フラット35の最低金利が前月の1.36%から1.35%に下がるなど、35年固定は軒並み金利引き下げとなった。なかでも住信SBIネット銀行は引き下げ幅が0.05%と比較的大きく、前月の5位から2位へランクアップしている。金利引き下げの背景には、基準となる長期金利の低下がある。特にこのところ影響が大きいのが国内外の政治情勢だ。朝鮮半島の情勢は史上初の米朝首脳会談実施へ向けて緊張緩和の動きが見られるが、シリア内戦を中心とした中東情勢や、「貿易戦争」の様相を呈する米中関係など先行き不透明感が増したことから、リスク回避による債券市場への資金シフトが長期金利の低下要因となっている。国内政治も混迷状態にあることから、今後も長期金利は低下しやすい状況が続くとの見方が多い。
35年固定金利ランキング(支払総額順)
※金額は借入額3000万円、元利均等返済(ボーナス時返済なし)、保証料一括払いのケース
※【フラット35】の金利は融資率90%以内の場合
※返済額は編集部で計算した目安額のため、実際の金額と異なる場合があります