2012設備&建材3大トレンド

公開日 2012年03月01日
2012設備&建材3大トレンド

トレンド1 省エネ・創エネ

設備の大きなトレンドである”省エネ”だが、近年はエネルギーをつくり出す”創エネ”にも注目。
「震災が大きなきっかけとなり、エネルギーや資源に対する意識が特に高まっています。節電や節水はもちろんですが、日射しを上手く取り入れたり、遮ったりする自然とのつきあいや、太陽光発電に代表される自然エネルギーの有効利用などは、ひとつのトレンドではないでしょうか」(岩間さん)
加えて、新技術の普及や台頭もトレンドポイントの一つ。
「LEDも一般に普及してきました。これからの注目は家庭用蓄電池ではないでしょうか」
省エネは努力して行う印象だったが、今は頑張らなくてもできる設備機器が増えている。また、エネルギーをつくり出す創エネが注目されているのもポイントだ。

資源の節約

できるだけ無駄な資源を使わないのが、水まわりにおける最近のトレンド。
「特にトイレにおいては節水性能、バスルームは、各社とも保温力の向上に力を入れています」(岩間さん)。
使う水の量を減らしながら、不自由を感じさせない機能に注目したい。

こんな商品がトレンド:「節水トイレ」

便器内部のボウル・トラップ・排水ソケットの形状見直しや除菌水で便器に汚れをつきにくくする機能などで、業界トップクラスの洗浄水量 3.8Lを実現

節水トイレ

節水トイレ

こんな商品がトレンド:「高断熱浴槽」

お湯が冷めにくく追い焚きが少なくてすむ高断熱浴槽。TOTOの魔法びん浴槽では、6時間経っても湯温低下は約2℃(従来品は7℃低下)に抑えられる

高断熱浴槽

高断熱浴槽

「蓄める」技術の普及

今後の普及が期待されるのが蓄電池。
「万が一のバックアップとしてだけでなく、電力使用がピーク時のときに、蓄えておいた電気を使うことで、節電への貢献も期待できます」(岩間さん)。

こんな商品がトレンド:「リチウムイオン蓄電池」

2.3kWhの容量で、冷蔵庫なら8時間の利用が可能で複数の機器を同時に使用できる。2時間30分で95%の充電が可能

リチウムイオン蓄電池

リチウムイオン蓄電池

光のコントロール

昨年夏の節電で、以前からある設備も見直されてトレンドになっている。
「従来から効率的な採光や通風の手段だった天窓が有効に使われています」(岩間さん)。
また逆に太陽光をさえぎって室内に入れないことで、室温の上昇を抑える方法にも注目が集まっている。

こんな商品がトレンド:「天窓」

手の届かない高い位置への取りつけに最適。
開閉タイプは下から上へと風の通り道をつくり、空気を循環させ、天窓からの排熱を促す
スカイビューシリーズ/日本ベルックス

こんな商品がトレンド:「オーニング」

キャンバス地を使用したオーニング。手動・電動(室内・外スイッチ、又はリモコンタイプ)があり、手軽に操作することができる
ECO40/タカノ

エネルギーの有効利用

エネルギーの有効利用は、格安な深夜電力を利用する高効率給湯器が有名だが、それ以外にもエネルギーを創りだすトレンドが広まりつつある。
「創エネでの注目といえば自然を活用する太陽光発電。発電量が高い高効率パネルの普及や形状の工夫で、発電量が上がっています」(岩間さん)。
また、ガスと空気から電気を生み出す家庭用燃料電池も、注目の設備機器だ。

こんな商品がトレンド:「太陽光発電」
太陽光発電

発電だけでなく節電意識を高める”エネルギーの見える化”がすすんでいる太陽光発電。スマートフォンなどから確認できるタイプもある
※写真は据置型表示器とWEBモニタリングシステム画面のイメージ
ソーラーフロンティア

こんな商品がトレンド:「家庭用燃料電池」

都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気をつくり出すエネファーム。その際に出る熱でお湯をつくることもできる
エネファーム/東京ガス

こんな商品がトレンド:「高効率給湯器」

割安な深夜電力を使用してお湯を沸かすエコキュート。タンクの小型化や室外機の静音化などで、設置がしやすくなったタイプが最近のトレンド
エコキュート/コロナ

トレンド2 健康・快適

「今は自然素材の選択は特別ではなくなっています。環境意識が高く、健康に関心がある人は、よりこだわって素材を選んでいますね」(岩間さん)。
また、自然というキーワードは、快適性のトレンドの一つでもあるとか。
「節電とも相まって、通風を工夫してより自然な心地よさを求める傾向も見られます」

天然素材を使った安心

調湿機能や化学物質を使わない自然素材が人気。漆喰(しっくい)などの塗り壁やむくの床材などの天然素材に加えて、自然繊維を利用した断熱材なども商品化されている。

こんな商品がトレンド:「自然繊維断熱材」

麻の繊維が原料の自然素材断熱材。十分な断熱性能を保ちつつ人体に害になる物質を含まない
テルモハンフ/エーデルジャパン

通風の工夫

自然の風を室内に取り込んだり、広めのウッドデッキをリビングの延長として設置したりして、自然を上手く取り入れて快適性を高めるのがトレンドの一つになっている。

こんな商品がトレンド:「採風段窓」

自然の風を室内に取り込んだり、広めのウッドデッキをリビングの延長として設置したりして、自然を上手く取り入れて快適性を高めるのがトレンドの一つになっている。
開く方向が異なる窓を上下に組み合わせて、家の脇を通る風をとらえ、効率的に吸気と排気を行うことが可能
ウインクロス/三協立山アルミ

トレンド3 家事ラク・子育て

少しでも家事でラクをしたい。そんな願いに応える機器類が人気。
お掃除の簡単さが進化しています。キッチン、バスルーム、トイレともに、”汚れにくい素材とつくり”と”汚れを落としやすい工夫”がポイントです」(岩間さん)。
キッチンにはもう一つトレンドが。
「無駄な動きをしなくても必要な調理器具を取り出せる収納の工夫です。そのまま家事動線の良さにもつながっていますね」
子育てにもいくつか傾向がある。
「指はさみを防止するドアなど子どもが安全なもの、コミュニケーションが取りやすかったり、成長に合わせて間取りが変更できる工夫などが見られます」
家事の負担を減らすことで家族の時間を増やせたり、子どもが伸び伸びと暮らせたりする、家族の絆が深まる設備が人気のようだ。

便利で使いやすい収納

最近のキッチンの特徴はデザイン性の向上。キャビネットの扉材から余計な取っ手を省くなどして、見た目のよさにもこだわっている。加えて「収納量が増えただけではなく、普段使いを近くに収納したり、少しだけ開いて取り出せたりと利便性が向上しています」(岩間さん)とのこと。

こんな商品がトレンド:「適材適所に収納できるキャビネット」
サンヴァリエ〈リシェル〉/サンウエーブ(LIXIL)

扉が斜めに傾くことで開口部が広がり、自然な姿勢でラクに手を伸ばして取り出すことができるように。 中に収納したものも見やすくなっている

ポケット、シェルフ、ストッカーを立体構造にすることで、よく使う道具の取り出しやすさを高めながら、より多くのものを収納できるように

以前の上部ユニットは吊り戸棚が主流で、踏み台が必要だった。今のトレンドは頭上からの引き出し式。 対面式キッチンでもリビングとの妨げにならない

作業がはかどる家事動線

最近のキャビネットのトレンドは、作業によって分類されているスペース分け。
「作業スペースに合わせて、その部分に必要なものを収納できるようにしているキッチンが目立ちます。家事動線の良さが向上して、無駄な動きが少なくなっていますよ」(岩間さん)。

こんな商品がトレンド:「ムダな動きをなくせるスペース設計」
クリンレディ/クリナップ

加熱・切る・洗うなどの作業別に必要なアイテムは、キッチンのスペース別に分類。よく使用する調理器具の7割を、手を伸ばした範囲に収納でき、家事動線が向上している

掃除がラクになる機能

汚れがつきにくく、ついても落としやすい機能がトレンド。
「隙間や継ぎ目をなくしたり、接合を工夫したりすることで、ゴミや水垢をためにくくしています。」(岩間さん)。
トイレでは、除菌水を使うことで汚れをつきにくくしたり、洗剤の泡で効率的に汚れを落とす機能を持つ製品も存在している。

こんな商品がトレンド:「ふき残しのないシンク」
berry(ベリー)/ヤマハリビングテック

隙間のないシンクが増えているが、対面式キッチンの人気もあり、ハイバックカウンター部分の隙間をなくしたタイプも

小型フィルターでフード内部に油が入り込むのを防ぐフロントキャッチ方式。もし油が入り込んでも、凹凸が少なく掃除しやすい

こんな商品がトレンド:「掃除がラクなバスルーム」
グランデージ/INAX(LIXIL)

通常の鏡は水切れが悪いので水滴が多く残り、鏡が白くなるシリカ汚れの原因となる。キレイ鏡は特殊コーティングが水をはじき、水滴が残りにくい鏡

排水トラップ内に渦流を発生させ、排水口の髪の毛やゴミをまとめて捨てやすくする排水口

油をはじいて水と馴染む特殊な表面処理と床面状で汚れがつきにくい床材。また、床の溝が広く、深さも浅いので、スポンジが奥まで届き軽くこするだけでキレイに

こんな商品がトレンド:「効率的に洗えるトイレ」

直径約5mmのミリバブル(気泡)で、大きな汚れを除去。その後、直径約60?の洗剤マイクロバブルで、目に見えない小さな汚れを除去する
アラウーノ/パナソニック

完全一体成型で、汚れがたまりやすい便座と便器の隙間の掃除も簡単。また、フチ裏もないので、一拭きでフチ部分もキレイにできる

成長による間取りの変更

小学校や中学校への入学などの節目で、部屋をリフォームして一人用の子ども部屋にすることはよくあること。上手く設備を選べば、リフォームの必要が無い場合もある。
「壁を増設することはリフォームでも難しくありませんが、移動式の間仕切り収納などを使う方法もあります」(岩間さん)。

こんな商品がトレンド:「移動式間仕切り収納」

ライフスタイルの変化に応じて、空間のサイズやカタチを変更できる間仕切り収納ユニット。移動、固定の切り替え可能なキャスターがついている。高さ調整機能で天井に圧着固定でき耐震性もある
ウォールゼット ムーブ3/南海プライウッド

子どもの安全・安心

元気いっぱいの子どもは、ケガが心配な面も。
「指を挟みにくいドア、包丁が入る部分をロックできるキッチンなどがありますね」(岩間さん)。
また、乳児がいる家庭は、健康面や安全面を考えて、床の素材や無添加にもこだわりたい。

こんな商品がトレンド: 「フロアコーティング」

丈夫なだけでなく、子どもが滑りにくく、また、食品衛生法の規格基準に適合しており、赤ちゃんやペットが舐めても大丈夫なフロアコーティングも存在する
EPCOAT/ジェブ

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