住宅ローンの借り入れはオンラインで完結?向いているのはどんな人?

公開日 2022年01月31日
ヒッシーのマネー騎士(ナイト)
住宅ローンの借り入れはオンラインで完結?向いているのはどんな人?

コロナ禍をきっかけにして住宅ローン契約の手続きの選択肢が増えています。ネット銀行だけでなく店舗型の金融機関でもさまざまな手続きをオンラインでできるようになってきたのです。「印鑑ってなに?」「印紙ってなに?」と言われるようになる時代が、もうそこまで近づいているのかもしれません。住宅ローン手続きのオンライン化と注意点について解説します。

コロナ禍を背景に銀行のオンラインサービスが広がった

住宅ローンの契約といえば、従来は、金融機関等(主に銀行)の窓口に行って申し込み、事前審査(仮審査)をクリアしたら本審査を申し込み、本審査を通過して初めて契約手続きに移る。契約手続きも当然ながら窓口に行ってするのが通常でした。

一般に「ネット銀行」と呼ばれるインターネットを中心にサービスを展開している銀行等では、以前から、住宅ローンの契約もインターネットと郵送で完結できるところがありましたが、最近は郵送でのやり取りも必要がないネットのみで契約まで完結できる金融機関等が増えてきました。

いわゆるネット銀行と呼ばれる銀行はもちろんのこと、3大メガバンクなどの大手銀行、そして、地方銀行などもネットのみで契約まで完結するサービスを提供するところが増えてきました。このような流れができた要因は、やはりコロナ禍でしょう。

これまでも、少しずつデジタル化やオンライン化は進んできていましたが、大きい企業ほど、これまでのシステムを抜本的に変えるのは困難です。国や自治体も、デジタル化を進めようとはしていますが、なかなか進まないのは同様の理由かと思います。

それでも、コロナによって窓口での対面による手続きが難しくなり、オンライン化が急務となったことで、一気に舵を切った金融機関等が増えたのでしょう。利用者にとっての利便性が高まったわけですから、これは歓迎できることです。

24時間365日、いつでも手続き可能なのが大きなメリット

利用者にとってのメリットとしては、金融機関等の窓口の営業時間を気にしなくていい点は大きいでしょう。24時間365日、申し込み手続き等が可能です。自分に都合の良い時間でじっくり手続きできるのは便利です。

それから、ネットで契約まで完結できると、印鑑も必要ありませんし、印紙代(印紙税)もかからなくなります。金融機関等によっては電子契約の手数料がかかるところもありますが、2万円や6万円の印紙税がかからなくなる点は大きいでしょう。

また、大手銀行などでは、ネットで契約が完結する専用の住宅ローン商品の場合、適用金利が通常の住宅ローン金利よりも低くなるように設定しているところもあります。ネットで契約を完結できる分、金融機関等にとっても人件費を節約できますので、金利を優遇して申込者を獲得しようと考えているのではないかと思われます。

住宅ローンの契約をオンラインで完結できる主な金融機関等
PayPay銀行 旧ジャパンネット銀行。2000年9月設立の国内初のネット銀行。預金口座数は547万口座(2021年6月末)
楽天銀行 旧イーバンク銀行。国内2番目のネット銀行。預金口座数はネット銀行トップの1,165万口座(2021年11月末)。楽天証券の口座と連携して利用することで多くの特典あり
住信SBIネット銀行 ネット銀行大手。預金口座数が2021年11月11日に500万口座突破。SBI証券の口座との連携で多くの特典あり。楽天グループとのサービス競争の激化は利用者にとってはメリット
auじぶん銀行 KDDIと三菱UFJ銀行が共同で設立したネッ銀行。au金利優遇割適用後の変動金利0.289%は住宅ローン金利の最低水準(2021年12月)
ARUHI(アルヒ(株)) 日本最大手の住宅ローン専門金融機関。旧SBIモーゲージ。口座開設の必要なし。店舗で申し込むことも可能
イオン銀行 申込書類は郵送またはアップロードで手続き完結。全国の店舗とコールセンターでは365日専門スタッフが対応。イオングループでの買い物が毎日5%OFFなどの特典も
ソニー銀行 申し込みはインターネットまたは郵送で手続き完結。銀座駅地下直結のCONSULTING PLAZAで対面相談やオンライン相談も可能(完全予約制)
新生銀行 旧日本長期信用銀行。申し込みはインターネットまたは郵送で手続き完結。店舗での申込みも可能
三菱UFJ銀行 「ネット専用住宅ローン」なら手続きがネットで完結。記入や郵送は不要、電子署名なので印鑑も不要。金利も通常より低め
みずほ銀行 「ネット住宅ローン」なら通常よりも金利が低め。手続はネットで完結。AI事前診断によって最短1分で借入可能性がわかる
三井住友銀行 「住宅ローン審査申込アプリ」やWEBから申込可能。契約は、電子契約を利用すればスマホだけで完結
りそな銀行 「りそな住宅ローン電子契約サービス」を利用することで、24時間365日、どこでも住宅ローンの契約が可能

デメリットは対面での相談ができないこと

ネットで住宅ローンの申し込みが完結するサービスについてのデメリットは、店舗がない金融機関等の場合は、対面での相談ができないという点くらいでしょうか。それほど大きなデメリットは見当たりません。

ネット通販のように、目に見えるモノを買う場合は、思ったとおりの商品でなかったときの返品手続きなどを事前に確認しておく必要があるでしょうが、住宅ローンの場合はそのようなことを気にする心配もないので、適用金利や手数料をきちんと比較検討した上で決めればよいかと思います。

スマホやパソコンが使えれば、誰にでも向いているネットでの手続き

ネットで契約まで完結する住宅ローン商品に対して、向いている人と向いていない人の違いはあるのかと質問されることがありますが、そもそも今の時代、向いていない人はほとんどいないのではないかと思います。

仮に、現在スマホを持っていない、パソコンも持っていない人がいるとしたら、その人は向いていないでしょう(そういう人は、そもそもこの記事を読めていないと思いますが)

また、ネット上のやり取りだけで数千万円もの借金をするのが怖いとか、何かがあったときにリアル店舗の窓口で相談できるほうがいいと思う人もいるかもしれません。そのような人は、そういう窓口対応もしてくれる金融機関等を選べばよいかと思います。

まとめ

住宅ローンの申し込みから契約までネットでできる金融機関が増えている

24時間いつでもどこからでも手続きできるのがメリット

対面相談ができないことがデメリットではあるが、窓口対応をしてくれる金融機関もある

オンラインでの手続きは、スマホやパソコンを使う人なら誰にでも向いている方法

イラスト/杉崎アチャ

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