エコ住宅最新事情 2010

エコ住宅最新事情 2010

エコ住宅市場が注目されているワケは?「市場動向編」

住宅エコポイントがスタートしたこともあり、「エコ住宅」が盛り上がっている。少し前までは「エコ=高い」というイメージがあったが、最近は環境だけでなくコストダウンで財布にもやさしくなっているらしい。

エコポイントで盛り上がる「エコ住宅市場」

エコポイントで住宅のエコ化が進む!?

グラフ「家庭部門からのCO2排出量の推移」「住宅エコポイント申請戸数の推移」

地球環境問題がクローズアップされるなか、温暖化の原因とされるCO2排出量の削減が課題となっている。だが、実際には削減はなかなか進んでおらず、なかでも家庭からの排出量はむしろ増加気味だ。2008年度は不況の影響で前年度より排出量が減ったが、京都議定書の基準年である1990年度と比べると34.2%も増えている。住宅のエコ化は「待ったなし」の宿題といえる状況なのだ。

そこで景気対策と合わせ、住宅のエコ化を進める政策として国が導入したのが、2010年3月から受付を開始した住宅エコポイントだ。一定の省エネ基準を満たす住宅を新築したり、リフォームした場合に、1戸当たり最高30万ポイントが交付される。ポイントは1ポイント=1円に換算して住宅の追加工事や商品券、地域産品などと交換できる仕組みだ。制度がスタートして以来、ポイントを申請する戸数が順調に伸びている。対象となる住宅は2010年末までに着工していることが条件だが、期限の延長が打ち出された。

エコ住宅はこんなに身近になっている

エコ設備や自然素材でCO2と光熱費を削減

グラフ「住宅用太陽電池出荷量の推移」「家庭用ヒートポンプ給湯器出荷台数の推移」

そもそもエコ住宅とはどんな住宅を指すのか。いろいろな定義があるが、住宅エコポイントの基準では壁や窓の断熱性を高め、効率の高い給湯器やエアコンなどを設置することを求めている。このほか最近では、太陽光発電システムやLED照明などの省エネ設備を搭載するケースも少なくない。

なかでも注目度が高まっているのが、太陽光発電システムだ。数年前までは設置コストが高く、光熱費が安くなっても「元を取るのに20年以上かかる」と言われていたが、メーカー側の開発競争で設備の価格が下がってきた。さらに2009年に国が1kW当たり7万円の補助金を開始し、同年11月からは太陽光発電で余った電力を従来の2倍の価格で電力会社が買い取る制度がスタート。自治体の補助金も利用すると10年前後で初期投資を回収できるケースもあるとも言われており、市場が一気に盛り上がっている。

このほか、効率の高い給湯機としてはヒートポンプ給湯器(エコキュート)や潜熱回収型給湯機(エコジョーズなど)の普及が進んでおり、国や自治体の補助金制度が使える場合もある。断熱性の高い複層ガラスや、10年程度は取り替え不要と言われるLED照明を採用するケースも増えており、光熱費を節約できる点が人気だ。

また、機械だけでなく自然素材や植物などを利用したエコ住宅も増えてきた。最近では屋上や壁面を緑化したり、ヘチマやゴーヤなどツル性の植物を窓辺に植えることで、夏の陽差しを遮って冷房の使用を抑えるケースが目立っている。新築住宅などにツルを伝わせるネットを張れるよう、あらかじめフックなどを取り付ける物件もある。

取材・文/大森広司(オイコス) イラスト/藤田美菜子
公開日 2010年09月15日
最終更新日 2016年02月05日
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