マイナス金利とは? 住宅ローンでマイナス金利になることってあるの?

「マイナス金利」とは、金利がマイナスの状態になっていることを指す言葉です。

例えば、預金金利が年利率マイナス1%だったとすると、100万円の預金をしている人は、100万円×(-1%)=「-1万円」の利息をもらえる、つまり、1万円の利息を支払う必要があるということです。

同様に、仮に住宅ローン金利が年利率マイナス1%だったとすると、100万円のローン残高がある人は、100万円×(-1%)=「-1万円」の利息を支払う必要がある、つまり、1万円の利息をもらえるということになります。

お金を預けるほうが利息を払う!違和感の大きな状態がマイナス金利

金利というのは、お金の貸借料ともいえるものです。預金をしている人は、銀行などの金融機関にお金を貸していることになるので、金利(利息)をもらうことができ、ローンなどでお金を借りている人は、金利(利息)を支払うのが通常です。これがマイナス金利だと、逆転現象が起きます。預金をしている人が利息を支払い、ローンを組んでいる人が利息をもらう。違和感満載の状態と言えるでしょう。

しかし、最近の先進国は、この違和感満載の状態に陥りそうな雰囲気になってきているのです。

ここにきて少し落ち着いてきてはいますが、2019年8月には世界で流通している債券のうちの4分の1に相当する1400兆円分の債券の利回りがマイナス状態に陥っていたようです。日本の国債も、8月時点では満期まで残り17年以内のすべての国債の利回りがマイナス状態でした。ようやくここにきて満期まで残り11年を超える国債の利回りはプラスになってきましたが、依然として満期まで10年以内の国債の利回りはマイナス状態です。

どうしてそのような状態になってしまったのかというと、日本の場合で言えば、日本銀行が2016年1月に導入を決めた「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」という金融政策が大きなきっかけとなりました。

日銀は、2013年1月に年2%のインフレターゲット(物価上昇目標)を定め、本腰を入れて景気刺激のための金融緩和策(金利の低め誘導など)を行ってきました。しかし、なかなか目標を達成できないので、他の先進国での動向を参考にマイナス金利の導入を決めたのでした。

この日銀のマイナス金利導入は、金融機関が利用している日銀の当座預金について、一定金額を超える部分に対する適用金利をマイナス0.1%にするというものでした(現在も継続中)。なので、預金金利や住宅ローン金利をマイナスにするというものではありません。私たち個人には、直接的には関係ないものです。

マイナス金利の仕組み
マイナス金利の仕組み
日銀への預金は銀行にとって損失になる。銀行が金利負担を避けるため、企業や個人への貸し出しに回すことで、景気を刺激することが狙い

住宅ローンにも間接的に影響

とはいえ、【フラット35】などの長期の固定金利型ローンの適用金利に影響を及ぼす10年満期の国債の利回りがマイナス状態に陥っているということは、間接的には住宅ローン金利などにも影響が及んでいます。ここにきて住宅ローン金利が過去最低金利の水準を更新するような流れになってきているのはこのためです。

ほかの国を見てみると、2019年8月の報道によれば、デンマークでマイナス金利の住宅ローン商品が登場したようです。日本でも同じような状況が起きるのかどうかは、今後の債券市場の動向や住宅ローン金利の動向を注意深く見守る必要がありますが、現時点ではすぐにそのような状態になるとは思えません。預金金利がマイナスになるということも考えにくいでしょう。

しかし、年2%のインフレターゲットは依然として達成できそうにありません。2018年は1年間で1%の物価上昇を記録しました。2019年は消費税の引き上げはありましたが、目標である2%の物価上昇には届きそうにない状態です。今後さらに日銀が金融緩和策を拡充しようとするのであれば、マイナス金利の幅を大きくするなどの政策を打ち出すかもしれません。毎月1回程度の頻度で行われている日銀の金融政策決定会合における決定事項は今後も要注目でしょう。

イラスト/杉崎アチャ

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公開日 2019年12月23日
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