建売VS注文 建売住宅、注文住宅の特徴を比較しよう

建売VS注文 建売住宅、注文住宅の特徴を比較しよう<br />

同じ戸建てでも、建売住宅を「買う」場合と、注文住宅を「建てる」場合では、入居までの期間やコスト、プランの自由度などが違ってくる。それぞれの特徴を比べてみて、自分に合っているのはどれかを考えてみよう。

「買う」と「建てる」はこう違う!

入居までの期間

入居まで最短で済むのは建売住宅

完成済み、またはプランが決まっている着工前、工事中の段階で土地も合わせて購入するのが建売住宅。売買契約やローンの手続きが済むと引き渡しになるため、完成済み物件の場合は契約から1カ月程度での入居も可能だ。

土地探しとプランニングがポイントの注文住宅

土地探し・購入と、施工会社探しから行う注文住宅。土地探しや施工会社選び、プランニングにどれくらいの時間をかけるかによって、入居までの期間が大きく違ってくる。建築条件付きの土地を購入した場合は、一定期間内(3カ月の場合が多い)にプランニングを終えて建設請負契約を結ぶことになるため、入居までの期間は把握しやすい。

◇家・土地探しから入居まで

家・土地探しから入居まで
※建売住宅は、SUUMO「2014年新築一戸建て購入調査」より
※注文住宅は、SUUMO「2013年注文住宅動向調査」より

土地・建築コスト

かかるお金が明確なのが建売住宅

建売住宅の場合、土地+建物で販売されるため価格が明確。複数の戸建てを同じ仕様で建てることが多いため、設備や住宅資材をまとめて仕入れたり、施工を効率的に行ったりでき、同じものを注文住宅で建てるよりも割安にできる。

コストを自分で調整できる注文住宅

予算に合わせてコストを調整できるのが注文住宅。プランニングの段階で予算をオーバーしそうになったら、お金をかけるところと、かけないところを取捨選択。例えば、「システムキッチンにはお金をかけて、将来、張り替えられる壁紙は手ころな価格のものにする」「外観を外壁材を多く使わない凹凸のないデザインにしてコストを下げ、建具や床に無垢材を使う」など、こだわりたい優先順位を決めておくといいだろう。
建築条件付き土地は、土地が周辺相場よりも手ごろな価格に抑えられていることが多いため、土地の購入と家の建築を別々に行うよりも全体のコストを下げられる場合がある。

◇建物+土地の購入・建築費用の全国平均

建物+土地の購入・建築費用の全国平均
国土交通省「平成25年度 住宅市場動向調査」より。住宅の取得費用は地域によって差がある。注文住宅の平均取得費用は首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)では5259万円(平均敷地面積179.6m2)、中京圏(愛知県、岐阜県、三重県)では4320万円(同312.7m2)、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県)では5379万円(同161.0m2)だ

契約内容

土地と建物をセットで契約する建売住宅

建売住宅を「買う」場合、土地と建物はセット。売主と「売買契約」を結ぶことになる。

土地と建物、それぞれを契約するのが注文住宅

土地を買って注文住宅を建てる場合、まずは土地の売主と「売買契約」を結び、家を建ててもらう施工会社と「建設工事請負契約」を結ぶ。
建築条件付き土地を購入する場合も同様で、土地の売主と「売買契約」を、注文住宅の施工会社と「建設請負契約」を結ぶ。ただし、土地の売主と施工会社が同じ場合もある。

◇「買う」か「建てる」かで、契約先が違う

建売住宅を買う 注文住宅
建てる 建築条件付き土地に建てる
契約先 土地 土地と建物をセットで売主と売買契約 売主と売買契約 売主と売買契約
建物 施工会社と建設工事請負契約
※建築家に設計のみを依頼する場合は、建築家と設計契約、施工会社と建設工事請負契約
施工会社と建設工事請負契約
※土地の売主と施工会社が同じ場合もある

プランの自由度

バリエーションもいろいろな建売住宅

建売住宅は、すでにプランや仕様が決まった状態で売り出されるため、間取りを変更するなどの自由度は期待できない。ただし、最近は立地に合わせて郊外なら子育てしやすいプラン、都心に近い立地なら共働き夫婦を想定して家事のしやすいプランを用意するなど、バリエーションもいろいろ。太陽光発電を標準で搭載している建売住宅もある。

プランの自由度が高い注文住宅

予算の範囲内で外観デザインや間取り、住宅設備、内装材、建具などすべてを自由に選んでいけるのが注文住宅のよさ。ただし、土地の条件によって希望する広さや高さが確保できない場合もある。家の規模やカタチにこだわる場合は、土地を購入する前に、希望が叶う土地かどうかを確認しよう。

仕上がりのイメージ

実物を見て確認できる建売住宅

実物を見て確認できる建売住宅

完成済みの建売住宅は、出来上がっている家を自分の目で見て確認できるのがポイント。実物を見て、空間の広さや内装材の質感、風通しや日当たりなどさまざまなことをチェックしてから購入を決められるため、引き渡し後に「思っていたよりも天井が低い」「キッチンが狭い」など、イメージの違いを防ぐことができる。

未完成の状態で販売されている建売住宅の場合、工事がていねいに行われているかなど、建築過程を確認できる安心感はあるが、完成後の建物は間取図や完成予想図などから想像することになる。イメージと実際が大きく違わないよう、似たプランのモデルハウスがあれば見学したり、キッチンや浴室、洗面台などの住宅設備はショールームで確認したりするといいだろう。

綿密なイメージづくりが必要な注文住宅

注文住宅は図面や予想完成図から間取りや住宅内の動線を想像し、部材のサンプルでイメージを膨らませることになる。建売住宅と違い実物を見ることはできないが、施工会社のモデルハウスや現場見学会などで施工例を見たり、綿密な打ち合わせを行うことで、イメージと実際の大きなギャップを防ぐようにしたい。

資金計画

資金をまとめて借りられる建売住宅

土地と住宅を一括購入するため、必要な資金は住宅ローンでまとめて借りられるのが建売住宅。必要書類の用意や契約などの手間が1度で済むメリットがある。

土地と建物の2本立てで借りる注文住宅

注文住宅の場合、まず、土地を購入するための資金が必要。また、建築資金も契約時の手付金、着工金、中間金、引き渡し時の残金と数回に分けて支払うことになるのが一般的。土地分と建物分で2本のローンになることや、借入金が出る前の着工金や中間金を自己資金でまかなえない場合は、つなぎ融資と呼ばれる短期のローンを借りるケースもあるなど、支払いや借り入れが複数回発生する。いつどんな支払いがあるか、そのお金はどう調達するか、施工会社や土地の仲介会社と早めに打ち合わせをしておくことが大切だ。

◇「買う」「建てる」それぞれの特徴

建売住宅を買う 注文住宅を建てる 建築条件付き土地に注文住宅を建てる
入居までの期間 注文住宅に比べて短い。 土地探しやプランニングの期間、工期によってさまざま。 土地探しまでは人それぞれ。土地が決まれば入居時期が見えやすい。
コスト 仕入れや施工の合理化などで、同じものを注文住宅で建てるよりもコストは低い。 コストをかけるところ、かけないところを選択できる。 土地の価格が相場より低いケースが多い。建物はコストをかけるところ、かけないところを選択できる。
契約内容 売主と「売買契約」を結ぶ。 土地の売主と「売買契約」を、注文住宅の施工会社と「工事請負契約」を結ぶ。建築士に設計のみを依頼する場合は、建築士と「設計契約」を結ぶ。 土地の売主と「売買契約」を、注文住宅の施工会社と「建設請負契約」を結ぶ。土地の売主と施工会社が同じ場合もある。
プランの自由度 既に決まっているので自由度は期待できない。 細かなところまで自分で選べて自由度が高い。 指定された施工会社のできる範囲内になるが、自由度は高い。
仕上がりのイメージ 通常は完成済み、または建築中なので仕上がりのイメージがつかみやすい。 図面やサンプル、ショールームなどでプランを決めるため、全体のイメージはつかみにくい。
資金計画 土地と住宅を一括購入するため、資金計画が立てやすい。 通常は、土地の支払いと、住宅の建築費用の支払いの2本立て。分割での支払いが多く時期や割合はケースバイケース。

建売住宅と注文住宅の特徴を知ったら、自分はどっちが合うかを判断しよう

同じ一戸建てでも、建売住宅を買うか、注文住宅を建てるかで、入居までの期間や過程はさまざまだ。それぞれの特徴や違いが分かったら、どんな家に住みたいのか、いつごろまでに入居する必要があるのかなどを考えて、自分が「買う派」なのか「建てる派」なのかを判断しよう。

文/田方みき、イラスト/アサミナオ
公開日 2014年11月26日
最終更新日 2016年09月23日
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