床・フローリングリフォームの費用相場。床材・面積・工法で費用は決まる!

床・フローリングリフォームの費用相場。床材・面積・工法で費用は決まる!

床材の主流はいまや木質系のフローリング。
インテリアとしての見た目のよさ、清潔感や手入れのしやすさなどが人気の理由です。

床をカーペットなどからフローリングに張り替えるリフォームを行う人も多いでしょう。
そこで、どんな材料を使って床を張り替えると費用はどれくらいかかるのか、床・フローリングリフォームの費用相場を紹介しましょう。

複合フローリング、むく材など床材の選び方でリフォーム費用が変わる

合板やむく材など木質系の床材を総称してフローリング材といいます。
フローリング材は種類によって、値段が異なり、どれを用いるかでリフォーム費用が変わってきます。

フローリング材にはどんな種類があるのか、それぞれの特徴やリフォーム費用の相場を見ていきましょう。

複合フローリングとむく材フローリングの違いとメリット・デメリット

複合フローリングとは、合板を基材に、表面に木目などを印刷した化粧シートあるいは薄くスライスした木材(突き板)を張ったもので、厚さは12mmくらいです。

むく材のフローリングは、文字どおりむくの板そのものです。
厚さは12mmから19mm程度のものが多く、幅75mm程度の棒状になっていて、隙間が空かないよう床に張り込んでいきます。

●むく材のフローリングと複合フローリングの断面イメージ
むく材のフローリングと複合フローリングの断面イメージ

複合フローリングのメリット

1.価格が安い/1m2当たり約 4000円~9000円(防音フローリング除く)
2.反りや狂いが生じにくい/基材の合板は熱や乾燥による影響を受けにくい
3.機能的/クッション材を裏打ちした防音対応の製品や傷がつきにくい加工をしたものも

複合フローリングのデメリット

1.塗膜が厚い/表面に樹脂系の塗装を施したものが多く、吸湿性が劣る
2.経年劣化で表面がはげる/何年も使い続けると塗膜が劣化し、下地の合板が見えることも
3.木の感触がない/シート張りのものは見た目の自然感にも欠けるが、足触りも木の感触がない

むく材のフローリングのメリット

1.足触りがよい/見た目にも自然の木の風合いがあり、触った感じもよい
2.吸放湿性に優れる/木が呼吸しているため吸放湿性があり、夏涼しく、冬は暖かく感じられる
3.長く使える/1枚の板なので表面が傷んでもそれがかえって風合いを増すことにも

むく材のフローリングのデメリット

1.価格が高い/1m2当たり約7000円~2万円
2.反りや狂いが生じやすい/自然材のため温度や湿気、乾燥の影響を受けやすい
3.傷が気になる人には向かない/樹種によってはやわらかいものもあり傷がつきやすい

複合フローリングは機能性によって費用が変わる

複合フローリングには以下のような種類があります。(価格は工事費等を除く材料費のみ)

●複合フローリングの種類
主な種類 内容 価格相場/1m2
化粧シート張り 木目柄を印刷した樹脂系シートを合板に張ったもの 約4000円~5000円
突き板張り 薄くスライスした板を合板に張ったもの 約4000円~9000円

化粧シート張りの複合フローリングの価格相場は1m2当たり約4000円~5000円で、耐傷性の高いものなどが価格も高くなります。
6畳の部屋は約10m2なので、材料費は約4万円~5万円です。

突き板張りの複合フローリングの価格相場は1m2当たり約4000円~9000円で、突き板の厚いものなどが高くなります。
6畳の部屋に張ると材料費は約4万円~9万円です。

複合フローリングは特殊な性能を高めたものがあり、マンションなどで下階への騒音対策として用いるものに、クッション材を裏打ちした防音フローリングがあります。
防音フローリングの価格相場は1m2当たり約9000円~1万4000円で、防音性の高いものなどが価格も高くなります。
6畳の部屋に張ると材料費は約9万円~14万円です。

●防音フローリングの価格相場/1m2
内容 価格相場
クッション材を裏側に張ったもの 約9000円~1万4000円

むく材のフローリングは樹種によって費用が変わる

むく材のフローリングには、さまざまな樹種があり、樹種によって価格が異なります。
従って、どの樹種を用いるかで、リフォーム費用が異なります。

例えば、パイン材のむく材フローリングは、1m2当たり約6000円からありますが、オーク材では約7000円、ウォールナット材だと約1万3000円と価格が変わってきます。
フローリングは広い面積に用いる建材ですから、1m2当たりの単価の違いが全体では大きな材料費の差となってきます。

例えばパイン材を100m2に用いると材料費は約60万円、オーク材だと約70万円、ウォールナット材だと約130万円になります。

樹種による機能的な違いは多くはありません。
基本的には用いる人の好みによって、選ぶことが多いようです。

むく材のフローリングを使って床をリフォームする際は、単価の違いをよく吟味して樹種を選びましょう。

●むく材のフローリングの価格相場(工事費除く材料費のみ)/1m2
種類 価格相場
パイン材 約6000円(6畳約6万円)
オーク材 約7000円(6畳約7万円)
ウォールナット材 約1万3000円(6畳約13万円)
フローリング樹種のイメージ
(写真/PIXTA)

床材・面積・工法でリフォームにかかる費用が決まる

ここまで述べたように、床・フローリングリフォームの費用は、使う材料の種類と用いる面積によって費用が増減します。

さらに既存の状態が何であるのかによっても費用が変わります。
例えばカーペットからフローリングに張り替えるリフォームとフローリングからフローリングに張り替えるリフォームでは、工事費が違ってきます。

また、既存の床を壊して張り替えるのと、既存の床をそのままにして、その上に新しいフローリングを張るのでは、やはり工事費が違ってきます。

次に、さまざまなケースを想定して、床・フローリングリフォームの費用相場を見ていきましょう。

床・フローリング工事のイメージ
(写真/PIXTA)

フローリング(床)張り替えリフォームの費用相場

既存の床材がカーペットやクッションフロアの場合とフローリングの場合では、リフォーム費用が違ってきます。
どんな理由で、リフォーム費用がどれくらい違ってくるのかを見ていきましょう。

カーペット、クッションフロアからフローリング(床)への張り替え費用相場は約7万円~17万円

カーペットやクッションフロアの場合、既存の仕上げ材のはがし手間代が比較的安くすみます。
6畳(約10m2)だと、既存のはがし代が約1万円、フローリングの張り手間代が約2万円(むく材は約3万円)で、計約3万円(むく材は計4万円)が工事費となります。

6畳(約10m2)で、新たに張るフローリングに複合フローリングを採用した場合、約7万円~12万円が費用相場となります。

防音フローリングは材料費がアップするので、張り替え費用相場は、約12万円~17万円。

新たに張るのがむく材のフローリングだと材料費が約6万円~13万円とアップします。
工事費と合わせて約10万円~17万円となります。
採用する樹種によってはさらに費用がアップします。

●カーペット、クッションフロアからフローリングへの張り替え費用相場
材料 張り替え費用相場
複合フローリング 約7万円~12万円
防音フローリング 約12万円~17万円
むく材のフローリング 約10万円~17万円
※広さ6畳(約10m2)に施工

畳からフローリング(床)への張り替えリフォーム費用相場が約9万円~19万円

6畳(約10m2)をフローリングに張り替えるには、
畳の撤去費用約1万5000円と床下地工事約1万5000円、
さらにフローリングの張り手間代が約2万円(むく材は約3万円)を加えて、
計約5万円(むく材は約6万円)が工事費。

6畳(約10m2)の工事代を含む種類ごとの床の張り替えリフォーム費用は、複合フローリングの場合約9万円~14万円、防音フローリング場合約14万円~19万円、むく材のフローリングの場合約12万円~19万円となります。

●畳からフローリングへの張り替え費用相場
材料 張り替え費用相場
複合フローリング 約9万円~14万円
防音フローリング 約14万円~19万円
むく材のフローリング 約12万円~19万円
※広さ6畳(約10m2)の場合
床・フローリングリフォームのイメージ
(写真/PIXTA)

フローリングからフローリングへの張り替えリフォーム費用相場

フローリングからフローリングへの張り替えは、既存のフローリングの解体撤去を伴います。

6畳(約10m2)だと、既存のフローリングを解体撤去して下地調整に約3万円、新しいフローリングの張り手間代に約2万円(むく材は約3万円)の計約5万円(むく材は約6万円)が工事費。

6畳(約10m2)の工事代を含む複合フローリングへの張り替えは約9万円~14万円、防音フローリングに張り替える場合は、約14万円~19万円、むく材のフローリングへの張り替えは約12万円~19万円となります。

なお、上記の費用は既存の二重床や床組を活かす場合で、床の傾斜や床鳴りがあって、下地から補修する場合は、下地工事の費用が加わります。

●フローリングからフローリングへの張り替え費用相場
材料 張り替え費用相場
複合フローリング 約9万円~14万円
防音フローリング 約14万円~19万円
むく材のフローリング 約12万円~19万円
※広さ6畳(約10m2)で既存下地を活かす場合。下地を補修する場合は1.5~2倍見ておく

既存のフローリングにフローリングを上張りリフォームする費用相場

既存の床に重ねて、新しいフローリングを上張りすることもできます。
解体撤去費用が不要な分、安くできますが、厚みのある(12mmくらい)フローリングを使う場合は、ドアの下端をカットしなければいけない場合もあります。

厚さ1.5mmなど上張り専用の薄いフローリングを採用することもできます。

6畳(約10m2)に施工する場合、張り手間代を2万円(むく材は3万円)とすると、フローリングの上張り費用は、複合フローリングの場合は約6万円~11万円、防音フローリングは約11万円~16万円、むく材の場合は、約9万円~16万円となります。

●フローリングにフローリングを上張りする費用相場
材料 上張り費用相場
複合フローリング 約6万円~11万円
防音フローリング 約11万円~16万円
むく材のフローリング 約9万円~16万円
※6畳/約10m2の場合

フローリング(床)張り替えリフォームの事例と費用の内訳

フローリング(床)張り替えリフォームの費用相場を見てきましたが、実際にフローリング(床)張り替えリフォームを行った事例を見ましょう。

【リフォーム費用:約67万円※】マンションの床を一部張り替え、一部上張りに

※上記費用はリビング・ダイニングの床の材料費と工事費のみ、キッチン等は含まず

リフォームの事例 フローリング
既存の床に薄い上張り専用フローリングを施工
間取り図

リビング・ダイニングの既存の床を活かし、その部分は厚さ6.4mmの上張り専用フローリングを採用、和室部分は解体撤去した後、床をフローリングに張り替えました。
既存の解体撤去費用が不要だったので、工事費は割安に。
一方で、既存の解体撤去が必要な和室からの変更部分は、割高となっています。
和室6畳分の畳撤去や床下地工事、フローリング張り工事費がかかっています。
床材を統一しているので、一体感のある広いリビング・ダイニングになりました。

リフォーム費用:約67万円
(床・壁・天井内装費含む)

リフォーム費用:約67万円
(床・壁・天井内装費含む)
リフォーム面積:26.00m2
設計・施工/東京ガスリノベーション

フローリング(床)張り替えリフォームをしたほうがいい場合とは?

フローリング(床)リフォームの際に、上張りで行うと解体・撤去費が省けて安くできます。
しかし、床が傾いてきていたり、ギシギシと床鳴りがしていたりする場合、床の下地まで傷んでいる場合があります。

一戸建ての場合は床下からの湿気やシロアリで木材が腐食している可能性も。
マンションの場合も経年劣化で下地材やフローリング自体が傷んでいる場合があります。
そういう場合は、せっかく新しいフローリングを上張りしても、傾斜や床鳴りの問題は収まりません。

床の下地を補修した上で、張り替えを行いましょう。
その場合は、床の下地工事を伴いますので、リフォーム費用は高くなります。
リフォーム会社に床の状態を見てもらって、どのような工事が必要かを聞き、見積もりももらいましょう。

また、床段差をなくしてフラットにするバリアフリー化も、下地からの補修が必要な場合があります。

バリアフリーリフォームのイメージ
(写真/PIXTA)
まとめ

フローリング(床)張り替えリフォームの費用相場について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

複合フローリングとむく材フローリングにはそれぞれメリット・デメリットがあり、その選び方でフローリング(床)張り替えリフォーム費用が変わります。

床材・面積・工法で床・フローリング(床)張り替えリフォームにかかる費用が決まります。

フローリング(床)張り替えリフォームは、単に表面をキレイにするだけでなく、下地からしっかり直さなければならない場合もあります。

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構成・取材・文/林直樹 イラスト/長岡伸行 監修/甚五郎設計企画(柏崎文昭) 
※文中の費用相場は筆者および監修者による試算に基づきます
公開日 2021年01月28日
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