固定資産税、滞納したらどうなるの?

家や土地などの固定資産を所有していると、毎年納めることになるのが固定資産税。

固定資産税がどのような税金なのかは、前回の「固定資産税とは?税率はどれくらい?新築の家は税額が低いのは本当?」で解説しました。

今回は、固定資産税を滞納したらどうなるのかを解説します。

固定資産税は市町村に支払う地方税

固定資産税は、土地や家屋、償却資産などの「固定資産」に対してかかる税金です。対象となる固定資産の所在する市町村(東京都23区内は都)に納めることになっています。

納税義務者は、その年の1月1日現在の所有者で、税額の計算は、土地や建物の場合、「課税標準額×1.4%」というのが基本です。

課税標準額とは、固定資産税評価額をもとに算出される価格で、計算のもととなる固定資産税評価額は、3年に1度の評価替えが行われています。一般的に、土地や建物などの不動産の売買価格(実勢価格)の7割程度の価格となっています。

ちなみに、マイホームの土地(住宅用地)については、200m2までの部分の価格を6分の1(200m2超の部分は3分の1)で計算してくれる特例があり、新築住宅(建物部分)については3年間(新築マンションなどは5年間)、認定住宅(認定長期優良住宅・認定低炭素住宅)では5年間(新築マンションなどは7年間)、120m2相当分までは固定資産税を半額にしてくれる特例などがあります。

■特例
土地(住宅用地) 200m2までの部分の評価額を6分の1(200m2超の部分は3分の1)で計算
新築戸建て(建物部分) 床面積120m2相当分までの建物分の固定資産税が半額(3年間)
新築マンションなど 床面積120m2相当分までの建物分の固定資産税が半額(5年間)
認定住宅(戸建て) 床面積120m2相当分までの建物分の固定資産税が半額(5年間)
認定住宅(新築マンションなど) 床面積120m2相当分までの建物分の固定資産税が半額(7年間)

そして、固定資産税の納付は、通常、年4回に分けて行います(市町村によっては一括納付も可能)。納期限は市町村によって若干異なります。

住宅にかかる固定資産税のイメージ
(画像/PIXTA)

固定資産税を納めないと財産の差し押さえも?

固定資産税を期日までに納めなかった場合、どうなるのでしょうか。

まず、納期限後20日以内に、督促状が発送されます(地方税法第371条)

<第三百七十一条>
納税者が納期限までに固定資産税に係る地方団体の徴収金を完納しない場合においては、市町村の徴税吏員は、納期限後二十日以内に、督促状を発しなければならない。但し、繰上徴収をする場合においては、この限りでない。

督促状が届いても、すぐに納めれば大丈夫ですが、納期限を過ぎた日数分の延滞金がかかります(地方税法第369条)

<第三百六十九条>
固定資産税の納税者は、第三百六十二条の納期限後にその税金を納付する場合においては、当該税額に、その納期限の翌日から納付の日までの期間の日数に応じ、年十四・六パーセント(当該納期限の翌日から一月を経過する日までの期間については、年七・三パーセント)の割合を乗じて計算した金額に相当する延滞金額を加算して納付しなければならない。

この法律上の決まり(本則)では、納期限の翌日から1カ月を経過する日までは年7.3%、1カ月経過した日以後は年14.6%の延滞金がかかるということです。

しかし現在は、特例措置がとられていて、2021年(令和3年)1月1日から2021年(令和3年)12月31日までは、納期限の翌日から1カ月を経過する日までは年2.5%、1カ月経過した日以後は年8.8%に軽減されています。

とはいえ、現在の普通預貯金金利0.001%などと比べると、かなり高い延滞金率と言えるでしょうから、1日であっても延滞はしないほうがよいでしょう。

そして、法律の条文では、督促状が発送されてから10日以内に納めなかった場合は、財産の差し押さえをしなければならないとも規定されています(地方税法第373条)

<第三百七十三条>
固定資産税に係る滞納者が次の各号の一に該当するときは、市町村の徴税吏員は、当該固定資産税に係る地方団体の徴収金につき、滞納者の財産を差し押えなければならない。

一 滞納者が督促を受け、その督促状を発した日から起算して十日を経過した日までにその督促に係る固定資産税に係る地方団体の徴収金を完納しないとき。
二 滞納者が繰上徴収に係る告知により指定された納期限までに固定資産税に係る地方団体の徴収金を完納しないとき。

もちろん、何の前触れもなく、いきなり財産の差し押さえが実行されることはまずありません。しかし、督促状が来ているにもかかわらず、何の連絡もせずに滞納状態のままで放っておくと、最終的には財産調査が行われて、財産が差し押さえられ、その財産は競売にかけられることになります。

滞納や差し押さえのイメージ
(画像/PIXTA)

滞納しそうになったら一刻も早く市町村役場に連絡を

うっかり忘れていて督促状が来たのなら、すぐに納めましょう。一方、何らかの事情ですぐには納められない場合は、一刻も早く市町村役場(東京都23区内は都税事務所)に連絡しましょう。

経済的な事情で納められないような場合は、分納(分割納付)や、徴収猶予(納付を一定期間待ってもらえる)が受けられる可能性もあります。とにかく市町村役場に相談に行ってください。きちんと納税する意思があることと、やむを得ない事情があることが伝われば、救済措置を受けることができるでしょう。

うっかり忘れることのないようにする方法も

いまや固定資産税は、さまざまな納付方法があります。現金だけでなく、口座振替やクレジットカード、電子マネー、スマホ決済アプリなど、自治体によってさまざまな納付方法を認めているところもあります。

口座振替であれば、うっかり納期限を過ぎてしまうことも防げるでしょう。納付方法の種類や事前申込等の手続きについては、自治体のサイトなどでご確認ください。

まとめ

固定資産税を延滞し、納めずにいると財産が差し押さえられることも

滞納しそうになったら一刻も早く市町村役場、都税事務所に相談すること

自治体によってさまざまな納付方法があるので確認してみよう

イラスト/杉崎アチャ

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公開日 2021年05月26日
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