今ドキのキッチンのスタンダードって?

今ドキのキッチンのスタンダードって?

ウチのキッチンもそろそろ古くなったけれど、最新型と使い勝手があまり変わらないようならまだこのまま使っていてもいいかも……そんな風に、買い替えに踏み切れない人もいるのでは?そこで今ドキのシステムキッチンを調査マスターのタロウとヨウコが調べてみることに。するとキッチンはここ10年程度で驚くほど大きく進化していた!

今ドキのキッチンは料理も掃除もしやすく、デザインもすてきなのは当たり前

2000年以降のキッチンは、それまでと比べて飛躍的に進化。料理も掃除もしやすくなり、リビング・ダイニング・キッチンに置いてもサマになるデザイン性、さらに収納力や安全性も向上している。左記はほんの一例だが、機能別に今ドキのキッチンの特徴を詳しく見ていこう

憧れの対面式 キッチンも、リビングのインテリアに合わせやすい!
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最近は単独のキッチンルームではなくリビング・ダイニング・キッチンが主流。そのため「家具としてのキッチン」のデザイン性や収納性などが進化している。写真はリビング側をバーカウンターとして使用する例(ザ・クラッソ/ TOTO)

シンクとワークトップのつなぎ目がなく、汚れが詰まらない!
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シンクとワークトップは、一体成形することでつなぎ目を解消。また写真のように人造大理石製のワークトップとステンレス製のシンクでも、つなぎ目を滑らかにして、汚れを拭き取りやすくなっている(ピタットジョイント/ LIXIL)

高さも、シンクのレイアウトも、自分好みに変えられる!
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今ドキは自分の身長に合わせて高さを選べるほか、写真のようにシンクの位置を選べるキッチンもある。シンク左に洗った食器が置けるようにするか、中心ですべての作業を行うか自分の好みで選べる(タカラスタンダード)

Q. 掃除はどれだけラクになったの?

A. 汚れにくいから毎日の掃除がとってもカンタン

10年ほど前に、ゴミを収集して、さらに下水道の臭いが上ってこないようにする排水トラップが小型化された。これによりシンクと排水口の一体成形が可能になり、つなぎ目がなくなったことでゴミが詰まらなくなった。またゴミ受け皿の形状の工夫などでゴミが集まりやすく、また捨てやすくなっている。油汚れが気になるレンジフードも、整流板と呼ばれる平らな板を備えたタイプが主流に。普段は整流板をサッと拭いておけばいいなどお手入れが簡単になっている。

シンクと排水口の一体成形など、汚れがつきにくくなった
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ステンレス製も人造大理石製も、排水口をシンクと一体で成形することが可能に。これによってつなぎ目がなくなり汚れがつきにくくなった。
写真はステンレスシンクと排水口を一体成形した例(クリンレディ/クリナップ)

フィルターが汚れにくくなり、お手入れがラクになった
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かつてはフィルターがむき出しだったが、今ドキは整流板を装備したレンジフードが主流。これによりフィルターに油がつきにくくなり、普段は写真のように整流板を拭く程度ですむようになった(ゼロフィルターフードeco / TOTO)

シャワー型水栓で、節水しながらシンク内をキレイにできる
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今ドキは節水しながら、ホースが引きのばせてシンク内の野菜くずなどをしっかりと洗い流すことのできる、シャワー型の水栓もある。
写真は少ない水でしっかり洗えて、任意の場所に吐水もしやすいシャワー型水栓(水ほうき水栓LF/TOTO)

ビルトイン食器洗い乾燥機で食器洗いの手間が省ける
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キッチン本体に収納する食器洗い乾燥機が普及してきたのは最近のこと。食器セット方法の工夫や排気の低温度化も進んでいる。
写真は収納と同じ扉材を備えて見た目も追求した食器洗い乾燥機(フル扉材仕様 食器洗い乾燥機/パナソニック)

これからの注目機能!

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●普通に使うだけで野菜くずなどが集まる!?
シンク形状の工夫によって、調理や後片付けをするだけで野菜くずなどが排水口に流れるシンクも登場している。
写真は手前側に水とともにゴミが集まって自然と排水口に流れるようにしたシンク(流レールシンク/クリナップ)

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●フィルターを自動で清掃してくれるレンジフード!
フィルターを外さなくても、ボタンを押すだけで掃除できるレンジフードも。
写真はシロッコファンとフィルターとを一体化して、これを温水で自動洗浄するという機能を備えたレンジフード(洗エールレンジフード/クリナップ)

料理をしやすい機能は当たり前?

料理の効率を上げるシンクや調理器具が選べるようになった

最近は共働き世帯が増えたこともあり、料理の時間も短縮できるキッチンが登場している。例えばシンク形状の工夫で作業の効率を上げられるタイプが登場。水栓はいちいち触らなくても操作できるタイプもある。また調味料や調理道具などがサッと取り出せるよう、収納で工夫しているところも多い。特に最近はグリル機能を高めたビルトインのガス/IHクッキングヒーターが登場していて、自宅でも手軽に本格的な料理を楽しめるようになってきている。

調味料や調理道具が目の前だから、サッと取りやすい
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キッチンパネルにはクギが打てなかったり、マグネットが使えないものもある。そこで写真のように収納用モールをキッチンパネルに備えて、調味料などを置けるようにしたキッチンもある(クリンレディ/クリナップ)

汚れた手で触らなくていいから、水栓がキレイなまま
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手を触れなくても吐水/止水できる水栓はスムーズに洗い物ができて便利。足元(蹴けこ込み部分)のスイッチで操作するタイプや、写真のようにセンサーがものや手の動きを感知して、吐水/止水を自動で行うタイプなどがある(ハンズフリー水栓/ LIXIL)

水切りカゴを置いたり、シンクの中で調理もできる
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今ドキのシンクは水切りカゴが置けたり、大きな鍋も楽に洗えるなどさまざまな工夫がある。
写真は多層化することで洗う・調理する・捨てるの作業をスムーズに行えるようにしたアクリル人造大理石シンク(家事らくシンク/タカラスタンダード)

ガスグリルはダッチオーブンなど多彩な料理に対応
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以前は魚を焼く程度だったガスグリルだが、グリル庫内専用容器の登場により、対応できる料理が広がった。
写真のガスコンロは専用のココットダッチオーブンを使って本格的な煮込み料理や蒸し料理など多彩な料理が可能(デリシア/リンナイ)

天板にスイッチがあるから、スムーズに操作できる
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料理中にスムーズに操作できるように、スイッチ類を天板に備えたコンロもある。写真のコンロは指先ひとつで点火はもちろん、温度やタイマーなども設定できる。調理モード設定をスマートフォンから送信も可能(スマートコンロ/ノーリツ)

アルミや銅製の鍋でも使えるIHクッキングヒーターも登場
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かつては鉄・ステンレス鍋のみに対応していたが、今ドキはアルミや銅製にも対応するビルトインIHクッキングヒーターもある。写真はオールメタル対応を2口備えた3口コンロ。オールメタル対応の口数を選べる(ビルトインタイプVシリーズ/パナソニック)

これからの注目機能!

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●対面式キッチンでもコンセントを備えられる
壁付キッチンと比べて対面式はコンセントの設置が難しいが、ワークトップ下や対面式ユニットにコンセントを設置できるタイプが登場している。写真はワークトップの奥側が高く、そこに設置できるキッチン(ベリー/トクラス)

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●コンロで調理中に、鍋などを置きやすいレイアウト
今ドキのコンロは鍋やお皿をそばに置けるようレイアウトを工夫して、スムーズに調理できるタイプもある。写真は熱源を横に4つ並べて手前にお皿が置きやすいIHクッキングヒーター。大鍋も使える(マルチワイドIH /パナソニック)

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●低温加熱から高温調理まで、レパートリーが広がる
火力をコントロールしやすいIHの特徴を活かしたグリルも登場。写真はグリルにIHクッキングヒーターを備え、80度の低温加熱から280度の高温調理が可能。料理のレパートリーを広げやすい(大火力ラクッキングリル/パナソニック)

Q. 収納量が多いだけでなく使いやすい工夫ってある?

A.引き出しタイプは奥まで見やすく、取り出しやすい

従来の開き扉の収納は奥まで見るときにしゃがむ必要があったが、今ドキは上から奥まで眺められるので姿勢がラクな引き出しタイプが主流。また排水口が以前よりコンパクトになったので、収納量も増えている。引き出し自体も、引き出し内にさらにスライドトレーが設けられたり、包丁などよく使うものは扉そばに収納して少し開けるだけで取り出せるなどの工夫が見られる。また強く押しても最後はそっと閉まるソフトクローズ機能なども用意されている。

収納量が多くてもカンタンに取り出しやすい
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引き出しの中にさらにスライド収納を設けるなど、収納内が立体的に。これならたくさんのものを効率よく収納できる。写真は収納量が多くても軽く引き出せて、よく使うものほど取り出しやすい工夫のある収納(らくパッと収納/ LIXIL)

足元までたっぷりと収納できるようになっている
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収納内のデッドスペースだけでなく、足元スペースまで有効活用する収納もある。写真はゴミ袋やスポンジ、詰めかえ用の洗剤などキッチンでよく使うものをストックしておきやすい引き出し収納(そこまでホーローラック/タカラスタンダード)

Q. インテリアに色を合わせたりできるかな?

A. 扉材やシンクの色、ワークトップの柄も選べるように

最近の間取りの主流がリビング・ダイニング・キッチンになったことで、キッチンの「家具化」が進んでいる。塗装技術の進化によって、収納扉はカラーバリエーションだけでなく、風合いや面材の表情を活かした仕上げなど多彩な種類が用意されている。また人造大理石製のシンクは多色展開されているほか、ワークトップは天然石風など多彩な柄や風合いを用意しているキッチンもある。

キッチンの家具化に貢献しているのは色や柄だけではない。例えば家族の会話の邪魔にならないよう静音性が高められたり、清掃性の向上により常にキレイで臭いがしなくなり、収納量の拡大でものがあふれないことなども大きい。

リビングのインテリアに合わせて面材を選びやすい
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塗装の技術によりキッチン扉のカラーバリエーションは多彩になった。例えば同じ黄色でも塗装の仕上げ方などで色合いが異なる。写真は職人による手塗り仕上げも含めて全部で114色を用意したキッチン(ベリー/トクラス)

シンクもワークトップやインテリアとコーディネート
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人造大理石製シンクはカラーバリエーションが増えている。ワークトップの色とのコーディネートや、周囲のインテリアに合わせて選ぶ楽しさがある。写真は7色のカラーを用意したシンク。シンク形状も選べる(ベリー/トクラス)

だんらんの邪魔をしない静かなシンクに
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リビングに接して備えられるようになったため、家族での語らいやテレビの音の邪魔にならないよう、シンクに落ちる水の音の静粛性も高められている。写真は図書館並みの静音効果を発揮するシンク(美・サイレントシンク/クリナップ)

これからの注目機能!

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●扉やワークトップに合わせて、コンロのカラーも変えられる
最近はコンロの扉側のカラーを選べたりするものも登場。また写真のようにコンロの上面とシンク、扉の3つの色を、同系色など好みのコーディネートでまとめられるキッチンも(彩(イロドリ)コーデ/ LIXIL)

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●ワークトップのカラーや風合い、素材も選べるように
人造大理石のワークトップは技術の進歩により、見た目の風合いが異なるタイプも用意されるようになった。また写真のように焼き物ならではの味わい深い質感を備えたセラミックのワークトップも登場(セラミックトップ/ LIXIL)

Q. もしものときに備えた安全対策って進化してる?

2008年の法律で、ガスコンロの安全性が高められている

2008年に定められた法律により、調理油過熱防止装置と立ち消え安全装置を搭載することが義務づけられた。これによりガスコンロには天ぷら油を過熱し過ぎても火災が起きないようにする機能や、消し忘れても一定時間で自動消火する機能が標準で装備されている(Siセンサーコンロ)。

天ぷら油による火災を防ぎ、火を消し忘れても自動消火
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Siセンサーコンロは天ぷら油の過熱による発火を防ぐ過熱防止機能や、火の消し忘れ時の消火機能などの安全機能を標準装備。写真はさらに震度4程度の揺れを感知すると自動で消火する機能も搭載(プラス・ドゥ グリレ/リンナイ/協力:東京ガス)

地震の揺れによる収納物の落下を防いでくれる
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地震による失火だけでなく、揺れによって上からものが落ちないようにする工夫もある。写真のようにキッチン本体の上にあるつり戸棚には、地震の際に自動で扉をロックして収納物が落下するのを防いでくれる機能が用意されている(TOTO)

まとめ:掃除や後片付けは気にせずに料理に集中できるキッチンが当たり前

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2000年前後からリビング・ダイニング・キッチンが主流になったり、共働き世帯が増えてきた。また、ちょうど同時期に技術革新によって清掃性やデザイン性の向上も図られた。つまりこの10年間はキッチンの大きな変革時期だったともいえそうだ。もし今使っているキッチンと、今回紹介した今ドキのキッチンとの大きな差を感じたなら、買い替えを検討してみるのもいいだろう。

2016年07月26日 SUUMO住まいの設備を選ぶ本 2016秋より転載

構成・取材・文/籠島康弘 デザイン/河野章太 イラスト/バーヴ岩下 取材協力/キッチン・バス工業会
公開日 2017年05月17日
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