【フラット35】Sは土砂災害特別警戒区域では使えなくなる?

2021年3月、【フラット35】の運営母体である住宅金融支援機構から、以下のような発表がありました

近年の頻発・激甚化する自然災害を踏まえた防災の観点から、建築規制のかかる地域における住宅建設を抑制するため、2021年10月の設計検査申請分より、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)内の新築住宅について【フラット35】Sの対象から除外します。

この発表はこれから【フラット35】Sを利用しようとする人に、どのような影響があるのでしょうか。

土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)とは?

そもそも、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)とは何か、から説明しましょう。

土砂災害から国民の生命を守るため、都道府県知事が、土砂災害のおそれのある区域について、「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」に基づいて以下の区域が指定されることになっています。

土砂災害のおそれのある区域の指定について
土砂災害警戒区域
(通称:イエローゾーン)
急傾斜地の崩壊等が発生した場合に、住民等の生命又は身体に危害が生じるおそれがあると認める区域であり、危険の周知、警戒避難体制の整備が行われる
土砂災害特別警戒区域
(通称:レッドゾーン)
急傾斜地の崩壊等が発生した場合に、建築物に損壊が生じ住民等の生命又は身体に著しい危害が生ずるおそれがあると認められる区域で、特定の開発行為に対する許可制、建築物の構造規制等が行われる

今回の【フラット35】の制度改正では、この土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)内で 新築住宅を建築または購入する場合に、【フラット35】Sを使えなくなったということです。なお、住宅の一部でもレッドゾーンにかかっている場合は利用できません。

ただし、【フラット35】Sが使えなくても、普通の【フラット35】を利用することは可能です。

住宅の一部がレッドゾーン内に含まれている図
住宅の一部がレッドゾーン内に含まれていない図
出所:住宅金融支援機構(図制作/SUUMO編集部)

【フラット35】Sとはどんな制度?

【フラット35】Sとは、【フラット35】を申し込んだ人が、省エネルギー性・耐震性などを備えた質の高い住宅を取得する場合に、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる制度です。

【フラット35】Sには、技術基準に応じて2つの金利引き下げメニューがあります。

【フラット35】Sの金利引き下げメニュー
金利引き下げメニュー 金利引き下げ期間 金利葺き下げ幅
【フラット35】S
金利Aプラン
当初10年間 【フラット35】の借り入れ金利から▲0.25%
【フラット35】S
金利Bプラン
当初5年間 【フラット35】の借り入れ金利から▲0.25%

簡単にいうと、一定の技術基準を満たしている場合がBプランで、より厳しい技術基準を満たしている場合はAプランになります。

【フラット35】Sの使える・使えないで返済額はどのぐらい変わる?

【フラット35】の2021年10月の金利は、借入期間21年以上35年以下で、融資率9割以下の最も低い水準が年1.30%となっています。

【フラット35】Sの場合は、そこから0.25%引き下げられますので、年1.05%になります。

では、借入金額3000万円、返済期間30年の場合で計算してみましょう。

3000万円を借りた場合の【フラット35】Sと【フラット35】の返済額の表
適用金利 毎月返済額 総返済額
【フラット35】S
金利Aプラン
・当初10年間:1.05%
・11年目以降:1.30%
・当初10年間:9万7182円
・11年目以降:9万9553円
3555万円
【フラット35】S
金利Bプラン
・当初5年間:1.05%
・6年目以降:1.30%
・当初5年間:9万7182円
・6年目以降:10万121円
3587万円
【フラット35】 全期間1.30% 全期間10万681円 3625万円

【フラット35】Sの金利引き下げが行われる期間については、毎月返済額が3500円ほど 安くなることがわかります。そして、総返済額で比較すると、金利Aプランでは70万円ほど、金利Bプランでは40万円ほど安くなることがわかります。

金利引き下げの適用を受けられるかどうかによる違いは、すごく大きいわけではありませんが、それなりには違うといえるでしょう。

レッドゾーンだけでなく、イエローゾーンも注意が必要

今回レッドゾーンの区域について、【フラット35】Sが使えなくなったわけですが、そもそも、レッドゾーンやイエローゾーンに指定されている区域に住もうとすること自体に注意が必要だと思います。

やはり、これから新たに住宅を建設、購入しようと思う場合は、事前に自治体のハザードマップなどを確認し、安全性などを十分に検討することが重要でしょう。

まとめ

土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の新築住宅は【フラット35】Sの対象外だが、【フラット35】は利用できる

【フラット35】Sは、質の高い住宅を取得する場合に、【フラット35】の借入金利が一定期間引き下げになる制度

【フラット35】Sが使えないことで、総返済額はそれなりに違ってくる

住宅を取得するならレッドゾーンもイエローゾーンも注意が必要。事前にハザードマップなどの確認を

イラスト/杉崎アチャ

新築マンションを探す
中古マンションを探す
新築一戸建てを探す
中古一戸建てを探す
注文住宅の会社を探す
土地を探す
カウンターで相談する
リフォーム会社を探す
売却査定する
賃貸物件を探す
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
公開日 2021年12月02日
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る