ホームセキュリティの費用や内容をチェック! さらに心がけたい防犯対策を専門家に聞いた

家を侵入犯や強盗から守ることは、家族の命を守ることでもある。最近は、警備会社と契約するホームセキュリティシステムも一般的になっている。しかし、それだけで安心してはいけない。ここでは、ホームセキュリティシステム内容を紹介。また、ほかに行っておきたい防犯対策を防犯アナリストの梅本正行さんに聞いた。

ホームセキュリティシステムってどんなもの?必要性は?効果はある?

マンションと戸建てのセキュリティはどう違う?

住宅をねらった侵入犯罪は、2018年には3万1505件も発生している(警察庁「犯罪統計資料」より。2019年3月)。留守をねらう空き巣や、在宅中でも侵入する居空きや忍び込み、そして強盗。財産が盗まれるなどの被害だけでなく、場合によっては家族の身の安全が脅かされる。侵入されることで受ける精神的なダメージも大きい。家にいるときも、外出しているときも、安心して暮らすためには住まいのセキュリティを考えておく必要がある。

最近の新築マンションでは、オートロックや防犯カメラ、各住戸のモニター付きインターホンなどは一般的。物件によっては二重、三重のオートロックや行き先のフロア以外は停止しないエレベーター、警備会社との契約など、セキュリティに力を入れている。敷地全体を囲うゲーテッドマンションも選べる時代だ。また、賃貸アパートや賃貸マンション、新築の建売住宅でもオートロックや録画機能付きインターホン、警備会社とのセキュリティ契約がある物件も。

しかし、注文住宅を建てる場合や、中古戸建を購入する場合は、自分自身でセキュリティ対策を行う必要がある。

警備会社のホームセキュリティを導入するメリットは?

家や敷地への侵入があったときのほか、火災やガス漏れなどを感知して、警備会社に通報し、一定の時間内に警備員が現場に駆けつけるホームセキュリティサービス。戸建住宅はもちろん、マンションの個別の住戸でも契約をすることができる。

「不特定多数の人が出入りするマンションでは、宅配業者や同じマンションの入居者を装い、言葉巧みに建物内に侵入するケースがあります。マンション全体のセキュリティがしっかりしていても油断はできません。戸建て住宅もマンションも、警備会社のホームセキュリティサービスを契約することで、犯罪被害に遭う可能性は圧倒的に下がります。セキュリティシステムが入っている家は、犯罪者、侵入者にとっては『できれば避けたい家』『あまり入りたくない家』になるからです。しかし、警備会社と契約していると富裕層とみなされてねらわれることもありますから、過剰に依存してはいけません」(梅本さん、以下同)

警備会社のホームセキュリティサービスはどんなもの?基本プランと費用を確認

侵入されると警備員が駆けつける

警備会社によって細かな違いはあるが、侵入者や火災などが発生したときに、警備員が駆けつけるのが基本的なホームセキュリティサービス。

費用は機器本体や設置費用を含む初期費用と、契約中の月額費用がかかるのが一般的だ。かかる金額は、戸建なのかマンションなのか、機器をレンタルするのか買い取るのかなどによって違ってくる。契約を検討する際には、金額だけでなく複数の会社のプラン内容を比較して選ぶことが大切だ。

では、大手警備会社のALSOK(アルソック)とセコム(SECOM)の基本的なプランを見ていこう。

初期費用ゼロのプランがあるALSOKのプラン

ドアや窓からの侵入を感知したときや、火災を感知したとき、現場に最も早く到着できる警備員が急行し、状況の確認と対処、契約者への報告を行う。空き巣被害は鍵の締め忘れ箇所からの侵入が大半のため、鍵の締め忘れを防ぐ施錠確認センサーがあることも特徴。自宅の状況を無料で診断し、費用は初期費用ゼロからスタートできるプランを含めた3タイプから選ぶことができる。また、外出先からスマホで機器を操作することも可能だ。

■ALSOK「ホームセキュリティBasic」(一般的な4LDKの戸建て)
プラン 費用(税別)
機器買い取りの場合
(お買い上げプラン)
初期費用:工事費5万3000円+機器費19万4600円
月額費用:3500円
※機器は買い取りで10年間無料保証
機器レンタルの場合
(レンタルプラン)
初期費用:工事費5万3000円
月額費用:6870円
※機器はレンタル
初期費用をかけない場合
(ゼロスタートプラン)
初期費用:0円
月額費用:7760円
※機器はレンタル
※設置機器 コントローラー×1、開閉センサー×1、センサー送信機×1、施錠確認センサー×7、空間センサー×1、火災センサー(熱)×1、ALSOKライト×1、遠隔非常ボタン×1
※火災や盗難の被害に遭った場合は、一律で10万円を見舞金として受け取れる
■ALSOK「HOME ALSOKアパート・マンションプラン(入居者契約プラン)」
プラン 費用(税別)
機器買い取りの場合
(お買い上げプラン)
初期費用:工事費 3万5000円+機器費13万9800円
月額費用:3000円
※機器は買い取りで10年間無料保証
機器レンタルの場合
(レンタルプラン)
初期費用:工事費3万5000円
月額費用:5420円
※機器はレンタル
初期費用をかけない場合
(ゼロスタートプラン)
初期費用:0円
月額費用:6010円
※機器はレンタル
※設置機器 コントローラー×1、開閉センサー×1、センサー送信機×1、施錠確認センサー×2、空間センサー×1、火災センサー(熱)×1、遠隔非常ボタン×1

契約前に防犯診断を無料で実施するセコムのプラン

侵入者や家の中の火災を感知したとき、また、侵入者に気づいたときなど万が一には非常ボタンを押すと、警備員が迅速に駆けつけてくれる。この基本サービスのほかに、契約前の無料の防犯診断や、万が一被害に遭ったときの補償制度が標準装備。また、外出先からの自宅のホームセキュリティの状況確認ができる、家族が帰宅してセキュリティモードが変更されるとスマホにプッシュ通知があり誰が帰宅したかが分かるなど、きめ細かなサービス内容も用意されている。

■セコム「セコム・ホームセキュリティNEO」戸建てプラン
プラン 費用(税別)
機器買い取りの場合 初期費用:買取システム料金42万7300円(取付工事量含む)
月額費用:4500円
機器レンタルの場合 初期費用:工事費5万8000円、保証金2万円
月額費用:6800円
※保証金は非課税、契約満了時返却
※設置機器 ホームコントローラー×1、セット解除ボックス×1、フラッシュライト×1、ホームコントロールユニット×1、ブザーボックス×1、センサー類(防犯センサー・非常通報、火災・ガスセンサー、救急通報)は合計16個まで。範囲内であれば同一料金
■セコム「セコム・ホームセキュリティ スマートNEO」マンション・戸建て小規模プラン
プラン 費用(税別)
買い取りの場合 初期費用:買取システム料金15万2500円(取付工事料含む)
月額費用:3000円
レンタルの場合 初期費用:工事費4万3000円、保証金2万円
月額費用:4300円
※保証金は非課税、契約満了時返却
※設置機器 ホームコントローラー×1、フラッシュライト×1、防犯センサー(窓・扉周りのセンサー×3個まで、空間センサー×1個まで)、火災センサー(煙または熱センサー×1個まで)

警備会社のセキュリティシステムだけでなく、自主防犯も心がけよう

防犯で大切なのは音、光、時間、目、通報

警備会社のセキュリティサービスには、もちろん防犯への効果がある。ただし、過信せずに自主防犯を心がけたい。

「防犯には『音』『光』『時間』『目』『通報』の5つが大切です。音や光、侵入までかかる時間は侵入犯が嫌うもの。人の目や警察、警備会社への通報も被害を未然に防ぎます」

では、住宅防犯で重要な『音』『光』『時間』『目』『通報』は、それぞれどのようなものか、具体的に解説しよう。

自分でできるセキュリティ対策

まず大切なのは、侵入犯を敷地内に入れないようにすること。
「門扉や駐車場のゲートを設けること。宅配業者を装って襲ってくる押し込み強盗という手口がありますが、それを恐れてインターホンに出ないのも危険。留守だと思って侵入されるからです。ですから、門扉には宅配ボックスを設置して、在宅の場合でもそこに荷物を置いてもらうようにするのがいいですね」

・音
敷地内には道路から見えない死角ができてしまうことがある。そこには、歩くと「音」がする防犯砂利を敷くこと。番犬を飼うのもオススメだ。
「ただし、庭で放し飼いにするのは禁物。犯人に餌付けされてしまうことがあるからです」

マンションの場合は、オートロックなどで守られているとしても、窓の防犯対策をしっかりしておくと安全度はアップする。窓の開閉や衝撃でアラームが鳴る窓用の防犯ブザーを設置したい。

・光
「光」も侵入犯から嫌がられるもの。玄関灯、門灯、勝手口灯のほか、窓には人が近づくと点灯するセンサーライトを設置。夕方になったら、外から見える部屋の照明が自動でつくようにタイマーをセットする、出かけるときに最初からつけておくなど、人がいる気配を演出しておくといいそうだ。

・時間
侵入に「時間」がかかる家にするためには、外構は周囲から見通しがよく、塀は簡単によじのぼれない高さのものにすること。また、家を建てたり、リフォームしたりする際にCP建材を活用するのも効果的。CP建材とは、警察庁・国土交通省・経済産業省と民間関係団体による「官民合同会議」が行う厳しい試験をパスした防犯性能の高い建物部品。住宅などの侵入に5分以上耐えられると評価されているものだ。鍵や玄関ドア、防犯ガラス、サッシ、面格子などがある。

「防犯合わせ複層ガラス」。ガラスの間に強度と柔軟性に優れた特殊フィルムをはさみ、加熱、圧縮加工をした合わせガラスを採用した複層ガラス(画像提供/三協アルミ)
「スチールシャッター手動タイプ」。こじ開けがしにくいなどの機能を加えたシャッター[防犯建物部品](画像提供/三協アルミ)

・目
姿を見られたり、侵入しようとしているところを目撃されることも侵入犯は避けたいもの。

「見張りの役目を果たす『目』は、人の目が一番いいのですが、24時間毎日見張ることは難しいので、防犯カメラを活用するのがいいですね。部屋の中の動きをセンサーが感知して、スマホに画像を送ってくるIPカメラが販売されています」

動作検知、温度センサー、音センサーを搭載し、反応があるとスマートフォンに通知する、パナソニックのホームネットワークシステム「屋内スイングカメラ(KX-HC600K-W)」。スマートフォンから室内へ声をかけることができる(画像提供/パナソニック)
さらに開閉センサー(KX-HJS100-W)と組み合わせることで、窓やドアが開いたことをスマートフォンに知らせることができる(画像提供/パナソニック)

・通報
「見慣れない車がよく停まっていて中に人がいる、最近不審な人がうろうろしているなどの異変に気づいたら警察へ『通報』すること。警備会社のホームセキュリティサービスも、通報の役割を果たします。

一戸建てもマンションも、『音』『光』『時間』『目』『通報』を忘れずに、この5つをうまく組み合わせることが大切です」

まとめ

警備会社のホームセキュリティサービスは、戸建て用、マンション用、機器を買い取るプラン、機器をレンタルするプランなど、プランによって費用が違う

警備会社のホームセキュリティサービスだけでなく、自主防犯も心がけることが大切

住宅防犯で重要なのは『音』『光』『時間』『目』『通報』

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取材・文/田方みき 
公開日 2019年04月26日
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