「ろうきん住宅ローン(労金)」と「協同住宅ローン」 選択肢に入れておきたい、利用するとお得な人は?

「ろうきん住宅ローン(労金)」と「協同住宅ローン」 選択肢に入れておきたい、利用するとお得な人は?

住宅ローンについて調べていくと、目にするのが「ろうきん」の住宅ローン。ろうきんに口座がある人には身近な存在ですが、名前は知っていてもどのような金融機関なのかよくわからないといった人も多いはず。そこで今回は、ろうきんがどのような金融機関で、どんな住宅ローンを取り扱っているのかなど、ろうきんについて詳しく紹介します。

そもそも「ろうきん(労金)」とは

ろうきんは、労働組合や生活協同組合の「はたらく仲間」がお互いに資金を出しあい、利用しあうことで運営されている金融機関で、得られた利益は商品やサービスとして利用者に還元される仕組みになっています。

ろうきんがある地域によって金利や商品の内容は違いますが、労働組合や生活協同組合の組合員は、会員組合員以外の人(一般勤労者)より有利な条件で利用できる商品・サービスが用意されています。

ろうきんのローンを利用できるのはどんな人?

ろうきんは、ろうきんに出資する労働組合や生活協同組合の組合員だけでなく、働く人なら誰でも利用できます。また、生活協同組合を利用しているパート・アルバイトの人や、学生も利用できます。

ただし、組合員と組合員以外の人では、住宅ローンの金利や手数料などに違いがあります。勤務先に労働組合のある人や公務員は、ろうきんの会員組合員になると思われますが、念のために勤務先に問い合わせてみましょう。また、家族が生活協同組合に加入している人は、組合員本人だけでなく家族も組合員として住宅ローンの申し込みができます。

※一部の労働組合や生活協同組合はろうきんの会員ではない場合があります

ファイナンシャルプランナーがカスタマーの相談に応える様子
(画像/PIXTA)

ろうきんローンの金利や手数料は? 利用するとお得な人は?

会員はお得! 金利や取扱手数料などいろいろなメリットがある

ろうきんの住宅ローンは原則誰でも利用できますが、ろうきんに出資する労働組合や生活協同組合の組合員は優遇金利が適用されたり、取扱手数料が安くなったりしてとてもお得です。
また、会員組合員以外の人(一般勤労者)でも、その場でろうきんの個人会員や生活協同組合の組合員になることで、会員組合員と同等の優遇が受けられる場合があります。事前にろうきんローンセンターに問い合わせ、会員の条件を確認してみましょう。

また、銀行や信用金庫などの金融機関で住宅ローンを利用する場合には、給料の振込先や公共料金の引き落とし先として利用していたり、すでに別のローンを利用していたりすると、優遇金利で借りられることがあります。

金利や手数料など、契約内容はエリアによって違うため注意が必要!

中でも、保証協会に支払う保証料は、同じろうきんでも保証料無料としているエリアもあれば、契約時の一括払いや金利に上乗せして支払うエリアもあります。また、繰り上げ返済手数料についても同様で、エリアによって無料・有料に分かれています。

ろうきんの住宅ローンは、住んでいる地域や勤務先の所在地によって、申し込めるエリアが決まっています。ろうきんの住宅ローンを検討する際には、金利だけでなく手数料などの融資条件も細かくチェックしておきましょう。

スマートフォンで通話する女性
(画像/PIXTA)

ろうきんローンの申込基準は?

ろうきんの住宅ローンの申込基準はホームページで確認できる

ろうきんの住宅ローンの申込基準は、ホームページで公開されています。関東1都7県で営業している中央ろうきんの住宅ローンを例に見てみましょう。

●ろうきんの住宅ローンに申し込める人 中央ろうきんHPより(2020年3月)

・満20歳以上で、最終返済時の年齢が満76歳未満の人
・安定継続した年収が150万円以上ある人
・同一勤務先に1年以上勤務している人
・自営業者は原則3年以上同一事業を行っている人
・団体信用生命保険に加入できる人
・中央ろうきん指定の保証協会の保証を受けられる人
・税込年収に占める年間返済額の割合が以下の人
 税込年収500万円未満の方…返済割合35%以内
 税込年収500万円以上の方…返済割合40%以内
 ※年間返済額には他の借入れの返済分も含みます

ただし、ろうきんの住宅ローンは、他の金融機関と同様に申込基準を満たしているだけでは利用できず、ろうきんの審査を通過しなければなりません。住宅ローンの審査は、勤務先、勤続年数、年収、借り入れの状況、延滞の履歴など、申込者の個人情報をもとに行われます。具体的な基準は、ろうきんを含めたすべての金融機関がそれぞれ設定し、公表していないことから、実際に申し込んでみないと審査に通過するかわかりません。

ろうきんローンと一般の住宅ローンとの違いは?

ろうきんの住宅ローンはどんな商品で、申込基準にはどのような特徴があるのでしょうか。銀行やインターネット銀行などの他の金融機関の住宅ローンと比較してみましょう。

1.融資額・融資期間

ろうきん 都市銀行 【フラット35】
融資額 上限1億円 上限1億円 8000万円以下
融資年数 最高35年程度 最高35年程度/td>

35年

2.購入できる住宅の立地

ろうきんの住宅ローン

エリアを限定せずに住宅の取得資金として利用できます。

都市銀行やインターネット銀行など

融資の対象エリアを全国としていながらも「市街化区域(※1)に限る」といった条件を設定していることがあります。ろうきんの住宅ローンはそのような条件がないため、市街化調整区域(※2)や非線引き区域(※3)など、地方エリアで住宅の取得を検討している人が利用しやすいといえます。

地銀や信用金庫の住宅ローン

市街化調整区域や非線引き区域にある住宅でも柔軟に対応してくれます。地方エリアで住宅の取得を検討する場合には、ろうきんの住宅ローンに加え、近くに営業所がある地銀や信用金庫の住宅ローンもチェックしておきましょう。

※1 市街化区域…すでに市街地を形成している区域と、おおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域
※2 市街化調整区域…市街化を抑制するために決められた区域
※3 非線引き区域…市街化区域と市街化調整区域に区分されておらず、市街化があまり進んでいないエリア

※市街化区域、市街化調整区域、非線引き区域は市区町村で確認できます

郊外の農地
(画像/PIXTA)

3.勤続年数や年収

ろうきんの住宅ローン

「同一勤務先に1年以上勤務している人」「安定継続した年収が150万円以上ある人」など、勤続年数や年収について条件を具体的に提示していますが、他の金融機関の中には「安定継続した収入がある人」など、条件を具体的に提示していないケースも多く見られます。勤続年数が短い人や年収が少なめの人は、ろうきんの住宅ローンのほうが申し込みをしやすいといえます。

【フラット35】

「年収400万円未満は総返済負担率が30%以下、年収400万円以上は総返済負担率が35%以下」など、年収と年収に占める年間合計返済額の割合(総返済負担率)によって判断し、勤続年数は条件に加えていません。そのため、勤続年数が少ない人や自営業者などは、【フラット35】のほうが適していることがあります。

「ろうきんの住宅ローン」はどこで相談できる?

住宅ローンの相談は近くの「ろうきんローンセンター」でできる

ろうきんは全国13のエリアに分かれています。住んでいる地域や勤務先の所在地によって、申し込めるろうきん(労働金庫)が決まっています。また、それぞれのエリアごとに「ろうきんローンセンター」があり、土曜日や日曜日でも相談会を開催しています。平日は仕事で忙しいという人も、休日を使って住宅ローンの相談ができて便利です。相談会は予約が必要なケースもあるため、スケジュールを確認しておくといいでしょう。

農林中央金庫をはじめとするJAバンクグループの「協同住宅ローン」もある

協同住宅ローンとは?

ろうきんとは違う金融機関ですが、住宅ローンを検討するときにチェックしておきたいのが「協同住宅ローン」。協同住宅ローンは、農林中央金庫をはじめとするJAバンクグループが出資する住宅ローンの専門会社で、農業関連の仕事をしている人にはとても身近な存在です。

協同住宅ローンの特徴は?

協同住宅ローンの特徴は、住宅ローン専門会社のノウハウを活かして、定期借地権付住宅の取得に利用できる「定期借地権ローン」や、区画整理事業地(保留地・仮換地)上の新築戸建住宅の取得に利用できる「都市再生機構区画整理地ローン」、本人または親族が住むセカンドハウスの取得に利用できる「セカンドハウスローン」といった特徴的な住宅ローンを提供していること。他の金融機関から融資を受けにくい住宅でも、融資を受けられる可能性があります。

そのほか、協同住宅ローンには次のような特徴もあります。

1.保証会社の保証料が不要
2.団体信用生命保険の保険料が不要
3.返済口座として新しく銀行口座をつくらなくてもいい

住宅ローンを申し込むと、申し込んだ金融機関に返済用の預金口座を開設したり、給料の振込先や公共料金の引き落とし先に指定したりしなければならないことがあります。この作業は、すでに家計を管理している預金口座が決まっている人にはとても厄介な作業です。しかし、協同住宅ローンは、ほぼ全国の金融機関の口座をそのまま利用できるため、煩わしい手続きが不要です。

協同住宅ローンはどんな人が利用できるの?

協同住宅ローンは、農林中央金庫をはじめとするJAバンクグループが出資していますが、農家以外でも利用できます。具体的な条件を、代表的な住宅ローン「マイホーム100」で見てみましょう。

●協同住宅ローンの「マイホーム100」を利用できる人

・借入時の年齢が満20歳以上満70歳以下で、完済時の年齢が満80歳未満の人
・現在の勤め先に原則3年以上勤務、または原則3年以上営業している人
・前年の税込年収が200万円以上の人
・団体信用生命保険へ加入できる人
・年収に占める年間返済額の割合が以下の基準を満たす人
 年収300万円未満の人…返済割合25%
 年収400万円未満の人…返済割合30%
 年収700万円未満の人…返済割合35%
 年収700万円以上の人…返済割合40%
 ※年間返済額には他の借入れの返済分も含みます
 ※協同住宅ローン株式会社HPより(2020年3月)

ろうきんの住宅ローンには、さまざまなメリットがあります。条件に当てはまる人は、ろうきんの住宅ローンも選択肢に入れてみるといいのではないでしょうか。

まとめ

ろうきんの住宅ローンは誰でも利用できるが、ろうきんに出資する労働組合や生活協同組合の組合員は優遇金利が適用されたり、手数料が安くなったりする

ろうきんは全国13のエリアに分かれており、住んでいる地域や勤務先の所在地によって、申し込めるろうきん(労働金庫)が決まっている

ろうきんの住宅ローンは、金利や手数料など融資の条件がエリアごとに違う

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公開日 2020年06月26日
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