2021年の『住みたい街ランキング』で、23位にランクインした柏。駅前に複数の大型商業施設を有し、活気にあふれた街です。都心へのアクセスや住環境も良く、幅広い層から支持を得ています。駅付近の再開発も検討されており、生活の利便性はますます向上するでしょう。
県内屈指のビッグ・ターミナルである柏駅。JR常磐線、JR常磐快速線(上野東京ライン)、東武アーバンパークラインの3路線が乗り入れており、交通アクセスが充実しています。快速を利用すれば、JR常磐線北千住駅まで約18分。JR上野東京ラインの接続により、東京駅まで36分、品川、横浜方面へもダイレクトにアクセスできるようになりました。また、JR常磐線は東京メトロ千代田線に乗り入れしているため、大手町や表参道、といった駅にも1本で行けます。
駅周辺には、『柏高島屋』や『柏高島屋ステーションモール』などの大型商業施設が点在。2018年には柏マルイが『柏モディ』としてリニューアルしました。近くには『柏駅東口駅前通り商店街(ハウディモール)』や『柏二番街』、また東口にはセレクトショップが集まった『ウラカシ』と言われるエリアもあり、買い物や飲食に事欠きません。商業施設や飲食店に多くの若者が集まることから、柏駅は「東の渋谷」や「千葉の渋谷」と例えられたこともあるようです。
さらに車やバスを使えば、『ららぽーと柏の葉』『セブンパークアリオ柏』『イオンモール柏』『モラージュ柏』にも行けます。平日は駅周辺で過ごし、休日はショッピングセンターで買い物といった具合に、その日の気分や状況で使い分けられるのも魅力です。
そのほかにもミニシアターやプラネタリウム、Jリーグクラブ『柏レイソル』のスタジアムといった個性的な施設が多いのも特徴。一方で、大きな公園や緑道も整備されており、緑豊かな一面も持ち合わせています。特に、柏周辺にはユニークな特色をもつ公園が豊富です。
『柏ふるさと公園』には広大な芝生広場があり、春になると200本の桜が美しく咲き誇ります。『手賀の丘公園』では、じゃぶじゃぶ池で遊ぶ子どもやBBQを楽しむ家族連れの姿も。『あけぼの山農業公園』にはシンボル的な風車があり、そのふもとに広がる花畑では四季折々の花を観賞できます。
そのほかにも、柏レイソルのスタジアムに隣接している『日立台公園』や、商業施設モラージュ柏に隣接する『松ヶ崎中央公園』などがあり、実にバラエティー豊かです。
柏市の中心として、多くの買い物客が訪れる柏駅周辺。2016年には、百貨店『そごう柏店』が43年の歴史に幕を下ろしました。第一駐車場の跡地には高層マンションが建設中、本館跡地の利用方法については今後も検討が続けられるようです(2021年3月現在)。
そごう柏店の閉店をきっかけに、柏駅では新たな街づくりが動き出しています。駅周辺の魅力をさらに引き出すため、2015年に『柏駅周辺まちづくり10カ年計画』が策定されました。今ある道路を歩行者が歩きやすい空間につくり直し、街中に歩行者優先の道路ネットワークを形成。道沿いには各通りの特性に合った施設を誘致し、多彩な魅力にあふれる市街地を目指しています。
さらに西口の北地区では、再開発事業で整備する施設計画案を検討中。柏高島屋前の道路を16m幅から25m幅に拡張するほか、公園や防災機能を兼ね備えた交流広場、タクシーが乗り入れる交通広場も新たに設ける想定です。この施設計画案は、協議を重ねたのち正式に決定されます。
街の活性化と利便性の向上が見込まれる柏駅周辺。今後もますます目が離せない街となりそうです。
柏の夏を彩る風物詩として、市民に親しまれている『柏まつり』。毎年7月下旬に開催され、約70万人もの来場客が集まるビッグイベントです。1969年に、初の試みとして『阿波踊りパレード』を開催したのが始まり。その後は地元の商工会が中心となり、大規模なお祭りとなりました。
イベント期間中の2日間は、神輿やパレード、吹奏楽の演奏など、バラエティーに富んだ催しが行われます。特に見逃せないのが、1994年からスタートした『柏ねぶたパレード』。高さ3m、幅6m、奥行4mという3基の柏ねぶたが広場に繰り出し、来場者の間近を練り歩きます。本場・青森のねぶたよりやや小ぶりではあるものの、見ごたえは十分です。
また8月上旬には、真夏の恒例行事ともいえる『手賀沼花火大会』を開催。柏と我孫子の2市による合同開催で、約1万3500発の花火が夜空を鮮やかに彩ります。水中花火やウルトラジャンボスターマイン、キャラクターマインといった多彩な花火は、見る人を魅了する美しさです。手賀沼花火大会は「次世代に残したいと思う『ちば文化資産』」に指定されており、市外からも多くの人が鑑賞に訪れます。
柏市は7年連続で待機児童ゼロを樹立しており、子育て支援の取り組みにも積極的です(2020年度現在)。駅隣接の商業施設『ファミリかしわ』には、『柏市妊娠子育て相談センター』と『駅前すこやかプチルーム』を設置。保健師や助産師が常駐しており、妊娠中、産後、子育て中の悩みを気軽に相談できます。2020年11月には、駅のすぐそばに乳幼児一時預かり施設『はぐはぐポケット中央』をオープン。「ちょっとリフレッシュしたい」「子どもを連れていけない用事がある」といったときに、子どもを一時的に預けられます。
また、駅周辺には複数の学校があり、教育面も充実。駅から徒歩8分の場所には、『千葉県立東葛飾中学校・高等学校』があります。千葉県が指定する中高一貫教育重点校で、生徒の自主性を重んじた校風が特徴です。質の高い教育活動を行うとともに、地域から信頼される学校づくりも推進され、。その成果もあり、地域では「東葛(とうかつ)」の愛称で親しまれています。
一方で、駅近辺には『岡田病院』『柏厚生総合病院』『深町病院』といった総合病院やクリニックなどが点在しており、幅広い層の世代が暮らしやすい環境といえそうです。
都心へ気軽にアクセスでき、商業施設が充実している柏駅。さらに子育て環境も整っていることから、柏は総合的に住みやすい街といってもよいでしょう。
駅の東側はマンションが立ち並び、西側は一軒家やアパートが多い傾向にあります。どちらも駅から離れるにしたがい住宅が増え、落ち着いた雰囲気になるのが特徴です。特に東上町は閑静な住宅街が広がるエリアで、単身者からファミリーまで幅広い層が住んでいます。向原町エリアにはファミリーが多く、静かで穏やかな雰囲気です。
駅周辺には商業施設のほか、商店街やドラッグストア、郵便局などがそろうため、どのエリアでも買い物に困ることはないでしょう。
柏駅の家賃相場は、駅から徒歩10分以内、築年数10年以内の賃貸マンションで、単身向けの1Kが7.8万円、二人暮らしやファミリー向けには、1LDKが10.9万円、2LDKが14.65万円、3LDKが平均14.75万円です。賃貸アパートで築年数を問わないならもう少し相場が下がり、ワンルームが4.35万円、1Kで6.15万円、1LDKなら7.7万円になります。都内に比べて家賃が安いため、費用を抑えたい人に向いています。
1K | 1LDK | 2LDK | 3LDK |
---|---|---|---|
7.8万円 | 10.9万円 | 14.65万円 | 14.75万円 |
大型商業施設の充実ぶりが光る柏駅。駅前はにぎわいを見せる一方で、少し離れると閑静な住宅街が広がります。駅付近には繁華街が一部あるものの、千葉県警や自治体の取り組みにより、住環境は比較的良好といえるでしょう。再開発の計画も進んでいるため、さらに利便性の高い街に成長すると期待が高まります。
2社3路線の複数路線が乗り入れる県内屈指のビッグ・ターミナル駅
駅周辺に大型商業施設が立ち並び、買い物や飲食に事欠かない環境
新たな街づくりが始動しており、再開発事業の施策計画が提案されている西口には3棟の超高層マンションも建設予定
約70万人が訪れる夏のイベント『柏まつり』。大迫力の柏ねぶたは必見
7年連続で待機児童ゼロを達成。子育て支援の取り組みにも積極的
駅周辺は商業施設や商店街が充実。どのエリアでも買い物に困らない
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2020/11~2021/1
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している