寝室を快適にするための照明やレイアウト、インテリアとは?

寝室を快適にするための照明やレイアウト、インテリアとは?

夜はぐっすりと眠れて、朝はパチッと目が覚めるような寝室があれば、毎日を元気に暮らすことができそうです。ではそんな理想的な寝室はどうすればつくれるのでしょうか。どんなインテリアや照明がいい? 建築家の橋本さんに教えてもらいました。

寝室のレイアウトはどうやって決める?

位置は暮らし方や家族構成、考え方で変わる

主寝室のレイアウトは、家族それぞれによって異なります。「リビングは明るい方がいいけれど、寝室は寝るだけだから北側でいいという方もいれば、風による方位を気にされる方もいます。また子どもはいずれ家を離れるから、夫婦の主寝室を一番良い場所にしたいという方もいらっしゃいます」と橋本さん。

方位・向きに関しては、それぞれの家族のスタイルによって変わるものなので「こうであるべき」という法則はないのです。どうしても土地の条件や周辺環境によって、希望の方位や向きにできない場合でも照明や窓、カーテンなどで理想に近づけることができます。

一方広さはというと「かつて主寝室は8畳が定番の時代がありました。当時は主寝室にたいてい鏡台(ドレッサー)を置いていたという時代背景もあるでしょう。しかし鏡台を置く必要がなければ6畳でシングルベッド2つであれば十分夫婦2人の主寝室をつくることができます」

6畳あればベッドを2つ置いても左右とベッドの足元に人が立てるスペースをつくることができます。ただし同じ6畳でも細長い6畳ですと左右のスペースをつくれなくなったりしますので、下記図のように左右が2間(約3.7m)×上下1.5間(約2.7m)といったカタチが理想的です。

6畳にシングルベッドを2つ並べた例

左右や足元にスペースがあれば、普段のベッドメイキングなどの使い勝手がよいだけでなく、将来介護が必要になったときも介護がしやすくなります。「またお子さんが幼いときはベビーベッドを側に置きたいのであれば、そのスペースも用意するといいでしょう」

もし提案されたプランの間取図に上記のようなベッドの配置がない場合は、設計士さんなどにベッドも書き込んでもらうといいでしょう。ベッドまで記載されていれば、出入口やクロゼットとの位置関係が使いやすいか判断しやすくなります。またドアやクロゼットの開き方はどうか、将来介護する場合も安心かなどもわかりやすくなります。

ベビーベッドを置いた例
ベビーベッドを置いた例
子どもがまだ幼かったため、夫婦のベッドの隣にベビーベッドを置ける主寝室に(画像提供/橋本さん)

浴室やトイレの音に注意

方位や広さにこだわりすぎて音対策を忘れてしまうと、後悔しかねません。「就寝後の音で問題になりがちなのが、浴室やトイレなどの水まわりの音です。お子さんが小さいうちは予想しにくいでしょうが、成長するにつれ、勉強やクラブ活動などで夜遅くにお風呂やトイレを利用したり、逆に朝早くシャワーを浴びたりする可能性があります。そのため主寝室が浴室やトイレの隣や、トイレ・浴室の直下にある場合は使用時の音に要注意です」

一方で、老後は深夜にトイレに起きることが多くなると言われていますが「夫婦2人だけで住む、あるいは既に子どもが独立して2人きりなのであれば、お互いのトイレ事情は理解しているでしょうから、トイレと主寝室が近くでもいいのではないでしょうか」

少なくとも深夜に起きて階段の上り下りをしなくて住むように、主寝室のある階にトイレを用意しておくといいでしょう。

クロゼットの大きさは全体の収納計画を踏まえる

主寝室にクロゼットを備える場合、寝室だからこれだけ必要、ということもありません。家全体の収納計画に基づき、家族それぞれの寝室や個室にクロゼットを備えるようにしましょう。各寝室にクロゼットを設ける場合、何をどれだけ収納するのかを考え、クロゼットの広さを決めるようにしましょう。

またこんな方法もあります。「例えば浴室と洗面室の隣にファミリークロゼットを設ければ、各部屋にクロゼットを備える必要がなくなります」。ファミリークロゼットでお子さんも自分の衣類を片付けるようにルールをつくれば、しつけにもなりそうです。

このように寝室のクロゼットだけを考えるのではなく、家全体の収納計画をまず考えることが先決です。

寝室の照明計画はどうすればいい?

目に光が直接当たらないようにする

ご存じの方もいるでしょうが、照明には色があります。一般的に勉強には白い光、リビングや寝室は黄色い光がいいと言われています。黄色い光はリラックス効果があり、眠りを妨げにくいからです。

「また天井からの灯りは、頭ではなく、スポットライトで足元やベッドの脇を照らすようにするのが理想的です。直接的な光が顔(目)に当たると眠りを妨げかねないからです。もし天井の中央部にシーリングライトを灯す場合は、リモコンで照度を調整できるようなタイプがオススメです」

逆に朝は、自然と太陽の光が徐々に入ってきて、目が覚めるようにするのが理想的です。土地の条件や周辺環境で難しい場合は、下記のようなシーリングライトを利用するといいでしょう。

時間に合わせて明るさを変えてくれるシーリングライト
時間に合わせて明るさを変えてくれるシーリングライト
時刻を設定すると明るさや色の光りを自動で切り替えてくれる。就寝時は頭側と足元側の壁を間接照明のように照らす(画像提供/パナソニック)
時間に合わせて明るさを変えてくれるシーリングライト
設定時刻の少し前から、明るさと光の色が徐々に変化し、設定時刻になると明るくなるとともにアラーム音も鳴らして起床をサポート(画像提供/パナソニック)

顔(目)に直接光が当たらないよう間接照明を上手く活用するのも効果的です。「壁にピクチャーレールを設けて、絵や写真にダウンライトを当てるのも間接照明の一つの方法です」

間接照明+ピクチャーレール
間接照明+ピクチャーレール>
間接照明でピクチャーレールに飾った絵や写真を照らすようにすると、顔(目)に光が当たらず、インテリアとしても美しくなります(画像提供/橋本さん)

そのほか就寝前に本を読むのであれば手元灯があると便利ですし、足元灯があれば深夜に起きた場合でも目が覚めにくくなります。

非常時に携帯電灯になるフットライトもある
非常時に携帯電灯になるフットライトもある
コンセントに差して使用するフットライト。普段は周囲が暗くなると自動で点灯(左)し、停電時にも自動点灯(中)する。さらに非常時にはコンセントから取り外して携帯電灯として利用できる(画像提供/パナソニック)

寝室のインテリアは何に注意すればいい?

インテリアではどんなことに注意すればいいのでしょう。映画『アメリ』では、真っ赤な壁紙の寝室が印象的でしたが、目の覚めるような壁紙は避けるべきでしょうか。「真っ赤な壁紙というのは、欧米のような広い寝室だから似合うということもあるでしょう。しかし、寝室はリビングと違い個人スペースですから、本来は自分の好みのインテリアにしやすいスペース。またリビングと違って置く家具もある程度絞れますから、コーディネートもしやすいと思います。最近の壁紙は色や柄、素材感も豊富ですからチャレンジしてほしいですね」

映画『アメリ』の寝室のように大胆に、とはいいませんが、例えば壁の一面にアクセントクロスを張るだけでも、寝室のイメージがかなり変わります。「壁ではなく天井でもいいと思います。映画のように赤も素敵だと思いますが、寝る場所であることを考えると、落ち着ける色がオススメです」

壁にアクセントクロスを張った例
壁にアクセントクロスを張った例>
頭側の壁一面に濃い色と柄のアクセントクロスを施工(画像提供/橋本さん)

寝室をつくる際の注意点とは?

浴室やトイレの隣は避けた方がいいという、音の問題に関しては先述した通り。また照明に関しても顔(目)に光を当てないようにと説明しました。他に注意点はあるのでしょうか。

「意外と忘れがちなのが、ベッドマットの搬入経路です。ベッドのフレームは分解すれば搬入できることが多いのですが、ベッドマットは分解できません。玄関や階段が狭いと、ベッドマットを入れられない場合があるのです」。使用予定のベッドの大きさが決まっているのであれば、あらかじめ施工会社に伝えておいたほうがいいでしょう。

また、将来のことも考えておくといいでしょう。「例えば将来親と同居する場合、どこを寝室にするのか。例えばリビングに隣接する和室を設けておき、そこを親の部屋にして、将来は自分たちもそこを使えるようにするとか」

あるいは子どもが独立したら、子ども部屋を自分たちの主寝室にリフォームしようとか。老後は夫婦一緒の部屋ではなく、別々の部屋で過ごしたいというご夫婦もいらっしゃいます。その場合、将来リフォームで二部屋に分けられるようにしておくのか、子ども部屋を利用するのか、いろいろ方法があります。また別々の部屋でも間にウォークインクロゼットを設けて、緩やかに繋がるようにしておけば、深夜に相手の異変に気づきやすくなります。家族それぞれの考え方があるでしょう。将来のことも考えて寝室計画を立てることをオススメします。

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取材・文/籠島康弘 
公開日 2019年10月09日
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