再開発とは? 街はどう変わる? 東京都の再開発2020

再開発とは? 街はどう変わる? 東京の再開発2020

再開発は街を大きく変える一大イベントといわれる。コロナ禍の今も、東京では数多くの再開発プロジェクトが進行中だ。これからの東京の街がどう変わっていくのか、主な計画から予測してみたい。

再開発とは?

再開発とは都市再開発法に基づく「市街地再開発事業」や密集法に基づく「防災街区整備事業」などの総称。既存の街の区画を変更したり建物を建て替えたりすることで、より安全で住みやすく、魅力的なまちづくりをして都市を再生することだ。

再開発のメリットとしては、新駅の開業や周辺道路の整備で交通利便性が向上し、商業施設の充実などで生活利便性が高まることで、住みやすい街になることが挙げられる。また、エリアのブランド価値が上がることで周辺の地価が上昇し、マンションなどの資産価値が高まる可能性もあるだろう。

さらに再開発が行われた街には住む人や訪れる人が増え、にぎわいが生まれることもメリットの一つだ。その結果、人々のコミュニティが形成され、活動が活発になることでさらに住みやすくなるという好循環につながる。

東京ではオリンピック・パラリンピックが開催される予定だった2020年を中心に、多くの街で大規模な再開発が進められていた。オリンピック・パラリンピックの開催が延期になっても、再開発の動きは止まってはいない。各地の状況を見ていこう。

2つの新駅が開業!大規模な再開発が進む品川~田町・虎ノ門エリア

田町~高輪ゲートウェイ駅~

2020年に注目された再開発は、都心で2つの新駅が開業したことだろう。まず3月には、JRの品川駅~田町駅間に山手線では49年ぶりの新駅となる高輪ゲートウェイ駅が開業した。

同駅のユニークなところは、AIを活用した案内ロボットや清掃ロボットなど、さまざまなロボットが導入されていることだ。また開業に合わせて開催される予定だった「高輪ゲートウェイフェスト」が7月にオープンし、駅前に設けられた特設会場でのデジタルアートミュージアムやフードマーケットなどに多くの人が足を運んでいる。

高輪ゲートウェイ駅
高輪ゲートウェイ駅(写真/PIXTA)

高輪ゲートウェイ駅を中心とした品川駅~田町駅間のエリアでは、「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトとした再開発が進められている。水素ステーションなど先進的なエネルギーシステムを取り入れた国際交流拠点づくりが、2024年の街びらきを目指して進行中だ。今はまだ乗り降りする人もまばらな同駅だが、周辺ではマンションやオフィスビルの建設も活発になっており、数年後には居住者や働く人が活発に行き交う街になるだろう。

虎ノ門~虎ノ門ヒルズ駅~

もう一つの新駅は6月に開業した日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅だ。周辺では2014年に開業した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」のほかに、2020年6月にオフィスと商業施設を中心とした「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」が開業。さらに2021年には住宅棟の「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」が、2023年にはオフィスやホテルが整備される「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が、それぞれ竣工予定となっている。

虎ノ門ヒルズ駅は地下通路で隣接する虎ノ門駅とつながっており、虎ノ門駅に直結するエリアではオフィスなどが入居する「東京虎ノ門グローバルスクエア」が2020年6月に竣工した。また虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーの1階にはBRT(バス高速輸送システム)や空港リムジンバスなどが発着可能なバスターミナルも整備されている。虎ノ門といえばオフィスビルだけで休日は誰もいない街、というイメージは過去のもの。今後は国際都市・東京の新たな玄関口としての機能が期待されるところだ。

東京虎ノ門グローバルスクエア外観
東京虎ノ門グローバルスクエア外観(画像提供/野村不動産)

ベイエリアの再開発で大規模施設が続々と!竹芝・豊洲・有明

竹芝再開発~東京ポートシティ竹芝・ウォーターズ竹芝

東京湾・ベイエリアでも、新しい街が誕生してきている。その一つがJR浜松町駅周辺から竹芝ふ頭にかけての竹芝エリアだ。ここではオフィスビルとタワーマンションからなる複合開発「東京ポートシティ竹芝」のプロジェクトが2020年9月14日の開業を目指して進んでいる。

オフィスビルの東京ポートシティ竹芝オフィスタワーは地上40階、延床面積約18万m2の大規模複合施設で、ソフトバンクなどが入居するオフィスフロアのほか、シェアオフィスやホール、展示会や見本市などが開催できる東京都立産業貿易センター浜松町館が設置される。さまざまなデータを活用できるスマートビルを構築し、水と緑を感じながら働く新しいワークスタイルを提案する計画だ。

一方、タワーマンションには一般賃貸住宅のほか、サービスアパートメントやシェアハウスなど多様な形態の住居が計画されている。また竹芝エリアでは企業や行政機関などが連携したエリアマネジメント活動が行われ、地域コミュニティの形成が図られる予定だ。

この竹芝エリアでは複合施設「ウォーターズ竹芝」の開発も進められており、船着場の整備により浅草やお台場方面と行き来する定期航路船が2020年6月に、羽田空港アクセス線の実証実験が同年7月に、相次いで開始された。また新型コロナウイルスの影響で開業が延期されていたアトレ竹芝第I期も同年6月に開業。今後も2021年1月にかけてアトレ竹芝第2期やJR東日本四季劇場の開業が予定されている。

有明・豊洲再開発~有明ガーデン・豊洲ベイサイドクロス~

有明でも2020年6月に新たな商業施設が開業した。大規模複合開発「有明ガーデン」の中核施設となる「住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン」だ。店舗数は200超と、単独施設としては東京湾岸エリア最大級となる。

有明ガーデンでは2020年2月に総戸数1500戸を超えるトリプルタワーマンションが入居を開始しているほか、同年6月から8月にかけて劇場型ホールや温浴施設、ホテル、スポーツエンターテイメント広場なども開業している。

住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン外観
住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン外観(画像提供/住友不動産)

さらに豊洲では、豊洲駅に直結する豊洲二丁目駅前地区で「豊洲ベイサイドクロス」の開発が進められている。オフィスと商業施設、ホテルで構成される複合開発で、中核施設となる「豊洲ベイサイドクロスタワー」が2020年3月に竣工。6月から8月にかけて商業店舗とホテルが相次いで開業した。

ベイエリアでは豊洲が先行して開発が進んでいたが、竹芝や有明でもマンションや商業施設の整備が進むことで、居住者や来訪者による活気ある街が形成されつつある。

渋谷再開発~渋谷駅前もさらに進化

100年に一度とも言われる渋谷駅周辺の大規模再開発はすでに多くの建物が完成しているが、今もいくつかの計画が進行している。

まず駅西口で整備されている歩行者デッキは新型コロナウイルスの影響で工事が一時中断していたが、9月26日に供用が開始されることになった。完成後は渋谷駅と渋谷マークシティを接続する西口仮設通路と渋谷フクラス接続デッキを通り、桜丘町エリアまで歩行者ネットワークが拡充されて回遊性が高まる見込みだ。

また渋谷駅の真上で建設されている渋谷スクランブルスクエアは第1期となる東棟が2019年11月に開業したが、引き続き第2期となる中央棟と西棟の工事が進められ、2027年度の開業を目指している。

渋谷駅に隣接する宮下公園でも商業施設やホテルが一体となった「MIYASHITA PARK」の開発が進められ、7月に商業施設「RAYARD MIYASHITA PARK」が開業。店舗やホテルも8月にかけて順次開業している。

渋谷駅南西部で進められているのが、桜丘口地区の再開発事業だ。約2.6haの敷地にオフィスや商業施設、マンションなどを整備する。多言語対応の国際医療施設やサービスアパートメント、子育て支援施設などを併設するほか、ベンチャー企業育成のための企業支援施設も計画されている。

常に若者でにぎわう渋谷だが、今後もオフィスビルやマンションなどの整備が進むことで、より幅広い世代が魅力を感じる街に進化していくだろう。

渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業イメージパース
渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業イメージパース(画像提供/東急不動産)

城北・城東エリアにも再開発の波が

十条駅周辺の防災性を高め、タワーマンションも整備

再開発計画が進められているのは都心や湾岸エリアだけではない。下町の雰囲気が残る東京の城北・城東エリアにも、大きく変わろうとしている街がある。

JR埼京線の十条駅周辺もその一つだ。十条銀座商店街など商店街が発達し、買い物客でにぎわうエリアだが、埼京線で街の東西が分断されていることや、木造住宅が密集して防災面でリスクが高いことが課題とされていた。そこで十条駅周辺の鉄道・道路を立体交差化させることで踏切を解消し、道路の新設や拡幅などにより防災性を向上させる計画が打ち出された。

さらに十条駅の西口では再開発が進められている。計画では地上39階建て、約580戸のタワーマンションを建設し、低層部には商業施設なども整備する。建築工事は2024年度に完了の予定だ。

小岩駅前で複数のタワーマンションや商業施設を建設

またJR総武線の小岩駅周辺では複数の大規模な再開発が進行している。駅南口では地上22階建てと33階建ての2棟のタワーマンションや商業施設などの整備が計画されており、マンションは2022年と2026年に完成の予定だ。同じ南口ではマンションや駅前ロータリーを含む別の計画も進められている。

小岩駅では北口でも住宅や保育所が入る地上31階建ての再開発ビルを建設する計画が進んでおり、2026年の竣工を目指している。これらの再開発がすべて完了するころには、小岩駅周辺はタワーマンションが立ち並ぶ先進的な街に変貌しているだろう。

南小岩七丁目地区完成予想パース
南小岩七丁目地区完成予想パース(江戸川区HPより)

東京ではほかにも、新宿駅や池袋駅、東京駅の周辺など、多くの地区で再開発が進められている。新型コロナウイルスの影響で計画や工事の遅れも出ているようだが、計画そのものがなくなるわけではない。こうした再開発が完成すれば街の利便性や安全性が高まり、マンションなどに住む人が増えてコミュニティの形成も促されるはずだ。

まとめ

再開発とは、交通利便性の向上や商業施設の充実などで生活利便性を高めることで、住みやすい街にすること

エリアのブランド価値が上がることで地価が上昇し、マンションなどの資産価値が高まる可能性も

新型コロナウイルスや五輪延期の影響はあるものの、東京の多くのエリアで再開発は進行している。各エリアの動向に注目したい

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公開日 2020年09月23日
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