2019年より相鉄・JR直通線が運行開始。乗り換えなしで渋谷方面に約56分、新宿には約62分で行けるようになり、東京都心へのアクセスが便利になった海老名駅。駅前には、半屋外の大型商業施設『ビナウォーク』や『ららぽーと海老名』があり、駅から少し離れると相模川が流れるなど、都市の便利さと自然がうまく融合されたベッドタウンです。
海老名市は神奈川県のほぼ中央に位置しており、その玄関口となる海老名駅には3つの路線が乗り入れています。小田急小田原線は、急行を使えば新宿まで約50分。海老名が始発駅となる相鉄本線は最短35分で横浜まで直通しています。さらに、相鉄・JR直通線の運行が2019年より開始、都心へのアクセスの選択肢が増えました。茅ヶ崎から八王子方面を結ぶ相模線に乗れば、湘南の海や高尾山まで気軽に遊びに行くことができます。
また、鉄道以外にも高速バスターミナルや、羽田空港までのリムジンバス、深夜バスなども充実。県央地域初の高速・観光バスターミナル「BUSTLE(バァスル)海老名」が、2016年から運用を開始し、現在は3社が全国各地と海老名を結んでいます。深夜急行バスは新宿駅と横浜駅から平日深夜に運行。空港リムジンバスは羽田空港との間を毎日運行しており、所要時間は約60~85分ほどです。
さらに、海老名といえば東名高速道路(NEXCO中日本)で最も東京寄りにある海老名サービスエリア(SA)の存在です。2020年7月に「EXPASA(エクスパーサ)海老名」としてグランドオープンし、上り・下りあわせて約40店舗以上のレストランやフードコート、土産店があるほか、女性にうれしいパウダールームや授乳室も完備。休日1日あたりの平均立ち寄り者数は約5.9万人と全国で最も多く、立ち寄ったことがある人も多いのではないでしょうか。
東口の改札を出て目に飛び込んでくるのは大型ショッピングモール『ビナウォーク』です。1番館から6番館まであり、飲食店・映画館・雑貨屋・アパレルショップと、150以上ののお店が並んでいます。開放感のある半屋外のモールにカラフルな建物は、まるでテーマパークのよう! 2002年のビナウォークのオープンを機に海老名駅前が大きく生まれ変わったと言っても過言ではありません。
西口には『ららぽーと海老名』がスカイウォークで駅とつながっています。街のメインストリートである『エビーロード』を軸に、ファッション、グルメ、雑貨など約260もの店舗がにぎわいを創出。ほかにも駅周辺には『マルイファミリー海老名』『イオン海老名ショッピングセンター』『ダイエー海老名店』などの商業施設が集まっており、買い物に困ることはないでしょう。
ビナウォークのオープン以降、次々と商業施設が開業している海老名ですが、その開発は今もまだ現在進行形。まず、2016年に開始した、敷地面積約3万5000m2の『ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)』の建設が段階的に進んでいます。
まず、2017年に飲食をメインとする商業施設『ViNA GARDENS TERRACE(ビナガーデンズテラス)』が開業。予定されている3つのタワーマンションのうち、2019年には『リーフィアタワー海老名アクロスコート』が、2020年には『リーフィアタワー海老名ブリスコート』が竣工しました。さらにもう1棟のタワーマンションやサービス施設、オフィス棟を加え、2025年度の完成を目指しています。
駅に隣接する場所では、2021年4月19日に『ロマンスカーミュージアム』がオープン。「大人も子どもも楽しめる鉄道ミュージアム」として、小田急線開業当時の車両や歴代のロマンスカー車両を見たり、電車運転のシミュレーションができたり、新宿~小田原・箱根までの小田原線を再現したジオラマなど、多彩なコンテンツが用意されています。
さらに2022年には相鉄・東急直通線が開通予定で、東急東横線・目黒線と相互直通運転が可能になります。相鉄線の海老名駅は、現在駅舎を改良中。新しい駅舎は地上3階建てとなり、北側改札口も新設されます。
駅の周辺には、ショッピング以外にも親子で楽しめる施設が充実しています。2015年にリニューアルした『海老名市立中央図書館』は、TSUTAYAやスターバックスの併設に加え、子どもが楽しく本に親しめる空間になりました。キッズライブラリーには児童書や絵本が並び、授乳室も設置。ベビーカーの貸出サービスなどもあり、晴れた日には子連れでもテラス席での読書が楽しめます。
同じく2015年にオープンした『リコーフューチャーハウス』は、「人が集い、学び、成長する。そして未来を創造していく場」をコンセプトに運営されています。子どもたちが科学や技術を体験する「学習エリア」、知的好奇心に応える「イベント・セミナーエリア」、街とともに未来をつくる「ワーキングエリア」を配し、幅広い年代の人々が学びを発見するアフタースクールの場に。休日はプログラミングやリコー製品の分解など、独創的な学びを体験できる科学教室が開催されています。
ほかにも駅の南側に育児の相互援助を行うファミリーサポートセンター(海老名市役所内)や、子育てと教育の窓口を集約した『えびなこどもセンター』などがあり、日々の子育てをアシストしてくれます。
海老名のもう一つの魅力となるのが、少し足を延ばせば公園や自然が豊富にあるところです。駅の西側には、丹沢山系を望む神奈川県を代表する一級河川、相模川が流れています。その河川敷を活用した『相模三川公園』は、ららぽーとからも徒歩圏内 にあり、海老名駅西口から徒歩約15分と徒歩圏内。ちょっとした散歩やピクニック、本格的なスポーツを楽しめる憩いの場。であり、春には桜の名所として市民に親しまれています。
相模川を南に下ったところには、『海老名運動公園 』もあります。JR相模線「社家駅」から徒歩15分、小田急線・JR相模線「厚木駅」からは徒歩15分と徒歩圏内。自動車の場合は海老名IC(圏央道)で降り、「海老名インター入口」の信号を右折して1分ほど。駅からは徒歩で40分ほどかかりますが、車なら10分ほど。野球場やテニスコート、陸上トラックなどのスポーツ設備が充実しており、バーベキュー場を備えている点は、見逃せないポイント。休日に家族や仲間とスポーツをしたり、バーベキューをしたりと充実したオフを過ごせそうです。
さらに駅の東側には、徒歩で20分ほどのところに『伊勢山自然公園』が。遊具や施設などはありませんが、木々に囲まれた伊勢山の丘を歩くのは心地が良いものです。この手前には、国の重要文化財に指定されている『相模國分寺』もあり、散策スポットとして地元の人を中心に親しまれています。
海老名駅周辺の家賃相場は、駅徒歩10分以内、築年数10年以内の賃貸マンションで1Kは9.6万円、1LDKは10.8万円です。都内よりは安く住めますが、近隣エリアと比べると相場的にはやや高め。
賃貸アパートで築年数を問わないなら、かなり相場が下がり、ワンルームで4.7万円、1Kで5.85万円になります。
1K | 1LDK |
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9.6万円 | 10.8万円 |
行政サービスに目を向ければ、海老名市の「子ども医療費助成制度」の存在は、子育て世帯にとって大きな魅力です。所得制限なく、中学校3年生まで保険診療の自己負担分が無料になるこの制度。東京23区では同様の助成を行っていますが、東京都市部や神奈川県内では自治体によって自己負担があったり、無料になるのは小学校6年生までだったりするところも。共働き世帯が増えるなか、行政による子育て支援が手厚いことは大切なポイントの一つと言えるでしょう。
駅周辺の利便性、子育て環境、行政サービスを考慮した上で「この住宅相場で住めるなら」と考えるファミリーも多いのではないでしょうか。
JR相模線、相鉄線、小田急線の鉄道3線、圏央道海老名ICがあり、神奈川県央の主要駅の一つに数えられる海老名。商業施設が充実した駅周辺を中心に発展を遂げながら、少し足を延ばせば豊かな自然に出会えます。
大きな公園があり、子育て支援も充実しているとなれば、ファミリー世帯に人気が高いのも頷けます。そしてこれからも予定されている大規模な開発。市の玄関口として、さらなる発展が期待されています。
小田急線、JR相模線、相模鉄道の3線が乗り入れていて交通至便
ららぽーと海老名、ビナウォークなどの大型商業施設が充実
相鉄海老名駅の新駅舎、ビナガーデンズなど、今後も開発が進む
少し歩けば自然と歴史を感じられ、丹沢山系を望む豊かな自然環境が残る
教育・文化施設や医療費無料など、子育て支援サービスが充実
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2020/11~2021/1
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している