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近年、住宅ローン商品はますます多様化してきています。自分にあった住宅ローン商品を見つけるためには、複数の住宅ローン商品を比較検討することが重要です。その際、どのようなことを重視すべきなのでしょうか。また、複数の金融機関等に審査を申し込むとお金はかからないのでしょうか?
住宅ローンを選ぶ際、最も重視すべきなのが借入金利の低さ(同じ金利タイプで比較した場合の低さ)であることは、いつの時代も不変ですが、団体信用生命保険の保障内容や特約、繰り上げ返済の手数料や利便性、その他の付帯サービス・特典などについては、金融機関等によって内容が異なる場合も多く、冷静に比較検討したうえで、自分にあったものを選ぶべきでしょう。
とはいえ、複数の住宅ローン商品を比較検討し、自分にあったものを見つけ、申込先を1つの金融機関等に絞り込んだとしても、必ずしもその金融機関等のローン審査を無事に通過するとは限りません。万一、審査に通らなかった場合、そのことが確定してから他の金融機関等への申し込みに動き出すと、それだけ時間が余分にかかることになります。
そういう意味では、第1希望、第2希望、第3希望のように、利用したい住宅ローン商品をいくつかに絞りつつも、まずはローン審査に通りそうなのかどうかを確認するために、複数の金融機関等に対して事前審査(仮審査)の申し込みをしておくとよいでしょう。
事前審査(仮審査)の申し込みだけであれば、手数料等はかからないのが通常ですし、事前審査(仮審査)に通ったからといって、必ず本審査に進まなければならないわけではありません。
なお、事前審査(仮審査)の申込時に、それぞれの金融機関等に対して、「この銀行が第1希望です」とか「こちらが第2希望です」などと、同時に複数の金融機関等に申し込んでいることを、わざわざ伝える必要はありません。

複数の金融機関等に同時に審査を申し込むことの主なデメリットとしては、事前審査(仮審査)の段階でも、信用情報に「〇〇銀行で事前審査(仮審査)の申し込みをした」という履歴が通常6カ月間残る点が挙げられます。
なので、同時に申し込んでいる他の金融機関等には、他でも審査を申し込んだことが知られると思っておいたほうがよいでしょう。ちなみに、信用情報の履歴には、審査が通ったかどうかは載りません。
したがって、他の金融機関等でも同時期に審査を申し込んでいることを知った担当者は、「もしかしたら、他の金融機関等では審査が通らなかった何らかの理由があるのかもしれない」とか、「審査が通ったとしても、自分のところでは住宅ローンを契約してくれないかもしれない」などと考える可能性があります。
金融機関等の担当者の心証を考えると、複数の金融機関等に同時に審査の申し込みをすることに制限はないとはいえ、同時に申し込むのは2、3カ所の金融機関等に絞ったほうが無難だといえるでしょう。
また、複数の金融機関等に同時に審査を申し込むデメリットとしては、審査にかかる手間が増える点も挙げられます。
審査の際に必要な主な書類としては、以下のようなものがあります。
・住宅ローンの申し込みに関する書類
・本人確認ができる書類
・前年の収入を証明する書類
・勤務先を示す書類
・家族に関する書類
・購入物件についての書類
・その他の状況に応じて必要になる書類
複数の金融機関等で申し込む場合は、その申込先の数の分だけ書類が必要になります。手間や時間がそれだけ多くかかるわけです。
第1希望のローン審査に落ちた場合に備えて、複数の金融機関等に同時に申し込んでおくことは有効でしょう。金融機関等ごとに審査方法も異なるため、A銀行で審査に落ちても、B銀行では審査が通るということもあるからです。
ただし、あまり多くの金融機関等に申し込んでしまうと、そのことによって担当者の心証を悪くし、結果として審査が通りにくくなってしまう可能性も否定できないため、ある程度申し込む金融機関等を絞ってから申し込んだほうが無難でしょう。
住宅ローンは複数の商品を比較検討することが重要
複数の金融機関等に事前審査(仮審査)を申し込んでもお金はかからない
金融機関等ごとに審査方法が異なるため、審査を受ける人が同じでも結果は異なることはある
書類の用意などの手間がかかるので、自分に合う住宅ローンをある程度絞っておくことが大切
イラスト/杉崎アチャ