クローゼットの収納アイデア【プロに学ぶ】収納術のコツを学んでスッキリ整理!

最終更新日 2026年06月08日
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【プロが教える】クローゼットの収納アイデア コツを学んでスッキリ整理!

気を抜くと、洋服やバッグ、小物でぎゅうぎゅうになってしまうクローゼット。どこに何を収納したか分からなくなったり、買ったまま忘れていた洋服が季節はずれに出てきたり。多くの人が悩んでいるウォークインクローゼットやクローゼットの整理方法。片付けやすく取り出しやすい収納術を、おうちスタイリスト(R)の米村大子さんに聞きました。

クローゼット収納を上手に始めるコツは?

クローゼットはもともと洋服をしまうスペース

住まいの洋室に設けられるクローゼット。もともとは衣類のほか、スカーフやマフラー、帽子、バッグなどの服飾雑貨、といった「身につけるもの」をしまうスペースを指していました。

「最近は、和室のない家が増えたことで押し入れがなくなり、クローゼットの中に来客用の布団を収納するケースもあります。各部屋にクローゼットが設けられるようになって、子ども部屋ではおもちゃを、リビングでは学校関係の書類など、その部屋で必要だけど、今は使っていないさまざまなものを収納する場所となりました」(米村大子さん、以下同)

洋服をしまう場所だったクローゼットが、物入れや押し入れとしての機能も担うようになったというわけです。

クローゼットは各部屋にあるとメリットが多い

「クローゼットを多機能な収納場所として上手に使うためには、各部屋にクローゼットがあるとラクですし、メリットが多いです。片付けがラクになるだけでなく、収納家具を置いた場合に比べて部屋の中で使える床面積が広くなります。部屋の中に収納家具の凹凸がないので掃除もラク。地震のときも造り付けのクローゼットは倒れる心配がないので安心です」

注文住宅やリフォーム、リノベーションのプランニングをするとき、分譲マンションや分譲一戸建て、賃貸物件を検討するとき、各部屋にクローゼットが設けられているかを確認しておくことが大切。入居後の片付けやすさ、掃除のしやすさが違ってきます。

ちなみに、最近の住宅は、一昔前の建売住宅やマンションに比べて、収納スペースが効率よく、広く確保される傾向にあります。収納スペースは狭ければものが片付かずに困りますが、広すぎても部屋の面積が減ってしまい暮らし心地に影響します。目安ですが、 収納率(住宅の床面積に占める収納面積)は13%程度が一般的です。

クローゼット収納のコツは「使うもの」をしまうこと

家にあるクローゼットを、どうすれば上手に使えるのか。クローゼットのタイプによる使い分けや上手な収納アイデアなど、具体的な解説はあとでじっくり解説。まずは、何をしまうのが上手なクローゼット活用につながるのか、そのコツを知っておきましょう。

クローゼットの容量をたっぷり確保したとしても、あれもこれも収納してしまうと、あっという間に中はいっぱいになってしまいます。

「クローゼットは、『使うものをしまう場所』と考えるのがいいでしょう。つまり、使わないものは収納しない。この場合の使わないものというのは、『不要なもの』を指します。雛人形や五月人形、クリスマスツリーなどは普段は使わないけれど不要なものではありません。また、アルバムや思い出の品なども使わないけれど、不要ではありません。このようなものをクローゼットに収納するのはアリ。でも、壊れてしまって処分をすることになっているような『不要なもの』を、クローゼットにしまいこんでしまうと、せっかくの収納スペースが無駄になってしまいます」

限りあるクローゼットの収納力を最大限に活かすためにも、まずは、「収納するのは使うもの。不要なものはしまわずに処分する」ことを念頭に、クローゼットの使い方を考えることが大切です。

ウォークインクローゼットとクローゼット。収納量はどう違う?

クローゼットとウォークインクローゼットの違い

洋服などをまとめて収納しておけるクローゼット。衣類を収納する場所が決まっていると部屋の中に脱いだものが散乱せず、すっきり片付くメリットがあります。ところが、そのクローゼットの中が片付かずに困っている、という声は多いもの。そこで、整理や収納アイデアを学ぶために、まずはクローゼットのタイプ別に使い勝手のメリットやデメリットを知っておきましょう。

クローゼットには、壁面に沿って設けられる奥行きの浅いタイプや、歩ける空間のある小さな部屋のようなウォークインクローゼットと呼ばれるタイプがあります。どちらもクローゼットなのですが、この記事では、前者をクローゼット、後者をウォークインクローゼットとします。

収納効率で選ぶならクローゼット

クローゼットとウォークインクローゼット、収納量が多いのはどちらでしょうか。

壁の一部を凹ませて設ける奥行き約60cmのクローゼットと、小さな部屋の形状をした空間をクローゼットとして使用するウォークインクローゼット。

「クローゼットは内部のすべてが収納スペースですが、ウォークインクローゼットの場合は、中に人が歩けるスペースが必要で、そこにはモノを置くことができません。つまり、家の中で同じ床面積を収納に充てるとすれば、奥行きのあるウォークインクローゼットを多くするより、壁面に沿ってクローゼットを増やすほうが収納効率は高くなるのです」

壁面クローゼットの写真
内部のすべてを収納スペースにできるクローゼット。ただし、折り畳みタイプの扉は内側のモノが取り出しにくい難点がある(画像/PIXTA)
ウォークインクローゼットの写真
たくさんモノを収納できそうなウォークインクローゼットだが、斜線の部分はモノを置かないのが鉄則(画像/PIXTA)

布団などかさばるものを収納するならウォークインクローゼット

収納効率はクローゼットのほうがいいのに、ウォークインクローゼットにニーズがあるのはなぜなのでしょう。

「和室が減ってきていることに要因があります。和室がないと押入れもなく、お客様用の布団や季節外の布団をしまう場所に困ります。そこで、奥行きのあるモノもしまいやすいウォークインクローゼットに人気があるのでしょう。ウォークインクローゼットは洋服以外にも、季節外の家電などかさばるものをしまうのに便利です」

【住宅別】クローゼットの活用法

注文住宅は場所や用途でクローゼットのタイプを使い分け

洋服や下着類など奥行きが必要ないものならクローゼットを、かさばる布団などもしまいたい部屋にはウォークインクローゼットをと、収納するモノと場所を考えるのが床面積を無駄なく使うためのポイント。そのほか、注文住宅なら、2つの子ども部屋の間にどちらからも出入りできるウォークスルークローゼットを設けると、きょうだいで共有するモノが多い場合にぴったりです。

「オススメなのは洗面室に家族共用のクローゼットをつくること。帰宅して手を洗ってから部屋着に着替えたり、入浴時に下着を洗濯機に入れてお風呂あがりにパジャマになったりするときに便利。洗濯、乾燥、畳んでしまうのも1カ所ですむので家事効率がアップします」

なお、洗面室や浴室に近い場所にあるクローゼットは湿気が心配。クローゼットの扉を定期的に開放したり、扉のないクローゼットにしたりなど、湿気がたまらない工夫が必要です。また、水回りスペース全体の通風や換気にも気をつけましょう。

洗面室に設置する家族共用のクローゼットのイラスト
下着やパジャマ類は洗面室に収納すると便利。クローゼットの中を、家族それぞれの引き出しケースやカゴで分けておくと使いやすい

賃貸住宅でクローゼットがない場合は押入れを活用

クローゼットのない賃貸住宅の場合、押入れに余裕があれば突っ張り棒やカラーボックス、引き出し収納ケースなどを活用して、クローゼット代わりにする方法もあります。
「押入れは奥行きがありますから、手前と奥で分けてよく使うものは手前に。縦半分で分けて片側をクローゼットに、もう片側は布団などの収納にして、戸を一度開けるだけで身支度が済むようにすれば、慌ただしい朝にバタバタしません」

押入れをクローゼットとして活用した実例の写真
押入れをクローゼットとして活用した例。普段使わないモノは上や奥に収納。よく使うものは手前に(画像提供/おうちスタイル札幌)

子どもの独立後などは部屋をまるごとクローゼットに

使わなくなった子ども部屋など、活用していない部屋がある場合は、その部屋をウォークインクローゼットとして使うのもいいでしょう。
「わが家も、玄関を入ってすぐの部屋に、各自の部屋にあったタンス類を移動して、共用のウォークインクローゼットにしています。届いた荷物を仮置きしたりするにも便利です。部屋のドアを取り外しておけば、風通しもいいですし、出入りもラクなんですよ」

プロ直伝!クローゼットの収納アイデアや便利グッズ

「人別」「季節別」「目的別」に収納場所を分ける

どこに何が収納されているかがひと目でわかり、取り出しやすく片付けやすいクローゼットにするには、収納しているモノに最短でアプローチできるように区分けをすることがポイントです。

例えば、家族で共用するクローゼットなら、左半分を夫の衣類、右半分を妻の衣類、というようにスペースを「人別」に分ける。秋冬物と春夏物など「季節別」に分ける。左半分にスーツ、右半分に普段着など、「目的別」で分ける、などの工夫で整理も出し入れもしやすいクローゼットになります。

「人別」に分けたクローゼット
「人別」に分けたクローゼットの収納例のイラスト
左を夫のもの、右を妻のものに分けた「人別」の収納方法。片側の扉を開ければ、自分のものをすべて見渡せる
「季節別」に分けたクローゼット
「季節別」に分けたクローゼットの収納例のイラスト
季節別に分けた「季節別」の収納方法(左:秋冬物 右:春夏物)。引き出しケースは季節外のモノを奥へ。衣替えの時期に手前と奥を入れ替える。キャスター付きにすると便利
「目的別」に分けたクローゼット
「目的別」に分けたクローゼットの収納例のイラスト
休日と仕事など場面によって服装が違う人に便利な「目的別」の収納方法(左:休日用 右:仕事用)。「普段用とお出かけ用」「通学用と休日のスポーツ用」など、自分の使いやすいように分けるのがオススメ

下の写真はなんとなく雑然としていたクローゼット内を、「人別」で分けたケース。もともと収納スペースとしては余裕がありましたが、夫と妻の衣類が区別されることなく収納されていました。そこで、左側に夫のもの、右側に妻の物を収納。オレンジ色のケースにはバッグなどの小物を入れてあります。夫は左の扉だけを、妻は右の扉だけを開けて、その位置から動かずに身支度を完了させられます。

Before
整理する前のクローゼットの実例写真
After
「人別」に分けて収納したクローゼットの実例写真
左に夫の衣類、右側に妻の衣類を。「人別」に分けて収納したケース(画像提供/おうちスタイル札幌)

「季節別」「人別」「目的別」のどのタイプでもオススメなのが、冠婚葬祭セットをつくって収納しておくこと。急な弔問にも慌てず対応できます。
「礼服のほか、式場で履く靴、女性ならバッグと、バッグの中には数珠や白いハンカチ、黒いストッキングなど必要なものを一式まとめておきましょう」

可変性のある棚やポール、グッズを活用

「新築マンションや新築建売では、クローゼットにポールや棚がついていない場合があります。引き渡し前に設置してもらったり、入居後に自分で収納家具を入れたりなど、使いやすいようにアレンジできるのはメリットです。家族構成やライフスタイルの変化で収納するモノや量も変わってきますから、自分でアレンジする場合は、棚板の位置を変更できる可動棚にしたり、長さを調整できるポールなど可変性のある収納グッズを活用したりすることで、片付けやすいクローゼットをキープしやすくなります」

下の写真の収納棚は、棚板位置が細かく変えられるもの。
「棚には、ニトリや無印良品、100円ショップなどで売られている収納ケースを。棚の奥行きが深い場合は、それに合わせたケースにすると、引き出しの奥のモノが取り出しにくくなります。奥行きの半分以下のケースを使い、奥には季節外や普段使わないモノを入れたケース、手前には今使うモノを入れたケースに分けておくと使いやすいですね」

また、一度着たけれど、まだ洗濯するほど汚れていない衣類を収納ケースに戻すのは抵抗がある、という場合は、カゴを用意して、洗濯するまでの仮置き場にしておくのがオススメ。

ウォークインクローゼットに棚を造作した実例写真
ウォークインクローゼット内に棚を造作。収納したいモノに合わせて棚板の枚数や位置を変えられる。左下のカゴは一度着た洋服が入っている(画像提供/おうちスタイル札幌)

そのほか、収納用品以外のグッズも、クローゼット内で活躍します。
「使っていないエコバッグをポールからS字フックで吊り下げてタイツやストッキングを入れたり、A4の書類を入れるためのファイルボックスにバッグや帽子を入れたりもオススメです」

ファイルボックスを活用したクローゼットの収納の実例写真
ファイルボックスに普段使わないバッグや帽子を入れてクローゼットの奥へ。型くずれも防げる(画像提供/おうちスタイル札幌)

また、ポールが足りなければ100均で買えるS字フックと突っ張り棒を使った簡単なDIYで増やすことも可能。
「子どもが上のポールに手が届かないうちは、こんなふうに、低い位置に子ども専用のコーナーをつくってあげるといいでしょう。突っ張り棒は長さを変えられる点も便利ですね」

S字フックを活用したクローゼットの収納の実例写真
S字フック2本で突っ張り棒を吊るしただけで、丈の短い洋服がたくさん収納できるように(画像提供/おうちスタイル札幌)

クローゼットは、収納するモノの奥行きや長さをそろえることで、空間に空きをつくることができます。
「空いた空間で何ができるかを考えてみるといいでしょう。引き出しケースやファイルボックスを置いて収納量を増やしてもいいですし、わざと空けておいてアクセサリーと鏡を置く場所をつくってもいいでしょう。片付けるときや取り出すときに、どうすれば自分がラクかを考えると、よいアイデアがみつかるかもしれません」

まとめ

収納効率が高いのはクローゼットだが、奥行きのあるモノをしまうためにウォークインクローゼットがあると便利

「人別」「季節別」「目的別」に収納場所を分けると使いやすい

棚やポールは家族構成の変化に合わせて移動できるものがオススメ

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取材・文/田方みき イラスト/梶谷聡美
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