家が壊れた
・台風による洪水で床上浸水し、家財が壊れた
<2>もともとパッケージされているか、付け外しを選択できる補償内容の例
外部からの衝突、水濡れ、盗難など
・泥棒が侵入したときに窓ガラスが壊れた
・泥棒に侵入されて、現金や家財を盗まれた
破損、汚損など
・家具を移動中にドアを壊してしまった
・テレビを台から落として壊してしまった

そのほか、費用保険金と呼ばれる「地震火災費用保険金」「残存物取片付け費用保険金」「氷結水道管修理費用保険金」「臨時費用保険金」「損害防止費用保険金」「失火見舞費用保険金」などは、もともとセットされているタイプが一般的ですが、特約として付け外しできる場合もあります。

補償を手厚くするかどうかは自分で判断することになりますが、基本的にはさまざまな補償をパッケージにしているタイプの方が安心でしょう。保険料を安くするために不要な補償を外すのもひとつの方法ですが、自治体が公表しているハザードマップなどを見て、万一の場合を想定しておくことも重要でしょう。

なお、地震・噴火・津波による損害については、火災保険では補償を受けられませんので、地震保険が必要になります。地震保険は、単独で加入することはできず、火災保険につけて加入するのがキホンです。一部の保険会社では、もともと火災保険に地震保険がセットされているところもあります。

火災や自然災害などでマイホームに損害が発生する際は、その損害額が高額になる場合もありますので、慎重に検討し、必要な保険に加入するようにしましょう。

イラスト/杉崎アチャ

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公開日 2019年11月19日
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