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住みたい街ランキングで常に上位に名を連ねる「吉祥寺」から電車で2分の隣駅「三鷹」。2021年の住みたい街ランキングでは27位にランクインしています。
中央線で新宿に直結する交通アクセスの利便性と、緑が豊かで良質な住環境を持つこの街は、住みたい街ランキングの常連でもあります。そんな都市と自然が調和する街、三鷹の魅力について詳しく見ていきましょう。
三鷹駅にはJR中央線(快速)/中央本線・総武線(各駅停車)が乗り入れ、総武線においては始発駅。さらには東京メトロ東西線と相互直通運転を行っており、通勤が必要な人には憧れの「座ったまま」都心部へアクセスすることができます。
新宿駅までJR中央線特別快速で16分。23区に比べれば家賃相場が比較的安く、緑や閑静な住宅地も多い三鷹。コロナ禍で移動を自粛する傾向にある今の生活様式の中で、適度に自然も商業施設もあるこの街は、生活利便性と落ち着きの両方を手に入れたい人にはうってつけの地域と言えます。
駅周辺で飲食や買い物などの大抵のことが済み、吉祥寺まで足を延ばせばディープな遊びにも困ることがない便利な環境。同時に、『井の頭恩賜公園』をはじめ、市内には実に240カ所もの公園や広場があるため、休日に遠くまで出かける必要がありません。
『三鷹の森ジブリ美術館』などの著名な観光スポットもあり、手軽にレジャーや観光を楽しめる環境は、まさに一人暮らしでも、家族で住むのにも「ちょうど良い街」と言えます。


『井の頭恩賜公園』の緑の中に佇む『三鷹の森ジブリ美術館』は、まさに作品に入り込んだような素敵な外観の美術館です。作品の世界を体験でき、アニメーションの仕組みや制作過程がわかる展示室やオリジナル短編アニメーションの上映、オリジナルグッズの販売などを行っています。
人気スポットだけにチケットの入手が困難なこの美術館には、三鷹市・近隣市民向けのチケットがあります。地元の人にチケットを優先販売するシステムで、武蔵野市、三鷹市、西東京市、小金井市に在住・在勤・在学している人が対象です。
美術館行きの市内循環バスが走る『風の遊歩道』は絶好の散歩コース。三鷹市と武蔵野市の境を流れる玉川上水の南側の歩道で、駅から井の頭公園までを結びます。途中にはミント色の屋根と煙突が可愛い、大正末期に立てられた洋館『山本有三記念館』などもあり、適度な散策を楽しめるでしょう。

三鷹と言えば、『人間失格』や『斜陽』で有名な昭和を代表する小説家、太宰治が住んでいた街としても有名です。市内に今も数多く残る太宰治の痕跡は、ファンにとってはまさに聖地巡り。駅南口にある太宰治ゆかりの酒店『伊勢元酒店』跡地には『太宰治文学サロン』があり、三鷹市内に点在する縁の地の情報拠点となっています。
駅から歩いて10分ほどのところにある『禅林寺』には太宰治の墓があります。命日である毎年6月19日の「桜桃忌」には、全国から多くの太宰文学愛好者が集まってきます。墓の近くには、太宰治が尊敬してやまなかった文豪、森鴎外の墓もあります。
太宰治がお気に入りの場所として自身の写真などにも残した『三鷹電車庫跨線橋』は、知る人ぞ知る、鉄道の有名スポットとしても知られています。1929年(昭和4年)につくられた南北にかかる90mの古い橋。遠くに目をやれば、はるか遠くの富士山や武蔵野の地に落ちていく美しい夕日を楽しむことができる、心休まる場所として地元住民に愛されています。

駅南口から続く中央通り、しろがね通りの一体には、新たな街づくりとして再開発の計画があります。『三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業』は、三鷹駅前が子どもの笑顔と夢であふれる楽しい空間となるようにと、『子どもの森(仮称)』の整備を中心に進められる予定です。子どもの森は、商業施設、広場、文化交流施設、高層住宅施設を併せ持つ複合的な施設。シンボルツリーをはじめとした屋上緑化や壁面緑化により、「森」を感じさせる大規模な緑化空間として開発していく構想となっています。
また、三鷹らしいのどかな遊歩道が続く仙川の近くでは、中央自動車道の中央ジャンクション(仮称)新設工事が着々と進んでいます。2012年に着工された中央自動車道と東京外かく環状道路を結ぶこの中央ジャンクションにあわせて、東八道路インターチェンジも新設される予定。これにより、羽田空港への所要時間が大幅に短縮されるなどの効果が期待されています。

三鷹市の家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内の賃貸マンションで、ワンルーム・1Kは9.6万円、1LDKは14.55万円、2LDKでは20万円です。
賃貸アパートで築年数を問わないならばもう少し相場が下がり、ワンルームは6.45万円、1Kは6.7万円、1LDKは12.4万円、2LDKでは14.55万円となります。
| ワンルーム | 1K | 1LDK | 2LDK |
|---|---|---|---|
| 9.6万 | 9.6万 | 14.55万 | 20万 |
三鷹市は一人暮らしでも住みやすい場所ですが、家族向けの物件の多さや子育て支援策の充実などを考慮すると、特にファミリー層にとって住みやすい地域と言えるでしょう。市内各地域には充実した商店街やサミット、小田急OX、いなげやといったスーパーマーケットが数多く点在しており、日々の買い物に便利で生活しやすい、子育て世帯に優しい街と言えます。
落ち着いた街並みが広がる「上連雀」や「下連雀」、ICU(アイシーユー)の略称で呼ばれる『国際基督教大学』や『国立天文台』、『都立野川公園』がある「大沢」、都内初の公営団地ができた「牟礼」、井の頭恩賜公園がある「井の頭」など、街の至るところに豊かな自然が広がっています。

三鷹は都心への交通アクセスに申し分なく、通勤・通学にとても便利な環境です。中央線屈指のショッピングタウン吉祥寺が隣駅なので、買い物に不便はありません。それでいて緑も多く、駅を少し離れれば閑静な住宅街が広がり、程よい郊外感を楽しむことができます。
井の頭公園や玉川上水をはじめ、公園なども多く、東京でありながら自然を楽しめる環境は、休みの日は近場でのんびりと過ごしたい、といった人のライフスタイルにマッチしていると言えるのではないでしょうか。
中央線3路線が乗り入れ、総武線は始発駅。都心へのアクセスが良好
『三鷹の森ジブリ美術館』など、手軽にレジャーや観光を楽しめる環境
太宰治、森鴎外といった文豪の縁ある場所が多いアカデミックな雰囲気の街
中央道ジャンクション工事や駅前大規模再開発の予定で今後一層魅力的な街に
公園や緑が多く、ファミリーにも一人暮らしにもフィットするバランスのとれた街
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2020/11~2021/1
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している