固定金利の住宅ローンに向く人は?

固定金利とは、その名のとおり、適用金利が返済期間中を通して固定されているタイプです。世の中の金利が変動しても適用金利が変わらず、返済額も変わらないというわけですから安心できるタイプと言えるでしょう。

ただ、固定金利と一口に言っても、返済期間のうちの全期間の金利が固定される「全期間固定金利型」(単に、固定金利型とも呼ばれる。以下、固定金利型)と、当初の一定期間だけ金利が固定される「固定金利期間選択型」(固定金利選択型や固定期間選択型とも呼ばれる。以下、固定金利選択型)があります。

住宅ローンの金利タイプ「固定金利型」と「固定金利選択型」、どちらを選ぶ?

固定金利型は、【フラット35】が代表格。返済終了まで金利が変わらない安心感はありますが、他のタイプに比べて金利は高め。2021年8月現在、最も低いところで年1.28%です。

一方、固定金利選択型は、多くの銀行などで取り扱っているもので、2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年などの一定期間の金利を固定するタイプ。固定期間終了後は、その時点の金利水準で、再び固定期間を選ぶか変動金利型に変更するかを選べるようになっています。

適用金利は、固定期間が短いほうが低く、固定期間が長くなるほど高くなっているのが通常です。一般的には、変動金利型が最も金利水準は低めになっていますが、なかには2年固定や3年固定の金利水準を変動金利型よりも低く設定しているところもあります。

とはいえ、2年後や3年後に再び金利タイプを選ばなければならないので、固定期間の短い固定金利選択型は、性質的には変動金利型とあまり変わらないものだと言えるでしょう。

また、10年固定や15年固定、20年固定なども、固定金利型よりは適用金利が若干低くなっている傾向にありますが、それでも固定期間終了後の適用金利が変わるリスクがありますので、中途半端に安全性を追求するくらいなら固定金利型を選んでおいたほうが無難ではないかと思います。

つまり、2年固定や3年固定を選ぶくらいなら、変動金利型を。10年固定や15年固定などを選ぶくらいなら、固定金利型を。金利変動リスクを取るのか取らないのかをハッキリさせたほうがよいのではないでしょうか。

もちろん、固定金利型よりも15年固定の金利のほうが低いため、返済期間を15年に設定できるのであれば、15年固定でも問題ありません。25年とか30年などの長期のローンを組むのであれば、変動か固定か、ハッキリさせたほうがよいと思います。

固定金利型のメリットは?

●適用金利が変わらない

最も大きなメリットは、金利が変わらない点。元利均等返済で組めば、毎月返済額も返済終了まで変わりません。この点は、家計運営という点では非常に大きな安心感になるのではないでしょうか。

住宅ローンと言うと聞こえはいいですが、あくまでも借金です。家計にとっては、先々の収入を食いつぶしていくリスク要因です。ローンを組むだけでもリスクを取っているところに、さらに金利変動というリスクも取りに行くのが変動金利型や短期の固定金利選択型です。

なお、20年ほど前までは2%や3%が当たり前だった固定金利型も、現在は1%程度という低金利になっています。変動金利型に比べると3倍程度の利息負担になりますが、ある意味では安心のための保険料のようなものだと考えることもできるでしょう。

固定金利型のデメリットは?

●適用金利が高い

最も大きなデメリットは、適用金利の高さでしょう。安心料と考えることもできますが、それにしても変動金利型の3倍や4倍の利息負担となると、利息負担の重さを感じざるを得ないかもしれません。

●世の中の金利が低下しても、適用金利が下がらない

それから、今後さらに金利が低下したとしても、一度ローンを組んでしまうと、借り換えをしない限り、適用金利を引き下げることはできません。借り換えには諸経費がかかるので、諸経費を超える効果が得られないとトクではなくなります。

固定金利型のメリット・デメリットまとめ
メリット デメリット
・適用金利が返済終了まで変わらない
・元利均等返済なら毎月返済額も変わらない
・金利が上昇しても適用金利が変わらない
・精神的な安心感が得られる
・当初の利息負担が重い
・当初の毎月返済額が多い
・金利が低下しても適用金利が変わらない

固定金利型に向いている人、向かない人

固定金利型に向いている人はどんな人かというと、ズバリ、収入が安定している会社員や公務員で、今後の収入の増加はあまり期待できない人。繰り上げ返済も、計画的に何度も行うことは難しそうな人です。すなわち、安全性重視を一番に考えたほうがよさそうな人と言ってもよいでしょう。

一方、今後の収入の高い伸びが期待でき、臨時収入も期待できそうな人や、頭金を十分に貯めてきていて、収入に対して借入金額が少な目で、返済期間も短めに組めそうな人は、あえて安全性を重視した固定金利型にしなくてもよいのではないかと思います。

もちろん、そのような人でも、金銭的な有利不利よりも、精神的な安心感を重視したいのであれば、固定金利型を優先すべきでしょう。結果的な有利不利は、将来(住宅ローンの完済時)になってみないとわかりません。金銭的な損得だけでなく、精神面も含めてトータルで考えて決めることが重要です。

まとめ

固定金利型の最も大きなメリットは適用金利が変わらないこと

デメリットは今後さらに金利が低下しても、借り換えない限り金利が下がらないこと

固定金利型に向いているのは、収入が安定して、今後の収入増があまり期待できない人

収入増や臨時収入が期待できそうな人など、あえて固定金利型にしなくてもよい人もいる

イラスト/杉崎アチャ

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公開日 2021年08月19日
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