株価と金利は関係ある?変動金利で住宅ローンを借りたけど、金利が上昇したらどうすればいい?

コロナ禍で経済は低迷しているはずなのに、株価は上昇しています。株価が上がるのは、今後の景気がよくなる、ということなのでしょうか?景気がよくなれば、住宅ローンなどの金利もアップするのでしょうか。今回は、今なぜ株価が上がっているのか、住宅ローンの金利にはどう影響するのかを解説します。

株価は、将来の経済情勢を織り込みながら上下する

よく「株価には先見性がある」と言われます。
だいたい半年先から1年先くらいの経済情勢を織り込みながら株価は動いています。

株式市場にはさまざまな投資家(金融機関などの機関投資家、個人投資家、外国の機関投資家や個人投資家など)が、値上がり益や配当、株主優待などさまざまなメリットを目的に参加しています。

そのなかでも、とくに株価の高値や安値のタイミングを予測して売買しようとしている投資家は「株価が上がる前に買いたい」、そして「株価が下がる前に売りたい」と思っている傾向が強いからです。

株価が上がる前に買うためには、景気がよくなってからでは遅いのです。景気がよくなる前、これから景気がよくなりそうだという時点で買っていく必要があります。

同様に、株価が下がる前に売るためには、景気が悪くなってからでは遅いのです。景気が悪くなる前、これから景気が悪くなりそうだという時点で売っていく必要があります。

「言うは易し、行うは難し」で、そう簡単に株価の高値安値のタイミングを見極めることはできません。簡単にできるなら、みんなが儲かるでしょう。

世界的な株価上昇は、世界的なお金余りが原因?

現在の日本の株式市場は、代表的な指標のひとつである日経平均株価で見ると、3万円前後で推移しています(2021年3月22日現在)。この株価水準は、平成バブルのピークのころ以来の約30年ぶりの水準です。ちなみに、平成バブルのピークは、1989年12月の3万8915円でした。

現在51歳の私も当時は学生でした。おそらく、日経平均株価が3万円台をつけていた当時、社会人としてきちんと株価水準を認識していた人は、現在50代半ば以上でしょう。つまり、いま現役で働いている人の大半が過去見たことのない株価水準になっているということです。

しかし、現在の日本を含む世界の情勢は、新型コロナウイルス感染拡大が収束したとはとても言えない状況。景気がよくなっているとは思えませんし、よくなりそうな雰囲気があるとも思えません。では、なぜ株価が上がっているのでしょうか。

株価の変動は、常に複合的な要因によるものなので1つに特定することはできませんが、大きな要因の1つとして挙げられるのは、世界的なお金余り状態です。

新型コロナウイルス感染拡大が始まる前、2020年2月中旬までは日経平均株価は2万3000円台でした。それが、約1カ月間で1万6000円台まで一気に落ち込みます。スペインかぜ以来の約100年ぶりの危機だと報じるところもありましたから、経済への大打撃を予想した投資家の売り注文が殺到したわけです。

そこで世界の中央銀行(日本の場合は日本銀行)が動きます。自国の経済を破綻させてはいけないと、金融面での大規模な支援策を打ち出しました。簡単に言えば、これまで以上にお金をジャブジャブと世の中に流したのです。

このことによって、新型コロナで苦しんでいる多くの企業や個人が救われたのはもちろんですが、もともと余裕のあった企業や個人は、これまで以上に資金が潤沢になったと考えられます。その潤沢な資金が株式市場に流れたわけです。

日経平均株価も、2020年6月上旬にはコロナ前の2万3000円台に戻ります。その後、約半年ほど2万2000円から2万3000円あたりで推移しますが、アメリカの大統領選挙後、ワクチン開発の報道をきっかけに世界の株価が一気に上昇し始めます。アメリカの株価が最高値を更新し、日経平均株価も30年ぶりの高値を記録するような流れになったのです。

したがって、現在の株価水準は、景気回復期待よりも、単純な需給関係による部分が大きいのではないかと思われます。

■日経株価平均の推移
日経株価平均のグラフ
ワクチン開発報道後、日経株価平均が上昇

株価が上がると住宅ローンの金利も上がる?

株価と金利には密接な関係があります。ざっくり言えば、金利は株価に少し遅れて連動します。

特に、短期金利(教科書的に言うと、「満期までが1年以内の金利」)は、日本銀行が直接的に操作しているとも言えるもので、景気が過熱して(=よくなり過ぎて)、物価がどんどん上がっていく状況になりそうなときに利上げをして景気を冷やします。

つまり、基本的に日本銀行は景気がよくなってきたら利上げをするわけです。株価は、景気がよくなる前から上がっていきますので、株価よりは少し遅れて金利が上がることになります。

ただし、長期金利(代表的な指標は「10年満期の国債の利回り」)は、先行きの金利動向を予測しながら動いているとも言われますので、短期金利が上がりそうになるころには、すでに長期金利は上がり始めているのが通常です。

最近、アメリカや日本の長期金利が上がりつつありましたが、それは、
「そろそろコロナの収束に向けた動きが始まりそう」
→ だとすると、近い将来、長期金利が上がり始めるだろう
→ それなら、長期国債を売っておこう
→ 長期国債が売られる=長期金利が上がる
という動きだったのではないかと思われます。

とはいえ、2021年3月時点では、日本銀行のスタンスは大きくは変わっていません。なので、日本の金利が今すぐにどんどん上昇していくような事態にはならないでしょう。特に、住宅ローンの変動金利型に影響のある短期金利はまだしばらく上がらないはずです。

一方、【フラット35】などの長期間の固定金利型の金利水準に影響のある長期金利は、日本銀行の金融政策の影響も受けますが、債券市場の需給関係の影響も強く受けますので、株価の上昇が続き、日本銀行による政策変更の雰囲気が少しでも出てきただけで上がる可能性があります。

将来借り換えを考えるなら金利動向に注意

現在、変動金利型で住宅ローンを組んでいる人で、金利が上がり始めたら固定金利型に変えようと思っている人は、短期金利(変動金利型の住宅ローンに影響)よりも長期金利(固定金利型の住宅ローンに影響)のほうが先に上がっていくのが通常であることを忘れずに、注意深く金利動向を見守るようにしましょう。

まとめ

株価上昇の大きな要因の1つは、コロナ禍での各国の金融支援策で潤沢になったお金が株式市場に流れ込んだこと

金利は株価に少し遅れて連動する

2021年3月時点では、日本の住宅ローンの急速・急激な上昇はなさそう

将来、変動金利から固定金利に借り換える場合、固定金利のほうが先に上昇するのが通常なので、金利動向に注意が必要

イラスト/杉崎アチャ

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公開日 2021年04月07日
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