2021年の住みたい街ランキングで19位となったのは、千葉県浦安市にある『舞浜駅』。誰もが知る国内屈指の巨大テーマパークの最寄駅で、この世界観が好きなら一度は住んでみたい街なのではないでしょうか。2020年の『SUUMO住んでいる街 実感調査』の『ファミリー向け・家賃相場10万円以下で住める住民に愛されている街ランキング』では堂々の1位を獲得し、ファミリー層からの支持の高さもうかがえます。
JR京葉線が乗り入れる舞浜駅。東京駅まで18分、快速なら15分で移動できます。JR武蔵野線の乗り入れ列車も停車し、府中本町方面に乗れば、西船橋や埼玉方面にも乗り換えなしでアクセス可能です。2つ隣の新木場駅からは東京臨海高速鉄道(りんかい線)や東京メトロ有楽町線が乗り入れ、都心にも出やすくなっています。舞浜駅からは路線バスも出ていて、浦安駅や新浦安駅方面や羽田空港へのアクセスも便利です。
舞浜駅は、東京ディズニーランド駅や東京ディズニーシー駅など4つの駅を周遊するモノレール『ディズニーリゾートライン』の乗換駅でもあります。2020年7月には新型車両『リゾートライナー(Type C)』がデビュー。キャラクターをイメージした鮮やかなシートが印象的です。従来の車両より窓が大きくなり、景観をより楽しめるようになりました。国内屈指のテーマパークが身近にあることは、舞浜ならでは魅力でしょう。
舞浜の魅力はテーマパークだけではありません。近隣を海や河川に囲まれ、海浜都市としての開放感と美しい景観があります。東京湾と葛西エリアを見渡せる『海岸遊歩道ウッドデッキ』は絶景スポットとしても知られ、海に沈む夕焼けは格別です。海岸沿いには遊歩道と自転車道が整備され、景観と共にウォーキングやサイクリングを楽しめます。
舞浜駅周辺には、大型の公園や運動施設も充実しています。敷地面積18haを誇る『浦安市運動公園』は、浦安市内で最大規模の公園です。公園の正面入り口と中央広場には岡本太郎さんがデザインしたモニュメントが設置され、公園のシンボルとなっています。広々とした芝生と大型遊具のある『公園広場』や、船をモチーフにした大型アスレチックのある『冒険広場』は、親子連れにもぴったりのスポット。総合体育館や屋内水泳プール、陸上競技場や球技場なども併設され、スポーツを楽しむこともできます。
『弁天ふれあいの森公園』は、設計段階から住民が参加してつくられた公園です。園内には田んぼや池などのビオトープが設けられ、メダカやザリガニなどさまざまな生物を観察できます。ビオトープでの米づくり体験など、自然と触れ合えるイベントも開催され、地域交流の場にもなっています。
2020年3月、JR東日本千葉支社は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの協力のもと、舞浜駅ホームの延伸工事を行うことを発表。新型コロナの影響で一時的に利用者数が減少しているものの、舞浜駅はディズニーリゾートの開園・閉園時間帯を中心に混雑し、特にクリスマスなどのイベントシーズンや大型連休時にはホームへの入場規制も行われてきました。この工事では東京方面に約45m、蘇我・西船橋方面に約55mそれぞれ延伸され、混雑緩和と利用者の安全性向上を目指します。新ホームは2022年の春ごろの利用開始予定です。
浦安市では、地域をあげてのイベントも開催されています。新浦安駅南口から東京ベイ東急ホテル、総合公園に続く一帯で行われる『ウラヤスフェスティバル』は、浦安市を代表する大規模なイベントです。華やかなパレードやステージパフォーマンスをはじめ、洋服や雑貨などの物販、グルメ屋台など、見どころが満載。2020年の開催は見送られましたが、例年子どもから大人まで多くの人でにぎわいます。
毎年10月に浦安公園や浦安市役所周辺を会場に行われる『浦安市民祭り』も代表的なイベントの一つです。ダンスやサンバなどのパフォーマンスや音楽演奏会、映画上映会などが行われ、屋台には市内の有名ホテルも出店。気軽にホテルの味を楽しめます。2020年は規模を縮小のうえ、Webでの中継などを取り入れて開催されました。
クリスマスシーズンになると『ヒルトン東京ベイ・クリスマス・トレイン』が実施されます。総面積約60m2のスペース、巨大な鉄道模型を展示。ヨーロッパの山村にカラフルな列車が走り、そこで暮らす人々の様子をリアリティたっぷりに表現します。
テーマパークのある南口エリアにはほとんど住宅はなく、北口周辺に一戸建てを中心とした閑静な住宅街が広がります。周辺には小学校や中学校もあり、ファミリーも多く暮らしています。
また、イクスピアリ内に成城石井やGlocal Food Bazaarといったスーパーがあるものの、舞浜駅の周辺にはスーパーやコンビニはほとんどありません。北口から浦安方面に徒歩で20~30分ほどの 『富士見エリア』 は、スーパーやドラッグストア、飲食店などがそろい生活に便利です。
居住エリアは駅から離れますが、北口には市営駐輪場が設けられています。また、南口からは浦安駅や新浦安駅方面、富士見方面へのバス が出ているため、利用を検討しても良いかもしれません。
また、現在、北口では渋滞緩和ため、ロータリーをつくる計画 があがっています。近隣住民からの要望もあり、スーパーなどの店舗誘致も検討されています。実現すれば生活の利便性が向上し、より住みやすい街へと変化するのではないでしょうか。
賃貸物件は駅北口から徒歩5~10分圏内には物件数は少なく、徒歩10~20分の圏内まで足を延ばすと物件が充実してきます。家賃相場は徒歩20分以内、築年数30年以内の賃貸マンションの場合で、ワンルームは4.3万円~7.3万円で物件は少なめ、6万円代半ばの物件がいくつかあるような感じです。1Kは4万円~7万円の範囲で、6.5万円前後の物件が多い印象。2LDKになると7.5万円~10万円の範囲で数は少なめ、特に10万円代の物件がいくつかあります。
駅徒歩20分以内、築年数を問わない賃貸アパートなら少し相場が下がり、ワンルームや1Kの物件が多めにあります。ワンルームなら3.1万円~7.4万円まで幅広く、4万円代半ばくらいの物件がボリューム帯。1Kも同様に3.1万円~7万円まで幅広くあり、4万円代半ば、5万円代半ば、6万円代半ばの3段階に分散している形です。(SUUMO掲載情報より抜粋、2021年2月25日時点)
舞浜はディズニー好きな人はもちろん、海や緑など豊かな自然に囲まれて暮らしたい人、のびのびとした環境で子育てをしたいという人にも適した街と言えそうです。日常と非日常が融合され、ほかの街では体験できないような暮らしが実現できるのではないでしょうか。
国内屈指のテーマパークが身近にあり、舞浜ならではの魅力になっている
大型の公園など緑も多く、ファミリーにも暮らしやすい
海浜都市ならではの美しい景観が魅力
舞浜駅ホームの延伸工事が進行中。工事完了後は混雑緩和が期待できる
居住エリアは主に駅の北口側。駅近物件は少ないが家賃はリーズナブル