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梅田駅周辺では、2024年度先行街びらき予定の「うめきた2期地区開発」を筆頭に、オフィス・商業が一体となった複数棟の大型複合施設の開発が進んでいます。また、うめきた2期地区街びらきに向けて、既存路線の地下化や新駅開業の工事も進行中。大阪の玄関口であり、職住近接の快適な都市生活が叶う梅田駅は、住みたい街ランキング 総合2位、大阪府民ランキングで3年連続1位を獲得(2018年~2020年)しています。

広大な都市公園を生み出す「うめきた2期地区開発計画」をはじめ、複合オフィスビルや超高層タワーマンション開発など都市の風景を一変させるようなプロジェクトが多数進行中の梅田駅周辺。新しい感覚のオフィス空間、多種多彩な商業施設、高感度なタワ―マンション、大規模な都市公園が次々と生まれ、それらが複合的にリンク。次世代の住みよさを先取りし、都市生活に必要なあらゆるモノやコトが手の届く近さに充実します。五感に響く適度な刺激を受けつつ、仕事も暮らしも余暇も、自分に合ったものをセレクトして時間をデザイン。あらゆる世代の人がワクワク感に満ち、快活に過ごせる都市生活シーンが期待できそうです。
「うめきた2期地区開発計画」は中央に設けられる都市公園を中心に、超高層ビルが立ち並ぶ北街区と南街区の3つのエリアに分けて開発されます。4.5haの広さを確保した都市公園とその他の緑地を合計すると約8haもの緑地空間なり、緑が少ないと言われる都心部に潤いをもたらし、周辺エリアの街並み環境価値を高めることになるでしょう。
北街区・南街区にはオフィス・ホテル・中核機能・商業施設・都市型住宅が複合的に開発され、「みどり」と「イノベーション」の融合拠点の形成を目指します。
西口広場となるエリアでは、鉄道網の整備も合わせて進められており、JR東海道線支線地下化・新駅設置工事が進行中です。
さらに「うめきた2期地区開発計画」と連携するように、大阪駅西エリアで2つの開発プロジェクトが進んでいます。

ひとつは、大阪駅新改札口とその高架下部分に当たるバスターミナルの整備、地上23階建ての「大阪駅新駅ビル」開発。2023年開業予定の「うめきた(大阪)地下駅(名称は開業時より大阪駅になる予定)」に合わせて、JR大阪駅西側高架下に現在の大阪駅各ホームにアクセスする新改札口が整備されます。「うめきた2期開発計画」や西側地区への玄関口として、また大阪駅の混雑緩和解消の一役も担います。高架下にはバスターミナルも新設、新改札口に隣接して「大阪駅新駅ビル」が整備され(2024年度完成予定)、オフィスや多彩なニーズに対応する商業ゾーンを展開。西日本最大のターミナル駅である大阪駅のさらなる利便性の向上を目指しています。
もうひとつのプロジェクトが旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区の再開発事業「梅田3丁目計画(仮称)」(2023年度完成予定)。西日本最大級となるオフィス空間や劇場、ホテルなどが整備される大型複合開発です。このプロジェクトはJR大阪駅に新設される新改札口や西梅田エリアと大阪駅を結ぶ地下通路に直結。2階レベルには歩行者デッキが設けられ、JR大阪駅南側とも直結。回遊性の高い歩行者ネットワークが生まれることで、新たなにぎわいの拠点が生まれるでしょう。

大阪駅の南側、阪神梅田駅直上で阪神百貨店が入るビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」38階建の建て替え工事が進んでいます。ビル周辺の歩行者空間の快適性と利便性の向上を目的とし、地下・地上・デッキレベルの3層の歩行者ネットワークを整備。また、梅田を東西に結ぶ大阪駅前地下道を歩道幅約8mから幅約15mに拡幅整備し、快適に利用できる地下道へと整備しました。ビルは2018年にⅠ期が竣工し、阪神百貨店が部分開業、2021年10月に同百貨店の西側部分が開業しました。2022年春には38階建ての複合ビルが完成し、大阪駅前の新しいランドマークとなることでしょう。
大阪北小学校跡地、大阪市内最高層となる地上56階建てマンションとして、2022年3月に完成するのが超高層複合再開発タワー「梅田ガーデン」。最寄り駅は大阪メトロ谷町線東梅田駅。4階以上がホテル、分譲マンション、賃貸マンションで構成され、低層部に商業施設、文化・交流施設、大阪市管理施設など多彩な機能を複合させています。敷地内に交流広場や歩道状空地を設け、狭い路地空間を拡幅し(曽根崎中州通幅約3mから幅約10mに拡幅)、周辺の賑わいの創出と回遊性を高める開発を行っています。
これらのプロジェクトは大型複合オフィスビル開発にとどまらず、周辺の環境整備も含めた開発事業であることが注目されます。

「うめきた2期地区開発」区域内では、JR東海道支線地下化と併せての新駅の設置事業が進んでおり、うめきたエリアのアクセス駅として「うめきた(大阪)地下駅)」が2023年春に開業予定です。「くろしお」や「はるか」などの特急列車が停車する予定で、現在の大阪駅地上ホームと連絡することで、関西国際空港や和歌山方面へのアクセスがより便利になります。2019年に全面開通したおおさか東線が新大阪駅より延伸して乗り入れすることも検討されています。
また、「うめきた(大阪)地下駅」は開業時にはJR大阪駅となる予定で、同じくJRの難波駅・南海本線新今宮駅をむすぶ新しい路線、なにわ筋線が2031年春の開業予定で進行しています。なにわ筋が開業すれば、関西国際空港や和歌山への列車をJR大阪環状線から振替えての運行も検討されており、さらなる利便性の向上が期待されます。
梅田の西に位置する福島、「うめきた2期地区開発」に隣接する北梅田エリアの中津。どちらも梅田・大阪より一駅、電車を利用せずに歩いても行けるほど。メイン道路より一筋入ると昔ながらの街並みも残り、暮らす街としてのおだやかな時の流れを感じさせます。
福島はJR福島駅や新福島駅、阪神福島駅と3駅を利用できる便利なエリア。どの駅前周辺にも隠れ家的な雰囲気のあるお店や味に定評のある飲食店が揃い、グルメにも人気の街。
中津は「うめきた2期地区開発」へも近く、阪急中津駅と大阪メトロ中津駅があり近年、高層マンションの開発も活発です。両街ともに、梅田という都市の利便性を享受しながら、伸びやかに暮らせる街。淀川に上がる夏の花火を間近で楽しめることも、福島や中津の魅力です。
梅田の家賃相場は大阪の最も中心部とあって関西ではトップクラス。しかも年々、人気が高まっているため今後も相場は高くなることはあっても、安くなることは考えにくいでしょう。ただ、前述のように再開発が梅田から周辺地域にどんどん伸びており、「大阪・梅田圏」が拡大していっています。「大阪・梅田圏」として広くとらえれば下町情緒が残る福島・中津なども選択肢となり、場所によって街の個性もさまざま。物件の選択肢もかなり多くなります。巨大都市梅田の魅力を享受しつつも自分にあった街を歩いて探してみましょう。
| ワンルーム | 1K | 1LDK | 2DK | 2LDK | 3LDK | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 梅田駅 | 9.1万 | 8.15万 | 13.2万 | – | 23万 | – |
| 大阪駅 | 10万 | 8.75万 | 13.1万 | – | 13.1万 | – |
| 中津駅 | 7.95万 | 7.1万 | 12.3万 | – | 23万 | 33.75万 |
| 福島駅 | 7.7万 | 7.48万 | 15.55万 | – | 26.9万 | 28万 |
梅田中心部では依然として中高層、超高層分譲マンションの開発が活発です。梅田を取り巻く中崎町、福島駅、中津駅では駅に近い立地には賃貸マンションも多く供給されています。

「うめきた2期地区開発」によって生まれる緑多い広大な都市公園は、ニューヨークマンハッタンにあるセントラルパークのようなイメージでしょうか。どんな緑地空間が生まれるのか全国から注目が集まります。また、大型複合開発プロジェクトや「うめきた2期地区開発」街びらきに向けた新駅や新路線開業も進行中で、大阪キタとミナミを結ぶアクセスの利便性アップにも拍車がかかります。躍動感が続く中心部では分譲マンションの開発も続いています。暮らす街として梅田周辺のポテンシャルはさらに高くなりそうです。
関西で最後の一等地と言われる大阪北ヤード「うめきた2期地区開発」の先行街びらき(2024年度予定)が待たれる
JR、大阪メトロ、阪急、阪神と複数の路線が集まるうえに、新駅、新線の開業も予定。進化がとまらないターミナルシティ
複数の大型複合再開発事業が進行中、将来のさらなる利便性の向上に期待
複合再開発で生まれるオフィス空間は、多彩なニーズに対応する新しい取組を採用も
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2021/7~2021/9
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出