ダイニングにぴったり! おしゃれな照明器具を選ぶポイント

ダイニングにぴったり! おしゃれな照明器具を選ぶポイント

ダイニングの照明は、食事や団欒のシーンに落ち着きや彩りを与えてくれる重要なインテリアです。でも、どんな明かりやデザインのものが適しているのか、いまいち分からずに悩んでしまう人もいるかもしれません。そこで、照明の選び方のポイントなど、「ダイニングにぴったりの、おしゃれな照明を取り付けたい」と考えている人に役立つ話を、照明デザイナーの福多佳子さんに聞きました。

ダイニングに合う照明の種類とは?

「ダイニングの照明で一番大切なのは、“食事が美味しく見えること”です」と福多さん。しかし、ひとつの空間をひとつの照明で明るくする「一室一灯」だと調整が難しいと言います。

「シーリングライトなど、天井からのひとつの照明では、全体が明るくなりすぎてしまいます。それよりも、食卓に適した局部照明をピンポイントで取り付けることでテーブルにフォーカスできるので、料理を光で演出することができます」(福多さん、以下同)

4つのスポットライトがまとまった照明器具
複数のライトを使用することで、部屋の表情が豊かに

ただ、特に賃貸物件は引っ掛けシーリングという配線器具が天井に固定されていることから、しかたなく一室一灯に落ち着いてしまった……という人もいるかもしれません。全体をシーリングライトの同一の光で明るくするのではなく、部分ごとに照明を変えるにはどうすればいいのでしょうか。福多さんがおすすめしてくれたのは「引っ掛けシーリングに取り付けられる配線ダクト」です。配線ダクトとはよく店舗などで見かけるスポットライトなどが取り付けられるレールのことです。

「今は、さまざまなメーカーから『取り付け簡易型配線ダクト』が販売されているので、それを引っ掛けシーリングに設置することで、複数種類の照明を取り付けられます。スポットライトで照らす範囲に角度をつけたり、ペンダントライトをテーブルから70cm前後のところに垂らしてみたりするのもオススメです。食卓が映えるように空間全体の明るさよりも強めの明かりで照らすことで、家族が集まってくる雰囲気も演出できます」

快適に暮らす照明器具選びのポイント

では、快適な暮らしを演出してくれる照明器具は、どのような観点で選べばいいのでしょうか。まずは、照明器具初心者が押さえておきたいポイントを2つ教えてもらいました。

ポイント1. 光の色は空間に最適なものを選ぶ

光の種類によっても、食事が美味しそうに見えるかどうかに違いが現れるとのこと。ちなみに、ダイニングはキッチンにも隣接していることが多いですが、次のような理由から、二つの空間の光の種類は明確に分けたほうがいいそうです。

「『白い光は味覚の感度を高める』と言われています。そのため、レストランの厨房は白色光を採用することが多いです。食材の色みをしっかり判断できるのはもとより、味覚が敏感になります。これには諸説あるのですが、古くは昼間に狩りをしていたころから、食材を見極める鋭敏な感覚に昼間の強い光を必要としてきたからとも言われています。つまりキッチンに向いている色みだと言えます」

ちなみにLED電球の光色の種類を自然光の再現イメージに応じて分けると、昼間は昼白色から昼光色、日の出や日没にかけて白色光から温白色光、徐々に赤みを帯びた白熱電球のような「電球色」にカテゴライズされます。

料理をつくるときに向いているのは昼間の光なので、白色光から昼白色、昼光色の「白色」なのに対し、食事をするときには「暖かみのある光」が適していると言います。暖かみのあるオレンジ系の光を選びたいときは、「電球色」と記載されているタイプのライトがオススメとのこと。

白色系のライトを使用したキッチンと、暖色系のライトを使用したダイニング
左が白色系、右が暖色系の照明の明るさイメージ。暖色系のほうが快適感を得られるという。光によって空間から感じ取れる雰囲気はこんなにも違う

「『暖かい光は消化を促す』という研究もありますが、暖かみによって食卓の雰囲気も柔らかくなり、会話しやすくなります。キッチンとのメリハリもつきますし、気分の切り替えもできます。ちなみに、光というのは覚醒や安静といった生体リズムに影響を与えます。そこで、日中は白色光、夕方になるにつれて暖色光を浴びることで、人間本来の生体リズムに整うことが分かっています。最近は、調色(光色可変)・調光(明るさ可変)用照明器具やLED電球なども発売されているので、朝食は白色、夕食は暖色と変えてみるのもオススメです」

ポイント2. ペンダントライトとダイニングテーブルにはベストな距離がある

また、ペンダントライトをダイニングテーブルからどれくらいの位置に吊るすかは悩むところ。ちょうどいい距離はどれくらいなのでしょうか。

「座ったときに電球が見えない高さが目安です。上過ぎると眩しくなってしいますが、顔が隠れてもいけません。なので、取り付ける高さというのは重要なポイントです。一般的には、テーブルから70cm前後の高さがちょうどいいでしょう」

シーリングライトよりもペンダントライトを使用したほうが食卓が明るくなるイメージ図
(左)シーリングライトで全体を明るくすると食卓が引き立たない。(右)暖色系のペンダントライトで食卓がより明るく浮かび上がるように演出

また、間接照明で全体の明るさを取りながら、ペンダントライトはアクセントとして食卓を照らす方法も。
例えば、フロアスタンドなど天井に固定されない間接照明をプラスすることで、明るさや雰囲気のバリエーションを空間にもたらすことができます。ちなみに、ペンダントライトと併用する間接照明は50ルクス(照度の単位)が目安。ダイニングの照明器具を最適化すると、自然と寛いだ気持ちになるもの。ちなみに、リラックスした状態だと消化を助ける唾液も多く分泌されるのだとか。

ペンダントライトだけでなく、スタンドライトも組み合わせることで、明るさを確保する
光の透過が弱いペンダントライトは、間接照明型のスタンドを組み合わせると食卓もさらに表情豊かに

こうした置き型の間接照明以外にも、本棚などに乗せることができたり、両面テープで取り付けられたりと、気軽に取り入れられるアクセサリー的な照明も増えているとのこと。それらの照明は家具やインテリアとセットで選ぶとおしゃれに見えそうです。

ダイニングを彩るおしゃれな照明デザインの数々

ダイニングの照明にまつわるセオリーが理解できたところで、実際に福多さんが手掛けた照明デザインの事例をご紹介したいと思います。おしゃれで素敵な照明のデザインは、参考になるポイントが満載です。

木の温かさに包まれたダイニングの北欧スタイル照明は空間の“おしゃれキーパーソン”

木の温もりが伝わるダイニングと北欧風のペンダントライト
建築設計:里山建築研究所 撮影:中川敦玲

天井や壁、梁を無垢材(むく材)で統一していることから、木の温もりが伝わるダイニング。全体の明るさは天井のダウンライトで調整していますが、ダイニングテーブルの真上にはメタル素材のおしゃれな照明器具を設置。折り重なったシェードが人気の北欧スタイルの照明器具です。シンプルな白ながらデザイン性が高いため、空間のアクセントになりダイニングに表情を与えています。

存在感たっぷりの照明器具が目を引く個性派ダイニング

個性的なペンダントライトを、リビングとダイニングで使用
建築設計:一級建築士事務所 TKO-M.architects 撮影:アーキッシュギャラリー 東京支店

リビングとダイニングで同じペンダントデザインを使用。アクリル製の大ぶりなカバーが付いている器具は、下から見ても眩しさを感じないように、かつリビングとのバランスからあえて高さを上げる状態で設置しています。白い壁にフローリングという空間だけに、ともすればシンプルになりすぎるところ、下面カバーのさりげない色みとフラワー模様が存在感を発揮しています。

また、テレビの背面のインテリアの収納スペースの上部には、家具と一体化させた間接照明が設置されています。十分な明かりを確保するために、照明器具をひとつの空間にたくさん置くとインテリアの調和が壊れる可能性もあります。しかし、このように内装や家具に照明を融合させることで照明器具の存在を消した状態で天井と壁面に明るさをもたらすことができます。

インテリアの中でも、なんとなく後回しにしがちな照明。しかし、生活リズムや豊かな時間を演出するうえで大切な要素であることがよく分かりました。毎日の生活に欠かせない照明だからこそ、自分にとってベストな寛ぎ空間に彩ってくれるものを選んでくださいね。

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取材・文/末吉陽子(やじろべえ) 取材協力/福多佳子さん(中島龍興照明デザイン研究所)
公開日 2019年05月23日
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