一戸建て用の「宅配ボックス」を設置したい! 費用や使い方で製品比較をしてみた

共働きのファミリーが多く、ネット通販が主流の現在。家に帰って不在票の山なんてどっと疲れますよね。
そこで便利なのが「宅配ボックス」。主にマンションについている設備ですが、最近は一戸建てでもさまざまな商品が出ています。でもいろいろあって、何が自分に合っているのか分からないなんてことも。一戸建て用の宅配ボックスの種類やサイズについて、住まいの設備の専門家である岩間さんにお話を伺いました。参考にして、ベストバイを見つけてください。

大きく分けて「機械式」「電気式」の2つ。それぞれの特徴は?

機械式はダイヤル式や鍵式など施開錠方式が多彩。電気式はタッチパネル式のほかカードキーでの管理なども

宅配ボックスの種類は、大きく分けてダイヤル錠などにより扉の開け閉めを行う「機械式」と外部電源を利用する「電気制御式」の2つ。物理的に宅配ボックスに入らないサイズや重量の荷物、生鮮食品でなければ、受け取れるものの種類は変わりません。書留郵便も受け取れます。

そんな宅配ボックスですが、新築、リフォーム問わず「一戸建てでは『機械式』が主流でしょう」と岩間さん。

「『機械式』は配線工事が不要な分、電気制御式に比べて設置場所や設置工事などが簡単で、故障やメンテナンスなどの経費もかかりにくいのがメリットです。さらに最近では、内部電池を組み込み、タッチパネルでの暗証番号開錠システムなどをつけたタイプなども見られます。こうした特徴から多く選ばれているのでしょう」(岩間さん・以下同)

一方、「電気式」はマンションでよく見られるように、カードキーでの一括操作、液晶画面での操作や音声ガイダンスなどで使い方が簡単なものが多く、ホームセキュリティシステムと合わせて、防犯性を高めるタイプがよくみられるとのことです。

荷物のサイズや種類、セキュリティレベル、予算によって取り付ける種類は変わる

では、自分に合うタイプはどんな宅配ボックスなのだろう。

「価格は、サイズや機能、設置スタイルなどによってもかなり幅がありますが、エクステリアメーカーの商品であれば、5万~10万円前後(工事費別)からそろっています。サイズは、宅配60サイズ(荷物の長さ、幅、高さの合計が60cmまで)から100サイズ程度を受け取ることができる商品が多くみられます」

「また、注意したいのが受け取り可能な重さです。5kgから20kg程度まであるので、受け取ることが多い荷物に合わせて選びましょう」。重たい荷物の例でよく挙げられるのが水やお米ですが、例えば2Lペットボトルの水6本を箱買いすると重量は約12kg。対応重量が10kgのボックスだと破損などの恐れが出てきます。

さらに不在時に活躍するものなので、セキュリティも心配なところ。

「エクステリアメーカーの商品は、基本的に施工によって、門や玄関まわりなど配置場所にしっかりと固定されます。門塀や外壁などに埋め込むタイプはより安心感があるかもしれませんね」

また押印のシステムも挙げられます。機械式の場合、宅配業者が行う伝票への押印は、ボックス内にチェーンなどでつなげられた印鑑を使用することが多いですが、宅配業者が伝票を差し込んでボタンを押せば機械が捺印してくれるタイプもあります。

そのほか、スマートフォンとリンクさせて、リアルタイムで荷物の配達状況が分かるタイプも。仕事で夜遅く帰宅しがちな共働きや、お留守番中の子どもがいるファミリーなどは重宝するでしょう。

またエクステリアデザインにも配慮すると、より満足度の高い家づくりにもつながるといいます。

「玄関は家の顔とよく言われます。宅配ボックスも玄関まわりに置くものなので、印象を決める要素のひとつです。そこにこだわるならポストやインターホン、表札と組み合わせた機能門柱と組み合わせた製品を選ぶのも手です。玄関まわりがすっきりしつつ、便利に使えます。現在デザインやカラーバリエーションが豊富になっていますので、家のデザインに合わせて選びやすくなってきています」

●一戸建て用宅配ボックスの基本情報

タイプ 機械式が主流
価格 5万円~10万円前後(工事費別)
サイズ 60サイズ~100サイズが多い
設置方法 ・据え置き
・埋め込み(壁や門柱)
・壁掛け
・専用スタンド
・機能門柱との組み合わせ
伝票押印方法 ボックス内の印鑑

いざ導入! 注意すべきことはある?

では導入時にはどんなことに注意すればいいのでしょう。まず挙げられるのが設置位置。「基本的に施工業者が取り付けを行う場合、玄関ドアや門扉の開閉に影響するような場所に置くことは勧められないと思いますが」としたうえで、敷地スペースを考えて、玄関ドアや門扉の開閉、毎日の通行の妨げになるような場所に置かないことが第一です。また、例えば今は使わなくても、玄関アプローチ付近にベビーカーや自転車を置くことなど、将来の玄関まわりの使い方を想定しておくとよりストレスがなく暮らせるでしょう。

さらに、見落としがちなのが取り出し方式。「前から荷物を出し入れするタイプと取り出しは後ろからというタイプがあります。後ろから取り出すタイプの場合、荷物によって取り出すスペースが十分かどうかが使い勝手のポイントになります。また、壁埋め込みの場合、敷地内や家の中から取り出せることで、敷地外にでなくてもいいという利便性がありますが、玄関ドア横の壁に埋め込むプランでは、敷地内まで宅配業者が入ってくることになるので、周辺環境や敷地条件など防犯面を考慮して導入を判断するとよいでしょう」

また、最近ではニーズの高まりから自分で取り付けできるものや、柱にチェーンをくくり付けて置いておくだけの安価なタイプや類似品も多く流通しています。こうした製品の場合、持ち去りの危険性はもちろん、宅配業者によっては防犯性の観点などから配達してくれないこともあるので注意しましょう。

「大切なのは普段の生活を振り返り、どんな荷物が多いかを考えることです。使い勝手や大きさ、デザイン、素材感など、ショールームで実際の製品をチェックして、ベストバイを決めていただきたいですね」

ドアの開閉が滞ってしまうような位置に取り付けないなど、普段の使い勝手を考えた設置場所も重要

とても便利なアイテムだけに、ライフスタイルや費用で自分に合ったものを厳選して、さらに快適な毎日を実現しましょう。

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取材・文/山口俊介  イラスト/Studio CUBE. 
公開日 2018年08月31日
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